JPS6152302B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

本発明は建築床面等の形成方法に関するもので
ある。 近年、建築物の床面の形成方法として、木材や
コンクリートの基盤の上面にポリウレタン樹脂製
のコートを形成する方法が採用されている。しか
しながら、この従来の方法で形成した床面におい
ては、ポリウレタン樹脂個有の特性として、その
表面がよごれ易く、又表面が平滑すぎるために、
すべり易い等の不具合があつた。 そこで本発明は以上に述べた従来の技術の不具
合を解消する床面の形成方法を提供するものであ
る。 本発明の課題を解決する過程において、本出願
人は種々の実験を行つて、次のような結果を得
た。すなわち、 (イ) ポリウレタン樹脂自体の中に種々の含有剤を
混入する方法は、期待する特性が得られないこ
と。 (ロ) ポリウレタン樹脂のコート表面にトツプコー
トを塗布形成することが最良の特性が得られる
こと。 以上の実験結果に基づき、次に塗布する樹脂剤
について種々の選定実験をした。 使用する樹脂剤としては (1) エポキシ樹脂系 (イ) １液性タイプ (ロ) エポキシ樹脂と硬化剤とを組み合せて使用
する２液性タイプ (2) ポリウレタン樹脂系 (イ) １液性タイプ (ロ) ポリウレタン樹脂と硬化剤とを組合せて使
用する２液性タイプとを対象として実験をし
た結果、２液性タイプのものは表面がねばつ
く問題があり、結局、基磐上面に形成するポ
リウレタン樹脂と同質型のポリウレタン樹脂
系の１液性タイプのものを塗布してトツプコ
ートを形成することが最良であることが判明
した。 すなわち、添付の図面に示すように、本発明に
おいては、コンクリート又は木材等から成る基盤
１の上にポリウレタン樹脂を基材としたコート２
を形成し、さらにこのコート２の表面にトツプコ
ート３を塗布して床面を形成する方法を採用した
のである。 次に、このトツプコートの組成は次のようなも
のが最良であることが実験の結果として得られ
た。 実施例 １

【表】 助 材 残り
実施例 ２ ポリウレタン（イソシアネート 100％）100部 硬 化 剤（アミン架橋剤） 18〜22部 稀 釈 剤 80〜90部 充てん剤 80〜90部 顔 料 剤 20〜25部 助 剤 ３〜５部 本発明は以上のような組成を有するポリウレタ
ン樹脂剤を、床材としてのポリウレタン板面上に
塗布することによつてトツプコートを形成したも
ので、本施工方法により形成された床面は、表面
が丈夫でよごれにくく、さらに表面粗度が大きく
なるので、滑りにくくなり安全である。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明により形成される床面の断面図で
ある。 １……基盤、２……ポリウレタン樹脂層、３…
…トツプコート。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 木やコンクリート製の基礎盤上に樹脂材をコ
   ートして床面を形成する方法において、基盤上に
   ポリウレタン樹脂をコートして樹脂層を形成する
   とともに、この樹脂層の表面に遊離イソシアネー
   トを1.9％〜2.9％含有するポリウレタン樹脂剤を
   塗布することを特徴とする建築物床面の形成方
   法。