JPS6152266A - マイクロ波による包装食品の加熱方法および耐圧容器 - Google Patents

マイクロ波による包装食品の加熱方法および耐圧容器

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JPS6152266A
JPS6152266A JP17001084A JP17001084A JPS6152266A JP S6152266 A JPS6152266 A JP S6152266A JP 17001084 A JP17001084 A JP 17001084A JP 17001084 A JP17001084 A JP 17001084A JP S6152266 A JPS6152266 A JP S6152266A
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JP
Japan
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pressure
packaged food
water
microwaves
resistant container
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JP17001084A
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English (en)
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Masatoshi Kanetani
昌敏 金谷
Hisao Ishii
久雄 石井
Hiroshi Oka
宏 岡
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Nichirei Corp
Original Assignee
Nichirei Corp
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  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、マイクロ波によって包装食品を加熱する方法
に関し、詳しくは、マイクロ波による加熱の際に、包装
食品が破袋することなく、全体を同じ温度に加熱し、そ
れによって包装食品を加熱し、または調理することがで
きる包装食品の加熱方法に関する。
〔技術の背景および従来技術の説明〕 側熱性のプラスチックスフィルムによって食品を包装し
、この包装食品を加熱して、食品を殺菌し、または稠+
!l!することが広く行なオつれている。
そして食品をマイク0波によって加熱し、それによって
食品を調理し、または殺菌することも広く行なわれてい
るが、耐熱性のプラスチックスフィルムによって包装さ
れた包装食品をマイクロ波で加熱すると、包装食品の周
辺部分および表層部分の温度が急上昇するのに対して、
その中心部分の温度の一ヒ昇が遅く、そのために、包装
食品の中心部分が所定の温度に加熱された時には、その
周辺部分や表層部分が高温度の加熱によって焦げたり、
または変質することが多く、また場合によると、包装食
品の周辺部分や表層部分が高温に加熱されることによっ
て、水分が局部的に蒸発し、食品を包装するプラスチッ
クスフィルムが破袋するなとのトラブルの発生すること
が多い。
このようなマイクロ波による加熱における包装食品の破
袋のトラブルの発生を避けるために、耐熱性のプラスチ
ックスフィルムで包装した包装食品を、その包装食品の
容積より少し大きい内容積の耐圧容器に入れて、マイク
ロ波によって加熱する方法(高周波誘電加熱によって加
熱する方法)が知られている(特公昭58−26949
号公報)。この方法は、耐熱性のプラスチックスフィル
ムで包装した食品の破袋を物理的に阻11ニするのに有
効な方法であるが、内容積が大きく、その厚みの大きい
包装食品をこの方法で加熱すると、その周辺部分および
表層部分の湿度が急上昇するのに対して、その中心部分
の温度の上昇が遅くなることによる周辺部分や表層部分
における焦げまたは変質の発生を防ぐことができない場
合があるので、この方法は、このような包装食品をマイ
クロ波で加熱するのに適していない場合が多い。
これとは別に、同様に耐熱性のプラスチックスフィルム
で包装した包装食品をマイクロ波によって加熱する場合
、マイクロ波の主たる照射方向に対して重直な而にみた
包装食品の周囲を、食品の誘m率の%以上の誘?Ii率
を有する媒質、たとえば、水で取り囲み、その媒質の温
度を調整することによって、包装食品の周辺部分および
表層部分の温度の急−1=昇を抑え、それによって包装
食品の周辺部分および表層部分と中心部分とを同じ温度
に加熱する方法が知られている(特公昭56 5467
6号公報)。この方法は、面ば熱性のプラスチックスフ
ィルムで包装した包装食品を、マイクロ波によって、包
装食品全体が同じ温度になるように加熱することができ
る点で(憂れた方法であるが、包装食品を均一に加熱す
るには、包装食品の周囲を取り囲む媒質の容量が、包装
食品のIO倍屓前後の量において必要であり、さらに媒
質の温度m整という別途処理を必要とし、それによる設
備面および効率上の問題点が多い。また包装食品を10
0°C以上の温度に連続的に加熱する場合は、マイクロ
波による加熱部分で包装食品と大量の媒質を加圧状態で
保持することを可能にしなければならない点で複雑な設
備を必要とするのである。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明者は、プラスチックスフィルムで包装した包装食
品をマイクロ波で加熱した時に生じる中心部分の温度の
上昇よりも周辺部分および表層部分の温度の上昇が急速
であり、しかも高温に到達することによる周辺部分およ
び表層部分の焦げの発生とに質を阻止するとともに、内
容物の食品中の水分の蒸発による破袋を防11コするこ
とを企図して、研究を市ね、これらの研究において、マ
イクロ波を透過する側圧容器の内部壁面にマイクロ波を
反射する所定の面積の金属板を取り付け、この側圧容器
に水を入れ、その中に耐熱性のプラスチックスフィルム
で包装した包装食品を水没した状態において、マイクロ
波で加熱した場合は、周辺部分および表層部分における
焦げの発生と変質の防止およびfi1M袋の防II−が
一挙にできること、およびマイクロ波によって削fIミ
容器の中の水が一部気化すること、または水が7XI!
11−界に対応する飽和蒸気圧を持つことに上り、耐圧
容器の内圧が1−、昇するが、マイク0彼による加熱に
おいて、側圧容器の内圧の上昇をffl+えるように、
水温の上昇を抑制したり、圧力調整弁の利用による内圧
の調整を行なった場合に、包装食品、特にその周辺部分
や表層部分の温度の過大な急上昇を抑えることができる
ことを児出し、これらの知見にもとづいて本発明を完成
するに到ったのである。
本発明の目的は、包装食品の周辺部分および表m部分の
焦げの発生と変質を防止し、包装食品全体を同じ部質に
加熱するとともに、加熱による破袋を防上することので
きるマイクロ波による包装食品の加熱方法を提供するこ
とにある。
本発明のもう1つの目的は、包装食品の周辺部分および
表層部分の焦げの発生と変質を防止し、包装食品全体を
同じ温度に加熱するとともに、加熱による破袋を防II
:することのできるマイクロ波による包装食品の加熱を
することができる側圧容器を提供することにある。
〔問題点を解決する手段〕
本発明は、壁面に所定の面積のマイクロ波を反射する金
属板を何し、そして圧力調整弁を取り付けたマイクロ波
を透過する側圧容器に、包装食品を入れた後に所定の容
積を残すように水を入れ、さらにマイクロ波を透過する
耐熱性のプラスチックスフィルムで包装した包装食品を
水に入れ、そして耐圧容器を密閉すること、圧力調整弁
を包装食品の加熱温度が水の沸点となる圧力を11* 
1’&するように調整すること、およびこの耐圧容器に
マイクロ波を照射して、包装食品を加熱することを特徴
とするマイクロ波による包装食品の加熱方法である。
本発明のもう1つの発明は、内部壁面に所定の面積のマ
イクロ波を反射する金属板を取り付け、さらに側圧容器
の内圧を調整する圧力調整弁を取り付け、そしてマイク
ロ波を透過しうる材料でつくられていることを特徴とす
る前記の方法に使用する側圧容器である。
本発明のさらにもう1つの発明は、側壁面がマイクロ波
を反射する金属の円筒で構成され、」二面および下面が
マイクロ波を透過する材料の円板で構成され、そして圧
力調整弁を有することを特徴きする前記の方法に使用す
る耐圧@器である。
耐熱性のプラスチックスフィルムで包装した包装食品を
加熱する場合の一例によって本発明を具体的に説明する
第1図は、包装食品をマイクロ波オーブンに入れて加熱
するときの包装食品を側圧容器に入れた状態を示してい
る。第1図において、lはマイクロ波を透過するイーΔ
利でつくられた耐圧容器、そして2は側圧容器■の蓋で
あって、同様にマイク■コ波を透過する材料でつくられ
ている。側圧容器Iをつくっているマイクロ波を透過す
る4′、A利は、内部に入れである水が温度−に昇に対
応する飽和蒸気圧を持つことに起因する加圧状態に削え
、しかもマイクロ波を透過する材で1であるならば、い
かtJる材料であってもよいが、通常超高分子哨ポリエ
チレン、ポリ4路化エチレン、ポリシロキサン、ポリカ
ーポ゛ネー1へ、ポリエステル、エポキシ(司11旨ま
たはこれらの樹脂をガラス繊維て補強したもの、ガラス
あるいは磁器であることが好ましい。3は蓋2を固定す
るポル1へ、4はマイクロ波を透過する耐熱性プラスチ
ックスフィルムで包装した包装食品、5は水、6は圧力
調整弁、7は注II<管、8は注水管7のバルブ、そし
て9は側圧容器1の内部壁面に取り(vIけられたマイ
クロ波を反射する金属板である。包装食品4を包装する
プラスチックスフィルムにおけるプラスチックスとして
は、マイクロ波を透過し、包装食品の加熱温度において
変形したり溶融したりしないプラスチックスであれば、
いかなるものであってもよいが、Mi尚分子頃ポリエチ
レン、ポリ4弗化エチレンまたはポリエステルなとを使
用するのが好ましい。
耐圧容器の内部壁面に取り付ける金属板9は、マイクロ
波を反射して透過しない材料であるならば、いかなるも
のであってもよいが、アルミニウム板、銅板、鉄板、ア
ルミニウム箔または銅箔などを使用するのが好ましい。
包装食品4を加熱する場合、第1図に示す内部壁面にマ
イクロ波を反射する金属板9を取り付けたマイクロ波を
透過する耐圧容器lに、包装食品4の2倍m程度の水を
入れ、その中に包装食品4を入れて、包装食品が水没し
、そしてその上部に包装食品と同を積以−にの空間を残
した状態にする。
そして圧力調整弁6および注水管7を取り付けた蓋2を
被せて耐圧容器lを密閉する。通常、耐圧容器1の密閉
はポル1〜3およびナラ1〜によって行なうことができ
るが、ポル1〜3およびナラ1−の代りに適当な手段、
たとえば、クランプなどによって行なうこともできる。
蓋2の圧力調整弁6は、耐圧容器Iの内圧を1〜6 K
g/ ct!に抑えることができるように、予め調整す
るが、包装食品4を130’Cに加熱する場合は、圧力
調整弁6を2・8に!7 / cllに調整する。圧力
調整弁6によって調整される耐圧容器lの内圧は、包装
食品4を加熱する温度によって定まり、一般に包装食品
4を一加熱する温度が水の沸点となる圧力を耐圧容器1
の内圧とするように圧力調整弁6を調整する。このよう
にして密閉した耐圧容器1の内部の状態は、第1図に示
されるとおり、包装食品4は、耐圧容器1内の水5に沈
んだ状態になっており、包装食品4の周囲には水の層が
あり、その上に適当な容積の空間が残されている。
このように」二部に適当な空間を残して水に沈んだ包装
食品4を収容する耐圧容器lをマイクロ波オーブンに入
れて加熱する。加熱時間が経過すると、水濡が」二部す
ることによって、耐圧容器1の内圧が上昇し、圧力調整
弁6において調整した圧力よりも高くなると、圧力調整
弁6から耐圧容器Iの内部の気体を放出して、耐圧容器
1の内圧がそれよりも上昇しないようにする。所定の時
間の経過後に、包装食品4の周辺部分および表層部分の
温度と中心部分の温度が略々同じ温度になるので、この
時に耐圧容fl+をマイクロ波オーブンから取り出し、
注水管7を給水#、(図示なし)に連結し、バルブ8を
開いて冷水を耐圧容器1内に注入1ノ、内部を冷却して
、内圧を常圧に低下した後、包装食品4を取り出して、
包装食品4の加熱を完了する。
第3図は、包装食品をマイクロ波オーブンに入れて加熱
するときの包装食品をもう1つの耐圧容器に入れた状態
を示している。第3図において、1は耐圧容器、1C)
は+l+iJ JTh容器1の側壁を形成する金属の円
筒、IIは耐圧容器lの底部を形成するマイクロ波を透
過する4′A’ IIでつくられた底面、そlノて2は
耐圧容器lの器であって、同様にマイクロ波を透過する
AA刺てつくられている。#2および+=而面1をつく
る材料は、内部に入れである水がその温度上昇に対応す
る飽和蒸気圧を持つことに起因する加圧状態に酎え、し
かもマイクロ波を透過する材料であるならば、いかなる
イオ料であってもよいが、超高分子量ポリエチレン、ポ
リ4弗化エチレン、ポリシロキサン、ポリカーボネート
、ポリエステル、エポキシ樹脂またはこれらの樹脂をガ
ラス繊維で補強したもの、ガラスあるいは磁器であるこ
とが好ましい。12および13は、蓋2および底面11
を金属の側壁IOに固定する内向きフランジを有するリ
ンクナツト、4はマイクロ波を透過する耐熱性プラスチ
ックスフィルムで包装した包装食品、5は水、6は圧力
調整弁、7は注水管、そして8は注水管7のバルブであ
る。
耐圧容器1の側壁を形成する金属の円筒10をつくる材
料は、マイクロ波を透過しない材料であるならば、いか
なる材料であってもよいが、アルミニウム、飼または鉄
であるのが好ましい。また14は金属の円筒10の内面
にライニングされた断熱側である。
包装食品4を加熱する場合、耐圧容器1の蓋2を固定す
るリングナラ1へ]2を外して、蓋2をIJgき、耐圧
容器1に、包装食品4の2倍量程度の水を入れ、その中
に包装食品4を入れて、包装食品が水没し、そしてその
Hに包装食品と同容積以にの空間を残した状態にする。
そして圧力調整弁6および注水管7を取り付けた蓋2を
被せ、内向きフランジを有するリングナラ1〜12で固
定して、耐圧容器lを密閉する。劇圧@器1の密閉は、
内向きフランジを有するリンクナラl〜12で行なう代
りに、適当な手段、たとえば、クランプなとによって行
なうこともできる。そして前記と同様にして包装食品を
加熱する。
作 〔発明の2月〕 第1図に示された状態で包装食品4を水5の中に入れた
面4圧容器1をマイクロ波オーブンに入れて加熱すると
、包装食品4の中心部分および周辺部分の温度、耐圧容
器1の内部の水の温度、耐圧容器1の内圧およびその内
圧における水の沸点は、それぞれ加熱時間に応じて変化
するが、その変化の状態が第5図に示されている。この
加熱において、耐圧容器1の外部から内部に進入するマ
イクロ波は金属板9によって反射されるので、耐圧容器
】内へのマイクロ波の進入は、配圧容器1において金属
板9に覆われていない部分から行なわれ、その部分に存
在する水層および包装食品4がマイクロ波によって加熱
されるが、包装食品4の周辺部分の温度の」:昇は、線
Eに示すとおり、最も大きく、水の温度の」二部は、線
Wに示すとおり、これに続き、また包装食品4の中心部
分の温度の上昇は、線Cに示すとおり、最も小さい。こ
の加熱において、耐圧容器jは密閉されているので、そ
の内圧は、線Pに示すとおり、耐圧容器1の内部の水の
温度の上昇に伴って徐々に上昇し、その内圧の」−昇に
したがって、耐圧容器1の内部の水のが11点も、線B
に示すとおりに、徐々に上昇する。
耐圧容器1内で加熱される包装食品4の温度は、耐圧容
器1の内部の水の沸点を上限としているので、包装食品
4において最も高い温度に加熱されている周辺部分や表
層部分も、内部の水の沸点以上に加熱されることがな゛
い。lノかしながら、耐圧容器lの内圧が、圧力調整弁
6の調整値、たとえば2.8 Kg / cλに到達す
ると、耐圧容器1の内圧は、これ以−にに−に昇せず、
時間が経過しても、その調整値、たとえば2.8 K9
 / caにととまるが、それによって耐圧容器l内の
水の沸点も+30°Cにとどまり、その結果、包装食品
4の最高温度の部分、すなわちその周辺部分および表層
部分の温度も130“Cよりも高くならない。これに対
して包装食品4の中心部分の温度は、内圧の調製による
」−限の温度の水の沸点よりも低いので、マイクロ波の
照射の続行により、その中心部分の温度は、線Cに示す
とおりに、」―昇を続け、やがてその周辺部分の温度や
表層部分の温度と等しくなる。この時包装食品4は、そ
の全体が大体において同じ温度に加熱され、さらに殺菌
価(Fo値)が等しくなるように加熱されているのであ
って、この時期にマイクロ波による加熱を終了するのが
よい。
本発明のマイクロ波による包装食品の加熱において、耐
圧容器lに水5および包装食品4を入れた場合、a)包
装食品4のすべての周囲に水の層があること、すなわち
、包装食品4が水没していること、およびb)その水の
上に、包装食品4と同容積以」二の空間を残すことを必
要とする。包装食品4の周囲に水がない場合は、水温の
上昇による面4圧容器1の内圧の」−昇が起らないので
、耐圧容器1内の水の沸点を徐々に上げて、包装食品4
を1006G以−にに均一に加熱することができない。
さらに包装食品4内部の水の蒸発によって、包装フィル
ム内の圧力が増加し、すなオつち、フィルムが膨服し、
ついには破袋してしまう。しかしながら、包装食品4の
周囲に水が存在すると、その水によって、包装フィルム
表面が冷却され、包装食品4の内部に発生した水蒸気が
包装フィルム面で凝縮するので、包装フィルム内部にお
ける水の沸とうに起因する包装フィルムの破袋を防1卜
することができる。水温が包装食品4の最高温度と等し
くなるまでは、包装フィルム面が冷却されるので、第5
図において圧力調整弁が開放された後も、しばらくの間
は、水温が包装食品4より低いので、包装食品4の破袋
を防I]二して、マイクロ波による加熱を続けることが
できる。また包装食品を沈めた上に、前述のような空間
のあることによって、耐圧容器1内の水の温度上界に伴
なう水の体t#膨張による急激な容器内圧の増加を防止
できる。内圧ケ徐々にあげて、沸点を徐々に上昇させる
ことによって、包装食品4が均一に昇温できるが、水の
上の空間が少ないと、水の体積膨張による空間部の圧縮
がおこり、急敵な内圧の」1昇をひき起すので、沸点が
それに伴って急上昇してしまい、包装食品4を破袋させ
ないで、均一に加熱することができない。
耐圧容器1の内部へのマイクロ波の進入は、金属板9に
覆われていない部分からであり、その部分の水層5およ
び包装食品4を加熱するが、水層5を覆う金属板9の面
積を調整することによって、包装食品4と水層5は吸収
されるマイクロ波の出糸を調整することができる。金属
板9を全く使用しない場合は、包装食品4の中心部分に
比べて、水温の−に昇はかなり急激に起るが、金属板9
で水層5の一部を覆い、面積が増大するに従って、水層
5へのマイクロ波の吸収量が減少し、包装食品4へのマ
イクロ波の吸収量が増加するので、水温の上昇速度が低
下し、包装食品4の中心部分の温度の」二部速度が増加
する。
第6図は、第5図におけるよりも耐圧容器lの金属板9
の面積を増加した場合の包装食品4の中心部分および周
辺部分の温度、耐圧容器l内の水の温度、および耐圧容
器lの内圧のマイクロ波の照射による変化を示す。第6
図では、包装食品4の中心部分の温度の」二部速度は第
3図の場合よりも大きくなり、耐圧容器内の水の温度の
−に昇よりも大きくなっているが、耐圧容器1内の水の
温度の一ヒ昇は、第3図の場合よりも小さくなっており
、それに伴なって、耐圧容器lの内圧の」1昇が遅くな
り、その結果、沸点の上昇も小さくなっていて、包装食
品4は、第5図の場合よりも、より均一に加熱される。
〔発明の効果〕
本発明によると、耐圧容器の内圧の調整によって、耐圧
容器内の水の沸点の上昇が抑えられ、これによって包装
食品の最高温度の部分、すなわち、その周辺部分や表層
部分の温度の上昇も抑えられるのに対して、その中心部
分の温度は、耐圧容器内の水の沸点に到達するまで、そ
の上昇を続けるので、包装食品の中心部分と周辺部分ま
たは表層部分を大体において同じ温度に加熱することが
できる。すなわち、包装食品全体が大体において同じ温
度に加熱されているのであるが、包装食品全体の殺菌価
(Fo値)は同じになっているのである。
以下において本発明の効果を示す実験例および実施例を
示すが、本発明はこれらの例に限定されるものではない
実験例 103間の内径、60mmの内部の高さおよび2Qrn
mの厚さを有する円型皿駄のポリ4弗化エチレン製の耐
圧容器(内容積500 cc )の内面に以下に示す形
状および大きさのアルミニウム金属板(厚さ0゜6朋)
を取り付け、この耐圧容器に水200 ccを入れ、さ
らに82mmの外径および20 mmの高さを有する円
板状のハンバーグステーキをポリプロピレン−ナイロン
のラミネートフィルムで真空包装した包装食品を入れ、
4. a Kg/ cAの内圧(146°Cの水の沸点
に相当する圧力)を維持するように調整した圧力調整弁
および注水管を取り付けた蓋を被せて、面4圧容器を密
閉した。耐圧容器の水面」二には約195 ccの空間
が残されていた。この時の包装食品および水の温度は4
06Cであった。
この耐圧容器を、周波数2450 MHzおよび出力I
 KWのマイクロ波オーブンに入れて加熱した後、マイ
クロ波オーブンから取り出し、2分間放置した後、注水
管より15°Cの水を耐圧容器に注入して、耐圧容器の
内部を急冷した。
0ニアルミニウム金属板を全く使用しなかった。
1:37m1Iの高さく水面と同じ高さ)および103
闘の外径を有する円筒状のアルミニウム金属板を耐圧容
器の内部側壁面の全面に取り付けた。
2 : 37 tnmの高さ、103mmの外径および
底面に径82間(包装食品内のハンバーグステーキと同
じ径)の円形の開口を有する円形皿状のアルミニウム金
属板を耐圧容器の内面に取り付けた。(底面の36%の
面積がアルミニウム金属板で覆われている場合) 3:37mmの高さ、+(13mmの夕I径および底面
に径70mmの円形の開[1を有する円形皿状のアルミ
ニウム金属板を耐圧容器の内面に取り何けた。(底面の
54%の面積力でアルミニウム金属板で覆われている場
合) 4:37朋の高さ、103mmの外径および底面に径5
4mmの円形の開口を有する円形皿状のアルミニウム金
属板を耐圧容器の内面に取り付けた。(底面の72%の
面積がアルミニウム金属板で覆われている場合) 5:37mmの高さおよびIO3mmの外径を有する円
形皿状のアルミニウム金属板を耐圧容器の内面に取り付
けた。(底面全部アルミニウム金属板で覆われている場
合) ハンバーグステーキの昇温の最も遅い部分の1分当りの
温度の上昇速度(△Tm1n)およびFoe / Fo
e (Foe :ハンバーグステーキの周辺部分の殺菌
価(Fo値)、およびFoc:ハンバーグステーキの中
心部分のM菌価(Fo値)〕を11″算した。
結果を第5図に示す。第5図における1(は△Tm1n
(・)を結ぶ線、および■4はFoe / Foe  
(X)を結ぶ線である。
第5図の結果によると、耐圧容器の内部側壁面における
水面の高さをアルミニウム金属板で覆い、さらに包装食
品の径と同じ大きさの開[1を合するリング状のアルミ
ニウム金属板を底面に取り付けると、ハンバーグステー
キの昇温の最も遅い部分の温度の上昇速度が加速され、
そしてハンバーグステーキの周辺部分と中心部分の殺菌
状態が等しくなって、包装食品の最も好ましい加熱状態
の得られることがわかった。
実施例 103mmの内径、60市の内部の高さおよび2o朋の
厚さを何する第1図の形状のポリ4弗化エチレン製の耐
圧容器(内容積500 cc )の内面に、37mmの
高さおよび底面に径82間の開aを音する円形皿状のア
ルミニウム金属板を取り付け、この耐圧容器に水200
 ccを入れ、さらに82mmの外径および20朋の高
さを有する円板状のハンバーグステーキ(重量bog)
に耐熱性菌の菌体が2゜5X10/me含まれる菌液を
I rnll各所に分散して接種し、ポリプロピレン−
ナイロンのラミネートフィルムで真空包装した包装食品
を入れ、3・OK9 / cltの内圧を維持するよう
に調整した圧力調整弁および注水管を取り付けた蓋を被
せて、耐圧容器を密閉した。この時ハンバーグステーキ
および水の温度は400Gであった。耐圧容器の水面」
二に195 Ccの空間が残されていた。
この耐圧容器を、周波数2450 MHzおよび出力I
 KWのマイクロ波オーブンに入れて加熱した。
4分20秒後に圧力調整弁から蒸気を吹き出し、4分4
5秒後に、耐圧容器をマイクロ波オーブンから取り出し
た。2分間放置した後、耐圧容器の注水管より冷水を注
入して、耐圧容器の内部を急冷した。
包装食品の到達温度は、dコ心部分において130°C
1周辺部分において1336c1中心部分と周辺部分の
中間において133°C1そして上下の表層部分におい
て133°Cであって、包装食品のほぼ全体が大体同じ
温度に加熱されていた。
冷水注入の4分後に、包装食品全体が100°C以下に
冷却され、耐圧容器を開放して、包装食品を取り出し、
常温になるまでさらに冷水で冷却して、常温の包装食品
を得た。
このようにして得た包装食品を、37″Cにおいて14
日間保存したが、腐敗することはなく、またハンバーグ
ステーキ中の一般生菌数はOであり、良好な殺菌状態が
維持されていて、包装食品の常温における貯蔵性の良好
であることが確認された。
ハンバーグステーキは、過剰の加熱による焦げや褐変は
全く見られず、また食感も良好であって、加熱殺菌をし
ない対照品と同様の食感を有してい1こ。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の耐圧容器に包装食品および水を入れ
た場合の新面を示す側面図、第2図は、本発明の耐圧容
器の平面図、第3図は、もう1つの耐圧容器に包装食品
および水を入れた場合の断面を示す側面図、第4図は、
もう1つの耐圧容器の平面図、第5図は、本発明の実施
において、耐圧容器の内圧、包装食品の周辺部分および
中心部分の温度、制圧容器内の水の温度ならびに耐圧容
器内の水のi!Ili にセの各々が加熱時間の経過に
よって変化する状態を承す図表、第6図は、本発明の実
施において、配圧容器の内部壁面の金属板の面積を第5
図の場合よりも大きくした場合の、耐圧容器の内圧、包
装食品の周辺部分および中心部分の温度、耐圧容器内の
水の温度、ならびに耐圧容器内の水の沸点の各々が加熱
時間の経過によって変化する状態を示す図表、および第
7図は、本発明の実験例において、耐圧容器の内壁面の
金属板の大きさを変化させた場合の包装食品の中心部分
の殺菌価と周辺部分の殺菌価の比率および、包装食品の
最も昇温の遅い部分の温度の上昇速度を示す図表である
。 (図面符号) l:耐圧容器 2:蓋 3:ボルト 4:包装食品 5:水 6:圧力調整弁 7:注水管 8ニバルブ 9:金属板 10:金属の円筒 11:底面 12:内向きフランジを有するリングナツト13:内向
きフランジを有するリングナツトI4:断熱材 B:耐圧容器内の水の沸点 C:包装食品の中心部分の温度 E:包装食品の周辺部分の温度 に:包装食品の温度の上昇速度(ΔT +n1n )L
:殺菌価(Fo値)の比(Foe/Foe)P : l
l1iJF′E発器の内圧 W:耐圧容器内の水の温度

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)壁面に所定の面積のマイクロ波を反射する金属板
    を有し、そして圧力調整弁を取り付けたマイクロ波を透
    過する耐圧容器に、包装食品を入れた後に所定の容積を
    残すように水を入れ、さらにマイクロ波を透過する耐熱
    性プラスチックスフィルムで包装した包装食品を水中に
    入れ、そして耐圧容器を密閉すること、圧力調整弁を包
    装食品の加熱温度が水の沸点となる圧力に維持するよう
    に調整すること、およびこの耐圧容器にマイクロ波を照
    射して、包装食品を加熱することを特徴とするマイクロ
    波による包装食品の加熱方法。
  2. (2)マイクロ波を反射する金属板が、マイクロ波を透
    過する耐圧容器の内部壁面に取り付けられていることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項に記載のマイクロ波に
    よる包装食品の加熱方法。
  3. (3)耐圧容器の壁面のマイクロ波を反射する金属板の
    所定の面積が、耐圧容器に入れる水の深さに等しい高さ
    の壁面の面積から側壁面の全体とその底面に耐圧容器に
    入れる包装食品の平面形状に等しい形状の開口を有する
    リング状の面積までの範囲であることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項または第2項に記載のマイクロ波によ
    る包装食品の加熱方法。
  4. (4)内部壁面に所定の面積のマイクロ波を反射する金
    属板を取り付け、さらに耐圧容器の内圧を調整する圧力
    調整弁を取り付け、そしてマイクロ波を透過しうる材料
    でつくられていることを特徴とする耐圧容器。
  5. (5)耐圧容器の内部壁面に取り付けたマイクロ波を反
    射する金属板の所定の面積が、耐圧容器に入れる水の深
    さに等しい高さの内部側壁面の面積から内部側壁面の全
    体とその底面に耐圧容器に入れる包装食品の平面形状に
    等しい形状の開口を有するリング状の面積までの範囲で
    あることを特徴とする特許請求の範囲第4項に記載の耐
    圧容器。
  6. (6)側壁面がマイクロ波を反射する金属の円筒で構成
    され、上面および下面がマイクロ波を透過する材料の円
    板で構成され、そして圧力調整弁を有することを特徴と
    する耐圧容器。
  7. (7)マイクロ波を反射する金属の円筒の上下にネジ溝
    が切られており、マイクロ波を透過する材料の円板が内
    向きフランジを有するリングナットで取り付けられてい
    ることを特徴とする特許請求の範囲第6項に記載の耐圧
    容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63111870A (ja) * 1986-10-31 1988-05-17 凸版印刷株式会社 マイクロ波加熱殺菌における温度制御方法
JP2001130517A (ja) * 1999-11-04 2001-05-15 Kagome Co Ltd マイクロ波加熱殺菌方法および装置
CN106347771A (zh) * 2016-08-26 2017-01-25 张瑞华 一种微波灭菌方法及其辅助器械

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JPS5268785A (en) * 1975-12-05 1977-06-07 Taiheiyo Kogyo Kk Method of sterilizing foodstuff loaded in then wall containers by microwave heating

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