JPS6150401B2 - - Google Patents

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JPS6150401B2
JPS6150401B2 JP3497577A JP3497577A JPS6150401B2 JP S6150401 B2 JPS6150401 B2 JP S6150401B2 JP 3497577 A JP3497577 A JP 3497577A JP 3497577 A JP3497577 A JP 3497577A JP S6150401 B2 JPS6150401 B2 JP S6150401B2
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JP
Japan
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resonator
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dielectric
axis
waveguide
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Yoshio Kobayashi
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は超小形帯域通過波器に係る。
高誘電率の誘電体材料を用いて構成される誘電
体円柱共振器のH01δモードを利用した帯域通過
波器が従来より実用化されている。
本発明の第1の目的は、このような従来のもの
に比べてさらに小形化した帯域通過波器を得る
ことである。
本発明の第2の目的は、このような従来のもの
に比べてさらに共振器同士または共振器と外部回
路との結合を強くすることができる帯域通過波
器を得ることである。
次に本発明の帯域通過波器に用いられる共振
器の構造について述べる。この共振器は、誘電体
柱と、この誘電体柱を部分的に包囲する導体空胴
いいかえると、開口面をもつ導体空胴とを有して
いる。次にこの共振器の使用モードについて述べ
る。いま、直角座標系を考えたときに、この直角
座標系におけるZ軸方向にその軸を有するように
前記誘電体柱を配電し、かつ電界のZ軸方向成分
が電従界分布の決定に支配的な共振モードのう
ち、最低次のもの(二つ例示すると、誘電体柱と
して直径がZ軸方向のどこでみても一定な誘電体
円柱を用い、かつ導体空胴として直径がZ軸方向
のどこでみても一定な円筒を用いたときはE010
ードである。誘電体柱として直径または横縦付法
がZ軸方向のどこでみても一定であり、かつ導体
空胴として横縦寸法がZ軸方向のどこでみても一
定な角筒を用いたときにはE110モードである。)
を用いる。次に帯域通過波器を構成するために
必要な外部回路や同種又は異種共振器との結合の
方法について述べる。このような結合すべき対象
を前記Z軸方向に配置するときは前記導体空胴Z
軸方向にある面に開口部を設けてEモードのしや
断導波管を接続するようにし、このような結合す
べき対象が前記Z軸と交差する方向に配置すると
きは前記Z軸と交差する方向にある面に開口部を
設けてHモードのしや断導波管を接続するように
した。すると、このモードは誘電体円柱内部への
電界集中が最も有効に行なわれるモードであるた
めに同一共振周波数の条件で比較すると、このモ
ードを用いた共振器はH01δ共振器に比べて誘電
体積は1/3以下ですみ、通過波器の更に小形軽
量化が達成される。
また、このモードを用いると、共振器と外部回
路との結合またはこの共振器と同種もしくは異種
共振器との結合を非常に強くすることができるの
で、広帯域通過波器を構成することもできる。
第1図a,bは本発明に関連する共振器の基本
形の上面図、側面図であり、直径d、長さLの金
属空胴1の中心軸にそつて同軸状に比誘電率εr
直径D、長さLの誘電体円柱2を配置して構成
される。このとき、電磁界モードはE010モードで
あり、その電磁界分布が図面に記入されていて、
実線矢印は電気力線、点線矢印は磁力線である。
第2図は共振器設計、及び共振モードの判別に
用いられるモード線図であり、εr=36、S=
d/D=3.5の場合の計算結果で縦軸にεr
(D/λを、横軸に(D/L)をとる。
この線図より、E010モードはその共振周波数0J
(=C/λ,C……光速、λ……共振波長)
が共振器長Lに関係しないモードであり、また最
低次の共振モードであることがわかる。更に共振
器の寸法比(D/L)≧0.4では次の高次モー
ドE110の共振周波数は22にあり、(D/L)
=0.1においても次の高次モードHE111は2
にあることがわかる。尚、黒点は第3図の実測値
をあらわす。
第3図は、εr=36、D=3.0mm、(D/L)
=0.1、S=3.5に対する透過形共振器の透過特
性、共振モードの実験結果を示す線図で縦軸に透
過電力dBを、横軸に周波数(GHz)を示して
おり、この実験値は第2図の黒点で示されるよう
に計算値と一致している。これよりE010モードの
共振周波数=6.21GHzに対して次の高次モー
ド、HE111は2に存在することが実証され
た。
このように、誘電体柱の誘電率や、各部の形状
寸法を変えることにより次にあらわれる高次モー
ドの共振周波数を1オクターブ以上高い周波数ま
であらわれないようにできることは誘電体柱と、
この誘電体柱を包囲する導体空胴とを有し、直角
座標系におけるZ軸方向にその軸を有するように
誘電体柱を配置し、かつ電界のZ軸方向成分が電
磁界分布の決定に支配的な共振モードのうち最低
次のものを用いた共振器に一般にいえることであ
る。
なお、付記すれば第1図の共振器構成では共振
周波数の温度特性がよくない。なぜならば、一般
に金属の線膨張係数は誘電体に比べて大きいの
で、周囲の温度変化により誘電体円柱端面と金属
面との間の空隙が変化し、この部分には電界が集
中しているので、これにより共振周波数が大きく
変化するためである。
第4図はこの温度特性を改善したE010誘電体円
柱共振器の横断面図で、1は第1図同様金属空胴
で、2は誘電体円柱であり、誘電体円柱2の両端
を金属空胴1の端面にあけられた穴に挿入した構
造で、3は周波数微調整螺子である。又は円柱2
の両端と金属空胴1及び螺子3の間に発泡スチロ
ール等の充填剤4a,4bが入れられている。こ
の穴の部分はE01円形遮断導波管を構成してお
り、穴の奥に行く程電磁界は減衰するので誘電体
円柱2の両端部が温度変化により伸び縮みしても
共振周波数への影響はごくわずかであり、かつ温
度変化による共振器長Lの変化は共振周波数に影
響しないので、結局第4図の共振器は温度特性が
改善されたことになる。1例として、 εr=3.6,D=3mm,(D/L)=0.1,S=
3.5 における実験では第1図に示す構成では共振周波
数の温度係数 η=1/・Δ/ΔT≒130ppm/℃ であるが、円柱2と金属空胴1の接する長さ部分
Mは、M=3mmの場合第4図に示す構成では温度
係数η=13ppm/℃となり、共振周波数の温
度特性は1桁改善された。またこの値は温度係数
η≒―30ppm/℃である金属空胴共振器の場
合よりも小さい。
第5図a,b,cは第1図a,bに示したE010
共振器の各変形であり、前述の共振器が円形空胴
1と誘電体円柱2の組合せであるのに対して第5
図aは矩形空胴1aと誘電体円柱2a、同図bは
矩形空胴1aと誘電体角柱2b、同cは円形空胴
1bと誘電体角柱2bを夫々組合せたものであ
り、前述の基体E010モードと実質的に同じ電磁界
分布と共振周波数をもつ。ただし、第5図a,b
の矩形空胴1aの場合基本モードはE110と呼ばれ
る。また、同図b,cに示す誘電体角柱2bの場
合には角柱断面の横縦寸法a,bを適当に選ぶこ
とにより、基本モードの共振周波数を変えずに高
次モードの共振周波数を更に高くすることができ
る。
第6図は本発明の実施例の一つである、E010
ード誘電体円柱共振器直列配置形3段帯域通過
波器の横断面図で、1は金属空胴、2は誘電体円
柱、4a,4bは超小形円軸コネクター、5a,
5bは励振線の結合度を調整するためのワツシ
ヤ、6a,6bはテフロン登録商標材で被覆せる
同軸線路中心導体、7a,7bは金属隔壁であ
る。
共振器間の結合度の調整はE01遮断円形導波管
を構成する金属隔壁の厚さあるいは結合孔の大き
さを調節して行う。共振器円柱2と励振用コネク
ターの中心導体6a,6b間の結合度はコネクタ
ー4a,4bと金属空胴1間に円形金属ワツシヤ
5a,5bをはさみ、その厚さNにより空胴1内
の励振線中心導体6a,6bの挿入長を調節する
ことにより変える。
第7図は第6図の構成による2段波器の特性
例で、縦軸に透過電力dBを、横軸に周波数GHz
をとる。これによれば1オクターブ以上の周波数
帯にわたり不要モードは現われていない。
この場合中心周波数5.74GHz3dB帯域360MHz挿
入損失0.8dBである。
第8図は本発明の実施例の一つである、E010
ード誘電体円柱共振器並列配置形3段帯域通過
波器の横断面図で、1は金属矩形空胴、2a,2
b,2cは誘電体円柱、4a,4b、は超小形同
軸コネクター、5a,5bは励振線の結合度を調
整するためのワツシヤー、6a,6bはテフロン
登録商標材で被覆せる同軸線路中心導体で、空胴
1内の励振線となる。誘電体共振器間の空間部
は、H10矩形遮断導波管を構成しており、この共
振器内の距離を調整して共振器間の結合度を変え
る。又結合度の微調整はこの空間部分に誘電体ま
たは導体の螺子を挿入して行うことができる。第
9図は第8図の構成による2段帯域通過波器の
特性図である。
第10図は本発明の実施例の一つである、
E010,H01δモード混合形4段帯域通過波器の
横断面図で、1は金属矩形空胴、2a,2bは
E010共振器による誘電体円柱、2c,2dはH01
δ共振器による誘電体円柱、4a,4bは超小形
同軸コネクター、5a,5bは励振線の結合度を
調整するためのワツシヤー、6a,6bはテフロ
ン材で被覆せる同軸線路中心導体である。
励振線と共振器間の結合を強くとるために第1
段2aと最終段2bのみE010共振器を使用し中間
段2c,2dはE010共振器よりも高いQ値が得ら
れるH01δ共振器を使用することにより通過帯域
内の挿入損失を減少させることができる。
第11図は第10図の構成による混合形3段帯
域通過波器の特性例で、縦軸に透過電力、横軸
に周波数をとり予想通り挿入損失を減少すること
ができたが、H01δ共振器の高次モードが10及
び11GHz近傍に現われている。又第12図a,
b,cは第10図の実施例における同軸コネクタ
ーでなく、導波管7a,7bの励振により第10
図のE010,H01δモード混合形4段帯域通過波
器の構成を実現した本発明の実施例の一つを示し
たもので、図aは側断面図、bは上断面図、cは
平面図である。
以上のとおり、第6図の実施例では、Z軸方向
にEモードのしや断導波管を有しており、第8
図、第10図および第12図の実施例ではZ軸と
交差する方向にHモードのしや断導波管を有して
いる。
なお、これらの各実施例において、各共振器部
分は第1図a,bに示した構成のみならず、第5
図a,b,cに示した構成のようなものも用いる
ことができるのはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
第1図a,bは本発明に関連する共振器の簡略
上面図、側面図、第2図、第3図は第1図におけ
る異る特性線図、第4図は本発明に関連する他の
共振器の側断面図、第5図a,b,cは第1図の
共振器の異る変形断面図、第6図、第8図、第1
0図、第12図は夫々本発明の実施例帯域通過
波器の断面図、第7図、第9図、第11図は夫々
第6図、第8図、第10図に係る特性線図であ
る。 図で1は金属空胴、2は誘電体円柱。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 誘電体柱と、この誘電体柱を包囲する導体空
    胴とを有する共振器において、直角座標系におけ
    るZ軸方向にその軸を有するように前記誘電体柱
    を配置し、かつ電界のZ軸方向成分が電磁界分布
    の決定に支配的な共振モードのうち最低次のもの
    を用い、そして前記導体空胴にはZ軸方向に開口
    部を設けてEモードのしや断導波管を接続する
    か、Z軸と交差する方向に開口部を設けてHモー
    ドのしや断導波管を接続する共振器を用いたこと
    を特徴とする超小形帯域通過波器。 2 誘電体柱と、この誘電体柱を包囲する導体空
    胴とを有する共振器において、直角座標系におけ
    るZ軸方向にその軸を有するように前記誘電体柱
    を配置し、かつ電界のZ軸方向成分が電磁界分布
    の決定に支配的な共振モードのうち最低次のもの
    を用い、そして前記導体空胴にはZ軸方向に開口
    部を設けてEモードのしや断導波管を接続する
    か、Z軸と交差する方向に開口部を設けてHモー
    ドのしや断導波管を接続する共振器と、 このしや断導波管内にしや断導波管内壁から離
    間した状態で存在させることにより導体損失を少
    なくした誘電体共振器と、 を有することを特徴とする超小形帯域通過波
    器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS59121903U (ja) * 1984-01-19 1984-08-16 トムソン−セ−エスエフ 極超短波フィルタ
JPS63302601A (ja) * 1987-06-01 1988-12-09 Murata Mfg Co Ltd 誘電体フィルタ
JPH0652841B2 (ja) * 1988-02-15 1994-07-06 株式会社村田製作所 共振器装置

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