JPS6149601B2 - - Google Patents

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JPS6149601B2
JPS6149601B2 JP3590776A JP3590776A JPS6149601B2 JP S6149601 B2 JPS6149601 B2 JP S6149601B2 JP 3590776 A JP3590776 A JP 3590776A JP 3590776 A JP3590776 A JP 3590776A JP S6149601 B2 JPS6149601 B2 JP S6149601B2
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JP
Japan
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signal
light beam
light
scanning
axis
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Application number
JP3590776A
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English (en)
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JPS51122462A (en
Inventor
Eichi Roozenfuerudo Aruin
Ei Zanoni Kaaru
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Publication of JPS51122462A publication Critical patent/JPS51122462A/ja
Publication of JPS6149601B2 publication Critical patent/JPS6149601B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は被検体を光束で走査し、この被検体を
反射、又は透過した光束の指向方向の前もつて定
められた規準方向からの偏倚を検出することによ
り、被検体の光束反射、又は透過に於ける光偏向
特性に関係する情報、例えば表面形状情報を得る
ようにした装置に関する。 物品の表面形状を測定する装置には大別して接
触式のものと非接触式のものとがある。 接触式の装置の主なものには探触針を物品表面
に当てて走査するようにしたものであるが、斯様
な装置は測定速度が遅く、また物品表面に傷をつ
ける恐れがある為、柔い物品表面の形状測定には
不向きである。 非接触式の装置の主なものは光学式のものであ
つて、測定波面と参照波面を重畳して干渉縞を形
成したり、米国特許第3761179号明細書に記載の
装置の如く被検体表面の起伏に起因する反射光束
の変化を検出したりして表面形状を測定するよう
にした装置等が公知である。干渉縞を利用する装
置は感度が高く、被検体表面形状の基準形状から
のわずかの変化が複雑な縞パターンの変化に結果
する。そして一般にこの縞パターンを目視観察す
るようになつている為、干渉縞が複雑に変化した
場合は被検体の表面形状の単純な判定も定量測定
も容易ではなく、測定に長い時間がかかつてしま
う。従つてIC製造工程で半導体ウエハやパター
ンマスクの平坦度(この場合高低差はλ=6328Å
としてλ/5〜25λの範囲にある)を短時間に大
量に検査するような場合に応用するには不適であ
る。勿論、干渉縞の位相情報を光電的に検出し、
得られた信号を処理して被検体の表面形状を測定
することも可能であるが、この場合装置の光学
的、電気的、機械的諸手段の構成が複雑になつて
しまう不都合が生ずる。感度の低いモアレ縞を形
成することによつて被検体表面形状を測定する装
置もあるが(例えば米国特許第3858981号明細
書)、精密な測定の要がある時は逆に感度が低過
ぎ、更にモアレ縞パターン情報の処理に前述と同
様な欠点がある。前述の米国特許第3761179号明
細書に記載の装置は高速の測定が可能であるが、
被検体表面の起伏に簡単な形では対応しない反射
光の光量変動を利用するものである為、装置の光
学的、電気的、機械的諸手段の構成が複雑になる
という欠点がやはりある。 アイ・ビー・エム,テイニカル,デイスクロー
ジヤー,ブリテイン(IBM Technical
Disclosure Bulletin)第13巻、第3号、789〜790
頁には被検体の研磨面又は半研磨面を光束で走査
し、反射光束を入射位置検出素子で受光し、この
素子の受光面上での入射光束の位置偏倚を検出す
ることにより被検体の表面形状を測定するように
した装置が開示されている。この装置の構成は簡
単であるが、しかし走査光束に対して被検体全体
が傾いていれば得られる結果には表面形状の情報
とこの傾き情報との双方が混入してしまう為、被
検体の正確な配置が必要であり、これが高速測定
の障害となつている。またこの刊行物に記載の装
置にはただ一本の直線に沿つた表面形状の測定し
かしていないという欠点もある。従つて全表面の
測定、又それによる3次元形状を知るには時間が
かかり加えて困難である。 本発明の主な目的は、光学的に非接触で被検体
をラスター走査し、この被検体のの反射、又は透
過に於ける光偏向特性に関係する情報を得る測定
装置であつて、簡単な構成でよく、かなり高い感
度が得られるのみならず高速で測定可能な装置を
提供することである。以下図面を参照して本発明
の実施例を説明する。 第1図は本発明の一実施例の光学系の概略図で
そして第2図は第1図光学系を2−2線方向から
見た図である。図中、10は光源である。光源と
してはタングステン球、クセノン球、発光ダイオ
ード、半導体レーザー等何でも利用できるが、第
1,2図光学系、及び後述の第4図,第5図光学
系では直線偏光光束を放射するガスレーザーが使
用されている。光源10は紙面に垂直な偏光ベク
トルを有する細い直線偏光平行光束11を射出す
る。光束11は偏光ビームスプリツター12に入
射する。このビームスプリツター12はS偏光の
光を反射し、P偏光の光を透過せしめる。P偏光
とは入射光線とビームスプリツターの反射面の法
線とを含む面内に偏光ベクトルがあるもの、S偏
光とはこの面に偏光ベクトルが垂直なものを言
う。前述の如く、光束11はS偏光であるから偏
光ビームスプリツター12で全て反射され、光束
13となる。14は1/4波長板であり、光学軸が
入射光束の偏光方向に対し45゜の角度をとるよう
に配置されている。従つて、S偏光平行光束13
がこれを透過すると円偏光平行光束15となる。
この光束15は電動モーター17で等速回転せし
められている角柱型多面鏡16に入射する。従つ
てこの多面鏡16は光束15を反射して等速で回
転移動する走査平行光束18を形成する。光束1
8は前記の1/4波長板14を透過するが、入射前
円偏光であるから透過した平行光束19はP偏光
となり従つてビームスプリツター12を全て透過
する。ビームスプリツター12を透過した走査光
束19は光学軸が光束19の偏光方向に対して45
゜の角度となるように配置された1/4波長板20
を透過する。従つて、回転移動する走査光束21
は円偏光である。22はコリメーターレンズであ
り、後側焦点がほぼ多面鏡16の光束15の入射
点近傍にあるように配置されている。従つてこの
レンズ22はほぼ等速で回転移動する光束21を
ほぼ等速で平行移動する走査光束23に変換す
る。24は表面で光を反射する被検体であり、走
査光束23を反射した際その光束が再びレンズ2
2に入射するように、被検体24はその表面の光
束23に対する平均的な角度がほぼ垂直になるよ
う配置されることが望ましい。 ここで前記の多面鏡16は、各反射面による反
射光束の走査線が互いに他の反射面による走査光
束の走査線とは空間的に分離するように、各反射
面の回転軸に対する角(本明細書でこれをピラミ
ツド角と称することにする)が互いに他のそれと
相異せしめられているものとする。そして各反射
面のピラミツド角は回転方向に沿つて順に小さく
又は大きくなつているものとする。斯様な多面鏡
には米国特許第3529884号明細書に記載の多面
鏡、即ち、本体と、この本体に放射状に設けられ
た複数のウエツブと、各ウエツブに設けられた反
射面ブロツクと、このブロツクの各々と本体の間
に取り付けられたビスとから成るような各反射面
のピラミツド角の調整可能な多面鏡が使用され得
る。こうして第3図に示す如く被検体24はラス
ターパターン(raster pattern)に沿つて光束走
査される。そして被検体の全表面は多面鏡16の
1回転で走査完了されることが可能となる。等間
隔のラスターを得られるように多面鏡16の各反
射面のピラミツド角を調整しておくことが望まし
い。 被検体24を反射した光束はレンズ22によつ
て集められる。レンズ22を前と逆向きに通過し
た光束は円偏光であり、再び1/4波長板20を透
過することでS偏光となり、そして偏光ビームス
プリツター12で全て反射する。この反射光束2
5は光電変換式入射位置検出器26の受光面上に
入射する。被検体を入射光束と正しく逆方向に反
射した光束が受光面のほぼ同一点に入射するよう
にこの検出器26はその受光面がレンズ22の後
側焦点面のビームスプリツター12に関する鏡像
位置にほぼ重なるように配置されている。そして
この検出器26は2軸式のものであつて、受光面
への光束の入射位置の2次元座標、例えばx−y
直交座標に対応する信号を形成するものであると
する。斯様な検出器は一般に市販されているが、
その中にユナイテツド,デイテクター,テクノロ
ジー,インコーポレーテツド(United Detector
Technology Inc.)よりPIN−SC/10なる商品名
で販売されているソリツドステート素子がある。
この素子はx軸、y軸について夫々正方向、負方
向に関する2つの光電流出力を形成するものであ
る。この4つの出力は受光面への光束(ただし強
度が一定とする)の入射位置の変化に対応して変
化する。原点に入射すればx軸に関する2つの出
力、y軸に関する2つの出力は夫々等しく、入射
位置が原点から移動して行けばその方向に関する
出力は増加し、逆の方向に関する出力は低下す
る。例えば光速がx−y座標の第1象限に入射す
ればx軸、y軸の夫々の正方向に関する出力は
夫々負方向に関する出力よりも大であり、そして
例えばx軸の正方向に関して入射位置が移動して
行けばその移動量に対応してx軸の正方向に関す
る出力と負方向に関する出力との差は増大する。
従つてx軸についての2つの出力の差及びy軸に
ついての2つの出力の差を知れば光束の入射位置
の座標がわかる。本発明の実施例には上述したよ
うな光束入射位置のx,y座標に対応する信号を
形成する素子が使用される。 さて、第1図、第2図に於いて被検体24の被
検面が完全に平坦であつて、かつ平行移動する走
査光束23に対して正確に垂直であれば、反射光
束は入射光束の光路を正確に逆進し、ビームスプ
リツター12で反射された後、検出器26の原点
位置に入射する。しかし、被検体24の被検面が
走査光束23に対して平均的に垂直であつても、
この面に起伏があれば、光束23に対して垂直な
面に対し傾斜している部分を反射した光束は入射
光束の光路を逆進しないで入射光束の逆向き光路
の方向から偏倚した方向に進行する。同様に被検
体24の被検面が完全に平坦であつても光束23
に対して90゜以外の角度で傾いている場合、被検
面に起伏がありかつ光束23に対して平均的に90
゜以外の角度で傾いているような場合も被検面を
反射した光束は入射光束の逆向き光路の方向から
偏倚している。後3者の場合、光束25の検出器
26への入射位置は原点から変化しているが、こ
の変位の方向及び大きさは被検面を反射した光束
の方向の光束23の逆向き方向からの偏倚に、従
つて被検面の走査光束23の入射部分の傾き、即
ち光束23に対する垂直な面からの傾きの方向及
び大きさに1対1に対応している。従つて検出器
26の受光面上での光束25の入射位置を知れ
ば、被検体24の表面形状を知ることができる。 第4図は本発明の一実施例の光学系の他の例で
ある。10は細い直線偏光平行光束11を射出す
るガスレーザーである。光束11の偏光ベクトル
は紙面内にあるものとする。50は角錘台形多面
鏡であつて電動モーター17によつて定速回転駆
動せしめられ、回転軸に沿う方向から入射する光
束11を反射して回転移動する光束51を形成す
る。尚、多面鏡16の各反射面のピラミツド角は
第3図のようにラスター走査を可能とする為、互
いに他のそれと相違しているものとする。12は
偏光ビームスプリツターである。光束51はP偏
光であるから全てこのビームスプリツター12を
透過するが、透過後光学軸が光束51の偏光方向
に対して45゜の角度を有している1/4波長板20
を通過するようになつている。従つてこの1/4波
長板20を透過した光束52は円偏光である。コ
リメーテイングレンズ22は後側焦点が多面鏡5
0の光束11の入射点位置にほぼ一致するように
配置されており、回転移動する走査光束52を平
行移動する走査光束23に変換する。この光束2
3は前述の例と同様に被検面が光束23に対して
平均的に垂直に配置された被検体24を走査する
が、被検体を反射した光束はビームスプリツター
12を介し、レンズ22によつて被出器26上に
フオーカスされる。即ち、第1,2図と同様検出
器26の受光面はレンズ22の後側焦点面のビー
ムスプリツター12に関する鏡像位置とほぼ一致
している。尚、1/4波長板20に再入射する被検
体24からの光束は円偏光であつて、この1/4波
長板20によりS偏光に変換されるから、偏光ビ
ームスプリツター12によつて全て反射され光束
53となるものである。光束53の検出器26へ
の入射位置が被検体24の表面形状に対応してい
ることは前述と同様である。 第5図は第4図光学系の変形例である。この光
学系は第4図と同様な光学系のビームスプリツタ
ー12と検出器26の間に拡大レンズ54を配置
したものである。検出器26は、その受光面の位
置が多面鏡50への光束11の入射点のビームス
プリツター12に関する鏡像位置のレンズ54に
関する共役位置にほぼ一致するように配置されて
いる。拡大レンズ54を使用することで感度は向
上し、ダイナミツクレンジを減少させることなく
精度を向上させることができる。尚、このような
拡大レンズは第1,2図の光学系にも同様にして
利用できるものである。そして拡大レンズを使用
した場合にも使用しない場合にも、或いは後述の
第6,7図で説明する光学系でも、検出器26は
上述の位置、より正確に言えば、光束21又は5
2がレンズ22に入射後に通過するすべての光学
部材から成る系による多面鏡への光束入射点位置
の像位置又はこの近傍に配置される。(ただし被
検面が理想形状状態にあるとして) 第4,5図では多面鏡50として角錘台形多面
鏡を利用したが、こうすることによつて同一の速
度で回転した場合、第1,2図の角柱形多面鏡1
6を利用する場合よりも回転移動する。従つて、
平行移動する光束の走査速度を1/2に減ずること
ができるから、後述の信号処理の為の電気回路の
応答速度に対する要求が緩和できるものである。 尚、第1,2,4,5図で1/4波長板と偏光ビ
ームスプリツターを使用したのは、ビームスプリ
ツターとして通常のハーフミラーを使用した場合
に不可避のこの部分での光量ロスをなくす為であ
る。そしてビームスプリツターを利用してコリメ
ーテイングレンズ22と多面鏡16又は50間の
光路を分解することにより走査光束を形成し、ま
た反射光束を集めるのにレンズ22を軸上で使用
することが容易となるから、前述のIBM
Technical Disclosure Bulletin,Vol13,No.3,
P789〜790に記載の装置の如くコリメーテイング
レンズを軸外で使用する場合に比べ、収差の補正
などが容易となる。 第6図a,bは夫々凹球面凸球面を有する反射
性被検体の表面形状を測定する場合の光学系要部
の説明図である。第6図a,bに於いて22は第
1,2,4,5図でのコリメーテイングレンズで
ある。 27はレンズ22を射出してラスター走査をす
る平行移動走査光束23の光路中に配置された補
助レンズであつて、平行移動する走査光束23を
レンズ27の焦点に指向しながら移動する光束2
8に変換する。第6図aに於いては光束28で凹
球面29を走査し、第6図bに於いては凸球面3
0を走査するのであるが、反射した光束が再びレ
ンズ27及び22を通過するように被検体は夫々
球面29,30の曲率中心とレンズ27の焦点が
ほぼ一致するように配置されている。被検球面に
正常な形状からの変形があつた場合はそれに対応
して検出器26上への光束入射位置が変位する。 第7図a,b,cは夫々平行平面板、三角プリ
ズム、正レンズの透過光偏向特性を測定する場合
の光学系の要部の説明図である。第7図a,b,
cに於いて、22は第1,2,4,5図のコリメ
ーテイングレンズである。第7図aで35は透明
な平行平面板であり、光束23でラスター走査さ
れる。この被検体35は光束23に対して平均的
に垂直になるように配置されることが望ましい。
37は平坦な反射鏡であり、被検体35を透過し
た光束36を反射する。反射光束が再びレンズ2
2を通過するように反射鏡37は鏡面が光束36
に対して平均的に垂直になるように配置されてい
る。 第7図bで39は透明な三角プリズムで光束2
3によつてラスター走査される。このプリズム3
9は光束23を40のように偏向する。41は平
坦な反射鏡であり、光束40を反射する。反射光
束が再びレンズ22を通過するように反射鏡41
は鏡面が光束41に対し平均的に垂直になるよう
に配置されている。 第7図cで43はレンズで光束23によつてラ
スター走査される。このレンズ43はその光軸が
コリメーテイングレンズ22の光軸と一致するよ
うに配置されることが望ましい。この被検レンズ
43はラスター走査光束23を44のようにこの
レンズの焦点に向けて指向する光束に変換する。
45は凸面鏡であり光束44を反射するのである
が、この凸面鏡45は鏡面の曲率中心と被検レン
ズ43の焦点が一致するように配置されており、
従つてこの反射鏡45を反射した光束は再びレン
ズ22を通過する。 被検体35,39,43の表面形状が規準形状
と相違し、及び、又は、被検体35,39,43
の屈折率或いはその分布が規準から変化しておれ
ば、これらの被検体を透過した光束は規準の被検
体を透過した光束の指向方向とは偏倚した方向に
指向する。従つてこの場合は先に述べたと同様光
束25又は53は検出器26の原点以外の所に入
射し、そしてその位置は被検体の透過光偏向特性
に対応している。逆に言えばこの位置を知れば被
検体の透過光偏向特性を知ることができる。 このように本発明によれば反射物品、透過物品
の光偏向特性を利用して反射又は透過物品の表面
形状や透過物品の屈折率分布等の物理的属性を測
定できるのであるが、簡単の為以下では反射物品
の表面形状を測定する例について述べる。透過物
品の表面形状、又は屈折率分布等の測定について
も以下に述べると同じことが言える。 さて、被検体は第3図に示すように光束23で
ラスター走査されるのであるが、同図のように走
査線の方向はy軸に平行で、x軸方向に間隔が開
いているものとする。 被検反射面の表面をZ(x,y)で表わすと、
検出器26上での光スポツトのx−y座標は次式
で表わされる。 X(x,y)=2・・(∂Z(x,y)/∂x +Mx) (1) Y(x,y)=2・・(∂Z(x,y)/∂y +My) (2) ここではレンズ22の焦点距離、Mx,My
は、被検面が理想的に平坦であるとして(即ちZ
(x,y)=定数)、その被検面の光束23に対し
て垂直な平面からの傾き、即ち被検面の光束23
に対する平坦的な垂直状態からの傾きのx,y成
分である。Mx,Myは装置と被検体とが互いに相
対的に固定されておれば一定である。 ここで前記(1),(2)式の導き方を説明する。まず
被検面が凹凸の無い理想的に平坦の場合を考える
と被検面の法線と入射光線の為す角度がMx若し
くはMyであるから被検面からの反射光線と、被
検面への入射光線の為す角度は2Mx若しくは2My
となる。被検面への入射光線とレンズ22の光軸
は平行であり、被検面からの反射光線はレンズ2
2の光軸と2Mx若しくは2Myの角度を為し、レン
ズ22の焦点面上で光軸より2Mx若しくは2
Myの位置に達する。 さて次に被検面が凹凸をもつと、被検面の法線
は前述の理想平面の場合の法線より 2Z(x,y)/2x若しくは2Z(x,y)/2yだ
け傾く。これより被検 面への入射光線と被検面の法線の為す角度は Mx+2Z(x,y)/2x若しくはMy+2Z(x,y)
/2yとなる。よつ て被検面からの反射光線と被検面への入射光線の
為す角度は 2(Mx+2Z(x,y)/2x)若しくは2(My+2Z
(x,y)/2y) となり、被検面からの反射光線は、レンズ22の
焦点面上で光軸より 2(My+2Z(x,y)/2x)若しくは2(My+ 2Z(x,y)/2y)となる。 前記(1),(2)式は次のように変形できる。 ∂Z(x,y)/∂x=X(x,y)/2−Mx (3) ∂Z(x,y)/∂y=Y(x,y)/2−My (4) こうしてX,Y,,Mx,Myがわかれば被検
体の表面形状Z(x,y)を求めることができ
る。即ち(4)式を積分すれば Z(x,y)=∫ (y(x,y′)/2 −My)dy′+K1 (5) ここでK1は積分定数である。このK1の物理的意
味は、Z(x,o)であつて、Z(x,y)を求
めるのに、Z(x,o)を基準としてy方向に積
分しようとするものである。なおZ(x,o)は
後述する(6)式に示す如くZ(o,o)を基準とし
てx方向に積分して求められる。Mx,Myは被検
体を装置中に配置する度に変動し得るものである
が後述の手段によつてこれは信号処理過程で補正
されるものである。ところで平行移動走査光束2
3の走査速度VsはVs=K・θn・で与えられ
る。ここでKは第1図では2、第4,5図では1
であり、θnは多面鏡16の角速度である。tを
時間とすれば被検面上での光スポツトの座標はy
=Vs・tであり、またθnは定数であるからdy/dt
= Vsである。従つて式(5)はy=Vs・t,dy/dt=Vs
を 利用して変数yを変数tに置換され得るものであ
り、それ故、走査によつて得られた時系列的信号
を時間に関して積分しても被検体の表面形状に関
する信号を得ることができる。 さて、第8図は前述のMx,Myが、異なつた被
検体を順次装置中に配置しても常に一定値、好し
くは0である場合に適した信号処理手段を説明す
る為のブロツク線図である。 26は光電変換式光入射位置検出器であり、こ
の検出器は前述の如く光束の入射位置に対応した
4つの出力60〜63を形成する。信号60,6
1は夫々x軸の正,負方向についての出力、信号
62,63は夫々y軸の正,負方向についての出
力とする。信号60,61の差、信号62,63
の差は前述の如く検出器受光面上での入射光スポ
ツトの位置に対応し、この位置は被検体の表面を
反射した光束の指向方向に対応し、この指向方向
は被検体表面の走査光束23の入射部分のこの光
束23に対する傾き、即ち前記の関数Z(x,
y)の1次偏微分∂Z/∂x,∂Z/∂yの値に対応し
ている。 従つて前述の(5)式から解るように信号62,63
の差信号を積分すれば(ただし、今の場合My=
0)被検面の形状を表わす信号を得ることができ
る。 ところで、信号電流60〜63の強さは光束の
入射位置ばかりでなく、入射光束の強度の変化に
も従つて変化する。それ故、光源の出力変動、及
び若しくは被検面の反射特性等の変化によつても
上記信号電流は変化する。従つてこの光量変動を
補正する為に第8図ではx軸及びy軸に関する
夫々2つの信号の差の和に対する比の信号を使用
するようになつている。こうすれば光量変動の係
数はキヤンセルされ、検出器26への入射光量が
変動しても比信号の大きさはその入射位置だけに
対応することになる。 さて、信号60,61,62,63は夫々前段
増幅器64,65,66,67に印加される。前
段増幅器64,65の出力68,69は共に増幅
器72,73に、前段増幅器66,67の出力7
0,71は共に増幅器74,75に印加される。
増幅器72は信号68と信号69の差信号76を
形成する減算器で、増幅器73は信号68と信号
69の和信号77を形成する加算器である。同様
に、増幅器74は信号70と信号71の差信号7
8を形成する減算器で、増幅器75は信号70と
信号71の和信号79を形成する加算器である。
x軸に関する差信号76,和信号77は前者の後
者に対する比信号82を形成する除算器80に印
加される。同様にy軸に関する差信号78、和信
号79は前者の後者に対する比信号83を形成す
る除算器81に印加される。 もし被検体をラスター走査せずただ一つの走査
線に沿つてのみ走査して1つの断面での表面形状
を測定するならば、上記比信号83をそのまま積
分器に印加し、得られた信号を陰極線管
(CRT)、例えば蓄積管オシロスコープ等の表示
面に表示するようにすればよい。しかし前述の如
くラスター走査をする場合には前述の式(5)の積分
定数K1を適宜に求める必要がある。というのは
y軸方向の各走査線につき得られる積分値Z
(x,y)を走査線と直交するx軸方向に互いに
関係付ける必要があるからである。即ち、被検面
の起伏は一般にy方向に関してのみ傾いているの
ではなくx方向に関する傾き成分も有している
為、各走査線ごとに得られる信号83の積分値
(即ち∫ Y(x,y′)/2dy′に対応する。た
だしMy=0と している)にx方向に関する表面形状の情報を加
味しなければならない。このx方向に関する表面
形状の情報が積分定数K1である。もしこの積分
定数K1を無視すれば各走査線につき得られる情
報はy軸方向に関しての形状をのみ相対的に示す
だけであり、積分定数K1を0とみなしてしまえ
ば被検面の起伏にはx方向成分をもつ傾きはない
とみなしたことになる。 信号処理の都合上、上記積分定数K1には各走
査線での走査開始点又はこの近傍、即ちyが0又
はこれに近い所でのZ(x,y)の値を利用する
とよい。例えばZ(x,0)=K1とすると、(3)式
より次式が導かれる。 K1=Z(x,0)=∫ (X(x′,0)/2 −Mx)dx′+K2 (6) ここでK2は積分定数であつて、前述した如く
Z(x,o)を求める際の基準として用いられる
ものでK2=Z(0,0)であり、簡単の為K2
0とする。ところで、各走査線はx方向に不連続
であることを考えると
【式】dx′=△ xo
【式】より(6)式は次の様に書 き改められる。 ここで△xoは第(n+1)番目と第n番目の
走査線の間隔であるが、等間隔ラスター走査する
場合その間隔を△xとすると全てのnに対し△x
o=△xとなる。ここで
【式】とな り従つて(7)式は次の様になる。 前述の如く第8図ではMx=0と仮定してい
る。(8)式より解る様に、各走査線についての(5)式
の積分定数K1は、原理的には各走査線について
の信号82の走査開始時の信号を順次加算してい
けば得られる。 さて、被検体の表面の3次元形状に対応する信
号を形成し、それを表示する手段を説明する。8
4はスイツチであり、x軸に関する信号82の通
過を制御する。このスイツチ84は、走査光学系
に同期し、ラスター走査の各走査線走査開始時に
信号を発するタイミング回路85によつて制御さ
れ、この信号を受けた時極短時間信号82を加算
器87側に通過せしめる。一方加算器87にはy
軸に関する信号83が常時印加されている。この
スイツチ84、タイミング回路85、加算器87
は前述の如く各走査線についてのZ(x,y)を
互いに関係づける為のものである。加算器87の
出力88、即ち各走査線について走査開始時には
∂z/∂y+∂z/∂x、それ以後は∂z/∂yに対応
する信号88は積 分器89に印加される。この積分器は(5)式及び(8)
式に対応した信号処理、即ち積分を行ない、被検
体の3次元表面形状Z(x,y)に対応する信号
90を形成する。この信号90は蓄積管オシロス
コープ91に印加される。このオシロスコープ9
1は水平方向走査をタイミング回路85によつて
制御されている。即ち、オシロスコープ91はタ
イミング回路85によつてラスターの各走査線で
の走査開始点で発せられた信号92を受信するこ
とにより表示面を走査している電子ビームを走査
開始側位置に復帰させる様になつている。オシロ
スコープ91の表示面で下から第n番目の輝線は
被検面上での第n番目の走査線に対応し、この走
査線に沿う表面形状はオシロスコープ91の表示
面で第n番目の輝線の高さと第(n−1)番目の
輝線の終点位置の高さとの差に対応している。 多面鏡16、又は50の回転に同期して、多面
鏡が1回転した時、即ち1ラスター走査が完了し
た時積分器89,オシロスコープ91はリセツト
される様になつている。 さて、オシロスコープ91への表面形状信号の
表示方法は他にもある。例えば奥行き感を得るこ
とのできる表示をする為に、第9図の如く2次元
の表示面の横方向にy軸、縦方向にx軸を想定
し、そしてこれと交差する方向、例えばy,z軸
に夫夫45゜で交差する方向にx軸を想定する。電
子ビームによる表示面の走査の開示点を被検面の
1ラスター走査サイクル内での走査線が移行する
度に定距離ずつy方向に移動させる。第9図で輝
線が鎖線の如く等間隔で平行に表示されたとすれ
ば被検面には起状がなく平坦であることになる。
実線は起伏のある被検面に対応する輝線の一例で
ある。 次に第9図の様な表示を行なう為の手段の一例
を第10図を用いて説明する。第8図でのx軸に
関する信号82はアナログ−デジタル変換器15
0に印加される。A−D変換器150からの信号
は、ラスターの各走査線の走査開始時に信号を発
するタイミング回路151によつて遅延回路15
2を介して制御されるスイツチ153により、上
記時点より僅かに遅れた時に極短時間積分器15
4側に伝達される。この積分器154は光束23
が被検面を走査している間、スイツチ153を通
過した信号の積分信号を加算器155に印加しつ
づける。この積分器154の出力は(5)式の積分定
数に対応する。 一方、第8図でのy軸に関する信号83はA−
D変換器156によりデジタル信号化される。こ
のA−D変換器156の出力は積分器157に印
加され、次に積分信号は前記加算器155に印加
される。この積分器157は前記タイミング回路
151の発する信号でリセツトされる。積分器1
57,154からの2つの信号の和信号が(5)式の
Z(x,y)に対応する。(但し今の場合、Mx,
Myは0と想定されている)加算器155の出力
はデジタル−アナログ変換器158でアナログ信
号に変換され、蓄積型オシロスコープ91に印加
される。この際被検面での走査線の移行に従つて
表示面の輝線を順次上方にずらす為、前記加算器
155にはタイミング回路151の信号によつて
制御される階段波発生回路159からの信号が印
加される。この回路159は回路151からの信
号を受ける度に、即ち被検面で走査光束が順次隣
りの走査線上に移行する度に、一定の高さずつ電
圧が高まる階段状電圧信号を発生するものであ
る。また階段波発生回路159からの信号は、表
示面での各輝線を被検面での走査線の移行に従つ
て順次横方向にずらして行く為に、遅延回路16
0を介してオシロスコープ91に印加される。1
ラスター走査サイクル、即ち多面鏡16又は50
の1回転が終了する毎に電気的処理手段はリセツ
トされる。 さて、以上述べてきた第8,10図による信号
処理手段では、前述の様にMx,Myが共に0であ
ると見做してよい時、又は装置に順次新たな被検
体を配置して行なつてもMx,Myが共に常に一定
であると見做してよい時には有効であるが、
Mx,Myが新たな被検体を配置する度に変化する
様な場合には測定値に被検面の起伏情報とMx,
Myの情報が同時に混入してしまう不都合が生ず
る。第11図は上述の如き不都合を除去できる信
号処理手段の概略的なブロツク線図である。 第8図に於けるy軸、x軸に関する信号83,
82は夫々減算器100,101に印加される。
減算器100,101は出力83,82から後述
のスイツチ132,133からの出力を減算す
る。そして減算器100の出力102は多面鏡1
6又は50の回転に同期して作動するスイツチ1
30により、多面鏡の1回転おき、即ち1ラスタ
ー走査サイクルおきに加算器106を経て積分器
126に伝達される様になつている。また減算器
101の出力は、上記の減算器100からの出力
102がスイツチ130の作動によつて加算器1
06に印加されている時のラスター走査サイクル
中に、被検面上で光束が隣りの走査線上に移つた
初期の極短時間だけ前記加算器106に印加され
る様になつている。これは多面鏡16又は50の
回転に同期して作動するスイツチ131によつて
なされる。第8図で説明したのと同様、スイツチ
131、加算器106は各走査線についてのZ
(x,y)が互いに関係づけられる様に(5)式の積
分定数K1を適宜な値に定める為の手段である。
かくして加算器106からの信号125は積分器
126で積分されるが、得られた信号は被検体の
3次元的表面形状に正確に対応しているものとな
る。 但し、その為には加算器106に印加されるy
軸及びx軸に対応する信号からは前述のMy,Mx
に対応する信号が既に減算されていなければなら
ない。この処理を行なう手段は次の様になつてい
る。先ずy軸に関する信号を処理する系はアナロ
グ−デジタル変換器104を備え、前記減算器1
00からの信号102を受信する様になつてい
る。このA−D変換器104は後述のスイツチ1
32が開いている時は作動しないで信号を形成せ
ず、スイツチ132が閉じている時には作動する
様に設けられている。そしてスイツチ132はス
イツチ130が開いている時に開く様になつてい
る。従つてスイツチ130が閉じていて積分器1
26に信号が伝達されないラスター走査サイクル
の間、すなわち帰還の間、減算器100への信
号、即ち信号83はA−D変換器104でデジタ
ル信号108に転換され、加算器109と除算器
113とより成る平均化回路に伝達される。加算
器109からの和信号112は除算器によつてN
(Nは測定数、例えばNは走査線の本数)で除算
される。平均信号115はデジタル−アナログ変
換器117によつてアナログ信号120に変換さ
れ、サンプルアンドホールド回路121によつて
保持される。さて上述の、104,109,11
3,117の手段によつて得られた信号は被検体
の表面のラスター走査された面積について∂z/∂yの 値を平均したもの、即ちMyに対応した信号であ
る。なお第28頁第7行目乃至第12行目に記載した
如く、一次元走査の場合にはMyを用いて式(5)よ
り、被検体の一次元の表面形状の算出が可能であ
る。 x軸に関する信号を処理する手段はA−D変換
器105、加算器110、除算器114(信号1
11をNで除算する)、D−A変換器118,サ
ンプルアンドホールド回路122,スイツチ13
3を有し、上述したy軸に関する信号処理手段と
同様な構成で同様な作用をし、サンプルアンドホ
ールド回路122にMxに対応した信号を保持す
る。 斯様な構成によつて、スイツチ130が開くと
スイツチ132,133が開き、サンプルアンド
ホールド回路121,122からの信号が夫々減
算器100,101に印加され、信号83,82
から夫々My,Mxに対応する信号が差引かれる。
従つて加算器106に印加される信号はY(x,y)/
2− My,X(x,y)/2−Mxに対応した信号となる。斯
様に して、Mx,Myが変化しても積分器126からの
信号127はそれに無関係に正確なZ(x,y)
に対応せしめられる。信号127は蓄積型オシロ
スコープ128に印加されるが、表示面を走査す
る電子ビームは、多面鏡16又は50の回転に同
期して被検面上で光束が隣りの走査線に移行する
度に走査開始側の位置に戻される。積分器126
が作動する1ラスター走査サイクルが終りスイツ
チ130が閉じた段階、即ち多面鏡が2回転して
上述の電気系はリセツトされる。 次に装置の光学系等に起因する誤差、即ち反復
する装置固有の誤差が測定の障害となる場合があ
る。第12図はその装置固有の誤差を除去可能に
した電気処理手段を説明する為の概略的なブロツ
ク線図である。第12図では第11図と同様な手
段が使用されまた同様な作動をする様になつてい
る。それに関しては重複するのでここでは説明を
省く。但し第11図と同様な手段については同一
符号で示してある。 先ず、被検体を測定するに先立つて第1,2,
4,5図等の光学系の被検体配置位置に平坦な面
を有する規準体24Mを配置する。この規準体2
4Mは被走査面が走査光束23に対して正確に垂
直になる様に配置されることが望ましい。先ずス
イツチ130〜133,144,145を閉じた
まま規準体を走査する。この規準体24Mを走査
した際得られるy軸、x軸に関する信号83,8
2を夫々A−D変換器104,105を介して記
憶回路140,141に記憶させる。そしてこの
信号は操作者の所望する時までそのまま記憶に保
持される様になつている。 次に規準体24Mに代えて所望の被検体24を
配置する。走査により信号83,82を形成す
る。記憶回路140,141に記憶されている信
号はD−A変換器142,143とスイツチ13
0が開いている時に開くスイツチ144,145
とを介して減算器100,101に夫々伝達され
る。この時減算器100,101には夫々スイツ
チ132,133を介してサンプルアンドホール
ド回路121,122からの信号も伝達されてお
り、信号83,82から夫々記憶回路140,1
41、サンプルアンドホールド回路121,12
2よりの信号が差し引かれる様になつている。従
つて加算器106に印加される減算器100,1
01からの信号は被検体の傾きと装置固有の誤差
の補正されたものとなつている。 一方、スイツチ130,131,132,13
3,144,145が閉じているラスター走査サ
イクルの間に於ては、A−D変換器104,10
5が作動して夫々信号83,82をデジタル信号
に変換する。この信号からは、夫々加算器10
9,110に伝達される前に、記憶回路140,
141によつて記憶されている信号分が減算され
る様になつている。即ち、記憶回路140,14
1は加算器109,110側に対しては記憶信号
の減算器の機能を果す様に構成されているもので
ある。かくして、サンプルアンドホールド回路1
21,122には装置の固有誤差の混入していな
い被検体の傾き、即ちMy,Mxに対応する信号が
保持される。或いは、装置の誤差の補正量が少な
い時にはA−D変換器104,105の出力を直
接加算器109,110に接続してもよい。 以上の構成により蓄積管型オシロスコープ12
8には装置固有の反復する誤差の除去された正確
な被検体表面形状情報が表示される。前述の如く
多面鏡16又は50が2回転する毎に電気系はリ
セツトされるが、その際記憶回路140,141
はそのリセツト対象とならず、記憶の必要がなく
なつた時操作者によつて単独にリセツトされる様
になつている。 第12図の手段によれば反復する装置固有の誤
差が除去されるばかりでなく、記憶手段を備えて
いる為に、所望被検体24の表面形状の規準体2
4の被走査面よりの偏差を測定することも可能に
なる。このことは複雑な又は不規則な表面形状を
有する被検体に対して有用である。 以上主として反射性物品の表面形状を測定する
場合を中心に実施例を説明してきたが、第7図で
説明した様な光学系を使えば透過性物品の表面形
状又は透過光偏向特性の測定にも本発明の測定装
置は適用できるものである。 以上述べてきたことから明らかになる様に、本
発明によれば被検体の表面形状又は光偏向特性を
高速で正確に測定可能となる効果があり、当産業
分野に寄与する所大である。
【図面の簡単な説明】
第1図,第2図は本発明の一実施例の光学系の
説明図、第3図はラスター走査の説明図、第4図
は本発明の一実施例の光学系の説明図、第5図は
第4図光学系の変形例の説明図、第6図a,bは
球面状反射面を走査する光学系の要部の説明図、
第7図a,b,cは透明物品を測定する際の光学
系の要部の説明図、第8図は本発明の一実施例の
電気信号処理系の説明図、第9図は信号表示の一
例の説明図、第10図は本発明の一実施例の電気
信号処理系の要部の説明図、第11図は本発明の
一実施例の電気信号処理系の要部の説明図、第1
2図は本発明の一実施例の電気信号処理系の要部
の説明図である。 10はガスレーザー、12は偏向ビームスプリ
ツター、14は1/4波長板、16は角柱型多面
鏡、20は1/4波長板、22はコリメーテイング
レンズ、24は被検体、26は光電変換式入射光
束2次元位置検出器、50は角錐型多面鏡、7
2,74は減算器、73,75は加算器、80,
81は比信号形成器、84はスイツチ、85はタ
イミング回路、87は加算器、89は積分器、9
1はオシロスコープ。100,101は減算器、
104,105はA−D変換器、106は加算
器、109,110は加算器、113,114は
除算器、117,118はD−A変換器、12
1,122はサンプルアンドホールド回路、12
6は積分器、128はオシロスコープ、130,
131,132,133はスイツチ、140,1
41は記憶回路、142,143はD−A変換
器、144,145はスイツチ、150はA−D
変換器、151はタイミング回路、152は遅延
回路、153はスイツチ、154は積分器、15
5は加算器、156はD−A変換器、157は積
分器、158はA−D変換器、159は階段波発
生器、160は遅延回路である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 被検体を光学的に走査する走査手段と、前記
    被検体からの光束を集光する為の光学系と、前記
    光学系の焦点位置近傍に配され、受光面上に光束
    が入射した際、この受光面上に前もつて定められ
    た座標系についての光束入射位置の座標に対応す
    る信号を形成する光束入射位置検出手段と、前記
    被検体の規準の配置姿勢からの平均的な傾きに対
    応する信号を形成する傾き信号形成手段と、前記
    光束入射位置検出手段からの信号とこの傾き信号
    形成手段からの信号との差に対応する信号を形成
    する差信号形成手段と、この差信号形成手段から
    の信号の積分に対応する信号を形成する積分信号
    形成手段とを備えた測定装置。
JP3590776A 1975-03-31 1976-03-31 Measuring apparatus Granted JPS51122462A (en)

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