JPS6146411Y2 - - Google Patents

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JPS6146411Y2
JPS6146411Y2 JP11537980U JP11537980U JPS6146411Y2 JP S6146411 Y2 JPS6146411 Y2 JP S6146411Y2 JP 11537980 U JP11537980 U JP 11537980U JP 11537980 U JP11537980 U JP 11537980U JP S6146411 Y2 JPS6146411 Y2 JP S6146411Y2
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JP11537980U
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は例えば流量計、温度測定器等の各種
の測定器に利用して好適な直線性補正回路に関
し、特に入力信号のスパン0〜100%の間で発生
する非直線誤差を正確に補正することができる直
線性補正回路を提供し、その結果一つの特性を持
つリニアライザを共用して各種の非直線特性を持
つ測定を実施できるようにしたものである。
一般の温度測定或いは流量測定等の各種の測定
において測定対象の物理量と測定値が直線関係に
ないことが多い。このような非直線特性の持つ測
定値から温度値或いは流量等の物理量を求めるに
はその測定値と物理量との間の関係に対応した非
直線特性の持つリニアライザを用いて求めなけれ
ばならない。
このため従来より測定値をリニアライザに供給
し、このリニアライザより測定値を非直線化補正
し、その非直線化補正された信号により物理量を
求めるようにしている。従つて各測定対象の測定
値から物理量を正確に求めるためには各測定対象
毎にこれに適合した非直線特性を持つリニアライ
ザを用意しなければならない。また同一の計測器
においても測定量のスパンを変更することにより
そのリニアライザの特性も変更しなければならな
くなる。
例えば第1図及び第2図に示すように流路1内
に絞り2を装着し、絞り2の上流側水位Hから流
量を求めるパーマボウラスフリユームがある。こ
のパーマボウラスフリユームにおいては水位Hと
流量Qとは第3図に示すような非直線関係となつ
ている。水位Hはフロートを用いたり、或いは差
圧計を用いたり、超音波式の測距装置によつて測
定されるが、何れにしても水位Hから流量Qを求
めるには第4図に示すように仕様により決定され
た最大流量Qmaxにおける水位Hmaxと、流量ゼ
ロのときの水位Hoとの間を0〜100%の入力と
し、その間をリードオンメモリ等に記憶したデー
タにより第4図に示すように折線近似して非直線
化補正するリニアライザによつて流量出力0〜
100%を求めるようにしている。
このような場合最大流量Qmaxを変更するとき
はリニアライザの特性も変更しなければならな
い。つまり第3図に示す水位−流量特性におい
て、最大流量をQ1に採つたときと、Q2に採つた
ときでそれぞれの測定値Hから正確に流量Qを求
めるためには第5図に点線A及びBに示すように
互に異なる特性を持つリニアライザを用意しなけ
ればならなくなる。これを代表的な特性Cを持つ
リニアライザで代用すると0〜100%の間で第6
図に示すような誤差が発生する。
従つて従来は予測される各種の使用形態に対応
できるようにリードオンリメモリに各種の特性を
記憶させておき、必要に応じてその記憶された特
性の一つを用いて非直線化補正を実行するように
している。従つて各種の非直線特性を記憶しなけ
ればならないため容量の大きいリードオンメモリ
を用いなければならなくなり不経済であつた。
この考案の目的は第6図に示したような誤差を
自由に打消することができる直線性補正回路を提
供するものである。従つてこの考案によれば一つ
の特性を持つリニアライザを用いて各種異なる特
性を持つ測定対象の測定を正確に行なうことがで
きる利益が得られる。
以下にこの考案の一実施例を第7図以下を用い
て詳細に説明する。
第7図はこの考案の一実施例を示す。図中1は
入力端子を示す。入力端子1に供給された入力信
号viは山形電圧発生回路2に供給される。この
山形電圧発生回路2は入力信号の0〜100%のス
パン内において第8図に示すようにスパンの中間
値e1までは入力の増加と共に出力電圧vpも上昇
し、中間値e1を過ぎると入力信号viの増加と共
に出力電圧vpが減小し、入力信号viのスパンの
両端、即ち0%と100%においては出力電圧vp
ゼロとなる山形電圧vpを出力する回路である。
この山形電圧発生回路2は例えば圧電増幅器3
と、この電圧増幅器3の出力電圧と入力信号vi
との大小関係を判定する極性判定回路4と、この
判定回路4の判定結果によつて入力信号viを選
択するか、又は電圧増幅器3の出力を選択するか
を切替る切替回路5とにより構成することができ
る。
電圧増幅器3は例えば演算増幅器が用いられ、
その極性反転入力端子に抵抗器3aを通じて入力
信号viが供給される。増幅器の出力側からは例
えば抵抗器3aと同一低抗値の抵抗器3bによつ
て負帰還が施され利得が2の増幅器が構成され
る。演算増幅器の非反転入力端子には例えば正極
性のバイアス電圧源3cが接続される。
電圧増幅器3をこのように構成することにより
入力信号viが0%のとき増幅器3の出力電圧vi
は第8図に示すように正の最大値E1にある。入
力信号viが増加すると増幅器3の出力電圧v1
第8図に点線で示すように漸次減少する。入力信
号viがスパンの中間値e1に達したときvi=v1
なるようにする。従つて極性判定回路4の出力は
入力信号viがスパンの中間値e1より小さいとき
と、大きいときで極性が反転し、その出力により
切替回路5を制御する。つまり判定回路4の出力
が正極性の間は切替回路5は固定接点a側に転接
し、極性判定回路4の出力が負極性になると、固
定接点b側に転接するように構成する。固定接点
aには入力信号viを供給し、固定接点bには増
幅器3の出力電圧v1を供給する。
従つて入力信号viがスパンの中間値e1より小
さい間は切替回路5が入力電圧viを選択して出
力するため山形電圧発生回路2からは入力信号v
iそのものが出力される。入力信号viがスパンの
中間値以上になると切替回路5は増幅器3の出力
電圧v1を選択して出力する。従つて中間値e1以上
の領域では入力信号viの変化と逆向に変化する
電圧が出力され、スパン全体としてはスパンの中
間値e1にピーク値を持つ山形電圧vpが出力され
る。
この山形電圧vpをポテンシヨメータ6の一端
に供給すると共に極性反転回路7に供給し、極性
反転回路7の出力をポテンシヨメータ6の他端に
供給する。
従つてポテンシヨメータ6の両端には第9図に
示す互に逆特性の山形特性A及びBを持つ電圧v
pと−vpが供給され、ポテンシヨメータ6の摺動
子を適当な位置に設定することによりこの摺動子
からは山形持性A及びBの間の任意の山形持性を
持つ補正電圧vcを得ることができる。よつてポ
テンシヨメータ6の摺動子のツマミ11に第11
図に示すような目盛12を附しておくことにより
直線性補正装置として使用できる。
この補正電圧vcを加減算回路8に供給し、入
力信号viにこの補正電圧vcを加算(又は減算)
することにより、出力端子9からは第10図に点
線で示すように入力のスパン0〜100%の間の入
力−出力特性に補正電圧vcが加算された信号を
得ることができる。よつて入力端子1の前段側又
は後段側に例えば第4図に示すような非直線特性
を持つリニアライザを接続することにより、その
非直線特性のわずかな特性の変更はポテンシヨメ
ータ6の摺動子を適当位置に設定することにより
達成することができる。
よつてこの考案の直線性補正回路によれば一つ
の特性を持つリニアライザを用いて、そのリニア
ライザの特性から大きく変化しない範囲ではリニ
アライザの特性を変更することなく、入力信号の
スパン内で発生する誤差値を打消することができ
るから一つのリニアライズ特性によつて正確な非
直線変換を行なうことができ、またその調整も容
易にできる利点が得られる。尚、測定値と物理量
が直線関係にあるような測定系も考えられる。こ
のような場合でも製作誤差或いは測定誤差により
スパンを正しく合わせても中間で誤差が発生して
しまう場合がある。このような場合にはリニアラ
イザを使用することなく、この考案による補正回
路だけで出力の誤差を除去することができる。
第12図はこの考案の他の実施例を示す。この
例では入力信号viが第13図に示すように0%
のとき或る値E2を持つような場合に適用した例
を示す。このような場合には入力端子1から切替
回路5に入力入力信号viを供給する信号路に減
算回路13を設け、この減算回路13によつて入
力信号viからその初期電圧E2を減算し、この減
算された信号を極性判定回路4と切替回路5に供
給するように構成すればよい。
このように構成すれば極性判定回路4の一方の
入力端子及び切替回路5には第13図にAで示す
ように入力信号viから初期電圧E2が差引かれた
電圧が供給され、増幅器3からは第13図にBで
示すような信号が供給される。よつて入力信号v
iの中間値e1で極性判定回路4の極性が反転し、
切替回路5は入力信号viの中間値e1を境に切替
動作が実行され、第7図の実施例と同様の補正電
圧vcを得ることができる。
尚、第12図に示すように山形電圧発生回路2
の出力側にリミツタ回路14を設けることにより
山形電圧の中間値e1における変化に丸みを持たせ
ることができる。このようにすればより一層実際
の誤差補正値に近ずけることができる。このリミ
ツタ回路14は第7図の実施例にも適用できる。
以上説明したようにこの考案によれば基準の特
性に対しそのスパン内において正側に発生する誤
差及び負側に発生する誤差を打消することができ
る。よつて一つのリニアライザと組合せることに
よつてそのリニアライザの持つ特性を基準にわず
かに異なる特性のリニアライザを簡単に得ること
ができ、各種特性の異なるリニアライザを安価に
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は測定値と物理量との関係が
非直線特性を持つ測定の一例を示す断面図、第3
図はその非直線特性を示すグラフ、第4図はその
非直線特性を実現した場合のリニアライザの特性
を示すグラフ、第5図はスパン変更によつて発生
する非直線誤差を説明するためのグラフ、第6図
はその誤差値の絶対量を示すグラフ、第7図はこ
の考案の一実施例を示す接続部、第8図乃至第1
0図はこの考案の動作の説明に供するグラフ、第
11図はこの考案の補正回路に適用して好適なツ
マミと目盛の関係の一例を示す正面図、第12図
はこの考案の他の実施例を示す接続図、第13図
はその動作を説明するためのグラフである。 1:入力端子、2:山形電圧発生回路、4:極
性判定回路、5:切替回路、6:ポテンシヨメー
タ、7:極性反転回路、8:加減算回路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 入力のスパンの中間値までは入力の増加と共に
    出力も増加し、入力が中間値を過ぎると入力の増
    加と共に出力も低下し入力のスパンの両端におい
    ては出力がゼロとなる山形電圧発生回路と、この
    山形電圧発生回路の出力を極性反転させる極性反
    転回路と、上記山形電圧発生回路の出力と極性反
    転回路の出力が両端に供給されたポテンシヨメー
    タと、そのポテンシヨメータの可動子に得られる
    出力を入力電圧に加算又は減算する加減算回路と
    を具備して成る直線性補正回路。
JP11537980U 1980-08-13 1980-08-13 Expired JPS6146411Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP11537980U JPS6146411Y2 (ja) 1980-08-13 1980-08-13

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JP11537980U JPS6146411Y2 (ja) 1980-08-13 1980-08-13

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Publication Number Publication Date
JPS5737415U JPS5737415U (ja) 1982-02-27
JPS6146411Y2 true JPS6146411Y2 (ja) 1986-12-27

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