JPS6146137B2 - - Google Patents

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JPS6146137B2
JPS6146137B2 JP54118666A JP11866679A JPS6146137B2 JP S6146137 B2 JPS6146137 B2 JP S6146137B2 JP 54118666 A JP54118666 A JP 54118666A JP 11866679 A JP11866679 A JP 11866679A JP S6146137 B2 JPS6146137 B2 JP S6146137B2
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JP
Japan
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radiation
radiation source
scanning
patient
absorber
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Application number
JP54118666A
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English (en)
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JPS5589736A (en
Inventor
Nyuuborudo Haunsufuiirudo Gotsudofurei
Maikeru Uiriamusu Ansonii
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
EMI Group Ltd
Original Assignee
Thorn EMI PLC
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Filing date
Publication date
Application filed by Thorn EMI PLC filed Critical Thorn EMI PLC
Publication of JPS5589736A publication Critical patent/JPS5589736A/ja
Publication of JPS6146137B2 publication Critical patent/JPS6146137B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus or devices for radiation diagnosis; Apparatus or devices for radiation diagnosis combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/02Arrangements for diagnosis sequentially in different planes; Stereoscopic radiation diagnosis

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)
  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はX線のような透過性放射線によつて物
体を検査するための装置に関する。
英国特許第1283915号には人体の薄い断面状仮
想輪切り部分(slices)を透過性放射線によつて
検査し、かつ前記放射線に対する前記人体の断面
部分における要素の可変透過または吸収の映像を
再構成するための装置が記載されている。この英
国特許による装置の一例は現在人体の頭部を検査
するために用いられている。その装置において
は、正確な映像再構成を確保するために、放射線
源と、頭部を通過して後の放射線を検知するため
の手段とに関して頭部を正確に位置決めする必要
がある。所要の位置決め精度は、水溜めの1つの
壁を構成している袋状の可撓性部材に頭を支持す
ることによつて実現される。溜めに水が充填され
ると、その可撓性の部材が頭をしつかりとしかも
やわらかく保持する作用をする。放射線と検知手
段が袋状の可撓性部材に支持された頭に関して走
査されるのであるが、その走査運動は放射線源と
検知手段との歩進状(step by step)の回動を
含んでいる。水溜めは、それの可撓性の壁を別に
して、この回転に関与する。また、その水溜め
は、頭を支持するという機能に加えて、あらゆる
角度位置において頭の幅を横切る方向の放射線の
通路長の変化を実質的に補償する働きをする減衰
器としても作用する。
しかしながら、頭部検査機の場合に用いられる
方策は人体の他の部分を検査しなければならない
場合には問題を惹起する。そのような問題の1つ
の理由は、例えば人体の胴または他の中間部分を
検査しなければならない場合には支持の目的で袋
状の可撓性部材を用いることは非実際的であると
いうことである。また、水溜めが放射線の通路長
の差異を補償する減衰器として作用するといつて
も、その補償機能は満足しうる程充分なものでは
なかつた。さらに、頭の場合よりもはるかに大き
い寸法の変化に対処しうるようになされなければ
ならない。
本発明の目的は上述の問題を軽減することであ
る。
本発明によれば、検査されるべき患者の部分を
包囲するようになされた開孔を有する位置決め構
体と、前記開孔を通る軸線のまわりで回転するこ
とができかつ透過性放射線源と検知手段とを該放
射線源が該検知手段によつて受取られるように前
記開孔を横切つて放射線を照射しうるように支持
する走査構体と、放射線が前記開孔の平面内にお
いて異なる角度をもつて該開孔を横切つて照射さ
れうるように前記走査構体を前記軸線のまわりで
回転させるための手段と、前記位置決め構体から
分離されかつ前記走査構体の回転にともなつて前
記位置決め構体のまわりを回転して前記走査構体
の異なる角度位置において前記放射線に実質的に
同じ輪郭を与えるようになされた吸収体とよりな
り、前記走査構体の回転時に前記位置決め構体が
前記走査構体に関して固定された位置に位置づけ
られるようになされた、透過性放射線により物体
を検査するための装置が提供される。
通常は、放射線源は、開孔の弦を画定する横方
向に離間された多くのビーム通路に該開孔を横切
つて放射線を照射するようになされており、かつ
検知手段はそれらの通路に沿つて伝送される放射
線の量を表示する独別の出力信号を与えるように
なされている。これは、放射線源からの放射線を
それが検査の平面内の1つのビーム通路にとじ込
められるようにコリメート(collimating)しか
つその平面内で放射線源と検知手段とを横方向に
走査することによつて実現される。この場合、横
方向走査は走査構体の回転の各小さい増分に対し
て行なわれる。他の態様としては、放射線源から
の放射線は開孔の平面内に放射線の扇状軌跡
(sectoral swath)を形成するようにコリメート
されうる。その場合、軌跡の角対辺は開孔を包含
するのに十分である。いずれの構成においても、
前述した吸収体は、放射線が開孔を横切つて追従
する種々の弦状の通路の異なる長さ補償するよう
な形状になされている。その吸収体は、位置決め
構体が患者の身体の異なる部分または寸法の異な
る患者に適合するように調節または交換されうる
ようにその位置決め構体から離間されるまたはそ
れから離れる方向に移動できる中実の部材を包含
していることが好ましい。
本明細書において吸収体が中実部材を具備して
いるという場合には、吸収が主として中実部材で
発生するということを意味するものであり、その
部材が空洞を含んでいないということを必ずしも
意味するものではない。吸収体は液体を含んでい
てもよい。
以下図面に示す実施例につき本発明をさらに詳
細に説明しよう。
第1図を参照すると、水の入つた可撓性管状袋
1が被検査体の挿入領域のまわりに巻きつけられ
ていて、その袋1の端部は重なり合つている。袋
1は例えばゴムで形成されうるものであり、その
袋をふくらませてそれに水を再充填することによ
つて被検査体2のまわりにしつかりと嵌着されて
その被検査体に親密に接触し、袋1と被検査体2
との間の領域からできるだけ多くの空気を排除す
る。袋1の重なり合つた端部はその袋を被検査体
のまわりの所定の位置に一時的に保持するために
例えばテープ(図示せず)によつて互いに固着さ
れ、然る後、第2図にさらに詳細に示されている
締付けまたは位置決め手段3でもつて所定の場所
に固く締めつけられる。締付け手段3は6で互い
にヒンジ付けされた一対の半円形部材4,5より
なつている。部材4および5はそれぞれ中央の帯
部分7と上下フランジ部分8,9とよりなつてお
り、各部の少なくとも中央帯部分はパースペクス
(Perspex)または他の適当なプラスチツク材料
で形成されている。ヒンジ6は部材4および5の
上方フランジ部分を連結する部分と、それらの部
材の下方フランジ部分を連結する部分とを有して
おり、それら2つの部材のヒンジ付されていない
端部が互いに閉じられると、それらの部材の中央
帯部分がヒンジ付けされた端部において互いに当
接するようになされている。締付け手段3は、部
材4および5のヒンジ付けされていない端部の上
下フランジを連結するが中央帯部分7上には位置
しない止金10によつて、閉塞位置に固定されう
る。
締付け手段3を袋1のまわりに装着する場合に
は、その締付け手段が開かれ、袋1を包囲するよ
うに配置され(その袋が被検査体2の一部分を包
囲する)、閉塞されそして止金10によつて所定
の位置に固着される。締付け手段3の内径および
袋1に入れられる水の量は検査されるべき体部分
の寸法に応じて選定されるものであり、そしてそ
の締付け手段は、袋1のまわりに固着された場
合、その全周に加えられる圧力によつて被検査体
部分に圧着され、而して袋1と被検査体部分との
間に親密な接触を確保するとともに袋1が被検査
体部分に関して動くのを防止するのに十分な把持
力を与えるようになされている。
以上のことが行われてから、被検査体が放射線
写真走査装置の円形開口11内に位置づけられ
る。その装置はX線源またはγ線源12と、前記
開口を含んだパースペクスよりなる分割された扇
形シート13と、放射線源12によつて発生され
た放射線に感応する複数の検知器14とを具備し
ている。放射線源12は破線12aで示されてい
る放射線の扇形軌跡を発生し、その軌跡の角度弦
(angular subtense)は患者のための締付または
位置決め手段3を包含するのに十分な大きさであ
る。パースペクス・シート13は、後で詳細に説
明されるように較正の目的のために前記開口11
の左側(第3図でみて)に延長せしめられてい
る。この走査装置は開口11と同心状の回転板部
材15上に取付けられている。円板部材15は、
それの周面に設けられた歯車歯(図示せず)と協
働するようになされた歯車17を駆動するモータ
16によつて、前記開口の中心を通る軸線のまわ
りで回転されうる。
放射線源12と検知器14はピボツト18によ
りパースペクス・シート13に関して移動するこ
とができ、検知器14はそれら自身の平面内で揺
動されて破線19で示された位置を占有せしめら
れうるようになされている。放射線源12も検知
器14と同じ角度だけ揺動し、これによつて、放
射線が開口11を含んでいないパースペクス・シ
ート13の部分を通じて放射線源12から検知器
14へ伝送せしめられうる。これは較正の目的の
ために有用である。なぜならば、互いに実質的に
同一の条件下で動作される場合の種々の検知器の
相対的な性能が決定されうるからである。
しかしながら、通常の動作時には、放射線源1
2と検知器14は第1図において破線で示されて
いる位置をそれぞれ占有する。
水袋1と締付け手段3とによつて包囲されてい
る被検査体を走査装置に位置決めするために、開
口11の内径には締付け手段3の中央帯部分7に
係合するようになされた舌片が設けられている。
さらに、シート13の2つの部分はヒンジ式に分
離できるようなされていて、そのヒンジはピボツ
ト18と同一位置に設けられている。シート13
の2つの部分は被検査体を、それを包囲している
水袋および締付け手段とともに、開口11内に位
置決めできるように開かれる(その装置はシート
13の2つの部分間の分割線によつて二分され
る)。次に、シート13の2つの部分が互いに閉
じられて、前述した舌片が締付け手段3の中央帯
部分7に係合する。然る後、締付け手段3は、そ
れが部材15といつしよに回転するのを防止する
ために例えば位置決め棒20によつて固着され、
かくして複数の異なる方向から被検査体に放射線
を照射する工程が開始しうる。その放射線照射は
部材15を約180゜または360゜)の全角度にわた
つて15段階式に(例えば一度に1゜ずつ)または
連続的に回転させかつ一連の角度位置において検
知器14により検知される放射線を記録すること
によつて実施されうる。
走査装置が回転する場合、開口11の舌片と内
径が締付け手段3の中央帯部分7において軸受と
して作用する。しかしながら、もし所望されれば
他の軸受表面が設けられうる。また、装置は全体
としてこれまで説明してきたように水平面内では
なく垂直面内に適当に取付けられてもよいことが
理解されるであろう。
第3図には本発明の他の実施例における走査装
置の一部分と、締付け手段とを示している。第1
図におけるのと同様の特徴は同一参照数字で示さ
れている。
第3図においては、第1図とは異なり、開口1
1と検知器14との間におけるシート13の部分
は省略されている。これを補償するために、放射
線源12と開口11との間に21で示されている
ように付加的なパースペクスが設けられている。
締付けまたは位置決め手段3は開口11内の所定
位置に示されているが、それは水袋も被検査体も
包含していない。
締付け手段3はヒンジ式に互いに固着された2
つの半円形部材4および5よりなるものとして説
明されたが、それは、それらの2つの部材4およ
び5が袋1のまわりの所定位置にあるときに、両
端における止金10によつて分離されたり互いに
接合されるべき場合には有利でありうる。
第4aおよび4b図は、例えばパースペクスで
形成され走査装置の開口11に嵌入するような寸
法を有する較正円板22をそれぞれ平面図および
立面図で示している。
円板22には周辺溝23が設けられており、そ
の周辺溝には開口11の内表面に設けられている
前記舌片が係合する。22で示されているような
円板が用いられる場合には、開口11の左側に延
長したシート13の部分が省略されうるから、そ
の分だけ材料を節約できる。さらに、円板22が
走査装置の回転にともなつて回転しないように固
定されるならば、較正が準動作状態で実施されう
る。シート13またはそれの部分は、放射線源1
2からの放射線が患者のための開口を横切る方向
に追従して検知器14に到達する種々の弦状通路
の異なる通路を補償するような形状を与えられた
減衰体を構成していることが理解されるであろ
う。その減衰体は、放射線源12と検知器14を
支持している構体とともに回転するから、放射線
源からの放射線の扇形軌跡に常に同一の輪郭が与
えられる。
第1図および第3図に示されている検知器14
の数は比較的少ない。実際には、その数はそれよ
りはるかに多いであろう。各検知器は放射線源か
らの狭いビーム通路に沿つたX線の透過または吸
収を表わす出力信号を与える。映像再構成に精度
を実現するためには、走査構体12,14,15
の多くの異なる角度位置において、前記軌跡の幅
を横切る多くのビームからの出力が必要とされ
る。この理由のために、検知器14は実際には互
いに非常に近接して配置されており、かつ検知器
14によつてある一つの時点で定義される出力信
号の中間においてビームからの出力信号を得るた
めの方策も採用されうる。
映像再構成は英国特許第1283915号明細書に記
載されているようにして、あるいはコンボリユー
シヨンを含む方法によつて影響されうる。
第5図においては、患者31が2つの部分32
および33として構成された支持手段上に横にな
つて示されており、彼の体は破線34によつて示
されているようにX線による検査に付される。こ
の放射線は放射線源35によつて発生され、そし
て図面の平面に対して直交する平面内において扇
状の軌跡をなして延長する。
探索放射線の領域においては、患者の体は、水
でありうる液体によつて包囲されている。この場
合、その液体の放射線に対する吸収係数は人体組
識のそれに親密に類似している。図面においてそ
の液体は36で示されており、容器または袋37
内に入れられている。容器37は、ジユラルミン
のような金属で形成されうるリング状の位置決め
構体38内に位置づけられている。リング構体3
8は2つの部分よりなる構体であり(後述すると
ころより明らかなごとく)、装置の動作時にその
装置の他の部分に対して固定された関係に保持さ
れる。リング構体38の取付けは、それが患者の
身長の方向に沿つて移動されうるとともに、端索
放射線の平面内において任意の方向に変位されう
るようになされている。かくして、リング構体の
長手方向の運動により、患者の身体の特定の横断
面部分が検査のために選択される。
リング構体38が長手方向運動の軸線に対して
直角に変位される場合、患者支持手段の部分32
および33が同様な変位をうけるように適当な手
段によつてなされており、手段は図面には示され
ていないが、部分32に対する支持体39がこれ
を許容するようになされている。部分33はそれ
のリング構体から離れた端部をローラ40によつ
て支持されている。このローラは軸部材41によ
つて支持された軸受上に担持されている。その軸
部材の軸線のまわりでX線源35の回転または軌
道運動が行われる。ローラ44による部分33の
支持は、その部分33が局部領域選択の目的のた
めに横方向に変位される場合に、リング構体とい
つしよに変位されうるようにする。ローラ40に
対する部分33の他端において、その部分33は
42で示されているようにリング溝体38に対し
てヒンジ式に関連づけられており、而して局部領
域選択の目的のため部材38の垂直方向の変位を
許容する。
患者の身体のまわりには、彼が装置の所定位置
に位置決めされた場合、軸部材41の軸線である
長手方向の軸線を有していて長さ方向に沿つて円
筒状である包囲部材43が配置される。その部材
43は端部を閉塞されており、かつ部材41によ
つて支持された軸受44によつて支持されてい
る。他端において部材43はその中に患者を位置
決めするのを許容するために開放されており、か
つこの端においてその部材は45で示された態様
でローラ上に支持されている。これらのローラは
部材43がそれの軸線のまわりで自由に回転しう
るようになされている。その軸線は、前述のよう
に、X線源35の軌道運動の軸線である。放射線
源35は支持体46により包囲部材43上に取付
けられている。放射線源35のすぐ反対側には、
その放射線源からの放射線の平面内における患者
の身体の横断面部分の一部分または全部における
吸収の分布が決定されうる放射線吸収データを与
えるように検知手段48が支持体47によつて包
囲部材43上に取付けられている。
軸部材41は支持体49によつて担持されてお
り、かつその支持体49の近傍には軸部材41を
包囲してボビン50が設けられている。そのボビ
ンは支持体49に固定して関連せしめられてお
り、かつそのボビンには、吸収データを検知手段
から処理ユニツトへ伝送するためおよびX線源3
5に対して電力を供給するためのケーブル52お
よび53が巻装されている。放射線源と検知手段
とが軌道運動をする場合、それらのケーブルはボ
ビンに巻きついたり離れたりする。それらのケー
ブルは、包囲部材43によつて担持されたそれぞ
れのガイド53および54を通じてボビンに供給
される。部材43は半回転、1回転または2回転
をなしうるものであり、ケーブルはそれに対応し
てボビンに対し巻きついたりあるいはそれからほ
どけたりする。ケーブルはボビンに固定されてお
り、それからそれらの各処理ユニツト、即ち前述
したデータ処理ユニツトおよび電源ユニツトまで
延びている。
第6図は第5図に示された装置の端面図であ
り、数字35,38,43,45,46,47お
よび48で示されている構成要素は第5図におけ
るのと同じ意味を有している。第6図において、
60は軌道運動の軸線を示し、61は探索放射線
に平面内における患者の身体の横断部分の輪郭を
示している。中心が軌道軸線60にあるこの横断
部分内の円62は、吸収分布が特に意図されてい
る選択された局部領域を画定している。この局部
領域の選択は、前述のように、装置の軌道軸線に
直交する方向に患者の身体を適当に変位させるこ
とによつて行われる。第2図に示されているよう
に、その変位は主として横方向である。放射線源
35から出る放射線の扇形軌跡の限界は65およ
び66で示されている。この図からわかるよう
に、検知手段48は放射線源35からの放射線の
軌跡の全拡がりにわたつて、即ち一端における輻
射線65から他端における輻射線66まで延長し
ている。その検知器は、患者位置決め構体38の
開口内における弦状ビーム通路に沿つた放射線源
35からの放射線に対する患者の身体の透過また
は吸収を表わすそれぞれの出力信号を与える一列
の検知器よりなつている。
第7図を参照すると、装置内に患者を位置決め
するためのリング構体38および液体媒体36が
第5図におけるよりも詳細に包囲部材43に関連
して示されている。かくして、第7図に示されて
いるように、構体38にはそれの端部を堅固にす
る目的のために70で示されているごとくフラン
ジがつけられており、かつ71において2つの部
分即ち下半分38と上半分38とに分割され
ている。これらの両半分は、図面に示されていな
いが例えばピンまたは止金のような適当な手段に
よつて相対的に位置決めされる。前に水であつて
もよいといつた液体媒体36は、第5図における
37に対応する巻回状の容器または袋27に入れ
られている。この袋はリング構体38のフランジ
端間にある円筒状の部分によつて位置決めされ
る。その袋の中には、検査のための局部領域の選
択によつて必要とされる包囲部材43内のある変
位位置を占有するように拘束されて患者の身体が
入れられる。
第8図においては、リング構体38の上半分3
が除去されかつ袋72が包まれていない状態
で下半分38上に配置されて示されている。こ
の場合、下半分38は包囲部材43に対して変
位されない関係で配置されている。図示された配
置は装置に患者を入れる直前の場合にみられうる
状態である。患者が入れられると、袋72が所要
の検査の領域において患者に巻きつけられ、リン
グ38の上半分が所定の場所に嵌入され、そして
袋が液体媒体でもつてふくらまされ、患者の身体
とリングとの間に液体媒体が充満する。患者とリ
ングは、検査領域がX線源35の下に持ち来たさ
れるまで包囲部材43の軸線方向にいつしよに移
動され、そして続いて患者とリングが所要の局部
領域選択のために43の軸線即ち装置の軌道軸線
に直交する方向に変位される。38と同様である
が直径の異なる多くのリング構体が設けられ得、
その場合、X線の最少吸収が液体媒体で発生する
ように患者のまわりに最も親密に嵌着する構造が
選択される。
特に装置の軌道軸線から離れる方向に被検査横
断面部分を極端に変位させる場合には、少なくと
も扇形の放射線のある輻射線に沿つて、装置の軌
道運動の過程において全吸収の大きい変化を受け
る傾向のあることがわかるであろう。第9図は、
制限された励起の範囲内で検知手段が動作されう
るようにこの効果を除去しうる手段を示してい
る。
この図においては、リング構体38はそれの両
半分38および38を組立てて示されている
が、図示をいたずらに複雑にするのを避けるため
に、水袋は図示されていない。人体の組織または
水に近似した使用放射線に対する吸収係数を有す
る材料よりなる2つの吸収体81および82が、
リング構体38の外表面に対接して、サドルのよ
うな態様で装着されている。パースペクスで都合
よく形成されうるこれらの吸収体は両側からリン
グに嵌着している。リングに対して親密に嵌着し
うるようにするためのサドル状の形状を別にすれ
ば、それらの吸収体は本質的には直方体であり、
本質的に互いに平行に配置される。吸収体81お
よび82はそれら間に連結されたばね(そのうち
の1つが図示されている)の張力によつてリング
構体38に対接して保持されているが、その張力
は吸収体がリング38のまわりで回動できない程
度には大きくない。
83で示されているように4つの平行な棒また
はスライドが吸収体81および82を貫通せしめ
られており、それらの棒は装置の軌道軸線に対し
て平行になるように配列されている。これらの棒
は、それぞれ85で概略的に示されている直交線
形軸受によつて環状支持部材84に取付けられて
いる。環状の支持部材84は、軌道運動をする放
射線源および検知手段を担持している包囲部材4
3に固定的に関連せしめられかつその中に配置さ
れている。スライド83は患者の身体内の所要の
検査平面を選択するためにリング部材38を軌道
軸線に平行に横動せしめうる。このようにそれら
のスライド(棒)を取付けることによつて、必要
に応じて被検査横断面内での局部領域の選択が可
能であるが、その取付けは、装置の軌道運動時に
前記ブロツクが始終放射線源35からの放射線の
一般的な方向に対して本質的に直角をなしている
ようになされており、その場合、軸受85がリン
グ構体38の軸線に対する走査構体の同心運動を
許容する。この運動時には、リング構体38と、
水袋と関連した患者とは移動も回動もしない。上
述のような構成においては、患者が存在しない場
合にはリング構体内の空間が水で完全に充満され
ていると仮定すると、放射線源35からの扇形の
放射線の種々の輻射熱(rays)に沿つて全吸収は
装置が軌道状に回転しても実質的には変化しな
い。かくして、装置の通常の動作時に発生する検
知手段48の励起の変化が最少限に抑えられる。
また、上述した構成においては、リング構体38
は患者を印置決めする目的のためにその構体を長
手方向および横方向に変位できるようにする保持
手段によつて保持されることもわかるであろう。
第10図は、リング構体38の横断面が真円で
はなく、楕円状に若干変形されることがあるのを
防止する方法を示している。リング構体がそのよ
うに変形されて、それの主楕円軸が図面の紙面に
対して垂直方向であるとすると、吸収体(第10
図では81および82で示されている)をそ
れらの最も小さい構断面の点で十分に薄くするこ
とによつて、それらの吸収体はそれらの間のばね
張力のもとで変形するのに十分な可撓性を有する
ようになされ得るとともに、さもなくばそれらの
吸収体とリング構体との間に存在する傾向のある
空隙をふさぐことができる。このようにして、位
置決め構体38の開口内において異なるビームに
対して通路長が異なるという理由による輻射線吸
収の変化が大きく軽減されるか除去される。
第11図は第9図および第10図について説明
した構成の変形例を示す概略図である。第11図
において、数字43は同様に装置の包囲部材を示
しており、数字35はX線源を示しているが、4
8は検知手段をしている。点Xは放射線源35か
らの放射線が出てくる点を表わしている。点Oは
第6図において60で示された軌導軸線であり、
この軸線は部材43の軸線となつている。点O
は、前述したように特別の検査のために選択され
た円形の領域の中心でもある。第11図に示され
ているように、リング部材38の中心は、患者と
リングとの間の空間を充満する液体媒体を含ん
で、一般的にそうであるように点Oに関して変位
される。数字65および66は第2図に示された
ように放射線源35からの放射線の軌跡の境界即
ち両端の輻射線(rays)を示している。
ARおよびCDは第5図における吸収体81の最
上面と吸収体82の最下面とにこれらの吸収体の
一端から他端へと引かれ直線である。線ABは点
Aで輻射線65と交差しかつ点Bで輻射線66と
交差する。同様に、線DCは点Dで輻射線65と
交差しかつ点Cにおいて輻射線66と交差する。
周辺ARCDとリング38の外表面の間に存在する
領域を示す軌道半径OXの特定の場所は第9図の
構成に付加された吸収を補償する領域を表わして
いるから、患者が存在せず、かつリング38内の
領域に人体組織と本質的に同じ吸収係数を有する
媒体が充満されていると仮定すると、扇状放射線
のすべての輻射線の全吸収は多かれ少なかれ同じ
になり、半径OXの軌道運動によつて実質的に変
化するようなことはない。この場合、吸収体81
および82間の間隙は無視できるものと仮定す
る。
第11図において、直線PQおよびSRも線AB
およびDDと同様であり、軌道半径OXに対して直
交関係である。PQはPで輻射線65と交差し、
Qで輻射線66と交差するが、SRはSで輻射線
65と交差し、Rで輻射線66と交差する。さら
にPQおよびSRは図形PQRSが図形ABCDと幾可
学的に相似形となるように配置されている。これ
らの状況において、図形PQRS内の領域に放射線
源35の放射線に対して適当な吸収係数を有する
吸収材料が充満されており、かつ残りの吸収領域
が周辺ABCD内の吸収領域を幾可学的に相似形と
なるように円381′によつて画定された円形開口
が図形PQRS内の領域に形成されていて、リング
38内では吸収が生じないとすると、開口を有す
る領域PQRSを通る放射線の吸収は第9図の吸収
体81および82を通過する放射線のそれと同一
になるであろう。この手法に従えば、吸収補償用
材料がリング部材38を包囲している必要はな
く、その部材の一側にのみ配設されていればよ
く、その場合には、吸収補償は放射線が患者に入
射する前に生ずる。もし周辺PQRSに関連する吸
収補償が完全でなければ、それは、さらに点Xの
方向に変位された他の幾可学的に相似の領域内の
同様の線上における付加的な補償によつて補充さ
れうる。
一般的に、軌道回転の過程において領域ABCD
は、点Oにおける軸線がリング38の軸線に対し
て偏心しているから、放射線源Xに向う方向とそ
れから離れる方向との両方向に移動しなければな
らないことがわかるであろう。従つて、この回転
時における領域ABCDに対する領域PQRSの幾可
的相似性は、領域PQRSがXから離れるに従つて
比例的にABCDと同様の運動をうける場合にのみ
維持されうる。第12図はこのような比例運動を
実現しうる実際的な実施方法の一例を示してい
る。
第12図において43は前述と同様に包囲部材
を表わしている。Oは軌道軸線の場所を表わして
いる。35は放射線源であり、Xは放射線が出て
くる点である。軌道軸線Oから変位された点
O′はリング構体38の軸線の場所を表わしてい
る。数字90は第11図における周辺PQRSに関
連した有孔吸収領域に対応する吸収材料の有孔吸
収体を表わしているが、吸収体90は、軌道運動
の過程において軌道半径OXがどの方向にあろう
とも、放射線源Xからの放射線の軌跡の全体がそ
の吸収体90を常に通過しうるように、領域
PQRSよりもさらに横方向に延長していることを
理解しなければならない。横方向の寸法を除け
ば、吸収体90は第11図の周辺PQRS内の吸収
領域に関連して示された原理に適合している。か
くして、吸収体90の最上面および最下面は常に
軌道半径OXに対して直角に維持されるが、その
吸収体の開口の中心は常に点O′と点Xを結ぶ直
線上にあり、その開口の中心が線O′Xを同じ比率
で分割している。
吸収体90の最上面および最下面が軌道半径
OXに対して直交関係にある状態は、軌道半径OX
の方向への吸収体90の移動を許容するスライド
によつて確保されうるが、この場合、そのスライ
ドは軌道軸線の横方向へのその吸収体の運動を制
限しない。O′Xを結ぶ線は開口の中心によつて常
に同じ比で分割されていなければならないから、
吸収体の所要の運動を確保するために、リング構
体38のフランジ70と、放射線源Xを通る図面
の紙面に直交する軸線との間に、破線で示された
伸縮腕機構92が設けられている。フランジ70
に連結した伸縮腕92の端はO′Xを結ぶ線上にあ
る点においてフランジにピン付けされている。吸
収体90はそれの最上面近傍において伸縮腕にお
けるクロスオーバ点93に枢着されている。吸収
体に対するクロスオーバ点93のこの関連づけは
吸収体90を保持しているフレーム(図示せず)
の媒介によつてなされうる。第12図には吸収体
90と同様の他の吸収体91が示されているが、
それは、吸収体90による補償が十分に完全でな
い場合にその吸収体の補償作用を補足するために
必要に応じて用いられうるものである。吸収体9
1は吸収体90と同様の態様でもつて伸縮腕92
に関連せしめられている。
第13図は第12図に関連して説明した構成か
ら発展したものを示している。第13図におい
て、Oはここでも軌道回転の軸線を表わしてお
り、Xは放射線がX線源35から出てくる点を示
している。O′は前述と同様にリング部材38の
軸線の場所を表わしている。第11図における周
辺PQRSによつて囲まれた吸収補償領域のかわり
に、P′Q′R′S′で表わされた補償吸収領域が存在し
ている。この領域の形態においては、領域PQRS
の開口の作用が第13図に示されているくびれ部
分によつて与えられる。このくびれ部分の形態
は、領域P′Q′R′S′を通過する任意の輻射線が、第
11図の有孔領域PQRSを通過したのと同じ吸収
を受けるようになされている。
P′Q′R′S′の図形の線上における吸収材料の領域
が実際に用いられるべき場合には、軌道回転が行
われるときにその領域を放射線源Xの向う方向お
よびそれから離れる方向に移動させるための手段
を設ける必要がある。これは第12図の構成に従
つた伸縮腕による手法によつて達成されうるが、
第14図には他の実施態様が示されており、この
方が好ましい。第14図において、文字O、X、
O′および数字38は第13図におけるのと同じ
意味を有している。吸収材料の吸収体100は第
13図の吸収領域P′Q′R′S′に対応しているが、そ
れは放射線源Xを通る軸線に関して本質的に対称
的である。支持のために、吸収体100の側部は
各長手方向の部材101および102に固着され
ており、それらの部材はそれぞれ一端をピン10
3によつて位置決めされている。そのピン103
の軸線は紙面に垂直でありかつ放射線源Xを通過
している。各部材101および102はそれに形
成されたスロツトによつて前記ピンに係合し、そ
れぞれピン103に関して長さ方向に自由に移動
しうるようになされている。
部材101および102は、それらの長さの他
の端部において、ドラム面70′に対接してい
る。そのドラム面はリング部材38のフランジ7
0の延長部分と考えられうるものであるが、フラ
ンジ(リム)70の直径によりもむしろ大きい直
径を有している。部材101および102は図面
には示されていない引張ばねによつてドラム面7
0′の方に引張られている。このような構成によ
れば、軌道回転によつて、吸収体100が所要の
態様に従つて放射線源35に近づく方向およびそ
れから離れる方向に移動するであろう。しかしな
がら、部材101および102はその軌道運動の
過程において互いに変化する角度をなす必要があ
るから、その吸収体100は可撓性の材料で形成
される必要がある。所要の撓みは吸収体状のくび
れ部分が存在することによつて助長される。さら
に、吸収体100の撓みは、軌道運動が発生した
ときに放射線源Xからの放射線の扇形軌跡内にお
ける吸収体の位置の変化に関係なく第11図の有
孔ブロツクPQRSを通る輻射線の吸収に関する高
精度の模擬(simulation)を助長する。
第15図および第16図は第1図の患者位置決
め構体の変形例をそれぞれ示している。この実施
例は患者の寸法に大きな変化がある場合の検査に
適しているという利点を有するものである。第1
5図において数字110は相対的に回転可能な内
側および外側リングを有する一対の環状液体シー
ルを示している。環状シールは互いに平行であり
かつ第1図の走査構体12,14,15の回転軸
線に関して平行である。シール110の2つのリ
ングは水袋の2つの部分、即ち部分111および
部分112にそれぞれ付設されている。部分11
1は環状シール110の内側リングに付設されて
おり、部分112はそのシールの外側リングに付
設されている。環状シール110は内側および外
側袋部分が互いに相対的に回転するのを許容す
る。水袋の内側部分が付設されているシール11
0のリングは、走査動作時に任意適当な態様で装
置の走査構体に関して固定される。他方、水袋の
外側部分113が付設されているシール110の
リングは走査構体と一緒に回転するように取付け
られている。
患者が装置の所定位置にあるとし、かつ彼の身
体の一部分が環状シール110内に延長せしめら
れているとすると、部分111および112によ
つて形成された袋の壁の膨張によつて部分111
が患者の身体に押下圧着される。それと同時に、
部分112は一対の剛性パースペクス・クロス部
材113および114に圧着される。それらの部
材は互いに平行であつて均一な横断面を有してお
りかつ走査構体と一緒に移動するように取付けら
れている。
第16図は第15図に示された構成の端面図で
ある。第16図において、数字61は検査中の患
者の身体の横断面の境界を示しており、患者の各
側において、閉塞部材115が水袋の部分112
の端部を閉塞している。患者の身体が水に等しい
容積だけ変位されるとすると、第1図におけるパ
ースペクス・シート13と類似した、水袋とパー
スペクス・クロス部材113および114とで形
成された減衰体が設けられることがわかるであろ
う。これらのクロス部材113および114は、
水の圧力がそれらを変形させようとするから、剛
性部材を構成するのに十分な横断面厚を有してい
なければならないこと当然である。第15図およ
び第16図に示された構造は、例えば第5図およ
び第6図に示されているような本発明による他の
型式の装置にも適応しうることもちろんである。
次に第17図を参照すると、そこに示された装
置は放射線源121を包含している。この放射線
源121は放射線ビーム122を発生するように
なされている。放射線源121に対向した位置に
は、放射線に感応する検知手段123がその放射
線源からの放射線を受取るようにして取付けられ
ている。典型的には、この検知手段123は、各
二次電子増倍管(図示せず)に光学的に結合され
たヨウ化ナトリウムまたはヨウ化カルシウム検知
器よりなるものである。前記二次電子増倍管は、
後述する実質的に円筒状の被検査体位置決め構体
124内に配置された被検査体を放射線源121
からの放射線が横切るときに受ける吸収を表示す
る出力信号を与える。前述したビームを画定する
ために、各検知手段123は各コリメータ(図示
せず)を通じて放射線を受取る。
放射線源121と検知手段123は、各チヤン
ネル115および126内において、被検査体位
置決め構体124に関して直線的に移動すること
ができ、その構体124内に配置された被検査体
を通る興味のある平面内において放射線の変換的
走査を行う。
一方では放射線源121と被検査体位置決め構
体124との間に、そして他方ではその構体12
4と検知器123との間に、それぞれ吸収体は1
27および128が配置されており、これらの部
材はパースペクス(Perspex)という商標で知ら
れている材料で都合よく形成される。吸収体12
7および128の機能は、同じ材料で形成された
他の2つの吸収体129および130と関連し
て、被検査体位置決め構体124が吸収体と同じ
材料で形成された均質な円板(図示せず)によつ
て置換された場合、前述した変換走査が生じたと
きに、実質的に一定の吸収または減衰を放射線源
121からの放射線に与える。かくして吸収体1
27,128,129および130は減衰体を構
成する。これは、被検査体が所定の場所に位置づ
けられた状態で走査が実施される場合に、二次電
子増倍管からの出力信号の変化によつて表わされ
る吸収の変化が被検査体内の変化に帰せしめられ
うる。ある状況においては、後述するように、被
検査体が存在している場合の吸収を走査の横方向
において完全に一定にすることはできない。その
ような場合には、出力信号を処理するようになさ
れた計算機が、被検査体が挿入されたときに得ら
れる出力信号について演算を行う場合に、その被
検査体以外の原因による吸収の変化を考慮するよ
うにプログラムされる。
放射線源121、検知手段123および吸収体
127〜130は被検査体位置決め構体124に
関して回転するようになされており、かつそれら
は、ビーム122の平面に対して直交しかつ被検
査体中を通る軸線のまわりで回転(通常は段階
状)せしめられる共通の枠体または構体133に
支持されている。
吸収体129および130は実質的に、凹状の
底辺を有する二等辺三角形の形をしており、それ
らの凹状底辺は被検査体位置決め構体124の円
筒状外表面に嵌着するように屈曲されている。吸
収体129および130は一対の圧縮ばね131
および132として概略的に示されている手段に
よつて構体124の方へ弾性的に押しやられてい
る。こられの吸収体129および130のプラス
チツク材料は、特別な軸受表面を必要とすること
なしに、アルミニウムで形成された構体124の
表面上を容易に滑ることが認められた。
第17図に示された装置の特別の利点は、放射
線源121、検知手段123、枠体133または
それらより大きい吸収体127および128を全
く移動させることなしに、種々の寸法の被検査体
を収容することができるということである。即
ち、小さい吸収体129および1130をそれら
に関連したばねと一緒に動かし、そして被検査体
位置決め構体124を軸線方向に取り出すだけで
よいのである。この装置によつていま実質的に小
さい被検査体を検査しようとする場合には、第1
8図に示されているように、構体124が適当に
小さい容器124′と交換され、吸収体129お
よび130が小さい吸収体129′および13
0′と交換され、かつ大きいばね部材131′およ
び132′が設けられる。第18図には、小さい
被検査体に対する変換走査運動の左方端にビーム
12が示されているが、これは、第17図におけ
るように、較正の目的のために放射線源121と
検知手段123とが被検査体位置決め構体124
(または124′)の一側に完全に位置づけられう
るようにする過剰走査が存在することを示すもの
である。第18図においては、吸収体129およ
び130のまつすぐな辺がそうであるように、吸
収体129′および130′のまつすぐな辺が吸収
体127および128の傾斜面と平行であること
がわかるであろう。しかしながら、吸収体127
および128の小さい円弧状の部分は、平均寸法
の被検査体のための容器となる被検査体位置決め
構体124の外表面の曲率に合致するような寸法
となされており、従つて、小さい構体(124′
のような)あるいは大きい容器が用いられた場合
には、被検査体容器と吸収体127および128
の円弧状部分との間における曲率の若干の不一致
に基因して変換走査の中途において吸収に若干の
変化が生じる。しかしながら、そのような変化は
前述した態様でかつ計算機を適当にプログラムす
ることによつて、補償されうる。
装置の動作においては、位置決め構体124は
走査構体に関して固定されるが、被検査体位置決
め構体が2つの吸収体127および128の間に
正確に中央に位置づけられ得ないことも起るが、
これらの場合には、被検査体容器の左側および右
側における過剰走査位置はそのことを示す情報を
与え、そのようにして与えられた情報は中央性の
欠如を補償するような態様で計算機をプログラム
しなおすために用いられうる。
例えば、もし第18図において、被検査体位置
決め構体が中央位置の左側に配置されているとす
ると、ビーム122が構体124の完全に左側に
ある場合に得られた過剰走査読みは、吸収体12
9が左方に変位されるから、あるべき値よりも大
きい吸収読みを与えるが、軌跡を完全に構体12
4の右側に位置づけた場合の過剰走査読みは、吸
収体130が左側に変位されているから、あるべ
き値より小さい吸収読みを与えるであろう。これ
らの剰走査読みは、それらの間で直線的に外挿
(extrapotlate)して、横方向の走査を横切る各
点に対る補償をなすようになされた計算機に供給
される。
第19図に示されているように都合のよい構成
においては、被検査体位置決め構体124は2つ
の半円筒状部分よりなり、それらの部分のうちの
1つが134で示されており、他方の部分は示さ
れていない。134のような部分厚さ0.02インチ
のアルミニウムで構成されており、厚さ0.5イン
チの端リム部分135,136はそれらの部分と
一体的に形成されている。それらのリム部分の軸
線方向の長さは0.25インチである。部分134内
には、空であるかあるいは水が少し入つた端13
7が配置されている。患者は彼の身体の検査され
るべき部分が袋137上にあるようにして部分1
37上に寝かせられる。図示のように部分134
の外側に懸下している袋の自由端はそれらが重な
り合うようにして患者に巻きつけられ、そして構
体124の第2の円筒状部分は部分134の頂部
に配置され、対応する部分が当接され、任意の手
段によつて固着される。次に、袋137にそれが
患者の身体のまわりにしつかりと嵌着するまで水
がポンプで送り込まれ、興味のある領域、即ち検
査の平面によつて交差される患者の身体の縁端の
まわりの領域から空気を追い出す。
上記の手続は患者の身体のほとんどの部分につ
いての検査に該当するが、肺を通る平面が検査さ
れるべき場合には、その平面の大きい領域が空気
よりなつており、従つて、この方策は放射線源か
ら検知手段への放射線が受ける吸収の不連続性を
軽減するために用いられるものであるから、この
場合には、被検査体を水で包囲する必要はないこ
とがわかつた。これらの場合には、被検査体位置
決め構体も省略でき、特別な形状を有する一対の
吸収体(それらのうちの1つが第20図において
138で示されている)が設けられて第17図お
よび18図の吸収体127および128と置換さ
れる。138のような吸収体の形状は、肺を通る
平面について検査を行う場合に、2つの大きい空
気領域が心臓の位置している組織の連続領域によ
つて通常分離されるという事実を許容するように
設計されている。かくして、中央の領域において
は、138のような吸収体の厚さは、大きい空気
領域上にある領域における厚さに比較して減少さ
れていて、装置の解像度を改善するために横方向
の走査を横切る方向の吸収の変化を最少限に抑え
る。肺を通る平面が検査される場合には、装置の
「ゼロ」が空気の吸収に合致せしめられるが、患
者の身体の他の部分を通る平面が検査される場合
には、その「ゼロ」は組織の吸収に、即ちほぼ水
の吸収に対応せしめられる。本発明は種々のビー
ム走査方式を有する種々の型式の装置に適用され
うるものであることを理解すべきである。さら
に、単一の平面内のみにおける走査について示し
たが、同じ放射線源と吸収体を用いて、隣接した
平行な平面内における同時走査を行うようにして
もよい。減衰体の選択においてはある判断がなさ
れなければならないことも注意しなければならな
い。高い精度を維持するという関点においては、
減衰体は透過性放射線の周波数スペクトラムを過
度に妨害しないようなものでなければならない。
水または種々のプラスチツクよりなる吸収体が適
している。なお、上述の実施例においては、透過
性放射線により検査される物体が人体の場合につ
いて説明したが、本発明の装置は、医療用用途の
みでなく工業用用途にも使用しうるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による放射線写真装置の一例を
示す概略平面図、第2図は第1図に示された装置
に用いるのに適した締付手段を示す斜視図、第3
図は本発明による装置の他の実施例を示す概略平
面図、第4図は第1図および第3図に示された較
正機構のかわりに利用されうる較正用円板を示す
斜視図、第5図は本発明による他の型式の装置を
側立面図で示す概略構成図、第6図はその装置の
端面立面図、第7図および第8図は第5図および
第6図に示された装置の部分を示す図、第9図お
よび第10図は第5図および第6図に示された装
置に用いられる吸収体の詳細を示す図、第11〜
14図は第9図および第10図に示されたものの
変形例を示す図、第15図および第16図は第1
図に示されているような装置に用いられうる患者
位置決め構体と、減衰体とを示す図、第17図は
本発明のさらに他の形態を示す立面図、第18図
は小さい被検査体を収容するようになされた第1
7図の装置の一部分を示す同様の図、第19図は
被検査体を位置決めするために用いられうる部材
の一部分を示す図、第20図は吸収体と、本発明
のある種の用途において有用な吸収体の形状の変
形例とを示す図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 放射線を実質的に平面状の扇形輻射分布をも
    つて生ぜしめる放射線源と、物体の被検査部分に
    対する保持手段と、前記放射線に感応する検知手
    段と、前記物体を通る軸線のまわりで回転する走
    査手段とを具備し、 前記放射線源および前記検知手段が、前記放射
    線源から生ぜしめられる前記放射線をして前記物
    体内を透過して前記軸線に対して直角な平面内に
    おける複数の方向から前記検知手段に入射せしめ
    るように配置された透過性放射線により物体を検
    査するための装置において、 前記物体を透過する放射線の通路長の差異を補
    償するための吸収体が前記物体のまわりを前記走
    査手段とともに回転しうるように設けられ、 前記検知手段は、前記扇形輻射分布内の互いに
    近接した多数の通路に沿つて前記物体の被検査部
    分を透過する放射線を受けるべく前記走査手段に
    互いに近接して取付けられた多数の検知器よりな
    り、 前記走査手段は、それに取付けられた前記検知
    手段とともに180゜またはそれ以上の全角度範囲
    に亘つて回転しうるように構成され、 前記保持手段は、前記放射線にさらされる前記
    物体の被検査部分を包囲するカラーと変形可能な
    袋との結合体よりなり、かつ前記カラーは前記物
    体の被検査部分が挿入されうるように開かれまた
    は互いに分離される複数の部材よりなり、 前記カラー全体を固定位置に保持しかつ前記吸
    収体をして前記走査手段の回転の間に前記カラー
    のまわりで同心回転運動を生ぜしめる手段が設け
    られていることを特徴とする透過性放射線により
    物体を検査するための装置。
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