JPS6145161B2 - - Google Patents

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JPS6145161B2
JPS6145161B2 JP11416281A JP11416281A JPS6145161B2 JP S6145161 B2 JPS6145161 B2 JP S6145161B2 JP 11416281 A JP11416281 A JP 11416281A JP 11416281 A JP11416281 A JP 11416281A JP S6145161 B2 JPS6145161 B2 JP S6145161B2
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JP
Japan
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spindle
thimble
sleeve
coil spring
measured
Prior art date
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JP11416281A
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English (en)
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JPS5815101A (ja
Inventor
Hideo Sakata
Ichiro Mizuno
Masao Nakahara
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Mitsutoyo Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Mitsutoyo Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsutoyo Manufacturing Co Ltd filed Critical Mitsutoyo Manufacturing Co Ltd
Priority to JP11416281A priority Critical patent/JPS5815101A/ja
Priority to GB8211867A priority patent/GB2099585B/en
Priority to US06/372,361 priority patent/US4485556A/en
Priority to DE19823216259 priority patent/DE3216259C2/de
Publication of JPS5815101A publication Critical patent/JPS5815101A/ja
Publication of JPS6145161B2 publication Critical patent/JPS6145161B2/ja
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  • Length-Measuring Instruments Using Mechanical Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、スピンドルの移動変位により被測定
物の長さ、厚み等の寸法を測定するマイクロメー
タに関する。
従来、マイクロメータは種々の形式のものが開
発されているが、ごく一般的なものとしては、本
体フレーム側に固定されたインナースリーブに雌
ねじが高精度加工され、この雌ねじに同じく高精
度加工されたスピンドルの雄ねじを螺合させ、こ
のスピンドルに一体に固定されたシンブルでスピ
ンドルを回転させて被測定物の測定を行なう、い
わゆるねじマイクロメータがある。このねじマイ
クロメータは、ねじを含む内部機構がほぼ密閉構
造となるため防塵性に富み、かつ、測定者がシン
ブルから手を離してもねじのセルフロツク作用に
よりスピンドルが自由に回転することがなく、被
測定物の挾持状態が確保されるという長所があ
る。
一方、ねじのピツチは一般に0.5mm程度の微細
なものであるため、零点設定時あるいは被測定物
の挾持時に、シンブルの操作力の多寡によりねじ
のくい込み量、換言するとねじの螺合位置が変化
して測定精度が安定せず、従つて測定に熟練を要
するという短所がある。また、ねじピツチが前述
のように非常に微細であるため、スピンドルの高
速移動ができず、特に繰返し測定作業能率が悪
く、かつ、インナースリーブに被嵌されたアウタ
ースリーブならびにシンブルに刻設された目盛及
びバーニアを読取らねばならないという測定作業
の煩雑さも有している。さらに、前述のように高
速操作ができないばかりでなく、スピンドルに直
接ねじ切りしてあるため、測定操作時にスピンド
ルが回転することとなり、軟質プラスチツク板等
のように可撓性に富んだ材料の測定時には、この
ような被測定物にしわ等を生じさせてしまうか
ら、このような材質の測定には不向きであり、か
つ、測定操作時にシンブルも回転しながらスピン
ドルの軸方向に移動するため、片手操作のマイク
ロメータ構造としては不向きである。また、ねじ
加工や目盛加工に高精度仕上げを要求されるた
め、高価になるという欠点もある。
ところで、このような構造のマイクロメータに
おいて、インナースリーブとスピンドルとに形成
されるねじピツチを粗くして高速性を得ようと
し、かつ、従来と同程度の精度を維持しようとす
るためには、ねじピツチを粗くした分だけシンブ
ルの周面に刻まれる目盛を細かくしなければなら
ず、例えば、従来一般のもののねじピツチが0.5
mmで、これにより0.01mmを読取るにはシンブルの
周面に刻設される目盛は50等分でよいが、ねじピ
ツチを10倍にすれば、シンブル周面の目盛は500
等分しなければ同一精度を得られないから、実質
上、高速化は不可能であつた。
このようなねじマイクロメータを基本にして各
種機能を備えるように種々の改良がなされてい
る。その代表的なものとしてねじ送り式のままス
ピンドルを回転させず、直進させるようにしたね
じ式直進マイクロメータが知られている。この直
進式マイクロメータは、スピンドルの外周に中間
筒体を回転自在かつ軸方向摺動不可能に取付け、
この中間筒体の外周に刻設された精密ねじをイン
ナースリーブのねじに螺合する構造であるため、
前記一般のねじマイクロメータに比べ直進性は改
善されるものの、その他の欠点は改善されず、し
かも、スピンドルとインナースリーブとの間に中
間筒体を平行かつ同芯に組立て調整しなければな
らないという新たな製作上の問題点が生じてい
る。
また、高速操作を目的として、スピンドルに直
接設けられた往復動ノブを本体フレームの長溝に
沿つて往復動させるもの、あるいは、スピンドル
に刻設されたラツクに、本体フレームに回転自在
に支持された回転ノブのピニオンを噛合させ、こ
の回転ノブを回転させることにより高速で移動さ
せる直進マイクロメータが提案されている。
このような直進マイクロメータによれば、高速
性とスピンドルの非回転性との長所を備えている
こととなる。しかし、往復動ノブを採用すれば、
被測定物の挾持時に手を離すと、スピンドルが被
測定物から離れる方向に自然に動いてしまうた
め、スピンドルの逃げを阻止すべき別個の位置保
持装置、いわゆるロツク装置を設ける必要が生
じ、これと関連して定位置でロツクすることが困
難であるために定圧装置を設けなければならず、
さらに前記ロツク装置の解除手段も付加しなけれ
ばならなかつた。また、本体フレームには前述の
ように動作ストローク分の長溝の切欠加工を必要
とし、さらに繰返し測定用の別個のノブを設けね
ばならず、かつ、操作力は、前記定圧装置のばね
力に抗して行なわなければならないため大きなも
のとなつていた。このようなことから、全体とし
て操作性が悪く、かつ、構造が複雑となつてしま
う欠点があつた。
一方、回転ノブを採用するときは、前記往復動
ノブと同様な問題が生じるほか、回転ノブに連結
されたピニオンとスピンドルのラツクとの間で測
定操作の反発力を吸収しなければならないため、
ピニオン、ラツク等を極めて堅牢に製作しなけれ
ばならなかつた。
さらに、このような直進マイクロメータでは、
通常、光電型あるいは電磁型エンコーダを用いて
測定値を検出する構造としているが、小型化及び
電池内蔵化の要請からエンコーダの特性が限定さ
れざるを得ず、従つて瞬時的高速操作の折に読取
誤差を生じ易いという現象が生じる。このため、
スピンドルの移動速度に制約を設けるという、高
速化の目的に反する退歩的なダンパー装置を設け
るという不具合をも有していた。
本発明の目的は、高速操作が可能で精度がよ
く、かつ定圧測定が可能なマイクロメータを提供
するにある。
本発明は、スピンドル駆動機構を表示装置の駆
動系とは別系統とし、このスピンドル駆動機構
は、スリーブに連結された定圧手段によりスリー
ブを介してスピンドルに所定の測定圧を加えると
ともに、スリーブに設けられたスパイラル溝でス
ピンドルに突設された係合部材を移動させる構成
とし、かつスピンドル回転防止手段によりスピン
ドルの回転を防止し、比較的大きなピツチのスパ
イラル溝によつて高速操作を可能とするととも
に、定圧手段で定圧測定を可能とし、一方、表示
装置はスピンドルに設けられた高精度なラツクに
より駆動されるようにして精度のよい測定を可能
にし、前記目的を達成しようとするものである。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1図ないし第3図には本発明の第1実施例が
示されている。第1図において、本体フレーム1
の一端側はU字状に形成されるとともに、このU
字状部1Aの開口側の一端内面にはアンビル2が
固定されている。この本体フレーム1の他端側は
U字状部1Aの開口側の他端外方に直線状に延長
され、この直線状部1Bを貫通してスピンドル3
が摺動自在に挿通されている。このスピンドル3
の一端には、アンビル2に当接可能な超硬チツプ
4が一体に固着されるとともに、途中の周面には
軸方向の所定範囲にわたり精密加工されたラツク
3Aが刻設されている。このラツク3Aには本体
フレーム1に回転自在に支持されたピニオン5が
噛合されるとともに、このピニオン5には図示し
ない歯車連動機構を介して表示装置としてのダイ
ヤルゲージ6が連結されている。このダイヤルゲ
ージ6は、本体フレーム1の直線状部1Bに取付
けられるとともに、大寸法表示用指針6A及び小
寸法表示用指針6Bを有している。前記スピンド
ル3の他端、すなわち第1図中右端は、前記直線
状部1Bよりさらに右方に突出され、この突出部
に係合部材としてのピン7が一部が突出した状態
で植設されている。このピン7のスピンドル3か
らの突出部は、案内部材8の長溝8Aに嵌挿され
るとともに、この長溝8Aを貫通してさらに突出
され、その先端部は、案内部材8の外周に回転自
在に支持された筒状のスリーブ9の左巻のスパイ
ラル溝9Aに係合されている。ここにおいて、係
合部材としてのピン7と案内部材8とによりスピ
ンドル回転防止手段が構成されている。
前記案内部材8の一端、第1図中左端は圧入な
どの適宜な手段により本体フレーム1の直線状部
1Bの端部に固定されるとともに、他端には蓋部
材10の内端がねじ込まれ、この蓋部材10によ
り前記スリーブ9及び後述するシンブルの抜け止
めがなされている。また、案内部材8内にはスピ
ンドル3が進退するに十分な孔8Bが形成され、
前記長溝8Aは案内部材8の右端側から切込まれ
て直線状部1Bに比較的近い位置まで一直線に形
成され、かつ、この長溝8Aの巾は前記ピン7に
丁度嵌合する巾とされ(第2図参照)、ピン7が
長溝8Aにガタなく案内されるようになつてい
る。
前記スリーブ9のスパイラル溝9Aは、比較的
ピツチの大きな角ねじとされ、例えば、ねじピツ
チが12mm程度とされ、スリーブ9の1回転で係合
部材としてのピン7をスパイラル溝9Aに沿つて
12mm移動しうるようにされている。また、スリー
ブ9の外周には周方向全周にわたつて案内溝9B
が設けられ、この案内溝9Bに沿つて右巻のコイ
ルばね11が巻装されている。このコイルばね1
1の一端はこの案内溝9Bの底部の第1図中右側
に固定されるとともに、他端は固定されず自由な
状態とされ、かつ、このコイルばね11の外周
は、スリーブ9の外周に回転自在に支持された筒
状のシンブル12の内周に圧接するよう配設され
ている(第3図参照)。この圧接によりシンブル
12の内周とコイルばね11の外周とには摩擦力
が生じ、シンブル12を回転すると、この摩擦力
によつてスリーブ9に回転が伝えられ、スリーブ
9が回転されるようになつている。これらのコイ
ルばね11及びシンブル12により定圧手段が構
成されている。また、シンブル12の周面には、
筋目、綾目等のローレツト加工がなされ、シンブ
ル12の回転操作時に指のすべりがなく回し易い
ようにされている。
ここにおいて、係合部材としてのピン7、案内
部材8、スリーブ9、蓋部材10及び定圧手段に
よりスピンドル駆動機構13が構成されている。
前記本体フレーム1のU字状部1Aの下部右側
には、直線状部1Bとほぼ平行に把手14が突設
されている。
次に、本実施例の使用法及び作用につき説明す
る。
把手14を小指、薬指及び中指と掌とで保持す
るとともに、親指と人差指とでシンブル12の外
周を挾み、シンブル12を所定方向、第1図図示
の状態においては、右端からみて反時計方向すな
わち左回りに回転させようとすると、シンブル1
2の内周とこのシンブル12の内周に圧接されて
いる右巻のコイルばね11の外周とに摩擦抵抗力
が生じる。この摩擦抵抗力はコイルばね11を介
してスリーブ9に伝えられ、このスリーブ9は左
回転しようとする。この際、コイルばね11の一
端は固定されていないので、前記摩擦抵抗力がこ
の右巻のコイルばね11の外周を左回りにねじる
ように作用し、これによりコイルばね11の径が
拡がろうとする。それ故、このコイルばね11が
シンブル12に圧接する力は急激に増大するの
で、これに伴なつて、前記摩擦抵抗力も増大し、
シンブル12とコイルばね11とはロツクされた
と同様の状態となり、シンブル12の内周とコイ
ルばね11とが滑ることなく運動して回転され
る。
こうしてスリーブ9が左回転しようとすると、
これにより、スリーブ9のスパイラル溝9Aに係
合されているピン7は、スパイラル溝9Aに沿つ
て移動しようとするが、ピン7は本体フレーム1
に固定された案内部材8の長溝8Aにも嵌合され
ているため、スリーブ9の回転に伴ないピン7は
第1図中右方へと直線的に順次移動することとな
る。このピン7の移動により、スピンドル3も同
方向に同量だけ移動し、このスピンドル3の移動
に伴ない、ラツク3Aに噛合されているピニオン
5が移動量に見合つて回転される。このピニオン
5の回転量は、図示しない通常構造の歯車運動機
構を介してダイヤルゲージ6に伝えられ、指針6
A,6Bによりスピンドル3の移動量として表示
される。このスリーブ9の回転の際、スパイラル
溝9Aは大きなピツチで形成されているから、ス
ピンドル3の移動は速かに行なわれることとな
る。
このようにしてスピンドル3の右方向への移動
により、アンビル2と超硬チツプ4との間に被測
定物(図示せず)の寸法より大きな隙間が形成さ
れたら、この隙間内に被測定物を配置し、シンブ
ル12を前述とは逆方向にすなわち右回りに回転
させる。これによりシンブル12の回転は、シン
ブル12の内周とこのシンブル12の内周に圧接
されている右巻のコイルばね11の外周との摩擦
抵抗力によつてコイルばね11を介してスリーブ
9に伝えられ、このスリーブ9が右回転される。
この際、前記摩擦抵抗力が右巻きのコイルばね1
1の外周に右回りにねじるように加わるので、こ
のコイルばね11は径を縮められるようにされ、
コイルばね11とシンブル12との圧接力は弱ま
る方向に作用する。しかし、スピンドル3が被測
定物あるいはアンビル2に当接されていないとき
は、スピンドル3は大きな抵抗を有することなく
円滑に移動するため、スリーブ9も円滑に回転さ
れ、予め設定された圧接力によりコイルばね11
とシンブル12とは一体に回転されることとな
る。
このようにしてシンブル12が右回りに回転さ
れると、スピンドル3はコイルばね11、スリー
ブ9、スリーブ9のスパイラル溝9A、ピン7及
び長溝8Aの作用により左方に移動され、アンビ
ル2と超硬チツプ4との間に被測定物が挾持さ
れ、スピンドル3の移動が停止される。この状態
でさらに、シンブル12を右回転させようとする
と、シンブル12にかかる回転モーメントは増大
していき、所定の回転モーメントに達すると、コ
イルばね11の縮径してコイルばね11とシンブ
ル12との摩擦抵抗が減少し、ついには、シンブ
ル12はコイルばね11に対して滑りを生じ、い
わゆるシンブル12が空回りをすることとなる。
従つて、スピンドル3に伝えられる回転モーメン
トは制限されることとなり、スピンドル3が被測
定物に当接する力、すなわち測定力はある一定値
に制限され、被測定物がアンビル2とスピンドル
3の超硬チツプ4との間に所定の一定圧力で挾持
されることとなる。
こうして、被測定物が、一定の測定力で挾持さ
れた状態で、この被測定物の寸法をダイヤルゲー
ジ6の指針6A,6Bによつて読取り、測定値が
得られる。
このような操作を繰返すことにより順次被測定
物の測定を行なうことができる。
上述のような本実施例によれば、次のような効
果がある。
すなわち、駆動系がスピンドル3の駆動系と、
表示装置としてのダイヤルゲージ6の駆動系とに
分離され、かつ、スピンドル駆動機構13は、一
端のみスリーブ9に固定されたコイルばね11と
シンブル12との作用によるスピンドル3の測定
力を一定とすることのできる定圧手段を含んでい
るので、被測定物をスピンドル3とアンビル2と
により常に一定の測定力で挾持し測定できる。従
つて、測定値にばらつきが生じにくくなり、測定
精度を安定させることができる。又、この一定の
測定力で挾持するにはシンブル12を何回か右回
りに空回りさせるだけでよく、何ら熟練を要しな
いから、測定者の如何に拘わりなく精度の安定し
た測定をすることができる。さらに、前記一定の
測定力は、通常、必要以上に大きく設定されるこ
とはなく、これに加えてスピンドル3そのもの
は、案内部材8の長溝8Aの作用により直進して
被測定物に当接されるので、測定に際し、つぶれ
やしわ等を生じやすい被測定物、例えば軟質プラ
スチツク等のように可撓性に富んだ材質の被測定
物の測定も容易に行なうことができる。又、アン
ビル2とスピンドル3とで被測定物を一定の測定
力で挾持できるので、測定時に本体フレーム1に
生ずる撓み量も一定となり、この点からも測定値
にばらつきがなくなり、測定精度を安定させるこ
とができる。同様な理由から測定力の反力として
本体フレーム1に作用する力も一定しているた
め、過大な反力が作用することはなく、このため
本体フレーム1に永久変形等を生じることがな
く、測定精度の低下を有効に防止できる。又、シ
ンブル12を右回りに回転させて被測定物をアン
ビル2とスピンドル3とで挾持する際、誤つてス
ピンドル3を被測定物に急激に当接させようとし
ても、シンブル12とコイルばね11とに滑りが
生じて、所定以上の回転モーメントがスリーブ9
に伝達されることがないので、係合部材としての
ピン7とスパイラル溝9Aとの係合部に衝撃負荷
が生じることを有効に防止でき、従つて、スピン
ドル駆動機構13の耐久力を向上させることがで
きる。
さらに、このスピンドル駆動機構13は、比較
的ピツチの大きなスパイラル溝9Aと長溝8Aと
の作用によりピン7を迅速に駆動するように構成
されているから、測定操作の迅速化を達成でき、
一方、ダイヤルゲージ6は、スピンドル3に精密
加工されたラツク3Aとピニオン5との作用によ
り駆動されて測定の高精度化を達成できる。例え
ば、ねじピツチ12mmのスパイラル溝9Aを用いれ
ば、フルストローク25mmのマイクロメータは、シ
ンブル12の2回転強の回転でフルストロークを
達成でき、一方、従来の0.5mmピツチのねじマイ
クロメータでは50回転させなければフルストロー
クを達成できない。
また、スパイラル溝9Aのねじピツチが大きい
から、従来例におけるねじのくい込みによる測定
誤差が発生することがなく、この点からも熟練を
要することなく常に安定した精度を得ることがで
きる。一方、スパイラル溝9Aはセルフロツク性
があるため、従来の往復動ノブあるいは回転ノブ
式の直進マイクロメータで必要とされたロツク機
構が不要となり、構造を簡易化できて安価に提供
できる。さらに、ラツク3Aの精密加工は従来の
0.5mmピツチのねじ加工に比べ、加工が数段容易
であつて取扱い性がよく、この点からも安価に提
供できる。
さらに、シンブル12は軸方向に移動すること
なく、同一位置で回転するだけであり、かつ、本
体フレーム1には把手14が設けられているか
ら、いわゆる片手操作が非常に容易となり、他方
の手の自由度が制限されないこととなつて作業能
率を向上できる。
また、ラツク3Aなどからなるダイヤルゲージ
6等の駆動機構においては、本体フレーム1に長
孔等を設ける必要性がないから、従来の往復動ノ
ブ型のものと比べて気密、密封性が高いため、防
塵効果を向上できる。
さらに、スピンドル3のラツク3Aには、ダイ
ヤルゲージ6の指針6A,6Bを駆動する力の反
発力だけを受ければよいから、構造的に強い構造
にする必要がなく、安価にできる。
第4図には、本発明の第2実施例の要部が示さ
れている。本実施例においては、前記第1実施例
における案内部材8をなくし、代りに係合突部と
しての案内ピン15を設けたものである。すなわ
ち、本体フレーム1の直線状部1Bには、案内ピ
ン15が埋込まれ、この案内ピン15の先端はス
ピンドル3の周面に軸方向に沿つて設けられた案
内溝3Bに係合されている。これらの案内ピン1
5及び案内溝3Bによりスピンドル回転防止手段
が構成され、スピンドル3が回転することなく直
進できるようにされている。また、スリーブ9の
一端にはフランジ9Bが形成され、このフランジ
9Bは、直線状部1Bの端部に形成された凹部1
C内に回転自在に挿入されるとともに、直線状部
1Bの端部にねじ込まれたナツト16により抜け
止めされている。このスリーブ9の内周には左巻
のスパイラル溝9Aが設けられ、このスパイラル
溝9Aにはスピンドル3の右端に突設されたピン
7が係合されている。一方、このスリーブ9の外
周には案内溝9Bが設けられ、この案内溝9B内
に一端が固定された右巻のコイルばね11の外周
は、スリーブ9の外周に回転自在に被嵌されたシ
ンブル12の内周に圧接され、このシンブル12
の抜け止め用の蓋部材10がスリーブ9の右端に
ねじ込まれて固定されている。
このように構成された本実施例においても、シ
ンブル12を回転させることによりスピンドル3
を迅速に駆動できるとともに、精度のよい測定を
でき、かつ、定圧測定をできるなど、前記第1実
施例と同様な作用、効果がある。
第5図には、本発明の第3実施例の要部が示さ
れている。この図において、有底円筒状のスリー
ブ9は、本体フレーム1の直線状部1Bの端部に
設けられた小径部1Dに回転自在に被嵌されると
ともに、スリーブ9のフランジ部9Cが直線状部
1Bの端部にねじ込まれたナツト16により抜け
止めされている。このスリーブ9の外周には案内
溝9Bが設けられ、この案内溝9B内に一端が固
定された右巻きのコイルばね11の外周は、スリ
ーブ9の外周に回転自在に被嵌されたシンブル1
2の内周に圧接され、このシンブル12の抜け止
め用の蓋部材10がスリーブ9の右端に皿ビス1
7で固定されている。このスリーブ9の底部に
は、スリーブ9の内方に向つて軸9Dが突設さ
れ、この軸9Dの周面にはスパイラル溝9Aが設
けられている。また、この軸9Dの内端側は、ス
ピンドル3の孔3C内に挿入可能にされ、この孔
3Cはスピンドル3の端面からスピンドル3の軸
方向に軸9Dの全長を挿入するに十分な深さだけ
形成されている。
前記スピンドル3の端部には、スピンドル3の
内外径に突出するように係合部材としてのピン7
が固定されている。このピン7の孔3C内への突
出端部は、前記スパイラル溝9Aに係合されると
ともに、外方への突出部は前記直線状部1Bの内
径内に設けられた案内溝1Eに係合されている。
これにより、スリーブ9の回転に伴ないスピンド
ル3は回転することなく、直通するようにされて
いる。
このように構成された本実施例においても、前
記各実施例と同様な作用、効果を奏することがで
き、かつ、スパイラル溝9Aの加工が容易となる
利点がある。
なお、前記第2実施例においては、案内ピン1
5を本体フレーム1側に設け、案内溝3Bをスピ
ンドル3個に設けたが、案内ピン15を、第3実
施例のピン7と同様に、スピンドル3側に、案内
溝3Bを本体フレーム1側に設けてもよく、さら
には、スピンドル3の一側面を平らに切除し、こ
の切除部を形成されたスピンドル3に丁度係合す
るような孔を本体フレーム1に設けてスピンドル
3の回転を防止するなど、スピンドル回転防止手
段は種々の構成が考えられる。また、前記各実施
例においては、スピンドル3のラツク3Aでダイ
ヤルゲージ6を駆動して測定値の表示を行なつて
いるが、実施にあたり、ラツク3Aでロータリエ
ンコーダを駆動してデジタル式表示装置で表示し
てもよい。さらに、スリーブ9の支持手段は、前
記各実施例の構造に限らず、他の構成でもよく、
要するにスリーブ9を直接あるいは間接に本体フ
レーム1に回転自在に支持できる構造であればよ
い。また、ピン7と長溝8Aとは2箇所以上設け
てもよい。さらに、前記各実施例では、案内溝9
Bはスリーブ9の外周に設けられ、コイルばね1
1はこの案内溝9B内に固定されるとともに、こ
のコイルばね11の外周にはシンブル12の内周
に圧接するよう配設されたが、案内溝9Bをシン
ブル12の内周側に設け、コイルばね11をこの
案内溝9B内で固定するとともに、コイルばね1
1の内周がスリーブ9の外周に圧接するよう配設
してもよい。また、案内溝9Bは、特に溝状でな
くてもよく、例えばこの案内溝9Bの直径と同寸
法の小径部を有する段部でもよく、要するに、コ
イルばね11を巻装し固定するための空間がスリ
ーブ9とシンブル12との間に確保できるもので
あればよい。さらに、この空間は、スリーブ9の
外周とシンブル12の内周とのいずれか、又は、
両方に設けてもよい。また、コイルばね11及び
スパイラル溝9Aの巻方向を各々逆方向にしても
よいが、この際、シンブル12を左回りさせると
スピンドル3が被測定物と当接する方向に進むの
で、通常のマイクロメータにおけるシンブルの操
作と逆になるので注意しなくてはならない。さら
に、定圧手段は、コイルばね11及びシンブル1
2により構成されたが、シンブル12及び案内溝
9Bを廃止し、定圧手段を別個の独立した筒状の
ユニツトとし、このユニツトは外円筒、内円筒、
及びこれらの間に設けられたコイルばねで構成し
て前記各実施例における定圧手段と同様の機能を
持たせ、このユニツトの内円筒の内周及びスリー
ブ9の外周に各々雌ねじ、雄ねじを設けて着脱自
在として取付けてもよい。このようにすれば所望
の定圧手段と簡単に交換ができるという利点があ
る。また、前記各実施例における定圧手段に代え
て、スリーブ9から保持部材を突設し、通常のマ
イクロメータに用いられているラチエツトストツ
プ装置すなわち一方向クラツチをスピンドル3の
軸線と一致するよう前記保持部材に設けて定圧手
段を構成してもよい。さらに、定圧手段に用いら
れるコイルばね11は、図示のような丸鋼で形成
されたものに限らず角鋼、平鋼などで形成された
ものでもよく、さらにはいわゆるぜんまいばねを
各ばねの1巻き部が互いに重ならないように軸方
向に延長した状態で巻回したものなどでよい。
上述のように本発明によれば、操作を迅速に行
なえるとともに、測定精度がよく、かつ、定圧測
定の可能なマイクロメータを提供できるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るマイクロメータの第1実
施例を示す一部を切欠いた正面図、第2図は第1
図の−線矢視断面図、第3図は第1図の−
線矢視断面図、第4図及び第5図はそれぞれ本
発明の第2及び第3実施例の要部を拡大して示す
断面図である。 1……本体フレーム、1E……案内溝、3……
スピンドル、3A……ラツク、3B……案内溝、
5……ピニオン、6……表示装置としてのダイヤ
ルゲージ、7……係合部材としてのピン、8……
案内部材、8A……長溝、9……スリーブ、9A
……スパイラル溝、11……コイルばね、12…
…シンブル、13……スピンドル駆動機構、15
……案内ピン。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 本体フレームに対し軸方向移動可能にされた
    スピンドルの移動量によつて被測定物の寸法を計
    測し、表示装置により表示するマイクロメータに
    おいて、前記スピンドルの回転防止手段を設ける
    とともに、スピンドル駆動機構を設け、このスピ
    ンドル駆動機構は、スピンドルの半径方向に突設
    された係合部材と、この係合部材に係合されスピ
    ンドルを移動させるための比較的大きいピツチの
    スパイラル溝を有し本体フレームに対し回転自在
    なスリーブと、このスリーブに一端を固定される
    とともにこのスリーブの外周に巻装されたコイル
    ばねと、このコイルばねの外周に内周が圧接可能
    にされるとともにスリーブに回転自在に被嵌され
    たシンブルとから形成され、前記コイルばねの巻
    き方向は、シンブルをスピンドルの一端が被測定
    物に当接する方向に回転させ所定値以上の回動力
    がシンブルとスリーブとの間に加わつたとき、コ
    イルばねが縮小する方向に巻き込まれる方向とさ
    れている定圧手段とを含んで構成され、かつ、前
    記表示装置駆動用ラツクがスピンドルに設けられ
    たことを特徴とするマイクロメータ。
JP11416281A 1981-04-30 1981-07-21 マイクロメ−タ Granted JPS5815101A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11416281A JPS5815101A (ja) 1981-07-21 1981-07-21 マイクロメ−タ
GB8211867A GB2099585B (en) 1981-04-30 1982-04-23 Micrometer gauge
US06/372,361 US4485556A (en) 1981-04-30 1982-04-27 Micrometer gauge
DE19823216259 DE3216259C2 (de) 1981-04-30 1982-04-30 Mikrometer

Applications Claiming Priority (1)

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JP11416281A JPS5815101A (ja) 1981-07-21 1981-07-21 マイクロメ−タ

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Publication Number Publication Date
JPS5815101A JPS5815101A (ja) 1983-01-28
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JP11416281A Granted JPS5815101A (ja) 1981-04-30 1981-07-21 マイクロメ−タ

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US4561185A (en) * 1983-03-31 1985-12-31 Mitutoyo Mfg. Co., Ltd. Measuring instrument
JP3724995B2 (ja) * 1999-11-10 2005-12-07 株式会社ミツトヨ マイクロメータ

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JPS5815101A (ja) 1983-01-28

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