JPS6145115A

JPS6145115A - ドラム付きクラツチギア

Info

Publication number: JPS6145115A
Application number: JP16464684A
Authority: JP
Inventors: Toshitaka Sugiuchi; 杉内　利恭; Shuichi Matsunaga; 修一松永; Takaaki Imura; 隆昭井村
Original assignee: Aida Engineering Ltd
Current assignee: Aida Engineering Ltd
Priority date: 1984-08-06
Filing date: 1984-08-06
Publication date: 1986-03-05

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（り発明の技術分野本発明は、自動車の変速機に使用されるドラム付きクラ
ッチギアに関し、特に別々に成形されたドラム部分とギ
ア部分との結合構造の改良に関するものである。

（ロ）従来技術と問題点自動車の自動変速機に使用されるドラム付きクラッチギ
アは、ギア部分と開口縁に噛合用凹凸を有するドラム部
分とから構成され、これらは軸線が一致する一体構造に
なっている。

従来、この種のドラム付きクラッチギアは、熱間鋳造な
どにより成形された粗形材を全面切削することによりギ
ア部とドラム部に成形するようにしていた。

しかし、このようなドラム付きクラッチギアの成形方法
は、切削個所及び切削量が多いため、生産性が低くコス
ト高になる問題があった。

（ハ）発明の目的本発明は上記問題を解消するためになされたもので、そ
の目的とするところは、ギア部分とドラム部分を別々に
成形することで切削個所及び切削量を少なくして加工コ
ストの低減を図るとともに、ギア部分とドラム部分の結
合を確実にしたドラム付きクラッチギアを提供するにあ
る。

仁）発明の構成上記目的を実現するために本発明のドラム付きクラッチ
ギアは、外径歯を有するギア部とドラム部とを備えてな
るドラム付きクラッチギアにおいて、上記ギア部の内周
穴及び上記ドラム部に形成した結合穴のそれぞれの内周
にはセレーションを各別に形成し、この各セレーション
大向には共通の結合リングを嵌合するとともに、上記結
合リングをセレーション側へ拡大変形することにより上
記ギア部とドラム部を一体に結合したものである。

（ト）発明の実施例以下、本発明の一実施例を第１図〜第８図について説明
する。

第１図は本発明にかかるドラム付きクラッチギアの全体
構成図を示すもので、ギア部ｌと、ドラム部２及びこれ
らを一体に結合する結合リング３とから構成されている
。

上記ギア部ｌの成形に対しては、まず、第２図に示す如
きドーナツ状スラグＩＡを冷間鍛造により第３図に示す
如き形状に成形する。即ち、外周には歯１１を、内周穴
ＩＢには結合用のセレーション１２をそれぞれ有する形
状にする。このときのセレーション１２を構成する凹部
１２ａの深さは２１ｍ程度である。

次に、第４図に示す如く内周段部１３を切削加工により
セレーション１２と同心に形成し、さらに必要に応じて
ギア部１の両端面１４ａ、１４ｂ等を切削により仕上げ
加工する。

また、上記ドラム部２の成形に際しては、まず、第５図
（ａ）に示す如きブランク材２人をプレス絞り加工によ
り第５図（ｂ）に示す如き粗形材２Ｂを形成し、そして
同図（Ｃ）の如く打抜き加工により上記ギア部１のセレ
ーション１２の内径に対応する結合穴２Ｃを形成する。

しかる後、第６図及び第７図に示す如（粗形材２Ａの開
口端縁をフラットに切削し、さらに所定間隔に噛合いク
ラッチとなる凹凸部２１を切削により形成するとともに
、打抜き穴２Ｃの内周をテーパ面に加工した後、そのテ
ーパ穴の内面には上記ギア部ｌのセレーション１２と同
一ピッチのセレーション２２を切削加工により形成する
。

−１、上記結合リング３はパイプ材を切削により加工し
て、その外周形状を上記セレーション１２の内径及びテ
ーパ付きセレーション２２の内径に合った円筒状に成形
する。

上記のように成形されたギア部１とドラム部２とを結合
リング３により一体結合する場合は、第８図に示すよう
にギア部１をその段部１３内にスペーサ４０を挿着した
後、結合プレス機のコンテナ４１の小径穴４２内にセッ
トし、次にコンテナ４１０大径穴４３内にドラム部２を
セントした後、結合リング３をそれぞれのセレーション
１２．２２の内周に嵌合する。このとき結合リング３の
下端はスペーサ４０によって軸方向の位置決めがなされ
る。

かかる状態でマンドレル４４を下降させ、これを結合リ
ング３内に圧入することで結合リング３を外周方向へ拡
大変形させる。これに伴い結合リング３の素材が流動変
形してセレーション１２の凹部１２ａ及びセレーション
２２の凹部２２ａ内に流れ込みこれらを充填する。これ
によりギア部１とドラム部２は結合リング３によって一
体に結合されることになる。

その後、一体に結合されたドラム付きクラッチギアをコ
ンテナ４１から取り出し、スペーサ４゜を取り外した後
、結合リング３の内周面を切削により仕上げ加工する。

これにより第１図に示すドラム付きクラッチギアが構成
されることになる。

上記のような本実施例のドラム付きクラッチギアにあっ
ては、これを構成するギア部１及びドラム部２を別々に
塑性加工したものから成形されるものであるから、全体
を切削加工に成形する従来方式に比し切削個所及び切削
量を大幅に減少させることができ、これに伴い製品加工
のコストを低減できる。また、各別に成形したギア部ｌ
とドラム部２との結合は、ギア部１の内周及びドラム部
２の結合穴内周にそれぞれセレーション１２．２２を形
成し、この各セレーション大向に結合リング３を嵌合し
た後、該結合リング３にマンドレルを圧入して結合リン
グ３を拡大し、その素材をセレーション１２．２２内に
流動充填することで両者を一体化するものであるから、
ギア部１とドラム部２の結合が確実、かつ強固となり、
トルク及び衝撃に対する機械的強度を十分に確保できる
とともに、ギア部１及びドラム部２の粗形材は塑性加工
で成形され、しかも、両者は流動変形される結合リング
３で結合されるため、ギア部１及びドラム部２を薄肉化
及び軽量とすることができる。

なお、本発明におけるギア部ｌ及びドラム部２の形状は
実施例のものに限定されないことは勿論である。又、各
構成部品の製作方法について本文中の他の製作方法にて
製作したものでも良いことはもちろんである。

（へ）発明の詳細な説明した通り本発明によれば、ドラム付きクラッチギ
アを構成するギア部及びドラム部は予め別々に塑性加工
したものから成形されるものであるから、製品への切削
個所及び切削量が大幅に減少し、これに伴い製品コスト
を減少できるとともに、ギア部とドラム部はそれぞれの
内周セレーションの凹凸部に結合リングをマンドレルで
拡大することによりその素材を流動充填する方式で結合
するものであるため、ギア部とドラム部との結合が確実
となり、その結合作業も容易で低コスト化できる効果が
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のドラム付きクラッチギアの一例を示す
縦断面図、第２図は本発明のギア部を成形するスラグの
説明図、第３図は本発明におけるギア部の平面図、第４
図はその縦断面図、第５図（ａ）〜（Ｃ）は本発明にお
けるドラム部の粗形材成形過程を示す説明図、第６図は
同じく本発明におけるドラム部の平面図、第７図はその
縦断面図、第８図は本発明のクラッチギアの結合工程を
示す説明用断面図である。１・・・ギア部、ＩＢ・・・内周穴、２・・・ドラム部
、２Ｃ・・・結合穴、３・・・結合リング、１１・・・
歯、１２・・・セレーション、２１・・・凹凸部、２２
・・・セレーション、４１・・・コンテナ、４４・・・
マンドレル。特許　出願人　アイダエンジニアリング株式会社第１図第３図第６図第２図第４図第７図第　ｂ

Claims

【特許請求の範囲】

（１）外径歯を有するギア部とドラム部とを備えてなる
ドラム付きクラッチギアにおいて、上記ギア部の内周穴
及び上記ドラム部に形成した結合穴のそれぞれの内周に
はセレーションを各別に形成し、この各セレーション穴
内には共通の結合リングを嵌合するとともに、上記結合
リングをセレーション側へ拡大変形することにより上記
ギア部とドラム部を一体に結合したことを特徴とするド
ラム付きクラッチギア。
（２）ドラム部のセレーションが、テーパを有すること
を特徴とする特許請求の範囲第１項記載のドラム付きク
ラッチギア。