JPS6144071B2

JPS6144071B2 -

Info

Publication number: JPS6144071B2
Application number: JP10168578A
Authority: JP
Inventors: Takuo Isayama; Tsutomu Sato; Hiromichi Komai; Hiroshi Yamazaki
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 1978-08-21
Filing date: 1978-08-21
Publication date: 1986-10-01
Also published as: JPS5528819A

Description

【発明の詳細な説明】本発明はインク粒子を噴射するインクジエツト
記録ヘツドに関するものである。

インクジエツトヘツドには、インクオンデマン
ド型のものおよび偏向制御型のものがあるが、前
者においてはインク噴射駆動素子をノズル数に対
応した数だけ必要とし、それらの形状が比較的に
大きいため、１ライン同時印写用などの多数のノ
ズルを集密配列した形とすることが困難であり、
また後者においても、偏向電極、ならびに、ノズ
ル数に対応する数の荷電電極およびガターを必要
とするため、多数のノズルを集密配列した形とす
ることが困難であり、構造が複雑となる。したが
つて、カラー印写記録用あるいは濃度制御用の１
ライン同時印写構造とすることも困難である。

本発明は１ライン同時印写などのマルチノズル
集密配列を容易にしうるインクジエツト記録ヘツ
ドを提供することを第１の目的とする。

本発明の第２の目的は、マルチノズル集密配列
を容易にしえて、しかもカラー印写記録および濃
度階調記録をしうるインクジエツト記録ヘツドを
提供することである。

本発明の第３の目的は、印写画素密度を高くし
うるインクジエツトヘツドを提供することであ
る。

第１図に本発明の一実施例縦断面図を示す。こ
の実施例は単一ノズルを有するものであり、絶縁
体の本体部材１には、ノズル２に連続する空気流
路３が形成されており、この空気流路３にはパイ
プ５より一定圧力の空気が供給される。空気流路
３の下底にはインク供給口６_１〜６_３が開けられ
ており、これらのインク供給口６_１〜６_３の下方
にそれぞれインク室７_１〜７_３が形成されてお
り、それぞれインク供給管８_１〜８_３に連通して
いる。各インク室７_１〜７_３には、インク供給口
６_１〜６_３の、空気流路３側の開口にインクのメ
ニスカスが形成される程度に、インクが供給され
る。各インク供給口６_１〜６_３に対向して針状電
極９_１〜９_３が配置されており、これらの針状電
極９_１〜９_３は電極台１０に固着されており、電
極台１０上のプリント電極１１_１〜１１_３にそれ
ぞれ接続されている。１２は記録紙である。

次にこのインクジエツト記録ヘツドの使用態様
を説明する。今、第１図に示すように各インク室
７_１〜７_３にパイプ８_１〜８_３を通して互に色が
異なるインクを供給し、パイプ５を通して空気流
路３に一定圧の空気を供給していると、ノズルよ
り空気が噴出し、記録紙１２に当たる。この状態
で各室７_１〜７_３のインクと針状電極９_１〜９_３
の間に選択的にパルス状の電圧を印加すると、そ
の電圧が加わることによりインク供給口６_１〜６
_３のインクが針状電極９_１〜９_３の方向に引かれ
て空気流路３内に噴射され（このとき荷電す
る）、針状電極９_１〜９_３に到達するまでに空気
流で吹き飛ばされてノズル２より出て記録紙に衝
突する。記録紙１２の背面には、荷電インク粒子
を吸引するように背面電極１３を配置して、これ
に電極９_１〜９_３に印加する電圧の極性と同じ定
電圧を常時印加しておくのもよい。単色のカラー
印写記録をするときには、その印写色に相当する
インクが入つたインク室（７_１〜７_３の１つ）の
インク供給口に対向する１つの針状電極のみに印
写信号に応じて電圧を印加すればよく、混色のカ
ラー印写記録をするときには３個の針状電極９_１
〜９_３に印写色信号に応じて選択的に電圧を印加
すればよい。この混色のカラー印写記録におい
て、同一画素の印写において、各針状電極９_１〜
９_３に選択的に加える電圧パルスの数を制御する
ことにより、印写濃度および色調を制御しうる。

各インク室７_１〜７_３に同一色の同一濃度のイ
ンクを供給して、印写濃度に対応して針状電極９
_１〜９_３の１個、２個又は３個を付勢することに
より、単色の濃度階調がある印写記録ができる。
この場合は濃度は３段階であるが、同一画素の印
写記録において、付勢する針状電極９_１〜９_３の
数を制御すると共に各針状電極の付勢回数を制御
することにより、更に幅が広い濃度制御ができ
る。

また、同一色ではあつても濃度が異なるインク
を各室７_１〜７_３に供給し、印写濃度に応じて各
針状電極を選択付勢することにより濃度階調があ
る印写記録（３階調）となり、更に前述の付勢電
極の数とくり返し付勢回路の制御をくみ合せるこ
とにより、きわめて幅が広い濃度制御が可能とな
る。

なお、各インク室７_１〜７_３に通じるインク供
給口を各室に対して複数個として、それらに対向
して針状電極を更に配置することにより、濃度階
調幅が広く、かつ、記録速度が速い印写記録が可
能である。

第２図に本発明の他の実施例を示す。この実施
例においては、絶縁体の本体部材１には多数のノ
ズル２_１，２_２，２_３，………およびそれに連続
する空気流路３_１，３_２，３_３，………が互に分
離しかつ平行に形成されている。これに対応し
て、各インク室７_１〜７_３はすべての空気流路３
_１，３_２，３_３………の下方に位置するように細
長い形状とされている。各空気流路３_１，３_２，
３_３，………の下方には空記流路とインク室に連
通するインク供給口６₁₁〜６₁₃，………が形成さ
れており、各インク供給口に対向して針状電極９
₁₁〜９₁₃，９₂₁〜９₂₃，９₃₁〜９₃₃，………が配置
され電極台１０に固着されている。概略で言え
ば、第２図に示すインクジエツト記録ヘツドは、
第１図に示す単一ノズルのヘツドを多数並置して
一体にした形状となつているが、インク室７_１〜
７_３はすべてのノズルに共通となつている。

第３図に示す実施例は、構造を簡略化するた
め、ならびに印写画素密度を高くするために、多
数のノズルを１つのスリツト１４とし、かつ１つ
の空気流路３をスリツト１４に連続させたもので
ある。この実施例においては、電極台１０に固着
しえて、しかも相互に影響を及ぼさない限り、最
高の密度で多数の針状電極を配置して、それらの
針状電極のそれぞれに対向して多数のインク供給
口を形成しうる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す縦断面図、第
２図および第３図はそれぞれ本発明の他の実施例
を示す斜視図である。１：本体部材、２，２_１，２_２，２_３，……
…：ノズル、３，３_１：空気流路、５：パイプ、
６_１〜６_３，６₁₁〜６₁₃：インク供給口、７_１〜
７_３：インク室、８_１〜８_３：インク供給管、９
_１〜９_３，９₁₁〜９₁₃：針状電極、１０：電極
台、１１_１〜１１_３：プリント電極、１２：記録
紙、１３：背面電極、１４：スリツト。

Claims

【特許請求の範囲】１インク放出口、このインク放出口に連続する
空気流路、この空気流路に開いたインク供給口に
連通した複数個のインク室、該インク供給口のイ
ンク表面に対向して前記空気流路に沿つて配列さ
れた複数個の針状電極、前記空気流路に空気を供
給する手段、および、インク室のインクと針状電
極間に選択的にパルス状の電圧を印加する手段、
を備えるインクジエツト記録ヘツド。２各インク室を空気流路を横切る方向に長く
し、かつ針状電極をインク室の長手方向に沿う方
向にも複数個を配列した前記特許請求の範囲第１
項記載のインクジエツト記録ヘツド。３インク放出口を、インク室の長手方向に並ん
だ複数個のノズルとした前記特許請求の範囲第２
項記載のインクジエツト記録ヘツド。４インク放出口を、インク室の長手方向に沿う
１つのスリツトとした前記特許請求の範囲第２項
記載のインクジエツト記録ヘツド。