JPS6143755Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はエアロツクダンパの弁板の取り付け構
造に係り、特にホツパー本体に対して弁板を着脱
可能な状態に取り付けることのできる弁板取り付
け構造に関するものである。

従来のエアロツクダンパに於いては、第１図及
び第２図に示す如く、ホツパー本体１の側壁に取
り付けた軸受２に回動自在に支承された取り付け
軸３に、アーム４を介して弁板５が設けられてお
り、図に示すように軸受２を中心として弁板５が
揺動することにより、ホツパー本体１の中央に垂
直に設けたシユート６の下部開口７が開閉され、
弁板５上に堆積した原料粉粒等がホツパー本体１
内に投入されるように構成されている。弁板５の
開閉時期は、弁板５に対して一体的に取り付けた
取り付け軸３に固着されたウエートアーム８に取
り付けるウエート９の位置によつて決定される。
即ちウエートアーム８に取り付けられたウエート
９の自重によつて、ウエートアーム８及び弁板５
が上記シユート６の下部開口７を常時閉塞する方
向に回動付勢されており、この付勢力はウエート
アーム８に対するウエート９の取り付け位置に依
つて一義的に決まる為、ウエート９の取り付け位
置に対応して弁板５を回動させ得る原料の堆積量
がきまるものである。

かかる従来のエアロツクダンパでは、取り付け
軸３を支承する軸受２がホツパー本体自身に取り
付けられており、弁板５をホツパー本体から取り
外して解体したいような場合には、弁板５が落下
しないように保持した状態で取り付け軸３を取り
外し、同時にウエートアーム８も取り外す等の手
間のかかる作業が必要で、しかもこのようなエア
ロツクダンパはその用途上分解作業の困難な高所
に設置されることが多く、摩損等による弁板の点
検、交換作業が極めて煩雑で且つ時間のかかる作
業であつた。

本考案はこのような従来のエアロツクダンパの
構造に関する欠点の削除を成さんとするもので、
その主たる構成がホツパーの側部に設けた支点を
中心として回動自在の弁板をホツパー内に設け、
該弁板と連結されたウエートアームに取り付けた
ウエートの自重によつて弁板を上方向に回動付勢
し、ホツパー中央部に垂直方向に設けたシユート
の下部開口に弁板を押圧して上記開口を閉塞する
如くなしたエアロツクダンパの弁板取り付け構造
において、上記ホツパーの側部に軸受フレームを
着脱可能に設け、該軸受フレームに弁板の回動支
点となる軸受を取り付けた点にあるエアロツクダ
ンパの弁板取り付け構造を提供するものである。

続いて第３図以下の添付図面を参照して本考案
を具体化した実施例につき詳しく説明する。ここ
に第３図は、本考案の一実施例であるエアロツク
ダンパの弁板取り付け構造の側面図である。図中
第１図及び第２図と共通の部品には同一の符号を
使用する。

第３図に於いて、３はその端部に於いてウエー
トアーム８を一体的に有する取り付け軸であり、
軸受１０によつて回動自在に支承されている。軸
受１０はホツパー本体１１の側部に設けた軸受フ
レーム１２の外側面にボルト止めされており、上
記軸受フレーム１２は、ホツパー本体１１の側部
に設けたフランジ１３にボルト止めによつて固着
されている。ホツパー本体１１の中央上部に垂直
に配設したシユート１４の下部開口１５は、前記
取り付け軸３に一体的に取り付けられたアーム１
６に固着された弁板１７によつて閉塞される。断
面Ｌ字型の鋼材１８はアーム１６の補強用材料で
ある。１９は、ホツパー本体１１の側部に設けた
観察用の窓である。

上記のようにして構成されたエアロツクダンパ
のシユート１４の上部開口２０より供給された原
料は、シユート１４の下部開口１５を閉塞する弁
板１７の上に堆積し、その量が増加していくと、
軸受１０の中心を支点として反時計方向に弁板を
回動しようとする原料の自重による回転力が、軸
受１０を中心として取り付け軸３を時計方向に回
動しようとするウエートアーム８に取り付けたウ
エート９の回転力に打ち勝ち、弁板１７が反時計
方向に回動してその上部に堆積した原料がホツパ
ー本体１１を通つて下方に投入される。

このようにして作動するエアロツクダンパを長
期に使用すると、原料と接触する弁板１７が摩耗
し、これを点検若しくは取り替えの為にホツパー
本体から取り外す必要にせまられる。その為オペ
レータは、ホツパー本体１１の側部に設けたフラ
ンジ１３に軸受フレーム１２を取り付けているボ
ルト２１を緩めることにより、軸受フレーム１２
をホツパー本体１１から取外し、軸受フレーム１
２に装着された取り付け軸３、アーム１６、弁板
１７、ウエート９及びウエートアーム８を一体的
にホツパー本体１１から取外し、弁板１７等の交
換を行う。

本考案は以上述べたように、ホツパーの側部に
設けた支点を中心として回動自在の弁板をホツパ
ー内に設け、該弁板と連結されたウエートアーム
に取り付けたウエートの自重によつて弁板を上方
向に回動付勢し、ホツパー中央部に垂直方向に設
けたシユートの下部開口に弁板を押圧して上記開
口を閉塞する如くなしたエアロツクダンパの弁板
取り付け構造において、上記ホツパーの側部に軸
受フレームを着脱可能に設け、該軸受フレームに
弁板の回動支点となる軸受を取り付けたことを特
徴とするエアロツクダンパの弁板取り付け構造で
あるから、弁板の点検交換等の時に、軸受箱をホ
ツパー本体に取り付けるボルトを緩めるだけで、
弁板を軸受箱共々ホツパー本体から取り外すこと
ができるので、従来のようにウエートアーム、弁
板、を取り付けるアーム、及びそれらの取り付け
軸を別体に解体するような煩雑な作業が不要で、
弁板の取り付け、取外しが簡単且つ迅速に行うこ
とができ、作業の困難な高所に設けるエアロツク
ダンパの弁板取り付け構造として最適である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のエアロツクダンパの上面図、第
２図は同エアロツクダンパの側面図（左半分は同
断面図を示す）、第３図は本考案の一実施例であ
るエアロツクダンパの弁板取り付け構造を含む側
断面図である。 符号の説明、３……取り付け軸、８……ウエー
トアーム、９……ウエート、１０……軸受、１１
……ホツパー本体（ホツパー）、１２……軸受フ
レーム、１４……シユート、１５……下部開口、
１７……弁板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ホツパーの側部に設けた支点を中心として回動
   自在の弁板をホツパー内に設け、該弁板と連結さ
   れたウエートアームに取り付けたウエートの自重
   によつて弁板を上方向に回動付勢し、ホツパー中
   央部に垂直方向に設けたシユートの下部開口に弁
   板を押圧して上記開口を閉塞する如くなしたエア
   ロツクダンパの弁板取り付け構造において、上記
   ホツパーの側部に軸受フレームを着脱可能に設
   け、該軸受フレームに弁板の回動支点となる軸受
   を取り付けたことを特徴とするエアロツクダンパ
   の弁板取り付け構造。