JPS6143344Y2

JPS6143344Y2 -

Info

Publication number: JPS6143344Y2
Application number: JP8965879U
Authority: JP
Priority date: 1979-07-02
Filing date: 1979-07-02
Publication date: 1986-12-08
Also published as: JPS568368U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は装身具の選択に際し使用して便利な擬
似ミラー装置に関する。

今日、社会的風調としてメガネ、バツグ、ペン
ダント等のアクセサリ、サングラスあるいは帽子
等は個性主張のための道具としてフアツシヨン化
する傾向にあり、これらが自分に適合するもので
あるか否かを購入者は注意深く選定するようにな
つており、常に、第３者が見た自分と装身具との
客観的フイツト性を求めている。

ところで、例えばメガネを購入する場合には、
店内でレンズが装着されていないフレームを耳に
かけて鏡に写し、これを見て使用者本人に合つた
一のフレームを選定している。しかし、強度の近
視または乱視の人にとつてこのフレームの選択作
業が不便であり、鏡に顔を近づけないと、そのフ
レームが自分の顔に合うものかどうか分からな
い。また、この場合には、顔の一部分についてフ
レームを見るので、顔や胸あるいは体全体におけ
るフレームのフイツト性を判断できない。尤も、
メガネ店では、選択用丸形レンズをメガネフレー
ムの内側に挿入して、上記鏡に写つた自分の顔を
ある程度離れた位置から見ることができるように
する方法も採用されている。しかし、これはメガ
ネのフアツシヨン性とか自己の顔へのフイツト感
の判断を無視する方法であり、フアツシヨン化傾
向にある今日のメガネ選びとして購入者にとつて
好まれない方法である。また、フレームを顔にか
けて鏡に写した顔の像は左右が逆の虚像であるの
で、他人が見る自分の顔でなく、実際のフイツト
感とは程遠いものとなる場合がある。かくして、
現実には、購入者の多くが友人や家族を同伴し、
フレームの選定を他人に依存して行わねばならな
いという不便があつた。

本考案はかかる従来の問題点に鑑みて成したも
ので、特に、選定するメガネなど装身具が自分の
顔や体または衣服にうまくフイツトするものであ
るか否かを客観的実像をもとに判断できるように
するため、ハーフミラーの後方にビデオカメラと
ビデオモニタを設けて、ハーフミラーに写つた像
を見ながら装身具を選定している購入者自身の像
をビデオカメラに撮り、これをビデオテープレコ
ーダ等に記録した後、ビデオモニタに写し出すよ
うにした、新規な擬似ミラー装置を提供するもの
である。

以下に、本考案の実施例を図面について述べ
る。

第１図および第２図は擬似ミラー装置のそれぞ
れ正面図および概略的な側面断面図である。１は
ビデオテープレコーダ（以下VTRという）で、
その上には脚２を介してミラー部３が取り付けら
れている。なお、このVTR１の代わりに、ビデ
オデイスクの記録再生装置を使用することも任意
である。４はミラー部３の前面に取り付けられた
ハーフミラーであり、これを取り付けた筐体５内
の上部にはビデオカメラ６がそのレンズをハーフ
ミラー４側に向けて取り付けられている。また、
筐体５内の中央部にはビデオモニタ７が設置さ
れ、その結像面側がハーフミラー４側に向けて取
り付けられている。また、これらのビデオカメラ
６およびビデオモニタ７はVTR１に電気的に接
続されている。８は上記VTR１の操作装置であ
り、４個の記録操作用の押釦９ａ，９ｂ，９ｃ，
９ｄおよびリピート用押釦１０が設けられ、各押
釦９ａ〜９ｄを次々に操作することにより、メガ
ネのフレームをかけ変えた状態における各ビデオ
画像信号をVTRの磁気テープに記録できる。ま
た、再生時には上記リピート用押釦１０を操作す
ることにより、これらのビデオ画像信号をVTR
１で再生し、ビデオモニタ７に画像を写し出し
て、ハーフミラー４を通してそれを見ることがで
きる。なお、１１は顔面を照明するライトであ
る。

第３図は上記擬似ミラー装置のブロツク回路で
ある。なお、第１図および第２図と同一の構成部
分には同一符号を付してある。図中、１２はタイ
マーであり、これが上記押釦９ａ〜９ｄのスイツ
チとVTRとの間に接続されている。このタイマ
ー１２には残り時間表示装置１３が接続されてい
る。１４は磁気テープの巻戻し信号形成回路であ
り、押釦９ｄのスイツチとVTR１との間に接続
され、押釦９ａの操作後所定時間経過したとき、
タイマー１２の出力にてVTR１を自動巻戻しす
る如く作用する。

次に、上記装置の使用法および作用について述
べる。

先ず、フレームの購入者は上記装置のハーフミ
ラー４の前に座り、適当なフレームを選定しし、
これを耳にかけ、ハーフミラー４に写つた像を見
る。このとき、上記VTRや他のテープレコーダ
などによる声の指示に従つて、上記押釦９ａを押
し込む。これによりタイマー１２を作動するとと
もに、VTR１を記録動作せしめ、ビデオカメラ
にハーフミラ４を通して入射する上記顔の像を入
力し、それをVTR１に記録する。所定時間後に
は残り時間表示装置において、第１図の記録の残
り時間を表示し、次のフレームに変えることを促
す。続いて、他のメガネのフレームと変換し、再
び同様にして押釦９ｂを押し、VTRを記録動作
せしめて、ハーフミラー４に写した像を見ながら
そのフレームをかけた顔の画像を記録する。押釦
９ｃ，９ｄを押したときも同様の記録動作および
残り時間の表示が行われる。ここで上記押釦９ｄ
を操作し、VTR１を記録状態となした後所定時
間を経過すると、上記VTR１およびビデオカメ
ラ６の動作が終了するとともに、その所定時間後
タイマー１２から巻戻し信号が出力されて、巻戻
し形成回路１４に入力される。かくして、巻戻し
形成回路１４の動作により、VTR１に巻戻し信
号を出力し、磁気テープが記録を開始した時点ま
で巻戻されて、テープエンド等所定の位置で停止
する。すなわち、購入者はハーフミラー４に写つ
た像を見ながらフレームの選択を行つたのであ
り、その実像画像がVTR１に記録されたのであ
る。

次に、リピート用の押釦１０を操作すると、リ
ピート信号はVTR１を再生駆動し、モニタ回路
を開いて、モニタ７に４つの画像を次々に再生す
る。この画像は第３者から見たときと同様の実像
であり、フレームの適否がハーフミラー４を通し
て観察できる。そして４つ目の画像再生終了後に
は、磁気テープは再び巻戻されて、同様の再生を
繰り返し行うことができる。かくして、フレーム
の入念な選定が行われる。

なお、上記においてはメガネのフレームを選定
する場合について述べたが、アクセサリー等のそ
の他の装身具を選定する場合についても同様に利
用できる。また、VTR１の再生回路を工夫する
ことにより、同一モニタ７の結像部を複数に分割
して、複数記録画像を同時に写し出すこともでき
る。

以上述べた如く、本考案によれば、ビデオカメ
ラおよびビデオモニタを収容し、その前面にハー
フミラーを設置してなるミラー部と、上記ビデオ
カメラおよびビデオモニタに接続された画像の記
録再生機と、上記ビデオカメラおよび記録再生機
の記録動作時間または記録間隔を指定する操作部
とを備えたことによつて、ビデオ録画を再生する
ことにより、これを見ながら購入者自身にフイツ
トした装身具の選択が自由に行えるとともに、そ
の再生画像は虚像でなく実像で得られるので他人
が見る自分の顔および体に合わせた装身具のフア
シヨナブルな選択が実現できる等、諸々の効果が
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案にかかる擬似ミラー装置の正面
図、第２図は同じく概略的な側面断面図、第３図
はそのブロツク回路図である。１……VTR、３……ミラー部、４……ハーフ
ミラー、６……ビデオカメラ、７……ビデオモニ
タ、８……操作部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

ビデオカメラおよびビデオモニタを収容し、そ
の前面にハーフミラーを設置してなるミラー部
と、上記ビデオカメラおよびビデオモニタに接続
された画像の記録再生機と、上記ビデオカメラお
よび記録再生機の記録動作時間または記録間隔を
指定する操作部とを備えてなる擬似ミラー装置。