JPS6142337B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、磁気カードの磁気ストライプが磁気
ヘツドに突入した際に、磁気カードの搬送速度の
変化や磁気ストライプ先端部のカードエツジの傷
損・劣化等の原因によつて、磁気ヘツドが誤つた
情報を読み出すことを防止するための、磁気カー
ドリーダーの読み出しエラー防止装置に関するも
のである。

従来、一般に用いられている磁気カード１の磁
気ストライプ２の磁気記録パターンは、第１図に
示すように、カード進行方行のカード端から、カ
ード後方に向つて、タイミング信号ａ、スタート
マークｂ、データｃ、ストツプマークｄ、ビツト
チエツクコードｅ、タイミング信号ｆというフオ
ーマツトがとれらている。そして、この磁気カー
ド１が磁気カードリーダー（図示せず）に挿入さ
れて搬送され、磁気ヘツド（図示せず）が磁気ス
トライプ２に摺接すると、磁気ヘツドはカード端
から読み出しを開始し、タイミング信号ａを経
て、スタートマークｂを検出すると磁気ヘツドの
読み出し用ゲート（リードゲート）を開く構成に
なつている。読み出し用ゲートが開かれたところ
で、磁気ヘツドがデータｃを読み取り、その後磁
気ヘツドがストツプマークｄを読み取るとデータ
の読み取りは終了したと判断される。タイミング
信号のデータエリアの長さは規格により５〜６mm
と規定され、このためこのデータエリアには、75
ビツトパーインチ（BPI）の記録密度の場合では
14〜17ビツト、210ビツトパーインチ（BPI）の
記録密度の場合では41〜49ビツトの信号が入つて
いることになる。

そこで、磁気ヘツドが磁気ストライプ２に摺接
するときにカード端が破損していたり、カードの
搬送速度が急激に変化したぬすると、タイミング
信号ａをスタートマークｂと誤つて読み出し、カ
ードリーダーが誤動作を起すという欠点があつ
た。

本発明の目的は、上記した従来技術の欠点を除
去することができる磁気カードリーダーの読み出
しエラー防止回路を提供することにある。

磁気ヘツドと、該磁気ヘツドによつて読み取ら
れたリードデータとリードクロツクパルスとが共
に入力したときのみ上記リードデータをデータと
して読み取ると共に上記リードクロツクパルスが
入力しないときは上記リードデータを読み流すシ
フトレジスター等のシステムとを有し、上記磁気
ヘツドと上記システムとをリードクロツク線で連
絡すると共に、上記リードクロツク線に上記リー
ドクロツクパルスを先頭から所定量排除すること
により読み出しエラーを防止する読み出しエラー
防止回路を介装してなる磁気カードリーダの読み
出しエラー防止回路である。

以下、本発明の一実施例を第２図、第３図に基
づいて説明する。

磁気カードリーダー３において、磁気カード１
の磁気ストライプ２から磁気ヘツド（図示せず）
によつて読み出された信号は、リードデータとセ
ルフクロツクのリードクロツクとに分離され、こ
のうちリードデータはリードデータ線４によつて
図示しないシステムに伝達され、リードクロツク
はリードクロツク線５に伝達される。ここにいう
システムは、例えばリードデータとリードクロツ
クとが同時に入つたときのみリードデータをアウ
トプツトするシステムレジスターによつて構成さ
れる。リードクロツク線５は、アンドゲート６，
７に結線され、アンドゲート６の出力端とアンド
ゲート７の入力端との間にはクロツクパルスカウ
ンター８が介装さて結線されている。そして、ク
ロツクパルスカウンター８の出力端とアンドゲー
ト６の入力端との間にはインバータ９が介装して
ある。ここで、クロツクパルスカウンター８はあ
らかじめ設定された数（本実施例では８個）のク
ロツクパルスをカウントするまでは出力は０であ
り、所定数のクロツクパルス（すなわち、本実施
例では８個）をカウントした後は出力が１とな
る。このカウント数は任意に設定でき、前記タイ
ミング信号数の一部となる数を設定すればよい。
１１はカウンタ８のリセツト信号発信装置であ
る。このアンドゲート６，７、カウンター８、イ
ンバータ９で構成されたものを読み出しエラー防
止回路１０とする。

以下、作用を説明する。第３図中イはタイミン
グ信号ａからタイミング信号ｆまで全磁気ストラ
イプ域にわたつて記録されているクロツクパルス
１２であり、このクロツクパルス１２はデータの
判別読み出しのタイミングをとるためのものであ
る。ロはカウンター８の出力の変化状態を示し、
ハはリードクロツクパルス１４であり、このリー
ドクロツクパルス１４があるときだけデータがシ
ステムに至るのである。先づ、カードリーダーを
リードモードに設定した後、カウンター８は自動
又は手動でリセツトする。次いで、磁気ストライ
プ２が磁気ヘツド（図示せず）に突入すると、磁
気ストライプ２から記録通りのリードデータ（図
示せず）が発せられる。このリードデータはリー
ドデータ線４を通つてシステムに至るが、このリ
ードデータに並列して、磁気ストライプ２からは
クロツクパルス１２が発せられている。このクロ
ツクパルス１２はアンドゲート６の一方の入力端
に入るが、カウンター出力は０であるから、この
アンドゲート６の他方の入力端にはインバータ９
で１に変換された信号が常時入つている。したが
つて、クロツクパルス１２がアンドゲート６に入
ると、アンドゲート２の出力端からクロツクパル
スが出て、このクロツクパルスはカウンター８に
入る。カウンター８によつてクロツクパルスが８
個カウントされると、カウンター８の出力１３は
１（第３図ロ参照）になる。すると、インバータ
９の出力端は０になり、アンドゲート６の一方の
入力が０になるのでアンドゲート６の出力端は０
になつてアンドゲート６からカウンター８にクロ
ツクパルスは伝達されずカウンター８は出力１の
状態に保持される。

カウンター８は出力１となつたので、この出力
はアンドゲート７の一方の入力端に入る。アンド
ゲート７の他方の入力端には常時クロツクパルス
１２が入つているので、このときアンドゲート７
の出力端から始めてクロツクパルス１４が出てシ
ステムに至る。ここで始めてシステムにはリード
データ線４からのリードデータとアンドゲート７
からのクロツクパルス１４とが共にシフトレジス
タに入力し、リードデータの読み出しが行われる
ことになる。このリードデータ中にスタートマー
クｂが検出されると、磁気ヘツドの読み出し回路
のゲートが開き、磁気ヘツドはデータｃの読み出
しを始めるのである。

以上、説明したように本発明の読み出しエラー
防止回路によれば、タイミング信号とスタートマ
ークとを誤つて読み出すことがなく磁気カードリ
ーダーの読み出しエラーを確実に防止することが
できるという効果がある。

尚、上記実施例のカウンター回路の代りにタイ
マー回路を使用し、所定時間（数十マイクロセカ
ント程度）クロツクパルスを読まないように構成
してもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は磁気カードの磁気ストライプのフオー
マツトの構成図、第２図は本発明の一実施例を示
す読み出しエラー防止回路の構成図、第３図イは
クロツクパルスを示し、ロはカウンターの出力変
化を示し、ハはリードクロツクパルスを示す。 １……磁気カード、２……磁気ストライプ、ａ
……タイミング信号記入エリア、ｂ……スタート
マーク記入エリア、ｃ……データ記入エリア、ｄ
……ストツプマーク記入エリア、ｅ……ビツトチ
エツクコード記入エリア、ｆ……タイミング信号
記入エリア、３……磁気カードリーダー、４……
リードデータ線、５……リードクロツク線、６，
７……アンドゲート、８……クロツクパルスカウ
ンター、９……インバータ、１０……読み出しエ
ラー防止回路、１１……リセツト信号発信装置、
１２……クロツクパルス、１３……カウンター出
力、１４……リードクロツクパルス。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 磁気ヘツドと、該磁気ヘツドによつて読み取
   られたリードデータとリードクロツクパルスとが
   共に入力したときのみ上記リードデータをデータ
   として読み取ると共に上記リードクロツクパルス
   が入力しないときは上記リードデータを読み流す
   シフトレジスター等のシステムとを有し、上記磁
   気ヘツドと上記システムとをリードクロツク線で
   連絡すると共に、上記リードクロツク線に上記リ
   ードクロツクパルスを先頭から所定量排除するこ
   とにより読み出しエラーを防止する読み出しエラ
   ー防止回路を介装してなる磁気カードリーダの読
   み出しエラー防止装置。