JPS6141727A - 溶融還元炉設備レイアウト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、溶融還元炉設備における、例えば回転炉等
の溶融還元炉と、該溶融還元炉へ装入する原料の予熱装
置並びに予熱後の原料を秤量して切り出す装置等構成機
器の配置構成に係わるもので、所謂溶融還元炉工場のレ
イアウトの技術分野で利用されるものである。

〔従来技術〕

一般に、この種溶融還元炉に装入される原料は、パレタ
イジング法、焼結法あるいはブリケラティング法等にて
製造されるが、いずれの場合もその製造設備は、前記溶
融還元炉設（ｌｉｆとは離れた場所に設置される。また
、原料は、溶融還元炉に装入する前に、例えばロータリ
ーキルンにより所定温度（通常１０００℃程度）に予熱
して、前記溶融還元炉の生産性向上並びに省エネルギー
化を計ることになるが、該ロータリーキルンも前記原料
製造設備と同様に、溶融還元炉とは離れた場所に、しか
も原料製造設備とも離して設置される。

従い、溶融還元炉への原料装入に際しては、予熱済原料
を一旦コンテナ等の容器に受は取り、秤量の後、溶融還
元炉へ一括装入するといった手法でなされている。

しかしながら、この方法による原料の事前処理は、原料
の製造過程と予熱過程とが完全に切り離された形で処理
されることから、特に予熱過程、即ちロータリーキルン
において消費される熱エネルギーは多量になる。そのう
え、原料の製造過程より予熱過程、さらには予熱過程よ
り溶融還元炉へのハンドリング手段として、例えばホイ
スト或いはクレーン設備が不可欠である等、経済性の面
で難があった。また、前記ハンドリング手段は、作業中
の手待ち時間とか作業中の予熱温度の低下といった極め
て不都合な現象を提起する。

〔発明の目的〕

この発明は、これらの問題を有利に解決するための溶融
還元炉設備の機器構成に関するもので、その目的は、原
料を予熱から溶融還元炉への装入までの間、順次自然流
下ならしめるべく、それぞれの構成機器を配置せしめ、
原料は、最初に予熱装置へ搬送し、投入する操作だけで
良く、それ以降、溶融還元炉へ装入するまで、原料ハン
ドリング手段は一切不要となし、加えて溶融還元炉で発
生する高温排ガスを予熱装置としてのロータリーキルン
へ導入することで、熱エネルギーの有効活用を計ること
を目的とする。

〔発明の構成〕

この発明の溶融還元炉設備レイアウトの特徴を図面に基
づいて説明すると、第１図に示すように、溶融還元炉の
上方には、原料を予熱せしめるロータリーキルンと、該
ロータリーキルンよりの予熱原料を貯留・秤量せしめる
切出し装置付ホフバーと、該切出し装置付ホッパーより
の原料を溶融還元炉へ装入せしめる投入シュートが上か
らこの順序で配設され、他方地上側には、ロータリーキ
ルンよりの排ガスを除塵せしめる集塵器と、排ガスを吸
引せしめる誘引送風機と、排ガスを大気へ放出せしめる
煙突が連設され、前記溶融還元炉とロータリーキルンの
排出側フードとの間及びロータリーキルンの装入側フー
ドと集塵器との間にそれぞれダクトが連設されているこ
とである。

〔実施例〕

以下、この発明の実施例をその図面を参照しながら説明
する。

第１図に示すように、溶融還元炉１は、炉下に配設され
る溶融物ハンドリング手段２並びに、その他図示しない
付帯設備とも関連して、地上より適当な高さの位置に設
置される。尚、通常、溶融還元炉１の形式としては、工
業規模にあって、生産性に優れた回転炉が用いられる。

該回転炉は、炉軸周りに回転する他、回転炉を支持せし
める所謂トラニオン軸周りにも回転し得る構造となって
いる。

３は原料の事前処理をならしめるロタリーキルンであり
、前記溶融還元炉１の上方の建屋基台、４に、複数列の
支持・回転手段５で以て偏設される。

尚、前記ロータリーキルン３は水平若しくは装入側より
も排出側が低くなるよう若干の傾きを持たせて設置され
、且つ、装入側端部には装入側フード６が、他方排出側
端部には排出側フード７が設けられる。これら、装入側
フード６及び排出側フード７は、ロータリーキルン３の
外壁とは公知のシール機構を介し、回転自在に係合され
る。

８は、前記排出側フード７に接続して設けられる切出し
装置付ホッパーであり、建屋基台４に図示しない秤量器
を介して設置される。尚、切出し装置付ホッパー８の下
端部には、振動体９が設けられ、原料切出し機能を高め
る配慮がなされている。

１０は、前記切出し装置付ホッパー８に接続して設けら
れる投入シュートであり、切出し装置付ホッパー８より
の原料を炉内へ装入せしめるもので、その先端を前記溶
融還元炉１の炉口近傍に臨ませて設置される。

１１は、前記ロータリーキルン３へ原料を装入せしめる
投入シュートであり、前記装入側フード６に関連して設
けられる。

１２は排ガスフードであり、前記溶融還元炉１の精錬状
態において、その炉口をほぼ覆う形に、しかも溶融還元
炉１の回転・傾動操作に支障なきよう炉口とは若干の間
隙を以て配設される。

１３は排ガスダクトであり、前記排ガスフード１２と前
記排出側フード７との間に連設され、溶融還元炉１の炉
内発生高温ガスを前記ロータリ−キルン３へ導き、原料
の予熱を行なわしめるものである。尚、炉内発生高温ガ
スは、前記排ガスフード１２に臨ませて配設された投入
シュート１０を経て、前記切出し装置付ホッパー８へ導
き、切出し時の予熱温度降下の抑制にも供するようにし
てもよい。

１４は、前記ロータリーキルン３よりの排ガスを導くダ
クトであり、前記装入側フード６と地上側に設置される
集塵器１５との間に連設される。

尚、前記集塵器１５としては、サイクロン式とかバグフ
ィルタ一式、或いはそれらの組合せのものが使用され、
排ガス中の塵埃を除去ならしめる。

１６は誘引送風機であり、通常前記集塵器１５の後段に
設けられ、前記溶融還元炉１よりの排ガスを、前記各構
成機器・径路を経て後設される煙突１７より大気へ放出
せしめる。

１８は原料輸送手段であり、通常ベルトコンベア１９、
パケットエレベータ２０等を適宜組み合わせて構成され
る。

また、必要に応じて、前記排ガスダクト１３は、排出側
フード７近傍にて図示しない分岐ダクトを接続せしめ、
該分岐部にダンパーを設け、適宜その開度を調整可能な
構造としてもよい。

更に、前記ロータリーキルン３には、原料の予熱効率を
高めるための補助バーナ（図示せず）を設けることも容
易である。

〔発明の効果〕

この発明は上述の実施例から判るように、原料を予熱か
ら溶融還元炉への装入までの間、順次自然流下ならしめ
るべく、それぞれの構成機器を配置せしめたことから、
原料は、最初に予熱装置へ搬送し、投入する操作だけで
良く、それ以降溶融還元炉へ装入するまで、原料ハンド
リング手段は一切不要となし、加えて溶融還元炉で発生
する高温排ガスを予熱装置としてのロータリーキルンへ
導入することで熱エネルギーの育効活用を計ることも可
能となる。

更には、溶融還元炉設備そのものを極めてコンパクトに
配置し得ることから、設置スペースの確保にも有利であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の基本概念を示す全体配置図である。 ■−・溶融還元炉、３・−・ロータリーキルン、６・−
・装入側フード、７・・・排出側フード、８・・・−切
出し装置付ホッパー、１０．１１・−・・投入シュート
、１２・−・排ガスフード、１３・−・排ガスダクト、
１４・−・−ダクト、１５・・・・集塵器、１６・−誘
引送風機、１７・・−・煙突 特許出願人　　川崎重工業株式会社 Ｑｉ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）溶融還元炉設備を構成する機器の配置において、
   溶融還元炉の上方には、原料を予熱せしめるロータリー
   キルンと、該ロータリーキルンよりの予熱原料を貯留・
   秤量せしめる切出し装置付ホッパーと、該切出し装置付
   ホッパーよりの原料を溶融還元炉へ装入せしめる投入シ
   ュートが上からこの順序で配設され、他方地上側には、
   ロータリーキルンよりの排ガスを除塵せしめる集塵器と
   、排ガスを吸引せしめる誘引送風機と、排ガスを大気へ
   放出せしめる煙突を連設し、前記溶融還元炉とロータリ
   ーキルンの排出側フードとの間及びロータリーキルンの
   装入側フードと集塵器との間にそれぞれダクトを連設し
   たことを特徴とする溶融還元炉設備レイアウト。