JPS6140475A - スクロ−ル型圧縮装置 - Google Patents

スクロ−ル型圧縮装置

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JPS6140475A
JPS6140475A JP16055384A JP16055384A JPS6140475A JP S6140475 A JPS6140475 A JP S6140475A JP 16055384 A JP16055384 A JP 16055384A JP 16055384 A JP16055384 A JP 16055384A JP S6140475 A JPS6140475 A JP S6140475A
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JP
Japan
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center
scroll
movable element
blade
radius
Prior art date
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Pending
Application number
JP16055384A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Hayano
早野 誠
Shigemi Nagatomo
長友 繁美
Kanji Sakata
坂田 寛二
Mitsuo Hatori
羽鳥 三男
Hitoshi Hattori
仁司 服部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Publication of JPS6140475A publication Critical patent/JPS6140475A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の技術分野] 本発明は、密閉ケース内にスクロール型圧縮殿構を収容
してなるスクロール型圧縮装置の改良に関する。
[発明の技術的背景とその問題点] 従来、低圧の圧縮装置として、スクロール型圧縮装置が
知られている。この圧縮装置は、一対のスクロール翼を
軸方向に組合せて圧縮殿構を構成したもので、小型、高
効率、低撮動等の利点を備えている。
ところで、このようなスクロール型圧縮装置は、一般に
、密閉ケース内のやや上方寄りの位置に上記密閉ケース
内を上下方向に仕切る形態にフレームを固定し、このフ
レームの上方にスクロール型圧縮数構を配置し、またフ
レームの下方に上記スクロール型圧縮機構に駆動動力を
与えるモータを配置し、ざらに密閉ケースの底部に潤滑
油を収容したものとなっている。スクロール型圧縮機構
は、通常、スクロール翼の突設された固定要素と、この
固定要素の下方に配置され上記スクロール翼とかみあう
スクロール翼を有した可動要素とで構成されている。そ
して、前記フレームに、軸受孔を上下方向に貫通させて
設け、この軸受孔で前述したモータの回転軸を回転自在
に支持している。また、回転軸の上端部と前記可動要素
との間には偏心運結憬構およびオルダム機構からな“る
継手を設け、この継手の作用で可動要素を自転の伴わな
い旋回運動させるようにしている。そして、圧縮動作中
の各圧縮室間の圧力バランスを良くし、トルク変動を小
さくして振動を極力抑えるために、スクロール翼が半円
弧をつなぎ合せた円弧翼形状に形成されたものにあって
−は固定要素側スクロール翼の中心に最も近い半円−弦
部分の半径中心と次に近い半円弧部分の半径中心とを結
ぶ線上の中点に前記継手の入力軸軸心線を一致させ、可
動要素側スクロール翼の中心に最も近い半円弧部分の半
径中心と次に近い半円弧部分の半径中心とを結ぶ線上の
中点に上記継手の旋回半径決定軸軸心線を一致させるよ
うにしている。同様に、各スクロール翼がインボリュー
ト翼形状に形成されたものにあっては、固定要素側スク
ロール翼の基礎円の中心に前記継手の入力軸軸心線を一
致させ、可動要素側スクロール翼の基礎円の中心に上記
継手の旋回半径決定軸軸心線を一致させるようにしてい
る。
しかしながら、上記のように構成された従来のスクロー
ル型圧縮装置にあっては次のような問題があった。すな
わち、上述した構成であると、確かに圧力的にはバラン
スさせることができるが、可動要素の重心との関係を考
慮していないため、圧縮動作中におけるトルク変動が依
然として大きく、この結果、騒音や振動が比較的大きい
問題があった。
[発明の目的] 本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、そ
の目的とするところは、簡単な(fa成であるにも拘ら
ず、なお一層の低騒音化および低振動化を図れるスクロ
ール型圧縮装置を提供することにある。
[発明の概要コ 本発明は、可動要素の重心と継手の旋回半径決定軸軸心
線との設定の仕方に特徴を有している。
すなわち、前記可動要素の旋回半径を決定する前記継手
の旋回半径決定軸軸心線を上記可動要素の重心に一致さ
せたものである。さらに詳しく述べると、上述した条件
を満足させるとともに、スクロール翼が半円弧をつなぎ
合せた円弧翼形状に形成されたものにあっては固定要素
側スクロール翼の中心に最も近い半円弧部分の半径中心
と次に近い半円弧部分の半径中心とを結7只線上の中点
に前記継手の入力軸軸心線を一致させ、可動要素側スク
ロール翼の中心に最も近い半円弧部分の半径中心と次に
近い半円弧部分の半径中心とを結ぶ線上の中点に上記継
手の旋回半径決定軸軸心線を一致させるようにしている
。同様に、各スクロール翼がインボリュート翼形状に形
成されたものにあっては、固定要素側スクロール翼の基
礎円の中心に前記継手の入力軸軸心線を一致させ、可動
要素側スクロール翼の基礎円の中心に上記継手の旋回半
径決定軸軸心線を一致させるようにしている。
[発明の効果] 上記構成であると、可動要素の重心と旋回半径決定軸軸
心線とが一致しているため、可動要素が旋回運動したと
きに遠心力が原因して起こるトルク変動をなくすことが
できる。そして、継手の入力軸軸心線および旋回半径決
定軸軸心線と固定要素および可動要素との関係を前述し
た関係に設定することによって圧縮室間の圧力のアンバ
ランスによって起こるトルク変動も小さな値に抑えるこ
とがでる。したがって、なお一層の低騒音化および低撮
動化を図ることができる。また、上述のようにトルク変
動を抑えることができるので、軸受やモータに無理な力
が作用するのを防止でき、この結果、これらの長寿命化
も図ることができる。
[発明の実施例] 以下、本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。
第1図は、スクロール翼が、半円弧をつなぎ合せた円弧
翼形状に形成されたものに本発明を適用した例を示すも
のである、 同図において、11は縦長に形成された密閉ケースであ
り、この密閉ケース11は筒状の中間ケース12と、こ
の中間ケース12の両端を閉塞するように溶接付けされ
た閉塞ケース13a、13bとで構成されている。
密閉ケース11内の上方寄りの位置には上記密閉ケース
11内を上下方向に仕切る形態にフレーム14が固定さ
れている。そして、フレーム14の上方にスクロール型
圧縮機構15が配置され、またフレーム14の下方に上
記スクロール型圧縮機構15に駆動動力を与えるための
モータ16が配置され、さらに密閉ケース11の底部に
は潤滑油17が収容されている−。
スクロール型圧縮機構15は、公知のものと同様に、固
定要素21と、この固定要素21の下方に配置された可
動要素22とで構成されている。
固定要素21は、円板状の鏡板23と、この鏡板23の
一方の面周縁部に突設された環状壁24と、この環状壁
24で囲まれた部分に上記環状壁24とほぼ等しい高さ
に突設され、第2図(a)に示すように半円弧をつなぎ
合せた形状のスクロール翼25と、鏡板23のほぼ中央
部に設けられた吐出口26とで構成されている。そして
、上記環状壁24の内端縁は、適当な曲率をもった曲面
あるいは第2図(a)、(b)に示すようなテーパ面等
の切欠き面27に形成されている。上記のように構成さ
れた固定要素21は、環状壁24およびスクロール!2
5の突出方向を下方として上記環状壁24の周縁部がボ
ルト28によってフレーム14の上面周縁部に気密に固
定されている。なお、固定時に固定要素21の上面にキ
ャップ29が当てがわれ、このキャップ29も前記ボル
ト28によって一体に固定されている。キャップ29は
、鏡板23の上面との間に所定厚の間隙30を形成し得
る大きさに形成されており、この間隙30を形成する壁
の一部に孔31が形成されている。また、その側壁の一
部には、後述する潤滑油を案内するための孔32が形成
されている。
一方、可動要素22は、前記環状壁24の内径より若干
大きい外径の鏡板33と、この鏡板33の一方の面に前
記スクロール翼25の高さとほぼ等しい高さ、等しい形
状に突設されたスクロール翼34と、鏡板33の他方の
血中央部に突設された筒部35とで構成されている。上
記鏡板33の前記スクロール翼34が突設されている側
の面で周縁部は、第3図(a)、(b)に示すようにテ
ーパ面等の切欠き面36に形成されている。そして、上
記のように構成された可動要素22は、スクロール翼3
4の突出方向を上方として、上記スクロール翼34と前
記スクロール翼25とがかみ合い、かつ鏡板33の周辺
部と前記環状壁24の端面およびスクロールm34の端
面と鏡板23およびスクロール翼25の端面と鏡板33
がそれぞれ摺接するように装着され、この装着状態が上
記鏡板33と前記フレーム14との間に設けられたオル
ダム機構40によって保持されている。
オルダム機構40は、鏡板33の下面周縁部で、かつ鏡
板33の中心を通って描かれる同一線上の2個所に設け
られたキー溝41a、41bと、このキー溝41a、4
1bの配列方向と直行する線上で、かつフレーム14の
上面に第4図に示すように設けられたキー溝42a、4
2bと、第4図に示すように一方の面に上記キー溝41
a、41bに嵌入するキー43a、43bを有するとと
もに他方の面に上記キー溝42a、42bに嵌入するキ
ー44a、44bを有したリング45とで構成されてい
る。そして、上記リング45の両面には、実際には第5
図に示すように摺動抵抗を減少させるための、たとえば
網目状の油溝46が形成されている。また、前記各キー
溝42a、42b。
41a、41bの内側面には、第6図にキー溝42bで
代表して示すようにキーとの摺動面積を減少させるため
の瓶口段部47が形成されている。
前記フレーム14には、前記可動要素22の筒部35の
軸心線に対して偏心した軸受孔51が上下方向に貫通し
て設けられており、この軸受孔51の筒部35側に位置
する部分は大径に形成されている。そして、上記大径側
のフレーム構造は具体的には第4図に示すように構成さ
れている。すなわち、最も外側に密閉ケース11の内径
とほぼ等しい外径を有するとともに内径が前記環状壁2
4の内径より大きい、上記環状壁24がボルト28で締
付は固定されるところの環状壁52が形成されており、
この内側に前記リング45を受ける環状受は面55が一
段低下して形成され、この内側にさらに一段低下して後
述するスラスト力軽減機構59を受止める環状受は面5
6が形成されている。そして、台受は面は、放射状に設
けられた溝57によって周方向に複数に分割されており
、上記溝57の少なくとも1つはフレーム14の壁に設
けられ内外を直接通じさせる孔58に通じている。なお
、前記キー溝42a、42bは、受は面55に形成され
ている。
上記スラスト力軽減1’l 59は、具体的には、第7
図(a)(b)(c)に示すように、前記環状受は面5
6に嵌入支持される環状体60と、この環状体60の上
面に刻設された環状溝61と、上記上面で環状溝61の
内側および外側にそれぞれ形成された上記環状溝61よ
り浅くて細い環状溝62.63と、これら環状溝62.
63内に一部がそれぞれ外方へ突出するように装着され
た、たとえば四弗化エチレン製のシールリング64゜6
5とで構成されている。そして、シールリング64の外
周面下端部には同図(C)に示すようにテーパ面66が
形成されており、また、シールリング65の内周面下端
部にも同様なテーパ面が形成されている。また、前記環
状溝61の周方向4個所位置には、この環状溝61の深
さと同じ深さで上記環状溝61を前記環状溝62.63
に連通させる有底孔67が形成されている。そして、前
記鏡板33の内部には、スラスト力軽減礪構59を第1
図に示すように装着した状態下で、環状体60と、シー
ルリング64.65と、鏡板33の下面とで囲まれた空
間を常に圧縮uPの中圧ボートs、s’ に連通させる
孔68.69が形成されている。
前記フレーム14の軸受孔51には、前記モータ16の
回転軸70が回転自在に支持されている。
回転@70には、軸受孔51の大径部分に位置する部分
に大径部71が形成されており、この大径部71に前述
した筒部35に吹入して旋回半径を決定するための小軸
72が突設されている。すなわち、回転軸70.大径部
71、小軸72および筒部35で偏心連結数構が構成さ
れており、これに前述したオルダム機構40が組合さっ
て前記回転軸70を入力軸とする継手73が形成されて
いる。
ここで、前記継手73の入力軸、つまり軸70の軸心!
!T1と、小軸72、つまり旋回半径決定軸の軸心線T
2と、各スクロール翼25.34との関係について説明
する。第8図は固定要素21側のスフローフ翼25と、
可動要素22側のスクロール翼34とがかみ合っている
状態を示すものである。同図において、olは固定側ス
クロール翼25の中心に最も近い半円弧部分の半径中心
を示し、o2は次に近い半円弧部分の半径中心を示して
いる。また、03は可動側スクロール翼34の中心に最
も近い半円弧部分の半径中心を示し、04は次に近い半
円弧部分の半径中心を示している。この実施例では、第
9図に示すように、中心O1と中心02とを結ぶ線上の
中点Aが前記回転軸7oの軸心線Tl上に位置するよう
に設定され、また、中心03と中心04とを結ぶ線上の
中点Bが筒部35の軸心線T2上に位置するように設定
されている。そして、可動要素22は、鏡板33への重
り付け、削り出し加工、偏心設置あるいは鋳造時の厚み
設定等によって、その重心が中点Bに一致するようにバ
ランス設定されている。  ゛しかして、前記回転軸7
0は、その下端が潤滑油17中に侵入する長さに形成さ
れており、その下端部は密閉ケース11の内面に固定さ
れた副軸受74によって支持されている。
回転軸7o内には、遠心ポンプ作用で潤滑油17を、軸
受面や小軸72と筒部35との嵌合部に汲み上げる孔9
0が形成されている。この孔90の入口部、つまり回転
軸70の下端部に位置する部分の形状は、回転軸7oの
下端面中央部から上方に向けて延びる部分91と、この
部分91から半径方向に延びる部分92と、この部分9
2と直角に交わるように回転@70内の周縁位置を上下
方向に延びる部分93とを組合せたものとなっている。
前記モータ16は、回転子100を内側に、固定子10
1を外側に配し、かつ固定子101を中間ケース12の
内面に固定してなるかご形の誘導雷11jJ UNによ
って構成されている。
一方、前記モータ16の回転子100の上端に突設され
たバランスウェイト102と、前記フレーム14との間
にはラチェット式の反転防止機構103が設けられてお
り、この反転防止機構103は具体的には第11図に示
すように構成されている。すなわち、バランスウェイト
102の内面側に回軸中心線方向に向かう有底孔105
を設け、この有底孔105内にズトツパ用のロッド10
6を摺動自在に収容するとともに上記ロッド106と有
底孔105の底壁内面との間に上記ロッド106に有底
孔105から突出させる向きの力を付与するスプリング
107を設け、さらにロッド1o6の先端が摺接するフ
レーム14の外面に爪状の切欠部108を設けたものと
なっている。
さらに、前記密閉ケース11の中間ケース12の側壁で
前記スクロール型圧縮機構15とモータ16との間に位
置する部分には、上記スクロール型圧縮1[15とモー
タ16との間の空間110に連通する関係に吸込管11
1が接続されており、また、閉塞ケース13aの壁には
、この壁と前記固定要素21との間に形成された空間1
12に連通する関係に吐出管113が接続されている。
なお、第1図中114は、空間112内に押し出された
潤滑油をフレーム14より下方へ戻すために環状壁24
およびフレーム14に設けられた孔を示し、115はバ
ランスウェイトを示し、116はモータ16への給電用
接続機構を示し、ま    、また117は潤滑油を通
過させるための孔を示している。
次に上記のように構成された圧縮装置の動作を説明する
まず、モータ16に給電すると、回転軸70が回転を開
始する。この回転は、軸受孔51と副軸受74との両軸
受によって円滑に保持される。そして、回転@70の回
転力が可動要素22に伝えられる。このとき、モータ1
6が回転を開始すると、その初期においては、反転防止
機構103のロッド106がフレーム14の外周面に摺
接するが、ある速度以上に回転数が増加すると、遠心力
でスプリング107の力に抗して後退し、完全な非接触
状態を保持する。また可動要素22の筒部35は回転軸
70に対して偏心して設けられた小軸72と嵌合してお
り、しかもオルダム機構40によって支持されているの
で、この可動要素22は自転の伴なわない旋回運動を行
なう。したがって、可動要素22に設けられたスクロー
ル翼34も旋回運動を行なう。この旋回運動に伴なって
、スクロール翼25とスクロール翼34との間に形成さ
れた圧縮室Pの容積が周期的に小さくなり、これによっ
て圧縮されたガスが吐出口26から吐出される。吐出さ
れた高圧ガスはキャップ29によって形成された間隙3
0〜キヤツプ2つに設けられた孔31〜空間112を介
して吐出管113から送り出される。一方、上記のよう
に可動要素22が旋回運動すると、この可動要素22の
鏡板33の上面周縁部と固定要素21の環状壁24にお
ける内端縁部とに切欠き面36.27が形成されている
ことが有効に作用して圧縮室Pの周縁部がフレーム14
に形成されている受は面55上の空間に常に連通した状
態となる。上記空間は、フレーム14に放射状に設けら
れた溝57等を介して孔58に通じ、また、この孔58
は空間110を介して吸込管111に通じているので、
結局、低圧のガスは上記吸込管111〜空間110〜孔
58〜受は面55上の空間を経由して圧縮室P内の低圧
ポートに吸込まれることになり、ここに圧縮装置として
の機能が発揮される。
一方、上記のようにモータ16が回転すると、潤滑油1
7の一部は、孔90の形状に伴なう遠心ポンプ作用にJ
、つて孔90内の上方へと汲み上げられる。この汲み上
げられた測滑油は、軸受孔51の内周面を潤滑した後、
小軸72と筒部35との1医合部を潤滑し、続いて孔1
17を介してオルダム機椙40が設けられている部分を
潤滑し、その後、一部が孔58から下方へと流下し、残
りが圧縮至P内へと侵入して圧縮室P内の層動部を潤滑
する。そして、圧縮卒P内に入り込んだ潤滑油は、最終
的に吐出口26から排出された後、:1′+7ツプ29
に設けられた孔32および孔114を介して下方へと流
下する。したがって、吐出管113からは民滑油の混入
していない高圧ガスが吐出されることになる。
また、上述の如く、可動要素22が、旋回運動を行なっ
て、圧縮動作が行なわれると、圧縮室P内が高圧になる
ので、可動要素22が下向きのスラスト力を受け、この
力がオルダム1幾構40、フレーム14の受は面55等
に加わり、これらの要素に焼付き現象が発生す′る虞れ
がある1、シかし、この実施例の場合、スラスト力軽減
は構59が次のようにして焼付き現象の発生を防止して
いる。
すなわち、スラスト力軽減機構59の環状体60、シー
ルリング64.65および鏡板33で囲まれた環状空間
は、孔68.69を介して常に、圧縮ffPのいわゆる
中圧ポートs、s’ に通じている。
したがって、鏡板33は、上記環状空間内のガス圧によ
って上方に向う力を受け、この力の存在によって鏡板3
3が受ける下向きのスラスト力が軽減されることになる
。この軽減によって焼付き現象の発生が防止される。な
お、可動要素22に加わる下向きのスラスト力は、圧縮
室間の位置の変化に伴なって脈動する。このため、スラ
スト力軽減機構59から高圧ガスが低圧側に漏れる虞れ
があるが、この実施例においては、第7図に示したよう
に環状溝61とシールリング64.65が装着される環
状溝62.63とを連通させる有底孔67を設けている
ので、シールリング64.65には常に、第7図(()
に実線矢印で示すような力、つまりシールリング64.
65を鏡板33の下面に押し付ける力が作用する。した
がって、この押し付けによって高圧ガスの漏れが防止さ
れる。
さらに、モータ16を停止させたとき、空間112と空
間110との圧力差によって可動要素22が逆旋回して
高圧ガスが低圧側に流れ込む虞れがある。しかし、この
実施例の場合、ラチェット式の反転防止tjllH10
3が設けられているので、この別欄103のロッド10
6が停止と同時に爪108と係合し、結局逆旋回の発生
が確実に防止され、高圧ガスの流出が防止される。
ところで、上記のように圧縮動作が行われると、固定側
のスクロール翼25と可動側のスクロールv234とに
よって形成される圧縮室間のガス圧の差に基づくトルク
変動および可動側要素22に作用する遠心力に基づくト
ルク変動が発生しようとする。しかし、この実施例にお
いては、回転軸70の軸心線TIを固定側スクロール翼
25の2つの半円弧の中心01、o2を結ぶ線上の中点
Aに一致させ、また筒部35の軸心線T2を可動側スク
ロール翼34の2つの半円弧の中心03.04を結ぶ線
上の中点已に一致させているので差圧に基づくトルク変
動を十分小さくでき、しかも、可動要素22の重心を上
記中点已に一致させているので遠心力に基づくトルク変
動も小さな値に抑えることができる。
すなわち、まず差圧に基づくトルク変動を防止できる理
由を説明すると、以下の通りである。第8図に示すよう
に、固定側のスクロール翼25と可動側のスクロール翼
34とによって形成される4つの圧縮部屋S1、Sl、
S2、S2の差圧によって生じる力の作用点は、幾何学
的に、第9図に示すように、固定側スクロール翼25の
前述した2つの半円弧の中心01、o2および可動側ス
クロール翼34の前述した2つの半円弧の中心oヨ、0
4を結ぶ平行四辺形の対角線の交点05上に存在し、そ
の方向は接線方向で、可動側スクロール翼34の旋回方
向とは逆向きである。ここで、中心o2を中心として交
点05までの距離を直交座標で表わすと、 X−+(Rs +t−Rs  cosθ)y=−)R8
sinθ 但し、R:旋回半径 t:翼の厚み 61回転軸70の回転角度 である。この式から分るように、交点05の軌跡一方、
中心02と中心Oiとは(Rs+t)離れている。この
ため、交点05の軌跡の中心は、中心01と中心02と
を結ぶ線上の中点Aに存在し、うに、回転@70の軸心
線T1を固定側スクロール翼25の前述した中心○工と
中心02とを結ぶ線上の中点Aに一致させ、筒部35の
軸心線T2を可動側スクロール翼34の前述した中心o
3と中心04とを結ぶ線上の中点Bに一致させておけば
、トルク変動の発生を防止できることになる。
一方、可動要素22に加わる遠心力によるトルク変動は
次のようにして防止される。すなわち、第10図に示す
ように、−スクロールm34を形成する半円弧の片側の
集団の重心は、これら半円弧の中心03を通り、これら
半円弧の2等分線上1上の点Xにあり、また反対側の半
円弧の集団の重心は、これら半円弧の中心o4を通り、
これら半円弧の2等分線上2上の点Zに存在する。した
がって、スクロール翼34の重心Hは、点Xと点Zとを
結ぶ線し3上に存在し、筒部35の軸心線位置、つまり
、中心03と中心04とを結んだ線上の中点已に対して
、最も外側の円弧が存在する方側に81だけ偏っている
。そこで、この実施例では、鏡板33の質量分布を調整
して点Bを中心にし、 W1ε1=W2ε2 但し、Wl ニスクロール翼の重量 W2:鏡板33の重量 の関係が成立するように、線L3上で点Bとは反対側に
距離ε2だけ鏡板33の重心をずらして6sるのである
。したがって、可動要素22の重心は点已に存在するこ
とになり、遠心力によるトルク変動も生じないことにな
り、結局、前述した効果が得られることになる。
なお、本発明は上述した実施例に限定されるものではな
い。すなわち、上述した実施例は、半円弧をつなぎ合せ
た円弧翼形状のスクロール翼を用いたものに本発明を適
用した例であるが、本発明はインボリュート翼形状のス
クロール翼を用いたものにも適用できる。この場合には
、差圧に基づくトルク変動を防止するには回転軸70の
軸心線T1を固定側スクロール翼のインボリュートの基
礎円の中心に一致させ、また、旋回半径決定軸の軸心線
を可動側スクロール翼のインボリュートの基礎円の中心
に一致させる。さらに、遠心力によるトルク変動を防止
するには可動要素の鏡板の貿酋分布を調整して可動要素
の重心を可動側スクロール翼のインボリュートの基礎円
の中心に一致させる。以下がこれを第12図および第1
3図を用いて説明すると以下の通りである。すなわち、
固定側スクロール翼25を形成するインボリュートの基
礎円の中心を06、半径をaとし、また可動側スクロー
ル翼34を形成するインボリュートの基礎円の中心を0
7、半径をaとする。今、圧縮室P内の内側か62番目
の部屋S2に注目してみると、可動側スクロール翼34
に作用する力の投影面積は、直線τでとTVとを加えた
長さに翼の高さを乗じたものである。ここで、点A1点
Bまでの固定側スクロール翼25の内側インボリュー 
   トの巻角をλユ、λbとすると、 τて=aλ +t、  TWIT″=aλ5(但しtは
翼の厚み) で表わされる。また、λb=λニーπである。したがっ
て、固定側スクロール翼25のインボリュートの基礎円
の中心05から力の作用点までの距πa+t となる。−2−は定数であるため、力の作用点と回転軸
70の軸心線Trまでの距離を一定に保には、固定側ス
クロール翼25のインボリュートの基礎円の中心o6に
回転軸7oの軸心線T1を一致させ、可動側スクロール
翼34のインボリュートの基礎円の中心07に軸心11
T2を一致させれば差圧に基づくトルク変動の発生を防
止できる。
一方、遠心力に基づくトルク変動を防止するにはつぎの
ようにする。すなわち、第13図に示すように、可動要
素22のスクロールTa34の重心は、インボリュート
の巻角θに対するインボリュートを表わす式 %式%) (但し、aは基礎円の4〈径) を用いて 、。=LムN 但し、N:翼端面面積 により求めることができる。このようにして求められた
スクロール翼34の重心りは、インボリュートのM礎円
の中心07、つまり、旋回半径決定軸軸心線からε3だ
け偏っている。したがって、点07と点りを結ぶ線L4
上で、かつ点07を中心にして、 Wlε3=W2ε−4 の関係が成立するように点07とは反対側に距離ε4だ
け離れた位置Fに鏡板33の重心位置をずらすことによ
って遠心力によるトルク変動の発生を防止することがで
きる。
また、前記実施例ではスクロール型圧縮憬構を上方に、
モータを下方に配置しているが、本発明は、これに限定
されるものではなく、モータを上方に、スクロール型圧
縮機構を下方に配置したものや軸心線を水平にして設置
されるものにも適用できることは勿論である。さらに、
筒部35を大径部71に、また小軸72を鏡板33に取
り付けたものにも適用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係るスクロール型圧縮装置
の縦断面図、第2図(a>は同装置における固定要素の
下面図、同図(b)は(a)におけるA−AIに沿って
切断し矢印方向にみた設置条件下の断面図、第3図(a
)は同装置における可動要素の上面図、同図(b)は(
a)におけるB−Bm切断矢視図、第4図は同装置にお
けるフレームの上部だけを取り出して示す一部切欠分解
斜視図、第5図は同装置におけるオルダム礪構要部の平
面図、M6図は同オルダム薇構のキー溝の形状を説明す
るための図、第7図(a)は同装置に組込まれたスラス
ト力軽減機構の上面図、同図(b)は(a)におけるc
−cm矢視図、同図(C)は同機構に組込まれたシール
リングの形状を説明するための図、第8図は固定側スク
ロール翼と可動側スクロール翼とのかみ合い状態を説明
するための図、第9図および第10図は本発明装置の設
定条件を説明するための図、第11図は第1図における
D−D線切断矢視図、第12図および第13図は本発明
をインボリュート翼形状のスクロール翼を組込んだもの
に適用した例を説明するための図である。 11・・・密閉ケース、14・・・フレーム、15・・
・スクロール型圧縮1gI構、16・・・モータ、17
・・・潤滑油、21・・・固定要素、22・・・可動要
素、25.34・・・スクロール翼、26・・・吐出口
、40・・・オルダム殴構、51・・・主軸受としての
軸受孔、70・・・回転軸、74・・・副軸受、90・
・・遠心ポンプ用の孔、100・・・回転子、101・
・・固定子、103・・・反転防止e!構、110,1
12・・・空間、111・・・吸込管、113・・・吐
出管、T1・・・回転軸の軸心線、T2・・・筒部の軸
心線、Of 、02.03.04・・・円弧の中心。 出願人代理人 弁理士 鈴江武彦 第2図 (a) 第  3 図 (a) 第4図 第5図 3b −第6図 第7図 (a) 第8図 第 9 図 第 10  図 第11図 第12図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)互いを軸方向に接合させて互いの間で圧縮室を構
    成する形状にそれぞれが形成されるとともに上記圧縮室
    内で互いにかみ合うスクロール翼をそれぞれが有した固
    定要素と可動要素とからなるスクロール型圧縮機構を密
    閉ケース内に配置し、上記密閉ケース内に設けられたモ
    ータの動力を継手を介して上記可動要素に伝え、上記可
    動要素を自転の伴なわない旋回運動させることによって
    ガス圧縮を行なわせるようにしたスクロール型圧縮装置
    において、前記可動要素の旋回半径を決定する前記継手
    の旋回半径決定軸軸心線を上記可動要素の重心に一致さ
    せてなることを特徴とするスクロール型圧縮装置。
  2. (2)前記可動要素の重心は、前記スクロール翼が半円
    弧をつなぎ合せた円弧翼形状に形成されたものにあって
    は中心に最も近い半円弧部分の半径中心と次に近い半円
    弧部分の半径中心とを結ぶ線上の中点に位置し、前記ス
    クロール翼がインボリユート翼形状に形成されたものに
    あっては基礎円の中心に位置したものであることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載のスクロール型圧縮装
    置。
JP16055384A 1984-07-31 1984-07-31 スクロ−ル型圧縮装置 Pending JPS6140475A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6277850A (ja) * 1985-09-30 1987-04-10 Nippon Radiator Co Ltd 単コイル製造装置
JPS63221873A (ja) * 1987-03-10 1988-09-14 Meidensha Electric Mfg Co Ltd 電気機器の防食塗装方法

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JP2524974B2 (ja) * 1985-09-30 1996-08-14 カルソニック株式会社 単コイル製造装置
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