JPS6140304Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 従来、洗たく機において、洗たく及びすすぎを
行なうと、衣類や布からごみや糸屑が出て洗たく
水中に浮遊する。これらは衣類に付着するため洗
たくをした後衣類に付着したごみや糸屑を掃除し
なければならなかつた。

そこで、最近では洗たく槽の中へ糸屑収集用の
フイルターを設けたものが多用されるに至つた。

その中の一つとして、洗たく槽側壁にピン、く
しあるいは網袋などを設け、洗たくの撹拌水流に
てピンやくしなどにて糸屑をひつかけて収集する
方法があるが、このようにピン等に侵入してくる
糸屑だけを収集する方法では、収集効率が大変悪
く効果が少なかつた。

この点に鑑み、洗たく機の撹拌翼の回転による
ポンプ作用にて洗たく液を循環させ、その循環経
路の途中に糸屑収集用フイルターを設け、このフ
イルターで糸屑を収集する方法が提案され、収集
効率の改善が図れた。特に、フイルターとして、
くし、ピンを使用するよりも袋状のネツトを使用
するのが良い。しかし、ネツトを使用すると、収
集効率が高いだけにその掃除をひん繁に行う必要
があり、着脱を容易に行うための取付け構造が複
雑するとともにネツトが破れたりすることが多か
つた。

本考案は上記従来の問題を解決するもので、循
環経路途中に配する袋状の糸屑収集用フイルター
の取付構造を、その着脱が容易に行えるようにし
たものであつて、以下、その実施例を添付図面を
参照して説明する。第１図〜第４図において、１
は洗濯機の外箱、２はこの外箱１上に配したスイ
ツチ箱、３は外箱１内に配した洗たく槽、４はス
イツチ箱２下面に設けた上部給水口で、洗たく槽
３上方より給水する。５は洗たく槽３のコーナー
部側壁を給水口フイルター６によつて仕切つて形
成した下部給水槽５で、上部給水口４の側方より
給水可能に構成している。

下部給水槽５の下方部分は仕切り板７を給水口
フイルター６に設けた仕切り板７によつて上下に
仕切られており、仕切り板７上方に給水穴９を設
けて下部給水槽５からの給水を可能とし、仕切り
板７の下方には吸込み槽８を形成している。吸込
み槽８に対応する給水口フイルター６の側壁に
は、第１のフイルターフレーム１０を爪１１にて
着脱自在にセツトし、かつ、この第１のフイルタ
ーフレーム１０に穴１２を有する枠体１３を一体
に形成しておき、この枠体１３にガイドリブ１４
と爪１５にて、フレーム１６両サイドのスライド
面１７をスライドさせ装着可能としている。また
フレーム１６の溝１８には、爪１９を設け、網袋
よりなるフイルター２０を取付けた第２のフイル
ターフレーム２１を着脱自在に装着固定してい
る。

上記穴１２は枠体１３の内側に設けてあり、直
径が６〜10mm程度で多数個存在する。

上記吸込み槽８の底部には、吸込み口２２を設
け、これはホース２３とエルボ状のホース２４を
介して撹拌翼２５下面の洗たく槽３底部に設けた
吐出口２６に連結している。

上記構成において、洗たく槽３内に布を入れス
イツチ箱２のスイツチを入れることにより、モー
ター２７に電源が入り、撹拌翼２５が回り、布を
撹拌するため、洗たく及びすすぎを行なうことが
できる。撹拌翼２５が回ることにより、吐出口２
６へ負圧がかかり、撹拌翼２５周縁のすき間Ｓか
ら洗たく槽３内方へ水は吐出される。このため、
吸込み口２２の中の水は、撹拌翼２５の下面へ吸
込まれ、また、洗たく槽３の中の水は、フイルタ
ーフレーム１０の多数の穴１２から吸込まれフイ
ルター２０にて洗たく中又はすすぎ中にて発生し
た糸屑などの浮遊物は過される。このようにし
て洗たく槽３の水は循環する。

次にフイルター２０の清掃について説明する。
洗たくあるいはすすぎが終つたら水を排水し、第
１のフイルターフレーム１０の爪１１を押し下げ
ることにより、第１のフイルターフレーム１０を
はずし、フイルター２０が第２のフイルターフレ
ーム２１を介して装着されたフレーム１６をスラ
イドさせ、このフレーム１６を第１のフイルター
フレーム１０からはずし、フイルター２０の浮遊
物を洗い流して掃除をする。

前述したように網袋よりなるフイルター２０を
用いて上記したとおり洗たくを行うと、フイルタ
ー２０による糸屑等の収集率が大きいため、一度
洗たくが終つたあと必らずといつていいほど掃除
をしないとフイルター２０の目づまりを発生させ
ることになるため、フレーム１６の着脱回数も多
くなる。

第５図に示す従来の構成のように、１つのフレ
ーム２８に直接フイルター２０を固定すると、枠
体１３のスライド面１７にフイルター２０が当
り、フイルター２０がすり切れて破損することが
あり、また、スライド面１７にフイルター２０が
ひつかかり、スムーズにスライドしないという欠
点があつた。

しかるに上記実施例から明らかなように本考案
によれば、枠体１３のスライド面１７に対し摺動
操作にて着脱自在なフレーム１６に、網袋状のフ
イルター２０を取付けた第２のフイルターフレー
ム２１を、前記フレーム１６によつて外包するよ
うに取付け、前記フイルター２０を枠体１３のス
ライド面１７に接触しないようにしたものであ
り、フレーム１６を枠体１３に対して何度も着脱
しても、フイルター２０がすり切れたり、あるい
は枠体１３にひつかかつたりすることがなく、フ
イルターが長期使用の間に損傷する恐れがないも
のである。また、多数回掃除を必要とするフイル
ターは交換時期も短かく、よつてフイルターを交
換可能とすることが必要でありますが、本願考案
ではフイルターフレームをフレームに外包される
よう着脱自在に取付け、フイルター交換を行える
ようにしています。そして、フイルターのすり切
れ防止を図るとともに、フイルター交換を可能に
することは、網袋状のフイルターを使用する糸屑
収集装置においてはきわめて有効であり、その実
用的価値は大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例における洗たく機の一
部欠截正面図、第２図は同要部の一部断面斜視
図、第３図はそのフイルター近傍の分解斜視図、
第４図はその水平断面図、第５図は従来のフイル
ター近傍の水平断面図である。 ３……洗たく槽、１３……枠体、１６……フレ
ーム、１７……スライド面、２０……フイルタ
ー、２１……フイルターフレーム（第２のフイル
ターフレーム）、２５……撹拌翼。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 洗たく槽底部に撹拌翼を設け、この撹拌翼の回
   転にて洗たく槽内の水を循環する循環経路を設
   け、この循環経路途中に網袋状のフイルターを配
   した洗たく機であつて、前記循環経路途中に枠体
   を設け、この枠体のスライド面に対し摺動操作に
   て着脱自在なフレームを設け、このフレームに、
   上記フイルターを取付けたフイルターフレームを
   前記フレームによつて外包するように着脱自在に
   取付けてなる洗たく機の糸屑収集装置。