JPS6140208A

JPS6140208A - ネ−ルエナメル

Info

Publication number: JPS6140208A
Application number: JP16216684A
Authority: JP
Inventors: Yoshikazu Soyama; 美和曽山; Michihiro Yamaguchi; 山口　道広; Kazunori Yamazaki; 一徳山崎; Chie Kitamura; 北村　千枝
Original assignee: Shiseido Co Ltd
Current assignee: Shiseido Co Ltd
Priority date: 1984-08-01
Filing date: 1984-08-01
Publication date: 1986-02-26
Also published as: JPS6341362B2; FR2568471B1; FR2568471A1; KR920007565B1; KR860001589A

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は新規な溶剤系ネールエナメル（以下、単にネー
ルエナメルという）に関する。さらに詳しくは、経時に
おける安定性、経時使用による中味減少に伴う容器内壁
への中味付着、凝集が少なく、ネールエナメルとしての
美観が長期にわたって保たれることを特徴とするネール
エナメルに関する。

ここでいう安定性とは、ニトロセルローズ、溶剤、可塑
剤、増粘剤、レジン等から構成されるネールエナメルの
基剤と必要に応じて配合される顔料等とが分離をひきお
こして二層を形成する現象がないことをいう。

又、本発明でいうネールエナメルの範ちゅうに入る化粧
料とは一般的なネールエナメルのことであり、ネールエ
ナメルのつきをよくしたりネールエナメルを除去する際
に顔料等が爪表面の溝に残ることを防ぐ目的でネールエ
ナメルの下に塗布されるいわゆるネールエナメルヘース
コートあるいは美しい仕上がりを長もちさせる目的でネ
ールエナメルの上から塗布されるいわゆるネールエナメ
ルオーバーコートは含まない。

〔従来の技術〕

ネールエナメルはニトロセルローズと、アルキッド系レ
ジン、アクリル系レジン、トルエンスルホンアミド系レ
ジン等のレジンと、可塑剤、溶剤及び有機変性ベントナ
イト等の増粘剤を一般的な基剤とし、これに必要に応じ
て顔料等が配合されている。この様なネールエナメルは
爪表面へ塗り易く、光沢がよく、経時のはがれが少なく
、広く愛用されている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし、色々な種類の顔料が多量に配合されていること
から経時での安定性が悪く、又、経時使用による中味減
少に伴う顔料等を主とする中味の容器内壁への付着、凝
集が大きく、著しく美観をそこなうものであり、安定性
に優れ、長期にわたって美観を保つネールエナメルは皆
無であった。

一般的な非水系でよく用いられる分散剤としてはスチレ
ン−無水マレ本ヱ酸２背すマ一部分アンド化物、ソルビ
タン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプ
ロピレンブロンクボリマー等のようなオリゴマータイプ
の高分子物質、あるいはアルキルベンゼンスルホン酸塩
、ジブチルスルホコハク酸ソーダ等が知られている。し
かし、これらの分散剤は、ニトロセルロース、レジン、
可塑剤、溶剤、増粘剤等を一般的な基剤とする極めて複
雑な溶剤系であるネールエナメルにおいては、全く効果
を発揮しない。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明者らは、こうした事情にかんがみ鋭意研究を重ね
た結果、ネールエナメル中に、二価金属と高級脂肪酸と
からなる石鹸、二価金属の酸化物、脂肪酸のアルカリ金
属塩、ロジン酸の金属塩あるいはアビエチン酸の金属塩
を配合することにより、経時安定性に優れ、長期にわた
って美観を保つ効果に優れ、しかも塗り易さ、光沢、は
がれにくさ等の緒特性をも兼備しているネールエナメル
が得られることを見いだし、この知見に基づいて本発明
を完成するに至った。

すなわち、本発明は二価金属と高級脂肪酸とからなる石
鹸、二価金属の酸化物、脂肪酸のアルカリ金属塩、ロジ
ン酸の金属塩及びアビエチン酸の金属塩からなる群から
選ばれた一種又は二種以上を含有することを特徴とする
ネールエナメルを提供するものである。

本発明で用いられる二価金属と高級脂肪酸とからなる石
鹸、二価金属の酸化物、脂肪酸のアルカリ金属塩、ロジ
ン酸の金属塩及びアビエチン酸の金属塩は一般に化粧品
に用いられるものであればよい。

例えば、高級脂肪酸との石鹸を構成する二価金属として
はカルシウム、マグネシウム、亜鉛、バリウム等が挙げ
られる。又、高級脂肪酸としてはカプロン酸、エナント
酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウンデカ
ン酸、うろリン酸、ミリスチン酸、バルミチン酸、ステ
アリン酸、オレイン酸、リノール酸、リンノーノに酸、
リノレン酸、アラキン酸、ベヘニン酸、ナフテン酸等が
挙げられる。

二価の金属の酸化物を例示すれば酸化カルシウム、酸化
マグネシウム、酸化亜鉛、酸化バリウム等があげられる
。

上記脂肪酸のアルカリ金属塩を構成する脂肪酸としては
ギ酸、酢酸、炭素数３〜２２の飽和又は不飽和脂肪酸あ
るいは炭素数４〜２２の分岐脂肪酸があげられ、それら
のアルカリ金属塩を例示すれば酢酸ナトリウム、ステア
リン酸ナトリウム、ラウリン酸カリウム、ベヘニン酸カ
リウム等があげられる。

ロジン酸の金属塩としてはロジン酸ナトリウム、ロジン
酸カリウム等があり、アビエチン酸の金属塩としては、
アビエチン酸ナトリウム、アビエチン酸カルシウム等が
あげられる。

これらの中から一種又は二種以上が任意に選ばれて用い
られる。配合量はネールエナメル全量中のｏ、ｏｏｏｓ
〜０．０５重量％の範囲で選択されるが、好ましくは０
．０１〜０．０３重量％である。

０．０００５重量％以下では安定性、美観を保つ効果が
発揮されず、０．０５重量％以上では増粘剤のチキリト
ロピック構造を破壊して著しい粘度低下をひきおこすの
で好ましくない。

また、三価の金属石鹸は安定性、美観を保つ効果が全く
発揮されない。

上記本発明の二価金馬と高級脂肪酸とからなる石鹸、二
価金属の酸化物、脂肪酸のアルカリ金属塩、ロジン酸の
金属塩、アビエチン酸の金属塩の一種又は二種以上は、
前述の通り、ニトロセルローズ、レジン、可塑剤、溶剤
及び増粘剤を基剤とし、これに必要に応じて顔料等が配
合されて構成されてなる溶剤系ネールエナメル中に配合
される。

ニトロセルローズの配合量は一般的には全量中の５〜２
５重量％である。

レジンとしては、例えばアルキンド系レジン、アクリル
系レジン、トルエンスルホンアミド系レジン等の合成レ
ジンあるいはロジン、シェラツク等の天然レジンなどが
挙げられる。配合量は一般的には３〜１５重量％である
。

可塑剤としては、例えばジブチルフタレート、ジオクチ
ルツクレード等のフタル酸エステル系、クエン酸トリブ
チル、クエン酸アセチルトリブチル等のクエン酸エステ
ル系等のレジンが挙げられる。配合量は一般的には２〜
８重量％である。

溶剤としては、例えば酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸セ
ルソルブ等のエステル系、エチルアルコール、イソプロ
ピルアルコール、フチルアルコール等のアルコール系、
トルエン等の芳香族系等の溶剤が挙げられる。配合量は
一般的には６０〜８５重量％である。

増粘剤としては、例えばベントンをベンジルジメチルス
テアリルアンモニウムあるいはジメチルステアリルアン
モニウムなどのカチオンで変性した有機変性ベントナイ
′ト等が挙げられる。配合量は一般的に０．１〜３重量
％である。

必要に応じて配合される上記顔料としては、例えば酸化
鉄（赤）、酸化鉄（黄）、酸化鉄（黒）、二酸化チタン
等の無機系顔料、黄色４号、赤色２２６号、赤色２０２
号、赤色２０４号等の有機系顔料等が挙げられる。配合
量は一般的には５重量％である。

本発明のネールエナメルには上記必須成分に加えて、必
要に応じて香料、染料、パール剤、ラメ剤、薬剤、保湿
剤、紫外線吸収剤等が配合される。

もちろん、これらは本発明の効果を損わない質的、量的
条件下で使用されなければならない。

本発明のネールエナメルは、安定性、美観を保つ効果に
優れたネールエナメルであって、塗り易さ、光沢、経時
でのはがれにくさ等ネールエナメルとして要求される他
の性質も兼備するものである。

［実施例及び発明の効果〕次に実施例によって、本発明を更に詳細に説明する。本
発明はこれらにより限定されるものではない。配合量は
重量％である。

実施例１、比較例ｙ、２．３．４（以下余白）（以下余白）（製法） ■■■■■■■を攪拌溶解した中に［相］■＠Ｏ［相］
を加え、更に■■を加えて攪拌混合した。なお、■■は
使用原料中のニトロセルローズ及び可塑剤の一部とロー
ラー練りしてから使用した。

〔効果〕

実施例Ｉと比較例１，２，３．４の品質評価を行い、そ
の結果を（表−２）に示した。

（以下余白）（以下余白） ※ｔ　　１ｍ１２のエナメル容器に入れ観察（静置品）
し、分離層の厚さを測定して評価した。静置期間は室温
１力月である。

◎−−−−全く分離が認められない（分離層Ｏｍｍ）Ｏ
−僅かに分離が認められる（分離層θ〜０．５ｍｎ＋　） △−分離が認められる（分離層０．６〜１　ｍｍ）×−
−−かなり分離が認められる（分離層１１＋＋ｕｎ以上） ※２８−のエナメル容器に入れ経時使用（１力月）し、
中味減少に伴う容器内壁への中味付着、凝集を目視観察
した。

◎−−−−非常にきれい。

０−−−−きれい。

×−−一−きたない。

ｘｘ−−−一非常にきたない。

※３　実際の使用において官能で評価。

Ｏ−−一−非常に塗り易い。

Ｏ−一一一塗り易い。

Ｊ　　　　　　　　　　　×、、−塗り難い。

ｘｘ−一非常に塗り難い。

※４　実際の使用において官能で評価。

■−−−−非常に光沢がある。

〇−−−−光沢がある。

×−一一−光沢がない。

ｘｘ−−−一非雷に光沢がない。

※５　実際の使用において官能評価。

■−・はがれがほとんどない。

Ｏ・・−はがれがすくない。

×−−−−ややはがれが目立つ。

ｘｘ　−−−はがれが目立つ。

（表−２）から明らかなように゛、実施例１のネールエ
ナメルは安定性、美観を保つ効果に優れ、塗り易さ、光
沢、はがれにくさにおいても優れている。これに比較し
て比較例１．２．３．４は、安定性、美観を保フ効果と
いう点で全く及ばな（、ｓ。

また、はがれについても悪くなる。

実施例２．３．４．５　比較例５．６（以下余白）〔製法〕　■■■■■■■■を攪拌溶解した中にＯ＠＠
■を加え、更に■［相］を加えて攪拌混合した。

なお、■［相］はあらかじめ使用原料中の、ニトロセル
ローズ、及び可塑剤の一部とローラー練りしたものを使
用した。

（以下余白）評価方法は（表−２）の場合と同様である。

（表−４）から明らかなように、実施例■■■■の美爪
料は、安定性、美観を保つ効果に非常に優れ、塗り易く
、光沢があり、経時のはがれにくさの点でもすぐれてい
る。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）二価金属と高級脂肪酸とからなる石鹸、二価金属
の酸化物、脂肪酸のアルカリ金属塩、ロジン酸の金属塩
及びアビエチン酸の金属塩からなる群から選ばれた一種
又は二種以上を含有することを特徴とする溶剤系ネール
エナメル。
（２）二価金属と高級脂肪酸とからなる石鹸を構成する
高級脂肪酸がカプロン酸、エナント酸、カプリル酸、ペ
ラルゴン酸、カプリン酸、ウンデカン酸、ラウリン酸、
ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン
酸、リノール酸、リシノール酸、リノレン酸、アラキン
酸、ベヘニン酸、又はナフテン酸である特許請求の範囲
第（１）項記載の溶剤系ネールエナメル。
（３）二価金属と高級脂肪酸とからなる石鹸を構成する
二価金属がカルシウム、マグネシウム、亜鉛又はバリウ
ムである特許請求の範囲第（１）項又は第（２）項記載
の溶剤系ネールエナメル。
（４）二価金属の酸化物が酸化カルシウム、酸化マグネ
シウム、酸化亜鉛又は酸化バリウムである特許請求の範
囲第（１）項記載の溶剤系ネールエナメル。
（５）脂肪酸のアルカリ金属塩を構成する脂肪酸がギ酸
、酢酸、炭素数３から２２の飽和又は不飽和脂肪酸、あ
るいは炭素数４から２２の分岐脂肪酸である特許請求の
範囲第（１）項記載の溶剤系ネールエナメル。
（６）ロジン酸の金属塩がロジン酸ナトリウム又はロジ
ン酸カリウムである特許請求の範囲第（１）項記載の溶
剤系ネールエナメル。
（７）アビエチン酸の金属塩がアビエチン酸ナトリウム
又はアビエチン酸カルシウムである特許請求の範囲第（
１）項記載の溶剤系ネールエナネル。
（８）二価金属と高級脂肪酸とからなる石鹸、二価金属
の酸化物、脂肪酸のアルカリ金属塩、ロジン酸の金属塩
及びアビエチン酸の金属塩からなる群から選ばれた一種
又は二種以上の含有量が全量中の０．０００５〜０．０
５重量％である特許請求の範囲第（１）項ないし第（７
）項のいずれかである溶剤系ネールエナメル。
（９）二価金属と高級脂肪酸とからなる石鹸、二価金属
の酸化物、脂肪酸のアルカリ金属塩、ロジン酸の金属塩
及びアビエチン酸の金属塩からなる群から選ばれた一種
又は二種以上の含有量が全量中の０．０１〜０．０３重
量％である特許請求の範囲第（１）項ないし第（７）項
のいずれかである溶剤系ネールエナメル。
（１０）溶剤系ネールエナメルがニトロセルローズ、レ
ジン、可塑剤、顔料、溶剤及び増粘剤を含有するもので
ある特許請求の範囲第（１）項ないし第（９）項のいず
れかである溶剤系ネールエナメル。
（１１）増粘剤が有機編成ベントナイトである特許請求
の範囲第（１０）項記載の溶剤系ネールエナメル。