JPS6139719B2 - - Google Patents

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JPS6139719B2
JPS6139719B2 JP56008430A JP843081A JPS6139719B2 JP S6139719 B2 JPS6139719 B2 JP S6139719B2 JP 56008430 A JP56008430 A JP 56008430A JP 843081 A JP843081 A JP 843081A JP S6139719 B2 JPS6139719 B2 JP S6139719B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
mol
light emitting
varistor
zno
Prior art date
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Expired
Application number
JP56008430A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS57121085A (en
Inventor
Kazuo Eda
Yasuo Wakahata
Eisuke Kurokawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP56008430A priority Critical patent/JPS57121085A/ja
Publication of JPS57121085A publication Critical patent/JPS57121085A/ja
Publication of JPS6139719B2 publication Critical patent/JPS6139719B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Description

【発明の詳細な説明】
本発明はバリスタ特性と発光特性の2つの性能
を併せもつ発光素子に関するもので、とくにその
バリスタ特性を改善したものである。 酸化亜鉛(ZnO)に酸化ビスマス(Bi2O3),酸
化コバルト(Co2O3)きどを微量加えて、加圧成
型、焼成して得られる半導体多結晶焼結体は、顕
著な非オーム性(バリスタ特性)を示すことが知
られている。これらはZnOバリスタと呼ばれ、サ
ージ吸収用などに広く用いられている。 本発明者達は、このZnOバリスタの改良検討の
過程で、全く新しい現象に基づく発光現象を見い
出した。これはZnOと銀、ホウ素、バリウム、コ
バルトの酸化物から成るものであつた。 第1図は、このような発光素子の断面図を示し
たものであり、第1図において、11はアルミナ
基板、12,12′は印刷・焼付によつて形成さ
れた電極、13は焼結体膜である。このような構
造の素子の電極12―12′間にバリスタ作用の
現われる電圧以上の電圧を加えた場合、12―1
2′間の焼結体膜の部分で赤色の発光が行われ
る。 第2図は、この発光現象を解析するために焼結
体膜の表面を研磨し、電子顕微鏡で拡大した図で
ある。第2図に示すように、直径数μmから10μ
mの粒子Aと、直径数μmの粒子Bおよびそれら
の粒界を満たしている粒界層Cから成る構造が見
られる。それぞれの粒子および層の構成成分をX
線マイクロアナライザーにより調べたところ、粒
子AはZnOを主成分とする粒子、粒子BはAg2O
を主成分とする粒子、粒界層Cは、バリウム、ホ
ウ酸、銀、コバルト、亜鉛を含む酸化物から成る
ことがわかつた。 また、焼結体膜の電位分布を測定した結果、加
えられた電圧は、ZnO主成分粒子Aが低抵抗であ
るため、主としてZnO主成分粒子Aの粒界部分に
加わつており、この部分で発光およびバリスタ作
用の現われることがわかつた。ZnOバリスタでは
ZnO主成粒子の粒界部にシヨツトキー型のエネル
ギー障壁が存在し、バリスタ作用はこの障壁のト
ンネル効果によつて起こると考えられており、第
1図の素子でもほぼ同じ現象が起こつていると考
えられる。したがつて、発光は、この粒界のシヨ
ツトキー型エネルギー障壁(空乏層)内へ注入さ
れた電子が再結合することによつて起こると考え
られる。 このような発光特性とバリスタ特性の2つをも
つ素子はとくに表示素子として有用である。 本発明は、上記した発光素子の改良に関するも
のであり、上記材料にBi2O3添加することによ
り、発光素子のバリスタ特性を改善したものであ
る。 以下、本発明の発光素子について、実施例を基
に詳細に説明する。 ZnOを粉末の状態でアルミナ製るつぼに入れ、
1350℃の空気中で1時間焼成し、炉冷後、焼結粉
末を粉砕した。次に第1表に示す割合で、ほう酸
(H3BO3)、酸化バリウム(BaO),ZnO,Co2O3
Bi2O3を混合し、アルミナ製るつぼに入れて1200
℃の空気中で30分焼成した。1200℃での焼成終了
後直ちに炉より取り出し、室温まで急冷しガラス
化させた。このガラス状物質を粉砕しガラス粉末
を得た。次に、上記ZnO粉末、ガラス粉末、酸化
銀(Ag2O)粉末を、第2表に示す割合で混合
し、それに20重量%の有機バインダーを加えてペ
ースト状とし、アルミナ基板上に銀ペーストを印
刷塗布した後、上記混合粉末ペーストを印刷塗
布、900℃の空気中で5分間の焼付けを行なつ
た。
【表】
【表】 このようにして第1図の構造の素子を得、この
素子の電極12―12′間に電圧を加えて、電圧
―電流特性を測定しバリスタ特性の評価と発光の
有無を調べた。その結果、Bi2O3を入れた試料で
は、より優れた電圧非直線を示し、かつバリスタ
作用の現われる電圧以上の電圧を加えた合に、1
2―12′の焼結体膜の部分で赤色の発光が肉眼
で認められた。第3表に材料組成の違いによる発
光の有無と、電圧非直線指数αの値の変化を示
す。αは電圧―電流特性を次式、 I=(V/C)〓 ……(1) (但し、Iは電流、Vは電圧、Cは定数) で近似し、OmAと1mAの間の電流領域で求めた
場合の値である。
【表】
【表】 この結果よりわかるように、ZnOを30〜70モル
%、Ag2Oを2〜15モル%、H3BO3を25〜50モル
%、BaOを1〜4モル%、Co2O3を0.1〜3モル
%、Bi2O3を0.01〜3.0モル%を加えた組成におい
て発光および良好なバリスタ作用が認められた。 なお、上記実施例では、ZnO粉末の焼成温度を
1350℃にしたが、これは1100℃〜1400℃の範囲で
あれば、どの温度で焼成しても良い。またガラス
の形成温度は1100℃〜1300℃が良い。銀電極およ
び発光膜の焼付温度は、800℃〜1000℃が適当で
ある。Ag2O粉末は本実施例ではあとから加えた
が、ガラス粉末をつくる時にあらかじめ入れてお
いても良い。また本実施例では、原材料を特定の
化合物の形で加えたが、焼付後に酸化物になる形
であれば、どのような化合物でも良くたとえば
H3BO3の代りに、B2O3,BaOの代りBaCO3など
を用いても同じような結果が得られた。 第3図は、このようにしてバリスタ特性を改善
した本発明の発光素子をマトリツクス型の表示素
子に応用した実施例を示す平面図である。図にお
いて、31はアルミナ基板、32は前記実施例で
説明したと同様の発光膜、33,34,35,3
6は発光膜の上に形成された透明電極、33′,
34′,35′,36′,37′はアルミナ基板31
と発光膜32の間に形成された銀電極である。上
記した構造の素子の製法は、発光膜32の形成ま
では前記実施例で述べた方法と同一である。透明
電極33,34,35,36については、酸化イ
ンジウム(In2O3)または酸化スズ(SnO2)をスパ
ツタリングすることにより形成した。 次に、上記した構造の素子の動作を説明する。
第3図において、透明電極33と銀電極33′の
交点部分を発光させるためには、電極33と3
3′に電圧を加えてやれば良い。この場合33′と
34,35,36の交点部分および33と3
4′,35′,36′,37′との交点部分に電圧が
加わることになる。しかし、本実施例の発光膜は
前記実施例で述べたように優れたバリスタ特性を
有している。そのため、ある一定電圧(立上り電
圧をVTとする)まではほとんど電流が流れず、
その電圧以上で急激に電流の流れる特性を有して
いる。そこで電極33,33′に加える電圧の和
がVT以上になるようにし、かつ33と33′、そ
れぞれの電極に加える電圧が単独ではVT以下で
あるように設定しておけば、33と33′の交点
部分にのみ電流を流すことができる。したがつ
て、この部分のみを選択的に発光させることがで
きる。同様にして発光させたい部分のみを順次発
光させることが可能である。このような発光表示
素子は、クロストークのない、きわめてコントラ
ストに優れた表示を行なうことがきる。 なお、33,34,35,36の各電極間およ
び33′,34′,35′,36′37′の各電極間
の距離は、発光膜32の厚みより長ければ良く、
そのため電極間の密度を上げることが可能であ
る。したがつて上記した素子を用いれば、高解像
度の表示を行なうことも可能である。また上記素
子は印刷、焼付によつて発光膜を形成できるの
で、大画面の表示素子にも適している。 以上詳細に述べた如く、本発明は、発光および
バリスタの2つの機能を単独で併せもつ表示用発
光素子のバリスタ特性と改善したものであり、マ
トリツクス型表示素子に採用した場合などにいわ
めて有用なものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はバリスタ特性と発光特性の2つの性能
を有する発光素子の従来例を示す断面図、第2図
は第1図の発光素子の微細構造を示す拡大図、第
3図は本発明の発光素子をマトリツクス型表示素
子に応用した実施例を示す平面図である。 11,31……基板、12,33,34,3
5,36,12′,33′,34′,35′,3
6′,37′……電極、13,32……焼結体膜。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 酸化亜鉛を30〜70モル%、銀をAg2Oの形に
    換算して2〜15モル%、ホウ素をH3BO3の形に換
    算して25〜50モル%、バリウムをBaOの形に換算
    して1〜4モル%、コバルトをCo2O3の形に換算
    して0.1〜3モル%、ビスマスをBi2O3の形に換算
    して0.01〜3モル%含有する半導体多結晶焼結体
    から成ることを特徴とする発光素子。
JP56008430A 1981-01-21 1981-01-21 Light-emitting element Granted JPS57121085A (en)

Priority Applications (1)

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JP56008430A JPS57121085A (en) 1981-01-21 1981-01-21 Light-emitting element

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JP56008430A JPS57121085A (en) 1981-01-21 1981-01-21 Light-emitting element

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Publication Number Publication Date
JPS57121085A JPS57121085A (en) 1982-07-28
JPS6139719B2 true JPS6139719B2 (ja) 1986-09-05

Family

ID=11692900

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JP56008430A Granted JPS57121085A (en) 1981-01-21 1981-01-21 Light-emitting element

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5973588A (en) 1990-06-26 1999-10-26 Ecco Limited Multilayer varistor with pin receiving apertures

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Publication number Publication date
JPS57121085A (en) 1982-07-28

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