JPS6138312A - 流動床燃焼炉の部分負荷運転の起動・停止方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、流動床燃焼炉の部分負荷運転の起動・停止方
法の改良に関する。

（従来技術とその問題点） 第２図に示す如く複数に、例えば４個に分割されたウィ
ンドボックス１ａｌｌｂ、１（！ｔ１ｄを有する流動床
燃焼炉２に於いては、適宜部分負荷運転が行われる。例
えばウィンドボックスＩａ、１ｂにのみ空気供給管３ａ
　、３ｂのダンパ４　ａ、−４ｂを開いて燃焼用空気を
供給し、ウィンドボックス１ｃ、１ｄには空気供給管３
ｃ、３ｄのダンパ４　（！　、　４　ｄを閉じたままに
して燃焼用空気を供給せず、ウィンドボックス１ａ、ｌ
ｂが位置する部分の分散板５から燃焼用空気を吹き込ん
で、分散板５上の予め加熱しておいた流動媒体を流動化
し、これに粗粒炭をスプレッダ６又はその他の石炭供給
方法にて供電 給し、流動層Ｔを形成して燃焼させ、部分負荷運転が行
われる。

ところで斯かる部分負荷運転に於いて、運転停止中のウ
ィンドボックス１ｃの上側のスランピンク部８を起動さ
せるには従来空気供給管３Ｃのダンパ４ｃを開いて燃焼
用空気をウィンドボックス１ｃに供給し、分散板５から
吹き込み、流動層１の熱流動媒体とスランピング部８の
流動媒体を徐々に混ぜ合わせることによりスランビング
部８の流動媒体□の温度を上昇させ、石炭着火温度以上
になったところでスランピング部８にも石炭を投入し起
動させていたが、この間流動層７内の酸素量が過剰状態
となシ、その結果ＮＯｘ　の排出値が高くなる。

またこの起動させたスランピング部８即ち流動層８を停
止させる時、この流動層８の層温をクリンカーの発生を
抑える為に下べるべく、空気供給管３Ｃのダンパ４Ｃを
制御して燃焼用空気のウィンドボックス１Ｃへの供給を
石炭供給停止後も継続し、分散板５からの吹き込みを行
い、層温が下ったところで停止しているが、その過程で
流動層８内の酸素過剰となｌ）、ＮＯｘが上昇すると共
に空気停止後流動層８中に残留した酸素量によって未燃
分が燃焼を継続する結果、クリンカーが多量に発生し、
再起動時の流動化に支障を来だすことになる。

（発明の目的） 本発明は斯かる問題を解消すべくなされたもので、流動
床燃焼炉の部分負荷運転の起動、停止を、ＮＯｘ　を増
やすことなく且つクリンカーを発生させることなく行う
ことのできる方法を提供することを目的とするものであ
る。

（発明の構成） 本発明の流動床燃焼炉の部分負荷運転の起動・停止方法
は、複数に分割されたウィンドボックスを有する流動床
燃焼炉の部分負荷運転の起動・停止時、運転停止中領域
の層中にウィンドボックスを通して排ガスを送給し、流
動化し乍ら所要の温度に制御することを特徴とする。

（実施例） 本発明の流動床燃焼炉の部分負荷運転の起動・停止方法
について説明する。本法を実施する為の構成は第１図に
示す通シで、図中第２図と同一符号は同一物を示すので
、その説明を省略する。４個に分割されたウィンドボッ
クス１ａｔ１ｂ、１Ｃ１１ｄへの空気供給管３　ａ＋　
３　ｂｔ３ｃ、３ｄの途中に夫々排ガス送給管９　’　
ｚ９ｂ、９ｃ、９ｄを接続し、該各排ガス送給管にダン
パ１０ａ、１０ｂ、１０ｃ、１０ｄを設ける。各排ガス
送給管９ａ、９ｂ、９ｃ、９ｄは一本の排ガス逆戻管１
１より分岐したもので、この排ガス逆戻管１１は流動床
燃焼炉２の排ガスダクトに設けたエコノマイザの下流に
接続し、その途中に排ガス循環ファン１２を設ける。

然シてウィンドボックスｌａ、ｌｂにのみ空気供給管３
ａ、３ｂのダンパ４ａ、４ｂを開いて燃焼用空気を供給
し、このウィンドボックスｉａ、１ｂが位置する部分の
分散板５から燃焼用空気を吹き込んで、分散板５上の予
め加熱しておいた流動媒体を流動化し、これに粗粒炭を
スプレッダ６又はその他の石炭供給方法にて供給し、流
動層７を形成して燃焼させ、部分負荷運転する。

この部分負荷運転中、運転停止中のスランピング部８を
起動するには、先ず流動媒体を流動層７の流動媒体と混
ぜて徐々に温度を上昇させる。即ち、ウィンドボックス
１Ｃへの空気供給管３ｃに接続された排ガス送給管９Ｃ
のダンパ１０Ｑを開け、−排ガス循環ファン１２を駆動
して、流動床燃焼炉２の排ガスダクトに設けたエコノマ
イザの下流より排ガスの一部を誘引し、排ガス送給管９
Ｃ及び空気送給管３Ｃを通してウィンドボックス１Ｃに
供給し、該ウィンドボックス１Ｃが位置する部分の分散
板５からスランビング部８に排ガスを吹き込んで流動媒
体を流動化し、且つ流動層７側から飛散堆積した流動媒
体の山を崩して流動層Ｔ側に戻してやる。

そしてそのまま排ガスの吹き込みを続け、流動層γ側の
流動媒体とスランビング部８側の流動媒体を混ぜてスラ
ンピング部８側の流動媒体の竜 温度を上昇させる。所要の温度まで上昇したならば、粗
粒炭をスプレッダ６又はその他の石炭供給方法にて層内
に供給すると共に空気供給管３Ｃのダンパ４Ｃを開いて
燃焼用空気をウィンドボックス１ｃに供給し、分散板５
から流動層中に燃焼用空気を吹き込んで粗粒炭を燃焼さ
せ、スランピング部８を起動する。粗粒炭供給後、排ガ
ス送給管９Ｃのダンパ１ＯＣを閉じ、排ガス循環ファン
１２の駆動を停止して、排ガスの吹き込みを停止する。

このようにスランピング部８の起動時、流動未燃焼炉２
内は、排ガスによって流動化されるので、空気過剰とな
ることがなく、ＮＯｘの発生量が増加することが々い。

次に成る負荷で運転中、低負荷運転に切換えるべく、例
えば先に起動したスランピング部８即ち流動層８の運転
を停止するには、石炭及び空気供給を停止した後その流
動層８の流動媒体の温度を低下させる。即ち、ウィンド
ボックス１Ｃへの空気供給管３Ｃに接続された排ガス送
給管９Ｃのダンパ１０ｅを開け、排ガス循環ファン、１
２を駆動して、流動床燃焼炉２の排ガスダクトに設けた
エコノマイザの下流よシ排ガスの一部を誘引し、排ガス
送給管９Ｃ及び空気送給管３ｃを通してウィンドボック
ス１Ｃに供給すると同時に空気送給管３Ｃを通してのウ
ィンドボックス１Ｃへの燃焼用空気の供給を停止し、ウ
ィンドボックス１Ｃが位置する部分の分散板５から流動
層８に排ガスを吹き込んで流動状態を保ち乍ら高温の流
動媒体の温度を降下させる。

所、要の温度まで降下したならば、排ガス送給管９Ｃの
ダンパ１０ｅを閉じ、排ガス循環ファン１２の駆動を停
止して、排ガスの吹き込みを停止する。

このように流動層８の運転停止時に吹き込んだ排ガスは
、エコノマイザの下流から誘引したものであるから流動
層８の層温に比べ著しく低く、充分冷却材として働き、
流動層８の層温か迅速に降下する。従って流動層８で未
燃灰が冷却され、周囲が低酸素濃度のガス、で囲まれる
ので、石炭の燃焼が停止し、クリンカーの発生が防止さ
れる。また流動層８の運転停止時流動床燃焼炉２内は空
気過剰となることがないので、ＮＯＸ　の発生量が増加
するととがない。

（発明の効果） 以上の説明で判るように本発明の流動床燃焼炉の部分負
荷運転の起動・停止方法は、部分負荷運転の起動・停止
時、運転停止中領域の層中に排ガスを送給し、流動化し
乍ら所要の温度に制御するので、スランビング部で未然
の石炭が燃焼することがないので、クリンカーが発生す
ることがない。さらにスランピング部の起動時流動床燃
焼炉内は空気過剰となることがなく、ＮＯｘ　の発生量
が増加することがない。また停止時、流動層の層温か低
酸素濃度のガスによって迅速に降下するので、クリンカ
ーの発生が防従って、流動床燃焼炉の部分負荷運転の起
動・停止が円滑化するという優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の部分負荷運転の起動・停止方法を実施
する為の流動床燃焼炉の概略図、第２図は従来の流動床
燃焼炉の概略図である。 ［ａ、１ｂ、１ｃ、ｉｄ・・・ウィンドボックス２・・
・流動床燃焼炉　　３ａ、３ｂ、３ｃ、３ｄ・・・空気
供給管　　４　ａ　、　４　ｂ　、　４　ｃ　、　４　
ｄ　＝−ダンパ　　５・・・分散板　　６・・・スプレ
ツダト・・流動層　　８−・・スランピング部　　９ａ
。 ９　ｂ　、　９　Ｃ、９ｄ　・・・排ガス送給管　　１
０ａ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 複数に分割されたウインドボックスを有する流動床燃焼
   炉の部分負荷運転の起動・停止時、運転停止中領域の層
   中にウインドボックスを通して排ガスを送給し、流動化
   し乍ら所要の温度に制御することを特徴とする流動床燃
   焼炉の部分負荷運転の起動・停止方法。