JPS6137757Y2

JPS6137757Y2 -

Info

Publication number: JPS6137757Y2
Application number: JP1980048412U
Authority: JP
Priority date: 1980-04-10
Filing date: 1980-04-10
Publication date: 1986-10-31
Also published as: JPS56149789U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、展望用エレベータのかごに設ける
窓枠の改良に関するものである。

第１図、第２図に基づいて従来の展望用エレベ
ータのエレベータかごおよびその窓枠について説
明する。これらの図において、１は展望用エレベ
ータのエレベータかご、２は外装板、３はエレベ
ータかご１の上下方向中間部に取付けた窓ガラ
ス、４は内装板であり、２ａおよび４ａは外装板
２および内装板４の窓枠部の垂直な窓ガラス支持
部、２ｂおよび４ｂは前記支持部２ａおよび４ａ
から折曲げられた水平な接合部である。また、５
は接合ねじ、６は接合部２ｂ上に接着したゴム
座、７，７はバツクアツプ材、８，８はシリコー
ンゴムなどからなる弾性シーラントである。

そして、外装板２の接合部２ｂの内装板４の接
合部４ｂ上に重ねてこれらを接合ねじ５で固定
し、外装板２の接合部２ｂに接着したゴム座６に
窓ガラス３外周面を支持し、この窓ガラス３と外
装板２及び内装板４の窓ガラス支持部２ａおよび
４ａとの間にそれぞれバツクアツプ材７，７を挿
込み、その後の弾性シーラント８，８で窓ガラス
３を固定する。なお、前記支持部２ａ，４ａはゴ
ム座６、バツクアツプ材７，７の押えとなる。

ところで、外装板２と内装板４の表面側の厚さ
寸法ｘおよび外装板２および内装板４の前記支持
部２ａおよび４ａ間の寸法ｙを所要の公差範囲内
にするためには、前記支持部２ａ，４ａと外装板
２、内装板４の表面間の寸法ｗ，ｚにかなり高い
精度が要求される。しかし、窓枠まわりの部分の
外装板２の折曲げ部ｅ、ｆ、ｇが３個所、内装板
４の折曲げ部ｈ、ｉ、ｊが３個所あり、折曲げ部
が合計６個所になる上に、外装板２は大形である
ために所要の公差範囲内にするには、相当の作業
時間をかけて丁寧に加工を行なう必要があり、ま
た、窓ガラス３の弾性シーラント８８による固定
は、専門的技術を必要とする手間のかかる作業で
あるという問題点があつた。

さらに、特公昭52−37254号公報に示すよう
に、断面Ｌ字形のガラス受けとガラス支持部がブ
ロツク状で厚さが厚いガラス押えをビス止め固定
し、これらの間に、バツクアツプ材およびシーラ
ントを内、外面に第２図に示すものと同様に介在
させて窓ガラスを挟着し、内、外装板間に固定さ
れた断面ほぼ倒立溝形の取付部材上および外装板
内側に前記ガラス受けを支持させ、ガラス押えを
内装板にビス止め固定したものも知られている。

しかし、特公昭52−37254号公報に示すもの
は、ガラス押えをかご室の内外および上下方向に
位置調整できないので、第２図に示すものと同様
な問題点がある上に、ガラス押え、ガラス受けの
厚さが厚く、重量が重いという問題点があつた。

この考案は、前述した問題点を解決して、軽量
でありながら、内、外装板の寸法公差を容易に補
正でき、組立作業性がよく、しかも体裁がよい展
望用エレベータの窓枠を提供することを目的とす
るものである。

以下、この考案の一実施例を第３図に基づいて
説明する。

第３図において、２は外装板、３は窓ガラス、
４は内装板であり、前記外装板２の窓ガラス保持
部２ｃはほぼ45゜の角度で内側に折曲げてあり、
内装板４の接合部４ｂは外側に直角に折曲げ、ね
じ穴４ｃが設けられている。９は外装板２の窓保
持部２ｃ折曲げ部に角部を一致させて外装板２内
面に接合、固定したかぎ形すなわち断面「形の煮
付板、１０は内装板４の内周側に設置される断面
かぎ形すなわち」形の抑え縁を兼ねた枠板で、内
外方向に長い長穴１０ａが設けられている。１１
はスペーサ、１２は窓枠板１０の取付ねじ、１
３，１３はゴムなどの弾性部材からなるパツキン
グである。また、５は接合ねじ、６は取付板９に
接着したゴム座である。

以上の各部を備えたものを組立てるには、ま
ず、外装板２に一辺部を固定した取付板９の他辺
部を内装板４の接合部４ｂに重ねてこれらを接合
ねじ５で固定する。その後に、前記接合部４ｂに
重ねられている取付板９の他辺部に接着したゴム
座６に窓ガラス３の外周面を支持する。次に、窓
枠板１０の内側辺部１０ｂを内装板４の内側面に
支持させて、内側辺部１０ｂから直角に突出する
窓枠板１０の窓ガラス不持辺部をスペーサ１１を
介して内装板４の接合部４ｂに支持させ、取付ね
じ１２を窓枠板１０の窓ガラス保持辺部の長穴１
０ａおよび適切な高さ寸法のスペーサ１１に挿通
して前記接合部４ｂのねじ穴４ｃにねじ込み、窓
枠板１０を接合部４ｂに仮止めする。弾性部材か
らなるパツキング１３，１３は窓ガラス３の内，
外面と外装板２の窓ガラス保持部２ｃ内端面およ
び窓枠板１０の窓ガラス保持辺部の外端面との間
にそれぞれ挿込み、これらの間の寸法ｙが適切に
なるように窓枠板１０を内外方向に移動させて位
置調整し、前記取付ねじ１２を締付けることによ
り、窓枠板１０の窓ガラス保持辺部を内装板４の
接合部４ｂに固定すると共に、窓枠板１０の窓ガ
ラス保持辺部と外装板２の窓ガラス保持部２ｃと
でパツキング１３，１３を介して窓ガラス３を挟
着するものである。

従つて、前述した実施例のものでは、窓枠まわ
りの折曲げが、外装板２が折曲げ部ｋ、取付板９
が折曲げ部、内装板４が折曲げ部ｍ、窓枠板１
０が折曲げ部ｎとなり、これらの部材がそれぞれ
１個所の合計４個所であり、大形の外装板２、内
装板４で２個所、小形の取付板９、窓枠板１０で
２個所となる。

なお、この実施例において、第３図は第２図の
従来例と同様に窓ガラス３の下辺と対応する部分
を示したが、その両側辺および上辺と対応する部
分も、第３図と実質的に同様にするものである。

以上説明したようにこの考案の展望用エレベー
タの窓枠は、外装板２の窓ガラス保持部２ｃを斜
め内側に折曲げ、この保持部２ｃの折曲げ部内側
に断面かぎ形の取付板９を一致させ、外装板２に
取付板９の一辺部を固定し、取付板９の他辺部を
内装板４の外側に直角に折曲げた接合部４ｂに重
ねて接合ねじ５で固定し、取付板９と内装板４が
重ねられた部分にゴム座６を介して窓ガラス３を
支持させ、断面かぎ形の窓枠板１０の内側辺部１
０ｂを内装板４の内側面に支持させ、窓枠板１０
の両側辺部１０ｂから外側に突出する窓ガラス保
持辺部と内装板４の接合部４ｂとの間にスペーサ
１１を介在させ、窓枠板１０の窓ガラス保持辺部
に設けた内外方向に長い長穴１０ａおよびスペー
サ１１に挿通した取付ねじ１２により窓枠板１０
の窓ガラス保持辺部を内装板４に締付け固定する
と共に、窓枠板１０の窓ガラス保持辺部と外装板
２の窓ガラス保持部２ｃとの間に弾性部材からな
るパツキング１３，１３を介して窓ガラス３を挟
着したものである。

したがつて、この考案によれば、第２図に示す
従来例に比べ、外装板２、内装板４の折曲げ個所
が少ないので、外装板２の外面とその窓ガラス保
持部３ｃ内端面との間の寸法ｗ、窓枠板１０の
内、外端面との間の寸法ｚを容易に高精度にする
ことができ、しかも、窓枠板１０はこれの窓ガラ
ス保持辺部に設けた長穴１０ａに取付ねじ１２を
挿通したので、前述した両従来例のものと異な
り、内外方向の位置調整が容易であり、弾性のあ
るパツキング１３，１３を介して窓枠板１０の窓
ガラス保持辺部と外装板２の窓ガラス保持部３ｃ
によつて窓ガラス３を挟着していることと相まつ
て、この窓ガラス３の挟着が容易で確実にできる
と共に、窓枠板１０の窓ガラス保持辺部と内装板
４の接合部４ｂとの間にスペーサ１１を介在させ
たので、スペーサ１１を高さを変更することで、
窓枠板１０の上下方向などの位置調整も容易であ
り、窓枠板１０の内外方向および上下方向などの
位置調整により、内、外装板４，２などの寸法公
差の補正が容易にでき、さらに窓枠板１０の上下
方向の位置調整によつてこれと外装板２のパツキ
ング１３，１３の高さを一致させることができて
体裁がよく、特公昭52−37254号公報に示された
従来のものに比べ、窓枠板１０、取付板９および
スペーサ１１が軽量であるため全体としても軽量
にでき、しかも、前述したように、窓枠板１０の
内、外方向および上下方向に位置調整が容易であ
ることにより組立作業性がよく、内、外装板４，
２の寸法公差の補正が容易にできるなどの効果が
得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の窓枠を有する展望用エレベー
タのエレベータかごを示す正面図、第２図は第１
図の−線に沿う拡大側断面図、第３図はこの
考案の一実施例による窓枠を示す第２図と対応す
る部分の拡大側断面図である。１…エレベータかご、２…外装板、３…窓ガラ
ス、４…内装板、５…接合ねじ、９…取付板、１
０…窓枠板、１０ａ…長穴、１１…スペーサ、１
２…取付ねじ、１３…パツキング。なお、図中同
一符号は同一または相当部分を示す。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

エレベータかごの外装板２の窓ガラス保持部５
ｃを斜め内側に折曲げ、前記ガラス保持部２ｃの
折曲げ部内側に断面かぎ形の取付板９の角部を一
致させ、前記外装板２に取付板９の一辺部を固定
し、取付板９の他辺部を内装板４の外側に直角に
折曲げた嵌合部４ｂに重ねて接合ねじ５で固定
し、取付板９と内装板４が重ねられた部分にゴム
座６を介して窓ガラス３を支持させ、断面かぎ形
の窓枠板１０の内側辺部１０ｂを内装板４の内側
面に支持させ、窓枠板１０の内側辺部１０ｂから
外側に突出する窓ガラスに保持辺部と内装板４の
接合部４ｂとの間にスペーサ１１を介在させ、窓
枠板１０の窓ガラス保持辺部に設けた内外方向に
長い長穴１０ａおよびスペーサ１１に挿通した取
付ねじ１２により窓枠板１０の窓ガラス保持辺部
を内装板４に締付け固定すると共に、窓枠板１０
の窓ガラス保持辺部と外装板２の窓ガラス保持部
２ｃとの間に弾性材料からなるパツキン１３，１
３を介して前記窓ガラス３を挟着したことを特徴
とする展望用エレベータの窓枠。