JPS6137746A - グリセリンジクロルヒドリンの製造方法 - Google Patents

グリセリンジクロルヒドリンの製造方法

Info

Publication number
JPS6137746A
JPS6137746A JP16135084A JP16135084A JPS6137746A JP S6137746 A JPS6137746 A JP S6137746A JP 16135084 A JP16135084 A JP 16135084A JP 16135084 A JP16135084 A JP 16135084A JP S6137746 A JPS6137746 A JP S6137746A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chlorine
allyl chloride
dichlorohydrin
oxygen
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16135084A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiko Inoue
井上 靖彦
Haruo Miki
三木 治夫
Tetsuo Murata
哲雄 村田
Tadashi Shinagawa
品川 正
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP16135084A priority Critical patent/JPS6137746A/ja
Publication of JPS6137746A publication Critical patent/JPS6137746A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、グリセリンジクロルヒドリンの製造方法に関
するものである。
さらに詳細には、ジクロルプロパン類含量の極めて少な
いグリセリンジクロルヒドリンの製造方法に関するもの
である。
グリセリンジクロルヒドリンはエピクロルヒドリンまた
はグリセリンを製造するための中間体として有用である
グリセリンジクロルヒドリンを工業的に製造する方法は
、一般にプロピレンを塩素化して塩化アリルとし、次に
塩化アリルを水の存在下に塩素と反応させること(クロ
ルヒドリン化)により、グリセリンジクロルヒドリンと
する方法によっている。
しかし、この方法において得られるグリセリンジクロル
ヒドリン中には1.2−ジクロルプロパン、l、8−ジ
クロルプロパンがそれぞれ数百ppm含まれ、このジク
ロルプロパン類を含有するグリセリンジクロルヒドリン
を脱塩酸してエピクロルヒドリンとしてもこれらのジク
ロルプロパン類はエピクロルヒドリンと沸点が接近して
いるため、エピクロルヒドリンから分離することがむつ
かしく、エピクロルヒドリン品質上の問題点であった。
それ故、ジクロルプロパン類の含量の低いグリセリンジ
クロルヒドリン製造方法の開発が期待されている。
かかる不都合を克服すべく本発明者らは、ジクロルプロ
パン類の生成について検討した結果、上記ジクロルプロ
パン類はプロピレンを塩素化する工程で、塩化アリルと
共に副生ずる1−クロルプロパン、2−クロルプロパン
がクロルヒドリン化工程において塩素と反応することに
よって生成していること及びクロルヒドリン化工程に酸
素を共存させることによってグリセリンジクロルヒドリ
ン中のジクロルプロパン類の含量を大巾に低減しうろこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は塩化アリルを水の存在下に塩素と反
応させることにより、グリセリンジクロルヒドリンを製
造するにあたり、塩素に対して0.01重量%以上の酸
素の存在下に反応を行なうことによるジクロルプロパン
類含量の少ないグリセリンジクロルヒドリンの製造方法
を提供するにある。以下に本発明方法を詳細に説明する
本発明方法の実施にあたり、原料塩化アリルとしては、
プロピレンを熱塩素化して得られた塩化アリルが用いら
れるが、該塩化アリルは通常熱塊素化工程からの反応生
成物を急冷し、次いで粗反応生成物を蒸留した後の一般
に1−クロルプロパン2重量%以下、2−クロルプロパ
ン1重量%以下量を含有する塩化アリルが用いられる。
本発明方法の実施にあたり、上記塩化アリルは水の存在
下に塩素と反応せしめられ、グリセリンジクロルヒドリ
ンとなされるが、本発明方法は、この反応系に塩素に対
して0.01重量%以上の酸素を存在せしめ反応を行わ
せるものであり、それによってジクロルプロパン類の含
有量の少ないグリセリンジクロルヒドリンを製造しよう
とするものである。クロルヒドリン化反応系に存在させ
る酸素の量が塩素に対して0.01重量%より少量にな
ると、ジクロルプロパン類の生成抑制効果が不十分とな
り好ましくない。他方、酸素の存在量が多量になっても
、添加量に比例した効果が得られないので、一般には塩
素に対して0.01〜5重量%、好ましくは0.05〜
1重景%置部せしめられる。
このような方法によりグリセリンジクロルヒドリン中の
ジクロルプロパン類の生成を1/L O以下に低減−す
ることができるという効果が達成される。酸素をグリセ
リンジクロルヒドリン化反応系に存在させる方法として
は、酸素を窒素、炭酸ガス等に混合し゛C供給する方法
、塩素に酸素を添加して供給する方法、循環反応液中に
酸素を溶存させ供給する方法等が採用できる。
クロルヒドリン化反応は原料塩化アリル1モルに対して
塩素を0,9〜1.1モルの割合で反応させることによ
り行われる。また水の供給量は系外へ抜き取られるグリ
セリンジクロルヒドリン水溶液によっても変わるが一般
に原料塩化、アリル1モルに対して水100〜850%
ルの割合で反応系に供給される。クロルヒドリン化工程
は一般に0〜60℃の温度条件下に実施される。又、ク
ロルヒドリン化反応は常圧下、又は加圧下のいずれの条
件下でも実施できる。
クロルヒドリン化反応の実施形式は特に制限されるもの
ではなく、公知の方法が採用できるが、塩化アリルの塩
素化反応生成物である1、2゜8−トリクロルプロパン
の副生を低減させる方法として提案されている、例えば
、反応塔の下部から塩化アリル、塩素及び水を導入して
塔内で反応せしめ、生成したグリセリンジクロルヒドリ
ン水溶液を連続的に反応塔の上部より排出させる方法、
エジェクターにより塩素を吸収し得られる溶液に塩化ア
リルを直接あるいは水溶液の形で供給し反応させる方法
、充填塔にて循環反応液に塩素を吸収させ、得られる塩
素含有液と塩化アリル乳濁液を反応器に供給して反応さ
せる方法等が一般に採用される。
勿論、いずれの反応形式においても酸素を反応系に存在
させることが必要であることに変わりはない。
本発明方法により、このように顕著にジクロルプロパン
類の生成を抑えることができるのは、ジクロルプロパン
類が次のようなラジカル連鎖反応で生成していることを
8竣し、酸素が効率的にラジカル連鎖反応を停止させる
ことにより、ジクロルプロパン類の生成が抑えられると
考えられる。
連鎖反応 CH1lCHIC八Ce+Ce、へC八どHC為Ce+
HC#c26Hc2cg +cg、−bczcm−c2
cy+cg。
l 連鎖停止 C鶏CHCH2Ce+02→不活性化 上記のようにして得られたジクロルプロパン類の含有量
の少ないグリセリンジクロルヒドリンはエピクロルヒド
リン、グリセリン等の製造用原料として有効に使用され
る。
以上のような本発明方法によれば、不純物であるジクロ
ルプロパン類の含有量の少ないグリセリンジクロルヒド
リンを極めて簡単な方法により、経済的に製造できると
いう顕著な工業的利点が発揮される。
以下に実施例により本発明方法を更に詳細に説明するが
、本発明方法はこれにより制限されるものではない。
実施例1 第1図に示すような塩素供給管4,10、塩化アリル供
給管2,8、循環ポンプ8,9、反応器より成る装置を
用いて反応温度80℃にてグリセリンジクロルヒドリン
を合成した。
循環ポンプ8により2700 //Hrでライン6を循
環している反応液にラインlより供給水1.24 g/
Hr 、ライン2より塩化アリル(1−クロルプロパン
0.41重量%及び2−クロルプロパン0.08重量%
を含む)を20.89/Hrで供給し、一方ライン4よ
りライン14より供給される1、0重量%の酸素を含む
塩素6、I N(1/Hr ヲ吹き込ミ、容積4eの反
応器5にて攪拌反応させた。大部分の反応液はライン6
により循環さし、供給水に見合う1.241/Hrの反
応液をライン7より次の循環系へ導入した。
2番目の循環系では、循環ポンプ9により2700(1
/Hrでライン12を循環している反応液に前の循環系
からの反応液1.24 e/Hrがライン7より、塩化
アリル20.8f/Hrがライン8より供給された。更
にラインlOよりライン15より供給される1重量%の
酸素を含む塩素6.1Ng、/Hrを吹き込み容積4g
の反応器11にて攪拌反応させた。大部分の反応液はラ
イン12により循環され、ライン18よりグリセリンジ
クロルヒト925重景%を含む反応液を1.8e/Hr
で抜き出した。
グリセリンジクロルヒドリンの収率は供給した塩化アリ
ルに対して92.7モル%であり、グリセリンジクロル
ヒドリン中の1.2−ジクロルプロパン、1.8−ジク
ロルプロパンの含量はそれぞれ14 ppm 、 7 
ppmであった。
比較例 実施例1において塩素として酸素0.0014重量%を
含む塩素を用いた以外は全く同じ方法にてグリセリンジ
クロルヒドリン水溶液を製造した。グリセリンジクロル
ヒドリンの収率は供給した塩化アリルに対して92.5
モル%であったが、グリセリンジクロルヒドリン中の1
,2−ジクロルプロパン、1.8−ジクロルプロパンの
含量はそれぞれ217ppm。
78 ppmであった。
以上よりクロルヒドリン化工程に特定量以上の酸素を存
在させることが副生部の抑制に有効であることが明らか
である。
実施例2 第2図に示すような塩素吸収塔2B、塩化アリル混合器
26、反応器25から成る装置を用いて反応温度BOC
にてグリセリンジクロルヒドリンを合成した。
ライン20より供給水4. a g/Hr 、ライン8
0より循環液B g (1/Hrを10zφX1mの充
填塔式塩素吸収塔28の塔頂部より供給し、一方、塔底
部にはライン21よりライン22より供給される1、0
重量%の酸素を含む塩素80M/Hrを吹き込んでライ
ン24より塩素水を取り出しこれを容積4eの攪拌槽反
応器25に供給した。一方ライン27より塩化アリル(
1−クロルプロパン0.41]ii%及び2−クロルプ
ロパン0.08重量%を含む)を0.11g/Hrの割
合で容積0.5eの塩化アリル混合器26に他方ライン
81より循環液を20e/Hrで混合器26に供給し混
合した後、ライン28を経て反応器25に供給した。
反応器25で生成したグリセリンジクロルヒドリン水溶
液はライン29を経て、4.45kg/Hrの割合で抜
き出された。
抜き出し液中のグリセリンジクロルヒドリン濃度は8.
5重量%であった。
グリセリンジクロルヒドリンの収率は供給した塩化アリ
ルに対して92.4モル%であり、グリセリンジクロル
ヒドリン中の1,2−ジクロルプロパン、1.8−ジク
ロルプロパンの含量はそれぞれ12 T)1)m、 9
1)1)mであった。
実施例8 実施例1において塩素として酸素0.1重量%を含む塩
素を用いた以外は全く同じ方法にてグリセリンジクロル
ヒドリン水溶液を製造した。グリセリンジクロルヒドリ
ンの収率は供給した塩化アリルに対して92.4モル%
であり、グリセリンジクロルヒドリン中の1゜2−ジク
ロルプロパン、1.8−ジクロルプロパンの含量はそれ
ぞれ16 ppm110ppmであった。
すフローシートである。
1.6,7,12.18 ・・・ ライン2.8・・・
塩化アリル供給管 8.9・・・ホンプ 4.10・・・塩素供給管 5.11・・・反応器 14.15;・・酸素供給管  □ 20.24.28,29,80.81・・・ライン21
・・・塩素供給管 22・・・酸素供給管 2B・・・塩素吸収塔 25・・・反応器 26・・・塩化アリル混合器 27・・・塩化アリル供給管 算 1 図 築2..rfJ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)塩化アリルを水の存在下に塩素と反応させることに
    より、グリセリンジクロルヒドリンを製造するにあたり
    、塩素に対して0.01重量%以上の酸素の存在下に反
    応を行なうことを特徴とするグリセリンジクロルヒドリ
    ンの製造方法 2)酸素の存在量が塩素に対して0.05〜1重量%で
    あることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のグリ
    セリンジクロルヒドリンの製造方法。
JP16135084A 1984-07-30 1984-07-30 グリセリンジクロルヒドリンの製造方法 Pending JPS6137746A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16135084A JPS6137746A (ja) 1984-07-30 1984-07-30 グリセリンジクロルヒドリンの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16135084A JPS6137746A (ja) 1984-07-30 1984-07-30 グリセリンジクロルヒドリンの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS6137746A true JPS6137746A (ja) 1986-02-22

Family

ID=15733410

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16135084A Pending JPS6137746A (ja) 1984-07-30 1984-07-30 グリセリンジクロルヒドリンの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6137746A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CZ296880B6 (cs) * 2002-12-23 2006-07-12 Spolek Pro Chemickou A Hutní Výrobu, Akciová Spolecnost Zpusob odstranování alkadienu a alkenu ze smesí nenasycených chlorovaných uhlovodíku

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CZ296880B6 (cs) * 2002-12-23 2006-07-12 Spolek Pro Chemickou A Hutní Výrobu, Akciová Spolecnost Zpusob odstranování alkadienu a alkenu ze smesí nenasycených chlorovaných uhlovodíku

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5486627A (en) Method for producing epoxides
JP3383438B2 (ja) テレフタル酸生産
US3894059A (en) Process for the oxidation of olefines
EP0460732B1 (en) Process for producing dimethyl carbonate
US5527966A (en) Preparation of triphenylphosphine
AU2127799A (en) Method for producing monoethylene glycol
JPH10259003A (ja) 二酸化塩素の製造方法
CN105732393B (zh) 一种2‑硝基丙烷的合成方法
NO993843D0 (no) Fremgangsmåte for fremstilling av vinylacetat
US5118489A (en) Production of concentrated aqueous solutions of ferric chloride
JPH0427972B2 (ja)
FI60699C (fi) Foerfarande foer kontinuerlig framstaellning av ren natriumformiatloesning
US3475504A (en) Process for the chlorination of olefinic hydrocarbons and ethylenically unsaturated chlorohydrocarbons
US3607027A (en) Process for preparing chlorine dioxide
US4554392A (en) Method of preparing 1,2-dichloroethane from ethylene and chlorine gas
JPS6137746A (ja) グリセリンジクロルヒドリンの製造方法
CA1052813A (en) Process for the manufacture of unsaturated esters of carboxylic acids
US2915565A (en) Process of preparing vinylidene halide
JPS6137267B2 (ja)
JPS6137747A (ja) グリセリンジクロルヒドリンの製造法
US3950500A (en) Method of producing chlorine dioxide
US4774372A (en) Method for producing dichloroethane
EP0131378B2 (en) Process for the production of chlorine dioxide
JPS6127377B2 (ja)
US3968179A (en) Selective preparation of 1,2-dichloroethane