JPS6137198Y2 - - Google Patents

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JPS6137198Y2
JPS6137198Y2 JP12675880U JP12675880U JPS6137198Y2 JP S6137198 Y2 JPS6137198 Y2 JP S6137198Y2 JP 12675880 U JP12675880 U JP 12675880U JP 12675880 U JP12675880 U JP 12675880U JP S6137198 Y2 JPS6137198 Y2 JP S6137198Y2
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transformer
heater
magnetron
capacitor
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  • Control Of High-Frequency Heating Circuits (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は使用する商用電源の周波数が50Hzから
60Hzに変つても、二次側回路のコンデンサ容量と
マグネトロンへの配線を切換えることにより同一
のトランスを用いることができる電子レンジの電
源装置に関するものであり、特にヒータ巻線が二
次側にあつても活用できるものを提供しようとす
るものである。
従来における電子レンジの電源装置としては、
第1図〜第4図に構成されていた。まず、トラン
スとしては第1図〜第3図に示すようにEI形の
積層鉄心1に二次巻線2、ヒータ巻線3、一次巻
線4を組込み、ヒータ巻線3と一次巻線4との間
にシヤント鉄心5を挿入して構成されていた。
このトランスは第4図に示すように二次巻線2
の低圧側をアースし、高圧側に共振用コンデンサ
6を介してダイオード7とマグネトロン8の一方
に接続し、ヒータ巻線3をマグネトロン8に接続
して構成されていた。
そして、上記共振用コンデンサ6とトランスは
一般商用電源の周波数の50Hz用か60Hz用のいずれ
か専用になつており、共振用コンデンサ6は0.5
〜1.3μF(これはマグネトロン8の動作電圧と
オーブン出力により多少異なる)が使用されてい
た。
このようなことから、電子レンジの所有者が関
東から関西地域に移転すると、電子レンジが使用
できなくなつてしまうものであつた。すなわち、
50Hz用の電源部品のトランスや共振用コンデンサ
6を60Hz用に用いると、マグネトロン8に供給さ
れるエネルギーはトランスの二次回路が共振用コ
ンデンサ6との共振回路になつているため、一次
側の磁束密度が50Hzにて18000〜19000ガウスあつ
たものが14400〜15200ガウスになり、しかも共振
用コンデンサ6のリアクタンスの低下により、二
次側の出力は1.44倍になり、そのため電子レンジ
としての出力は増大し、トランスが過負荷状態と
なり発熱、発煙、発火を引起すといつた大きな問
題があつた。
また、ヒータ巻線3の低圧側と高圧側との電圧
差も50Hzから60Hzに変わることによつて約15%ア
ツプ(マグネトロン8とトランスの設計により多
少異なるが3.4Vが3.9Vぐらいになる)し、マグ
ネトロン8に加わる電力が増加して加熱不良にな
る場合が発生するといつた問題があつた。
なお、60Hzの関西から50Hzの関東地域に移転す
れば、逆に電力が70%に減り、オーブン出力も減
り、電源部品としてのトランス、共振用コンデン
サ6を不良にすることはないが出力が出ないとい
つた問題があつた。
以上のように電子レンジは周波数が変つたとき
には必ず、トランスや共振用コンデンサ6を適切
なものにしなければ部品不良や出力不足の問題が
常に発生することになる。
そのため、市場のサービスではトランスと共振
用コンデンサ6を交換していたが、トランスは5
〜8Kgの重量物であり、しかも部品をセツトから
取外さなければならず、サービス性が悪いといつ
た問題があつた。
このようなことから、現在市場においてトラン
スを変えることなく市場サービスができるように
第5図〜第9図に示すヒータ巻線3を一次巻線4
側に設ける構成のものがある。
これはシヤント鉄心5の内側にヒータ巻線3と
一次巻線4を設けるため、二次側の共振の影響を
受けず、周波数が変つてもヒータ巻線3の電圧は
常に一定であるので市場では共振用コンデンサ6
のみを取換えてオーブン出力の安定化を計つてい
る。
しかしながら、この構成によると、3500V〜
4000Vの電圧が発生しているヒータ巻線3と一次
巻線4が近づくため、ヒータ巻線3の傷などによ
る一次巻線4への絶縁破壊が発生することにな
り、そのため鉄心1に接続されたアース板9をヒ
ータ巻線3と一次巻線4との間に配置する必要が
あり、アース板9と一次巻線4との絶縁のための
絶縁板10が必要となり、コスト面で不利になる
とともに安全性の点でも不安定なものになつてい
た。
本考案は以上のような従来の欠点を除去するも
のである。
以下、本考案の実施例を図面第10図〜第15
図により説明する。
まず、第10図〜第13図において、11はト
ランスであり、このトランス11はEI型の積層
鉄心12に二次巻線13、ヒータ巻線14、一次
巻線15を巻装し、ヒータ巻線14と一次巻線1
5間にシヤント鉄心16を挿入して構成され、ま
た、ヒータ巻線14からは巻始めリード17と巻
終りリード18が引出されている。19は共振用
コンデンサユニツトで、2個のコンデンサ20,
21を直列に接続してケース22に収納し、この
ケース22の上面にはコンデンサ20,21の両
端の端子23,24と中間端子25が設けられて
いる。26はダイオードであり、27はマグネト
ロンである。
上記構成で50Hz、60Hzの商用周波数を電源とし
て利用するときの配線構成を説明する。
まず、50Hzの商用周波数を電源として利用する
場合について第10図、第11図により説明す
る。ヒータ巻線14の巻始めリード17、巻終り
リード18はマグネトロン27に接続され、この
マグネトロン27に接続される巻終りリード線1
8には全長において約35mΩの抵抗をもつ銅−ニ
ツケル、銅−マンガン、鉄−炭素、鉄−ニツケ
ル、鉄−クロム、ニクロムなどの合金線よりなる
リード線28が接続され、このリード線28は共
振用コンデンサユニツト19の中間端子25に接
続され、この中間端子25は一般的なリード線2
9によりダイオード26に接続され、ダイオード
26はアースされている。また、共振用コンデン
サユニツト19の両端の端子23,24は一般的
なリード線29′で接続され、この一方の端子2
3はリード線30によつて二次巻線13の高圧側
に接続されている。
これで二次巻線13にはコンデンサ20,21
の並列回路が接続されて共振用コンデンサとな
り、ヒータ巻線14の高圧側は抵抗線のリード線
28を介して共振用コンデンサユニツト19、ダ
イオード26に接続されている。
一方、60Hzの商用周波数の電源を用いる場合に
ついては、第12図、第13図に示すように、ヒ
ータ巻線14の巻始めリード17はマグネトロン
27に、巻終りリード18は共振用コンデンサユ
ニツト19の中間端子25に、また、この巻終り
リード18には抵抗線のリード線28を介してマ
グネトロン27に接続され、共振用コンデンサユ
ニツト19の中間端子25はリード線29を介し
てダイオード26に接続され、端子23はリード
線30によつて二次巻線13の高圧側に接続され
ている。
これで二次巻線13にはコンデンサ20のみが
接続されて共振用コンデンサを構成している。
このようにヒータ巻線14のリード17,18
の接続と抵抗線のリード線28の接続を切換える
ことにより50Hz、60Hzでの使用状態を切換えるこ
とができる。
なお、共振用コンデンサユニツト19の60Hzで
の容量は50Hzのときの70%になるように設定され
ている。
また、二次巻線13へのリード線30の先端に
は第14図に示すようにリセプタル端子31を2
個設け、これを端子ケース32に組込み、50Hzの
ときは第15図Aに示すように共振用コンデンサ
ユニツト19の端子23と24に接続し、60Hzの
ときは第15図Bに示すように端子23のみに接
続するようにし、その配線作業がプラグイン方式
での切換えが可能となり、市場サービスが著しく
容易になる。
なお、抵抗線のリード線28の代りとして35m
Ωの抵抗を接続した銅芯線のリード線としてもよ
い。
上記のような構成とすることで60Hzの商用周波
数の電源利用時では共振用コンデンサユニツト1
9の切換えで出力は一定となり、マグネトロン2
7にかかるヒータ電圧もリード線28が約35mΩ
の抵抗をもつているため電圧降下を起し、50Hzの
ときと同一になり、市場でのサービスにおける部
品交換やヒータ巻線の一次側における絶縁破壊の
危険性とコストアツプが無くなる。また、リード
線28の抵抗値を35mΩとしたのは、マグネトロ
ン27に流れる電流が14Aで50Hzと60Hzにおける
トランス11のヒータ巻線14の出力電圧差が
0.5Vという実験から求めたもので、この差が異
なるとその差に応じて変更すればよい。
一般のトランスのヒータ巻線にはマグネトロン
のヒータが短絡したときのトランスの保護として
第11図、第13図に示すような0.5〜0.8φのス
ズメツキ線にて約40〜50mmの長さで作られたプロ
テクタ33が挿入され、ヒータ短絡時に発生する
電流70〜100Aで溶断するようになつている。本
考案においては50Hzでは上述のように働き、60Hz
ではリード線28が35mΩの抵抗をもつているた
め、ヒータ短絡時に発生する電流が40〜50Aに落
ち、電流が少なすぎてトランスの発熱が少なく、
トランスの保護素子が動作しなくても安全である
という効果が得られる。
以上のように本考案の電子レンジの電源装置は
構成されるため、ヒータ巻線を二次側に配置した
まゝで配線接続を切換えるだけで50Hz、60Hzでの
商用周波数電源の使用の切換えが可能となり、そ
の切換え作業が容易で、絶縁対策、安全対策とし
ても特別な配慮は不要となり、トランスの保護の
働きも得られるなどの利点をもち、実用的価値の
大なるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の電子レンジの電源装置に用いる
トランスの分解斜視図、第2図は同トランスの斜
視図、第3図は同トランスの概略構成図、第4図
は同電子レンジの電源装置の電気的回路図、第5
図は他の従来の電子レンジの電源装置に用いるト
ランスの斜視図、第6図は同トランスの分解斜視
図、第7図は同トランスの概略構成図、第8図は
同トランスの中央断面図、第9図は同電子レンジ
の電源装置の電気的回路図、第10図は本考案の
電子レンジの電源装置の一実施例を示す斜視図、
第11図は同電気的回路図、第12図は同配線を
変えたときの斜視図、第13図は同電気的回路
図、第14図は他の実施例の接続部の分解斜視
図、第15図A,Bは同接続部の接続状態を示す
説明図である。 11……トランス、12……鉄心、13……二
次巻線、14……ヒータ巻線、15……一次巻
線、16……シヤント鉄心、17……巻始めリー
ド、18……巻終りリード、19……共振用コン
デンサユニツト、20,21……コンデンサ、2
3,24……端子、25……中間端子、26……
ダイオード、27……マグネトロン、28……抵
抗リード線、29,30……リード線、31……
リセプタル端子、32……端子ケース、33……
プロテクタ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 鉄心に二次巻線、ヒータ巻線、一次巻線を組み
    込み、このヒータ巻線と一次巻線との間にシヤン
    ト鉄心を挿入して構成されたトランスと、上記ヒ
    ータ巻線の巻始めリードに接続されたマグネトロ
    ンと、第1、第2のコンデンサを有しこの第1、
    第2のコンデンサの一方端子の接続点を抵抗リー
    ド線を介して上記マグネトロンと接続し、上記第
    1のコンデンサの他方端子を上記二次巻線に接続
    した共振用コンデンサと、上記接続点に接続され
    たダイオードとを備え、50Hz時には、上記ヒータ
    巻線の巻終りリードが上記マグネトロンに接続さ
    れると共に、上記第1、第2のコンデンサの他方
    端子同士が接続され、60Hz時には上記巻終りリー
    ドが上記接続点に接続された電子レンジの電源装
    置。
JP12675880U 1980-09-05 1980-09-05 Expired JPS6137198Y2 (ja)

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JPS5752093U JPS5752093U (ja) 1982-03-25
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