JPS6137128Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は装飾体の係止装置に係り、例えば吊下
げ照明器具のセードに装飾体を着脱可能に係止す
る構造に関する。

従来照明器具の装飾体を支持した格子状の支持
枠は美観上から支持枠をなるべくセード面より離
し、立体的に見えることが要求され、又ほこり等
で汚れた場合は容易にセード面から支持枠を外し
てセードを清掃でき、かつ装飾性を保つことが要
求されており、第１図に示すように照明器具のセ
ードａの取付面ｂの取付孔ｃに装飾体ｄを支持し
た支持枠ｅに途中に段部ｆを有する脚片ｇを挿通
し、支持枠ｅをセードａに押しつけながら脚片ｇ
をセードａに溶着加工した。しかしながら溶着が
不均一になり易く美観をそこね、又支持枠ｅに外
力が加わつた場合、セードａの取付孔ｃからクラ
ツクが発生する危険があつた。更に支持枠ｅが溶
着固定のためセードａが汚れた場合、清掃に際し
て装飾体ｄや支持枠ｅが邪魔になる欠点を有して
いた。

本考案は上記欠点に鑑みなされたもので、取付
板の取付面と間隔をおいて装飾体を取付けるよう
にしたものにおいて、取付面から装飾体の支持枠
を着脱できるようにし、取付面に取着された支持
枠は振動によつて不用意に外れることがなく、ま
た支持枠の着脱を行うときには簡単にできるよう
にした装飾体の係止装置を提供するものである。

本考案の構成は取付孔６を形成したセードなど
の取付板２と、この取付板２の取付面３と反対側
の面の取付孔６の縁部に着脱自在に係合する係合
爪１０を突設した係合脚片９を有する支持枠５お
よびこの支持枠５に取付けられた装飾体４とを具
備し、前記取付孔６の周辺に取付面３より突出さ
れ突出端面に前記支持枠５の内面を当接する突起
７を設けるとともに前記取付孔６は前記係合爪１
０が係合された状態で係合が外れる方向に逃げ孔
部分が残される大きさに形成し、前記係合脚片９
は前記係合爪１０の形成面と反対側面に前記突起
７の側面に当接される段差部を形成した補強突部
１１を設けてなるものである。

次に本考案の一実施例の構成を照明器具のセー
ドに装飾体を取付けた支持枠を係止する装飾体の
係止装置について説明する。

１は家庭用吊下げ照明器具でこの器具１の取付
板２となるセード、この取付板２の取付面３に装
飾体４を取付けた支持枠５が着脱自在に取着され
ている。この取付板２には複数の取付孔６が形成
され、この取付孔６の周辺に取付面３より突出さ
れ突出端面に前記支持枠５の内面を当接する突起
７が設けられている。この突起７の高さは取付面
３に形成された凸模様８よりも高く突出されてい
る。

また前記支持枠５は合成樹脂にて格子状に構成
されこの支持枠５の周縁部の内面には複数の係合
脚片９が一体的に突設されている。この各係合脚
片９には先端に前記取付板２の取付面３と反対側
の面の取付孔６の縁部に着脱自在に係合する係合
爪１０が突設されている。またこの係合脚片９は
前記係合爪１０の形成した面と反対側面に前記突
起７の側面に当接される側面を有する段差部を形
成した補強突部１１が一体に設けられている。そ
して前記係合脚片９の係合爪１０が前記取付孔６
に係合された状態で係合が外れる方向に逃げ孔部
分が残される大きさに取付孔６が形成されてい
る。

次にこの実施例の作用について説明する。

装飾体４を取付けるにはこの装飾体４を取付け
た支持枠５の係合脚片９を取付面３側から取付孔
６に挿入すると、係合爪１０と取付孔６との係合
で係合脚片９は弾力に抗して彎曲されながら取付
孔６に挿入され、係合爪１０が取付孔６を挿通さ
れた状態で係合爪１０は取付面３と反対側の面の
取付孔６の縁部に係合され、支持枠５の内面は補
強突部１１の突出端面に当接されるとともに補強
突部１１の段差部の側面が突起７の側面に当接さ
れ、支持枠５は取付板２に取着される。この状態
で取付孔６には係合爪１０が取付孔６の縁部から
外れる方向に逃げ孔部分が残されている。この状
態で装飾体４が取付板２に取付けられる。

次に装飾体４を取外す場合には、取付板２の内
側から係合爪１０を取付孔６の縁部から外れる方
向すなわち逃げ孔部分に向つて押圧すると、係合
脚片９は補強突部１１の段差部の側面が突起７に
当接されて弾性変形し、取付孔６の縁部から外
れ、この状態で取付孔６から外方に抜き外し、支
持枠５を取付板２から外方に引き外すことができ
る。

本考案によれば取付板２の取付面３に取付孔６
の周辺に装飾体４の支持枠５の内面を当接する突
起７を設け、取付孔６に挿入される装飾体４の支
持枠５より突出した係合脚片９に係合爪１０を設
けるとともにこの係合爪１０と反対側の面に前記
突起７の側面に当接する段差部を有する補強突部
１１を設け、前記取付孔６は係合爪１０が係合さ
れた状態で係合が外れる方向に逃げ孔部分が残さ
れる大きさに形成したので、装飾体４を取付けた
支持枠５をセードなどの取付板２に取付けるとき
には係合脚片９の係合爪１０が取付面３と反対側
の面の取付孔６の縁部に係止され、支持枠５の内
面に突起７が当接されるとともに補強突部１１の
段差部の側面が突起７の側面に当接され、振動な
どで外れることがなく、支持枠５は簡単かつ確実
に取付板２に取着でき、また装飾体４の取外し時
には、取付孔６の逃げ孔部分に係合爪１０を押圧
すると、補強突部１１の段差部の側面に突起７の
側面が当接されているため、係合脚片９は容易に
弾性変形して係合爪１０を取付孔６から抜き外す
ことができ、装飾体４を取付けた支持枠５を交換
することが可能であり、また装飾体４を必要に応
じて変化させることができ、支持枠５を取外して
取付板２の取付面３の清掃を容易にでき、また取
付面３と支持枠５との間には隙間が生じ、支持枠
５で支持された装飾体４に立体感を与えることが
でき、また係合脚片９は補強突部１１によつて変
形時の強度を高めることができる。

従つて取付板２の取付面３から装飾体４を取付
けた支持枠５を着脱できるようにしたものにおい
て支持枠５は振動によつて不用意に外れることが
なく、支持枠５の着脱を行うときには簡単になし
得るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のセードの一部の縦断面図、第２
図は本考案の一実施例を示す照明器具の斜視図、
第３図は同上セードの一部の正面図、第４図は同
上縦断面図、第５図は同上支持枠の係止部の分解
斜視図である。 ２……セード等の取付板、３……取付面、４…
…装飾体、５……支持枠、６……取付孔、７……
突起、９……係合脚片、１０……係合爪、１１…
…補強突部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 取付孔６を形成した取付板２と、この取付板２
   の取付孔６に挿入されこの取付板２の取付面３と
   反対側の面の取付孔６の縁部に着脱自在に係合す
   る係合爪１０を突設した係合脚片９を有する支持
   枠５およびこの支持枠５に取付けられた装飾体４
   とを具備し、前記取付孔６の周辺に取付面３より
   突出され突出端面に前記支持枠５の内面を当接す
   る突起７を設けるとともに前記取付孔６は前記係
   合爪１０が係合された状態で係合が外れる方向に
   逃げ孔部分が残される大きさに形成し、前記係合
   脚片９は前記係合爪１０の形成面と反対側面に前
   記突起７の側面に当接される側面を有する段差部
   を形成した補強突部１１を設けてなることを特徴
   とする装飾体の係止装置。