JPS6136477B2 - - Google Patents

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JPS6136477B2
JPS6136477B2 JP57125865A JP12586582A JPS6136477B2 JP S6136477 B2 JPS6136477 B2 JP S6136477B2 JP 57125865 A JP57125865 A JP 57125865A JP 12586582 A JP12586582 A JP 12586582A JP S6136477 B2 JPS6136477 B2 JP S6136477B2
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JP
Japan
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flow path
discharge
inner casing
impeller
discharge flow
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Application number
JP57125865A
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English (en)
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JPS5916597A (ja
Inventor
Masao Ooshima
Yutaka Kato
Mitsuhiko Ogasawara
Osamu Futamura
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Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
Ebara Infilco Co Ltd
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Publication date
Application filed by Ebara Corp, Ebara Infilco Co Ltd filed Critical Ebara Corp
Priority to JP57125865A priority Critical patent/JPS5916597A/ja
Publication of JPS5916597A publication Critical patent/JPS5916597A/ja
Publication of JPS6136477B2 publication Critical patent/JPS6136477B2/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

Landscapes

  • Aeration Devices For Treatment Of Activated Polluted Sludge (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、例えば工場廃水処理場、都市下水処
理場等の汚水処理場において、汚水を浄化するた
めの曝気装置に関するものであり、特にケーシン
グ内に被処理液体の流路が形成され、その流路に
は前記被処理液体を送る羽根車が配備されるとと
もに、該流路内に酸素含有気体を噴射するための
酸素含有気体供給機構を備えている曝気装置に関
するものである。
このような曝気装置においては、曝気槽内に強
制的に気液循環流を生ぜしめ、それにより曝気効
率を高めんとするものである。かかる従来技術の
例が第1図及び第2図に示されている。
第1図に示す従来例においては、モータ1で回
転される羽根車2はケーシング3の中に収容され
ており、そして液は矢印Aで示すように下方から
上方又は斜め上方に流れるようになつている。そ
して空気供給管4から空気を吸込んで曝気作用を
行つている。
また第2図に示す従来例はフロート5によつて
液面に浮遊している形式のものであり、モータ6
によつて回転される羽根車7は液をケーシング9
の中に矢印Bで示すように上方から下方に送り、
その間、空気を供給管8から吸込んで曝気作用を
行つている。
このような従来装置はそれ自体効果的なもので
あるが、曝気槽の隅部の方まで気液混相流を循環
させて、曝気性能を高めるという基本的な点にお
いて未だ問題があつた。
従つて本発明の目的は、気液混相流を吐出した
後の該混相流の流速を比較的に減速させることな
く、曝気槽全体に気液循環流を生ぜしめることの
できる曝気装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、装置内に形成された被処
理液体の流路中で、該被処理液に含まれうる異物
が引掛かることがなく、かつ製作加工が容易な気
体供給機構を備えた曝気装置を提供するにある。
本発明の更に他の目的は、被処理液体に含まれ
る固形物が羽根車とケーシングとの間にかみ込ま
れることを防止できる曝気装置を提供するにあ
る。
本発明に係る曝気装置は、筒状の外側ケーシン
グと、その外側ケーシング内に設けられた駆動機
構と、その駆動機構によつて駆動され、被処理液
を送るための羽根車と、前記被処理液の環状吐出
流路を形成するため、前記外側ケーシングの内方
側にその外側ケーシングと所定間隔を隔てて設け
られた内側ケーシングと、前記環状吐出流路内の
被処理液に酸素含有気体を供給するため、前記吐
出流路内に位置する散気口を有する気体供給機構
とより成り、そこにおいて、前記外側ケーシング
と内側ケーシングとにより形成された環状吐出流
路の吐出端は、実質上、該外側ケーシングの軸線
と直交する方向であつて、かつ半径方向外方に向
つて開口しており、前記散気口は、内側ケーシン
グから前記吐出流路側へ突出して形成された複数
個の突起部に設けられており、更に前記外側ケー
シングの前記吐出流路に面している面であつて前
記羽根車の羽根先端部に対向する部分には、少な
くとも1つのくぼみが設けられている。
好ましい実施例において、前記吐出流路が前記
外側ケーシングと該外側ケーシングと同軸的に設
けられた内側ケーシングとにより形成され、該吐
出流路が前記外側ケーシングの軸線と略平行な方
向から該軸線と実質上直交する方向にゆるやかに
曲げられている。
そして前記散気口が、前記羽根車から前記吐出
流路の吐出口までの子午面流線と水平線のなす角
度θが0゜〜60゜の範囲内に位置している。
また実施例においては前記散気口から前記吐出
流路の吐出口までの子午面流線上の距離Lと前記
羽根車の翼の高さHとの比を0.5≦L/H≦2.5と
している。
前記気体供給機構の好ましい実施態様として、
該機構が、気体の高圧供給源と、該供給源に連絡
された給気管と、該給気管の開口端に連絡された
気体室と、該気体室に設けられた散気口とより成
り、前記気体室が前記内側ケーシングの一部を分
割することにより形成されており、前記散気口
が、気体室を兼ねる前記内側ケーシングから前記
吐出流路側へ突出して形成された複数個の突起部
に設けられている。
また1つの好ましい実施態様においては、前記
吐出流路の吐出端を形成する内側ケーシングの端
部と装置の前記軸線方向であつて、前記吐出端側
の実質上の端部との距離aと、前記吐出流路の吐
出端における前記外側ケーシングと内側ケーシン
グの離隔幅bとの比a/bが3.0以下とされている。
以下添付図面を参照して、本発明に係る曝気装
置を説明する。
第3図を参照すると、曝気槽10の底部10a
上に設置される曝気装置11は、被処理液の流路
を形成する筒状の外側ケーシング12と、その外
側ケーシング12に支持されているモータ13
と、そのモータ13によつて駆動され、前記被処
理液を送るための羽根車14を備えている。そし
て前記被処理液の環状吐出流路15を形成するた
めに、前記外側ケーシングの下方内部に、該外側
ケーシング12と所定間隔を隔てて略切頭円錐体
形状の内側ケーシング16が該外側ケーシング1
2と同軸的に設けられ、この内側ケーシング16
は基台17上に固定されている。更に曝気装置1
1には、前記環状吐出流路15内の被処理液に酸
素含有気体を供給するための気体供給機構18が
設けられている。
前記外側ケーシング12はその上端が吸込口1
9として構成され、その中間部分の内側には前記
モータ13によつて回転する羽根車14が公知の
態様で設けられている。モータ13は例えば水中
ギヤードモータが用いられ、サポート20によつ
て外側ケーシング12に支持されている。
外側ケーシング12は、図示の実施例において
羽根車14より上方の部分は上方が拡がつている
筒状に形成され、その軸線Xすなわち中心部分が
前記モータ13および羽根車14を備えたポンプ
ユニツトとして構成されている。
外側ケーシング12の下部に形成されている環
状吐出流路15は、外側ケーシング12に連設さ
れ、下方に拡がつている略切頭円錐体形状の板2
1とその板21の半径方向内側に設けられ、同様
に下方に拡がつている前記略切頭円錐体形状の内
側ケーシング16とで形成され、この板21と内
側ケーシング16とによつて、羽根車14から下
方に流れる吐出し流が前記外側ケーシング12の
軸線X方向と直交する方向、即ち水平方向を向く
ようにゆるやかに曲げられ、そしてリング状の吐
出し口23から水平に半径方向外方に吐出される
ようになつている。
気体供給機構18として、外側ケーシング12
の外周にはリング状の給気管25が設けられ、こ
の給気管25には給気口26が形成され、パイプ
27を介して外部の酸素又は空気等の高圧供給源
28、例えば圧縮機あるいは送風機等に接続され
ている。給気管25から吐出流路15の中に複数
の散気管29が延びており、この散気管29はリ
ング状の給気管25のステイを構成している。散
気管29は吐出流路15内に酸素又は空気等を散
気するために、複数の開口29aを有している。
図中符号30は動力用の水中ケーブルであり、符
号31は各種の保護装置用の水中ケーブルであ
り、また符号32は曝気装置11を吊りおろすた
めのチエーン、符号33は、モータ13の駆動軸
である。
第4図を参照して、前記気体供給機構18を更
に詳細に説明する。実施例においては、気体を被
処理液に対して供給する前記散気管29の開口2
9aの位置は、気体浮力が被処理液の流れに大き
な影響を与えない位置に配置するのが好ましい。
すなわち、散気管29の開口29aの位置は、
前記羽根車14から吐出し口23までの子午面流
線と水平線のなす角度が0゜〜60゜、好ましくは
25゜〜50゜の範囲となるような範囲に設ける。ま
た散気管29の開口29aの位置から吐出し口2
3までの密閉された環状流路15内では、酸素の
溶解は、吐出し口23を出たあとの自自由な流れ
におけるより著しく進行するので散気管29の開
口29aから吐出し口23までの距離はできるだ
け確保することが望ましい。製造上の観点から同
距離をあまり大きくすることはできないが、子午
面流線上の同距離Lと羽根車の翼の高さHとの比
を0.5≦L/H≦2.5とするのが好ましい。
これにより、気体の羽根車14への影響はなく
なり、曝気量を大きくすることができるととも
に、散気管29の開口29aの位置より下流側の
環状吐出流路15で被処理液と供給された気体と
の混合撹拌が十分行われるようになり、曝気性能
は著しく向上する。
第4図において、羽根車14から吐出し口23
までの環状流路は外側ケーシング12と内側ケー
シング16とによりかさ形あるいはラツパ型のノ
ズル形状となつており、気体を被処理液中に供給
する散気管29の開口29aの位置は、羽根車1
4から吐出し口23までの子午面流線C―C(C
―Cは子午面流線のうちの一つを示す。)と水平
線D―Dのなす角度θが0゜〜60゜、好ましくは
25゜〜50゜となるような範囲、本実施例では45゜
とされている。また散気管29の開口29aの位
置から吐出し口23までの子午面流線上の距離L
と羽根車14の翼の高さHとの比は、0.5≦L/
H≦2.5とするのが好ましく、本実施例において
はL/H≦1.3とされている。
なお、第3図及び第4図に示される曝気装置1
1は、第3図に示される如く、曝気槽10の底部
10aから吐出し口23の下端、即ち内側ケーシ
ングの吐出流路側の下端部16aまでの距離をa
とし、吐出し口23の高さ、即ち外側ケーシング
12の一部を形成する板21の吐出流路側の下端
部21aと内側ケーシング16の吐出流路側の下
端部16aとの垂直方向の離隔幅をbとすれば、
比a/bが3.0以下になるように形成されている。言
い換えれば、曝気装置11の本体の実質上の下端
部17aから吐出し口23の下端までの距離a
と、吐出し口23の高さbとの比a/bが3.0以下と
されている。
第3図及び第4図に示される実施例の作動に際
して、モータ13を回転させると、モータ13の
軸33の端部に取付けられた羽根車14は回転
し、曝気槽10内の被処理液は矢印Eで示すよう
に吸込口19から吸込まれ、曝気槽10の底部1
0aの付近で吐出し口23から水平方向、即ち底
部10aと平行に吐出される。この際、散気管2
9の開口29aから酸素又は空気を供給するの
で、被処理液は酸素又は空気と混合撹拌され、気
液混相流となる。第1図及び第2図に示す従来例
では吐出し流はその上下両側の静止水を同伴流と
して動かし流速が急激に低下するが本例では少な
くとも吐出し流の下側の静止水がないか、あるい
は少ないため、これを同伴流として動かすことに
よる反作用として流速が急激に低下することがな
く、全体として、流速低下がすくなくてすむ。そ
して第5図に示される如く、曝気装置11からの
前記吐出し流は矢印Fで示すように、まず曝気槽
10の底部10aに沿つて半径方向外方に流れ、
次いで側壁10bに沿つて上方に流れ、液面Sの
付近で再び水平に半径方向内方に流れ、そして曝
気装置11の上方で下方に流れる。従つて吐出さ
れる気液混相流は曝気槽10全体の隅々まで流れ
るので、曝気性能が向上する。さらに底部10a
における流速が大きく保てるので、活性汚泥の沈
澱がなく、さらに効率が向上する。
また、羽根車の軸芯を鉛直方向とし、羽根車内
の流れ方向を上から下、または上から斜め下方向
とした下吐出し形式としたことにより、気液混相
流が曝気槽の底部を流れ、このため被処理液の水
深を有効に利用でき、この点においても曝気性能
が向上する。また従来の上吐出し形式は、第6図
に示すように槽内の流れが交差する部分FCがあ
るが下吐出し形式では第5図に示すようにこれが
なく、流れの衝突による流速減少が少なく、槽内
の流速を大きく保てる。
更に、羽根車部から吐出し口までの環状流路を
外側ケーシングと内側ケーシングとによりラツパ
形あるいはかさ形ノズル形状とし、散気管の開口
から吐出し口までの距離を前記のように0.5≦
L/H≦2.5とすることにより、気体供給後、外
部静止水により流れが減速されることなく、処理
液と気体の混合撹拌が吐出し口までの環状流路内
で十分行われる。
また、下吐出し形式にすることとにより、一般
的に気体の供給可能量が小さくなるが、散気管の
開口の位置を前記のようにθが0゜〜60゜となる
ような範囲に設けることにより、気体の羽根車へ
の影響がなくなり、この結果、気体の供給可能量
が増し、同一規模のエアレータでの処理液量が大
きくなつて、この点においても、曝気性能が向上
する。
なお、前記の実施例では軸流羽根車を用いてい
るが、斜流や渦巻羽根車を用いることができ、ま
た水中ギヤードモータの代りに水中モータを用い
てもよい。また前記の実施例では、気体の供給手
段として、パイプに孔を明けた散気管形状のもの
を用いているが、後述する実施例のごとく、例え
ば外側ケーシング面あるいは内側ケーシング面に
孔を明けたり、孔の明いたパンチングプレートを
取付けたり、スリツト状の孔を明けたりすること
もできる。
本発明の実施装置を曝気槽内に設置するに際し
て、曝気槽の底部が一部高くなつていたり、低く
なつている場合があるが、そのときは曝気槽の平
面の面積が最大の部分を底部とみなせばよい。例
えば第7図は曝気槽40の底部40aの一部が低
くなつている場合を示しており、この場合は脚部
41を設けてその上に曝気装置42を設置し、吐
出し口の実質上の位置を第3図で説明した通りa/
bが3.0以下になるようにすればよい。また一部が
高くなつている場合は底部40aに設置すればよ
い。
次に第8図及び第9図を参照して本発明の他の
実施例を説明する。
この実施例に示される曝気装置は前述の第3図
及び第4図に示した実施例の構成を具備している
とともに、更に被処理液体中に含まれていること
がある固形物が、羽根車と外側ケーシングとの間
にかみ込まれることを防止しうる構造を備えてい
る。
第8図及び第9図を参照すると、この実施例の
曝気装置50は、駆動部50Aとケーシング部5
0Bとから構成され、そして吊り金具51を介し
て鎖52で全体が吊られ、曝気槽100の底面1
00aに設置使用されるようになつている。この
ように曝気装置50は液体中で使用されるため、
駆動部50Aのモータは水中モータ55が用いら
れ、羽根車54が伝導部53を介して水中モータ
55で回転駆動されるようになつている。ケーシ
ング部50Bは内側ケーシング56と外側ケーシ
ング57とから成つていて、これら両ケーシング
56,57の間には環状流路58が形成されてい
る。これらの両ケーシング56,57は下方へラ
ツパ状に拡径されている。
このように構成されているこの実施例の曝気装
置50は、水中モータ55が起動されると、羽根
車54が回転駆動され、被処理液体は流路58の
上方の吸込口59から吸込まれ、そして、水平方
向であつて、かつ半径外方へ吐出口60から吐出
されるようになつている。そして流路58には適
数の散気管61が突出し、給気口62から供給さ
れる酸素含有気体例えば空気は環状の集気管63
を介して散気管61から環状流路58内の被処理
液体中へ噴射されるようになつている。給気口6
2はパイプ64を介して酸素含有気体の供給源6
5に連絡されている。
ところで、曝気槽100、特に下水処理のため
の曝気槽100では、種々の固形物が下水ととも
に流入するので、羽根車54にはこれらの固形物
が付着して運転上しばしばトラブルが発生しやす
い。とりわけ木片のような固形物が羽根車54と
外側ケーシングとの間隙にかみ込まれると、水中
モータ55の消費動力が増大し、ときにはモータ
定格動力を超過し、水中モータ55がストツプす
ることもある。
そこで本実施例においては、被処理液体の流路
に配置された羽根車54に相対する部分の外側ケ
ーシング57に単数または複数個のくぼみ66を
設けてある。従つて木片等の固形物はそのくぼみ
に達すると流出することができる。
第8図及び第9図を参照して更に詳細に説明す
ると、第8図及び第9図に示すように羽根車54
に相対する部分すなわち羽根車54の半径方向外
方の外側ケーシング57に単数または複数個のく
ぼみ66が設けられている。このくぼみ66は羽
根車54の先端54aと外側ケーシング57の内
面との隙間67にかみ込まれた固形物Gを流しお
とすため、軸方向には羽根先端54aの軸方向長
さに等しいか、またはそれを越え、幅Wは100〜
150mm、深さPは20mm以下のほぼ長方形に形成さ
れている。このように構成することにより木片等
の固形物Gが外側ケーシング57と羽根車54の
羽根の先端54aとの間隙67にたとえくい込ん
でも、くい込んだ羽根の先端54aがくぼみ66
に到達すると、固形物Gは羽根の先端54aから
流しおとされ、羽根車54は安定して運転を続け
ることが可能となる。くぼみ66と外側ケーシン
グ57内面との角Jはほぼ直角の角として形成す
ることはこの曝気装置50の運転上有利である。
このように構成すればくぼみ66内に流しおとさ
れた固形物Gが再び羽根先端54aと外側ケーシ
ング57の内面との隙間67にくい込まれるのを
防ぐことができる。
この実施例に係る曝気装置50は以上のように
構成されており、水中モータ55が起動される
と、前述の如く被処理液体である汚水は浄化処理
されるが、羽根車54に相対する部分の外側ケー
シング57にくぼみ66が形成されているので、
外側ケーシング57の内側に沿つて流れる木片の
ような固形物Gは、たとえ前記隙間67にくい込
まれても、くぼみ66に到達すればたちまち流し
おとされて、引続いて外側ケーシング57と羽根
車54の羽根の先端54aとの間に固形物がくい
込むようなことがない。従つてこの実施例による
曝気装置50はモータトリツプを生ずることもな
く、安定して連続作動させることができ、曝気装
置50としての信頼性を著しく向上させることが
できる。
なお、前記した如く、第8図及び第9図に示さ
れる実施例においても、外側ケーシング57と内
側ケーシング56とにより形成される環状流路5
8の吐出口60の開口方向に関して、また散気管
61の開口61aの位置に関して、更に曝気槽1
00の底部100aから吐出口60の下端までの
距離と吐出口60の垂直方向の幅との比に関し
て、それぞれ前述の第3図及び第4図に示される
実施例と同一の構成が採用されている。
更に第10図乃至第12図を参照して本発明の
もう1つの実施例を説明する。
この実施例においては、外側ケーシングと内側
ケーシングとの間に形成される環状流路内へ酸素
含有気体を供給する気体供給機構の構成を除き、
その余の基本的構成は前記2つの実施例と同様に
構成されている。
第10図乃至第12図を参照すると、この実施
例においては、内側ケーシングに環状流路側へ突
出した突起部を設け、この突起部に散気孔を形成
してある。また酸素含有気体の主供給管に逆止弁
を設けてある。
第10図において、羽根車68を備え、被処理
液体が流れる流路70は内外の両ケーシング7
1,72から形成され、そして両ケーシング7
1,72はラツパ状をしており、下方に向つて拡
径されており、被処理液体は、略水平方向であつ
て、半径外方へ向つて吐出口69から放射状に吐
出されるようになつている点は前記実施例と同じ
である。本実施例によればその詳細を第12図に
示すように内側ケーシング71のラツパ状に湾曲
した部分71aの上方端には天井部分73を有し
ており、またその下方端には半径内方へ折曲した
部分74を有し、そしてこれら天井部分73、湾
曲した部分71aおよび折曲した部分74とによ
つて囲まれた区域は気体室75として形成されて
いる。また内側ケーシング71には、第11図に
も示されるように取付座76が複数個(図示の例
では4つ)設けられ、この取付座76によつて、
内外両ケーシング71,72は適宜のブラケツト
77(第10図)を介してボルト孔78にボルト
(図示せず)を螺合して一体化されている。ブラ
ケツト77は吐出口を制限して吐出流に流速を与
える役目をしている。更に内側ケーシング71の
円周上の一部には、第11図に示される如く切欠
部79が形成され、後述する主供給管90が、こ
の切欠部79を通つて気体室75に開口してい
る。内側ケーシング71の湾曲した部分71aの
一部には、第11図及び第12図に示すように流
路70の方へ滑らかに突出した複数の突起部80
が円周上に所定間隔をもつて形成されている。即
ち、これら突起部80は、第11図に示すように
内側ケーシング71の中心Oから平面的に見て同
一円周上に所定間隔をもつて配置されている。こ
れら突起部80の、環状流路70の下流側に向い
た面には、それぞれ散気孔81が形成されてい
る。
この散気孔81は、前記第3図及び第4図に示
した実施例と同様の位置に設けるのが好ましく、
この実施例における散気孔81の位置は羽根車6
8から吐出口69までの子午面流線と水平線のな
す角度が30゜とされ、また散気孔81から吐出口
69までの子午面流線上の距離と羽根車68の翼
の高さとの比は2.0とされている。この散気孔8
1は、例えば第12図に示すように、内側ケーシ
ング71を旋盤(図示せず)などで回転させ、工
具82を突起部80に当てるだけで、スリツト状
の散気孔81をそれぞれ突起部80に形成するこ
とができる。なお、図示の実施例では内側ケーシ
ング71に複数の突起部80を形成したが、この
突起部80は外側ケーシング72に設けてもよい
ことは容易に理解しうるであろう。
一方、酸素含有気体、例えば、空気を気体室7
5に供給する主供給管90は、その下方端部91
は略L字形に折曲されており、その開口端92
は、内側ケーシング71に形成された気体室75
内に延び、その開口端92は散気孔81より図に
おいて上方位置に開口している。また主供給管9
0の上方部は被処理液体面Wの上方において水平
部95を介して、例えば圧縮機あるいは送風機等
の高圧源93に接続されている。そして図示の実
施例において逆止弁94が水平部95に設けられ
ている。
本実施例においては、散気孔81が内側ケーシ
ング71に設けられた突起部80に形成されてい
るので、被処理液体中に含まれる異物がひつかか
ることがない。また仮令ひつかかるにしても、突
起部80は滑らかな外形をもつて形成されている
ので、流路70内の液流により異物は流されて、
散気孔81や流路70を閉塞するようなことはな
い。また散気孔81は例えば切削加工により簡単
に製作でき、作業性が良好である。また内側ケー
シング71が気体室75を兼ねているので、構造
が簡単になつていると共に、シール手段などが不
要である。主供給管90は気体室75に開口させ
るだけでよいので、配管が楽になり、またこの主
供給管90をガイドとして曝気装置本体を上下方
向に移動させることもできる。
更に本実施例によると、主供給管90には逆止
弁94が設けられているので、高圧源93が低圧
になつても、内側ケーシング71に備えられた気
体室75の液面は距離hだけ上昇するが(気体が
散気孔81から噴射しているときは、散気孔81
での速度損失水頭に等しい距離hだけ液面は散気
孔81より下つている)、逆止弁94の作用によ
り、これ以上は上昇せず、散気孔81の位置で吊
り合う。従つて主供給管90の開口端92の位置
が散気孔の位置より上方にあるので、主供給管9
0に被処理液体が逆流するようなことはなく、閉
塞することもない。
この実施例に関しては、色々な変形例が可能で
ある。例えば逆止弁94は、主供給管の水平部9
5に設ける代りに、液中に没する部分に設けるこ
とも可能である。また突起部80を外側ケーシン
グ72に形成した場合は、図示されていないが気
体室を外側ケーシング72に付設する必要がある
ことが理解しうるであろう。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示し、第1図は、従来
の曝気装置の一例を一部断面で示す側面図、第2
図は、従来の曝気装置の他の例を示す概略断面側
面図、第3図は、本発明の一実施例を示す概略断
面側面図、第4図は、本発明の実施例における散
気口の配置を示す説明図、第5図及び第6図は、
下方向吐出し形式と上方向吐出し形式の曝気装置
による曝気槽内の被処理液の流れの差異を説明す
る説明図、第7図は、本発明を実施した曝気装置
を曝気槽に設置する一例を示す側面図、第8図
は、本発明の他の実施例を一部断面で示す側面
図、第9図は、第8図における線断面図、第
10図は、本発明のもう1つの実施例を一部断面
で示す側面図、第11図は、内側ケーシングの実
施例を示す平面図、そして第12図は、第11図
に示される内側ケーシングの側断面図を示し、あ
わせて散気口の切削加工法も示す図である。 10…曝気槽、11…曝気装置、12…外側ケ
ーシング、14…羽根車、15…吐出流路、16
…内側ケーシング、18…気体供給機構、23…
吐出口、28…高圧供給源、29…散気管、50
…曝気装置、56…内側ケーシング、57…外側
ケーシング、58…吐出流路、66…くぼみ、7
0…吐出流路、80…突起部、81…散気孔、9
0…主供給管、94…逆止弁。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 筒状の外側ケーシングと、該ケーシング内に
    設けられた駆動機構と、該駆動機構によつて駆動
    され、被処理液を送るための羽根車と、前記被処
    理液の環状吐出流路を形成するため、前記外側ケ
    ーシングの内方側に該外側ケーシングと所定間隔
    を隔てて設けられた内側ケーシングと、前記環状
    吐出流路内の被処理液に酸素含有気体を供給する
    ため、前記吐出流路内に位置する散気口を有する
    気体供給機構とより成る曝気装置において; 前記外側ケーシングと内側ケーシングとにより
    形成された環状吐出流路の吐出端を実質上、前記
    外側ケーシングの軸線と直交する方向であつて、
    かつ半径方向外方に向かつて開口せしめるととも
    に、前記散気口を、前記内側ケーシングから前記
    吐出流路側へ突出して形成された複数個の突起部
    に設け、更に前記外側ケーシングの前記吐出流路
    に面している面であつて前記羽根車の羽根先端部
    に対向する部分に、少なくとも1つのくぼみを設
    けたことを特徴とする曝気装置。 2 前記吐出流路が前記外側ケーシングと、該外
    側ケーシングと同軸的に設けられた内側ケーシン
    グとにより形成され、該吐出流路が前記軸線と略
    平行な方向から前記軸線と実質上直交する方向に
    ゆるやかに曲げられており、該吐出流路内を前記
    被処理液が下方に流れる特許請求の範囲第1項記
    載の装置。 3 前記気体供給機構が、気体の高圧供給源と、
    該供給源に連絡された給気管と、該給気管の開口
    端に連絡された気体室と、該気体室に設けられた
    散気口とより成り、前記気体室が前記内側ケーシ
    ングの一部を分割することにより形成されてお
    り、前記散気口が、気体室を兼ねる前記内側ケー
    シングから前記吐出流路側へ突出して形成された
    複数個の突起部に設けられている、特許請求の範
    囲第2項記載の装置。 4 前記吐出流路の吐出端を形成する内側ケーシ
    ングの端部と装置の前記軸線方向であつて、前記
    吐出端側の実質上の端部との距離aと、前記吐出
    流路の吐出端における前記外側ケーシングと内側
    ケーシングの離隔幅bとの比a/bが3.0以下であ
    る、特許請求の範囲第2項記載の装置。 5 前記くぼみが前記軸線方向には少なくとも前
    記羽根車の羽根先端部の軸方向長さに等しい長さ
    を有し、幅は100〜150mm、深さは20mm以下であ
    る、特許請求の範囲第2項記載の装置。 6 前記散気口が、前記羽根車から前記吐出流路
    の吐出口までの子午面流線と水平線のなす角度θ
    が0゜〜60゜の範囲内に位置している、特許請求
    の範囲第3項記載の装置。 7 前記散気口から前記吐出流路の吐出口までの
    子午面流線上の距離Lと前記羽根車の翼の高さH
    との比を0.5≦L/H≦2.5とした、特許請求の範
    囲第3項記載の装置。 8 前記内側ケーシングが略切頭円錐体形状の筒
    体であり、その筒体の小径側の端部が閉鎖され、
    その閉鎖された内側ケーシングの内端部近傍が前
    記気体室として区画形成されており、前記複数個
    の突起部が前記内側ケーシングの中心から平面的
    に見て同心円上に所定間隔をもつて配置されてい
    る、特許請求の範囲第3項記載の装置。 9 前記突起部は、その外形がなめらかな形状と
    して形成されており、前記散気口が、該突起部の
    前記吐出流路の下流側に面した部分に穿たれたス
    リツトである、特許請求の範囲第8項記載の装
    置。 10 前記給気管の開口端が、前記気体室の内部
    であつて、前記散気口が設けられている位置より
    も前記内側ケーシングの閉鎖端部側に開口してい
    る、特許請求の範囲第8項記載の装置。
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