JPS6135784A - 微生物によるセルラ−ゼの製造法 - Google Patents

微生物によるセルラ−ゼの製造法

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JPS6135784A
JPS6135784A JP15832684A JP15832684A JPS6135784A JP S6135784 A JPS6135784 A JP S6135784A JP 15832684 A JP15832684 A JP 15832684A JP 15832684 A JP15832684 A JP 15832684A JP S6135784 A JPS6135784 A JP S6135784A
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豊 常盤
Kiyoshi Takeda
武田 潔
Michio Dazai
太宰 宙朗
Akito Tsuchiya
明人 土屋
Koichi Shimotomai
下斗米 孝一
Masahiro Yoshida
正浩 吉田
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RAKUTOU KASEI KOGYO KK
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RAKUTOU KASEI KOGYO KK
Agency of Industrial Science and Technology
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 再生産が可能なセルロース資源の糖化等の利用を目指し
て、セルラーゼ生産能の強い微生物の探索が盛んに行わ
れている。従来、一般に市販されているセルラーゼ標品
は、トリコデルマ属やアスペルギルス属、イルペックス
属などに属する糸状菌の生産するセルラーゼである。糸
状菌の場合、セルラーゼ生産のための培養日数が5〜1
4日と長いところが欠点である。また、微生物あるいは
微生物の生産する酵素剤等を利用する場合、本来使用す
る微生物自体が安全性の高いものであることが要求され
る。特に、食品加工の分野においては使用する微生物の
安全性は重要である。現在、に使用されているが、今後
は欧米と同じよう優と、それらを生産する微生物自体の
安全性が強く求められるようになると思われる。
そこで我々は、安全性の高い微生物による強力なセルラ
ーゼ標品を短時間の培養で得ることを目的に、バチルス
・ズブチルス(Bacillus 5ubtilis)
によるセルラーゼの生産について鋭意検討を加えた。そ
の結果、目的にかなうバチルス・ズブチルスの変異株C
−12株を得ることができた。すなわち、本発明はバチ
ルス・ズブチルスの変異株C−12株を培養し、培養物
からセルラーゼを採取することを特徴とする微生物によ
るセルラーゼの製造法に関するものである。
バチルス・ズブチルスは、古くから醗酵食品に用いられ
ており安全・性の高い細菌である。最近、その高い安全
性が確認されたため、組換えDNA実験の宿主・ベクタ
ー系にも用いられている。
バチルス・ズブチルスのセルラーゼ生産に関する報告は
少ない。東條らは「日本農芸化学会誌」%酵母抽出物、
10%可溶性でん粉)でセルラーゼを生産することを発
表しているが、その生産量は十分でな(、また、その性
質については何も示されていない。
我々は、バチルス・ズブチルスLB−5−A株(微工研
菌寄第5732号)およびLB−5−B株(微工研菌寄
第5733号)に変異操作を施しセルラーゼ生産能の強
い変異株数株を分゛離した。
そのうち代表法として変異株C−12株を用いた。
本菌株は微工研菌寄47647号として寄託されている
。変異操作としては化学薬剤を用いる方法や放射線・紫
外線を照射する方法、凍結・乾燥法など種々の方法が用
いられる。変異に用いる代表的な薬剤としては、ニトロ
ソグアニジン、エチルメタスルホン酸、マイトマイシン
C1亜硝酸があり、使用する濃度はそれぞれ5〜200
0μp/mt、−アミノプリン、5−ブロモウラシル、
5−ブロモデオキシウリジン、エチルエタンスルホン酸
、メチルメタンスルホン酸、アクリジン類、プロフラビ
ン、アクリジンマスタード、ヒドロキシルアミン、4−
ニトロキノリン−1−オキシド等が知られている。また
、放射線では、1−10万レントゲ:/(R)(DX線
、500〜2000R/時間)γ線、100〜1000
エルグ/mdの紫外線などが用いられる。変異操作の方
法は、対数増殖期の菌を緩衝液(pI(6,0〜pH7
,5)中で、化学薬剤あるいは放射線により1秒〜60
分間処理した後、菌体を洗浄し、必要に応じて2〜24
時間栄養培養液で菌体を生育させる。洗浄後の菌体又は
栄養培養液で生育した菌体を寒天平板を用いて分離する
。分離した株を培養し、親株と比べ培養力価の高いもの
を変異株として得た。
変異株C−12株は、培養20〜72時間で強力なセル
ラーゼを培地中に産生ずること、かつ安犀栴が高いこと
から、C−12株又はそのセルラ医薬方面などの分野に
も広く利用することができる。例えば、食品加工の分野
では、味噌、醤油等の原料である大豆などの豆類や種々
の穀類、お茶の葉、寒天、人参、玉葱、トマト、甘しょ
、みかん等の植物細胞を柔軟化・破壊し、内容物を抽出
しやすくしたり、高濃度セルロース含有物の粘度を低下
させるのにC−12株のセルラーゼを用いることができ
る。また、各種の野菜や海藻など繊維質に富む食品をC
−12株のセルラーゼで処理し繊維質を柔軟化させるこ
とにょうて、料理の味付けや煮焚などを促進することが
できる。クロレラやセネデスムスなどの単細胞藻類の消
化性の改善にもC−12株セルラーゼは使用できる。さ
らには、セルロース粉末あるいはカルボキシメチルセル
ロース等の食品添加用に利用されているセルロース誘導
体にC−12株のセルラーゼを作用すせて、低カロリー
の水あめを製造し、健康食品な堂避5の用途も考えられ
る。一方、変異株c−12株を直接味噌や納豆などの原
料に生育させ、それらの消化性、栄養化、風味等改善お
よび製造時間の短縮を行なうことができる。飼料加工に
おいては、変異株C−12株あるいはそのセルラーゼを
木粉、餌料′R類等に作用させ、それらの軟化や可溶化
を促進することにより消化率の向上、糖・窒素含量を高
め栄養価の改善ができる。医薬では、C−12株のセル
ラーゼは単独あるいは他の酵素剤などとの複合で消化剤
として使用できる。以上に示したように、安全性が高く
、かつ、強力なバチルス・ズブチルスの変異株C−12
株のセルラーゼが開発されたことにより、従来実用化さ
れなかった食品加工等の分野へセルラーゼの用途を拡大
する道を開くことになる。
バチルスeズブチルスの変異株C−12株の菌学的性質
を親株のものと共に以下に示す。
七陽性   −:陰性   傘培養液1−当りの単位数
−培地、同一培養条件で親株に比べ著しく高い値を示す
当該酵素の生産に使用される培地の炭素源としては、各
種のセルロース標品やその誘導体、種々植物am質、セ
ルビオースなどの他に、デキストリン、でん粉、小麦ふ
すま、ガラクトマンナン含有物など一般的なものも使用
できる。窒素源としては、無機アンモニウム塩、硝酸塩
、尿素の他に大豆粉、大豆カゼイン、ミルクカゼインや
それらの分解物など一般的な有機窒素源も使用できる。
その他に、硫酸第一鉄、硫酸マンガン、塩化カルシウム
、塩化ナトリウムなどの無機塩類を含む培地が使用され
る。
変異株C−12株の培養は、液体培養および固体培養の
いずれでも出来、上記の培地を使用して培養温度20〜
40℃、好ましくは30〜37℃で、培養pH6,0〜
8.5、好ましくはpH6,5〜7.5で好気的に培養
すれば、培養20〜72時間温度40℃で30分間反応
させ、還元糖の増加をソモギー・ネルラン法で求める方
法で測定した。
この条件で1分間に1μmolのグルコースに相当する
還元糖を生成する酵素量を1単位とした。
培養終了後、培養液を遠心分離、または濾過等暑こより
菌体を分離して得られる培養液は、そのまま粗酵素液と
して使用することもできるが、有機溶剤や塩析剤で沈で
んさせて、強力な活性を有する粗酵素剤を得ることもで
きる。仁のようにして得られた粗酵素標品は次のような
性質を有する。
(1)作用 カルボキシメチルセルロースをはじめ、結晶セルロース
や濾紙粉末等の各種セルロース標品、バルブやバガス等
の種々の植物繊維質に作用し、これを溶解せしめグルコ
ース等の還元糖を生成する。
粗酵素標品の濾紙糖化活性はカルボキシメチルセ(2)
  至適pHおよび安定性 40℃における至適pHは7付近である(第1図)。ま
たpH4〜8の範囲で安定であり、この範囲では5℃、
24時間で90%以上の活性が残存する(第2図)。
(3)至適作用温度および安定性 30分反応での至適作用温度は60℃であり、pH5,
0と7.0で差は見られない(第3図)。熱安定性につ
いては、50℃まで安定である(第4図)。
(4)保存安定性 粗酵素液を200@に希釈し、37℃、pH7,0のリ
ン酸緩衝液中、8日間で8096の活性が残存している
(第5図)。
次に実施例により本発明の詳細な説明する。
実施例1 022Mリン酸緩衝液(pH7,0)でバチルス・ズブ
チルスLB−5−A株(微工研菌寄第5732号)およ
びLB−5−8株(微工研菌寄第5733の結果、ブイ
ヨン培地に生育するコロニー数は無処理と比べて約百分
の−になっていた。致死率は99.8%であった。多数
の変異株を分離した中でC−12株(微工研菌寄第76
47号)が特に強いセルラーゼ生産能を示した。C−1
2株をSB培地を用いて、初発pH6,5に調節し37
℃ 24時間液体培養した結果、第1表に示したような
活性値を示した。この24時間培養の活性値は、バチル
ス・ズブチルスのセルラーゼに関する今までの文献に発
表された最高値の約8.5倍の大きさである。SB培地
は、大豆抽出液(596大豆を0.015%苛性ソーダ
液で蒸煮抽出)1ノ当り、でん粉30t1小麦ふすま6
0f1リン酸アンモニウム10f1硫酸マグネシウム0
.2F、塩化カルシウム0.2fおよび苛性カリ0.2
gを含む。
第  1  表 実施例2 変異株C−12株(微工研菌寄第7647号)を用いて
固体培養によるセルラーゼの生産について検討した。3
00mg容三角フラスコに、第2表に示したような種々
の組成の固型培地10tIと無機塩基本液体培地lO−
を加えて均一に混合し、120℃で1時間殺菌後、前培
養液iyを接種し37℃で48時間培養を行った。無機
塩基本液体培地は、蒸留水!当り、K2HPO4:l、
 KH?040.4p、MgSO4・7H200,2f
、NaC1O,1lFeSO4・7Hρ0.01 fl
s (NH4) 4041 lllNa4g04 G、
5 M!? 、Na2WO40,5岬、MnSO40,
5岬を含み pH7,5である。
固体培養の粗酵素液は、40°0で風乾させた培養筒 
 2  表 変異株C−12株(微工研菌寄第7647号)の液体培
養によるセルラーゼ生産において、培地の初発pHの影
響について検討した。実施例2で示した無機塩基本液体
培地!当り、大豆抽出物i。
f、ローカストビーンガムlogを含む培地を用い、3
7°0で48時間振とり培養を行った。除菌後の培養液
のセルラーゼ活性を第3表に示した。
第  3  表
【図面の簡単な説明】
第1図は本酵素の至適pHを示す。第2図はほん酵素の
pH安定性を示す。第3図は本酵素を至適温度を示す。 第4図は本酵素の熱安定性を示す。 第5図は、37℃pH7における本酵素の保存安定性を
示す。 第1図至適pH 8,04,06,06,07,08,OH 第2図 pH安定性 保存処理溶液pH 第3固型適温度 温度ω) 第41熱安定性 温度(至) 処理条件:各温度に30分保持後残留酵素力を測定 第5図保存安定性 呆存日数

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. バチルス・ズブチルスの変異株C−12株を培養し、培
    養物からセルラーゼを採取することを特徴とする微生物
    によるセルラーゼの製造法
JP15832684A 1984-07-28 1984-07-28 微生物によるセルラ−ゼの製造法 Granted JPS6135784A (ja)

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JP15832684A JPS6135784A (ja) 1984-07-28 1984-07-28 微生物によるセルラ−ゼの製造法

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JPS6135784A true JPS6135784A (ja) 1986-02-20
JPS6318473B2 JPS6318473B2 (ja) 1988-04-19

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005099481A1 (ja) * 2004-04-14 2005-10-27 Yugengaisha Chima 加工大豆およびその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005099481A1 (ja) * 2004-04-14 2005-10-27 Yugengaisha Chima 加工大豆およびその製造方法

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