JPS6134542Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、表示を有する回転自在な筒体を着脱
できるようにしたことを特徴とする表示装置にお
ける光源装置に関するものである。

光学繊維を導光体として用いてなる表示装置
は、光源が単一または限られた数ですむため省エ
ネルギー型であると共に、光源の保守、点検作業
が軽減できしかも変化に富んだ表示効果を発揮し
うる特徴があるため、最近になつて普及しつつあ
る。ところで光学繊維を用いた表示装置は、多数
本の光学繊維の先端部を表示板の表示に見合うよ
うに固着すると共に、基端部を集束して光源近傍
に臨設するものが多く、通常この光源にはモータ
ーで回転駆動させるカラーフイルターが設置され
ている。したがつて、ランプから発せられる光は
カラーフイルターを透過することにより色もしく
は映像が付され、これが光学繊維に導かれて先端
部すなわち表示板に照光して表示されることにな
る。このような表示装置によつて変化に富んだ表
示はなされるものの、色または映像の変化はカラ
ーフイルターの回転によるため、カラーフイルタ
ーが１回転すると後は同じパターンの繰返しにな
つてしまう憾みがある。そしてこのようなカラー
フイルターはモーターに連設した回転軸に固着し
ているため、他のカラーフイルターに取替えるこ
とができないようになつている。

本考案はこのような状況に鑑み、一層変化に富
んだ光源装置を提供しようとするもので、その要
旨とするところは、光学繊維を導光体として用い
てなる表示装置に使用する光源装置であつて、周
面に表示を有する筒体をその下縁で回転自在かつ
着脱自在に支承して設置すると共にこの筒体を回
転させる駆動機構を設置し、かつ筒体内にランプ
を設置したことを特徴とする表示装置における光
源装置にある。

以下本考案を実施例の図面に従つて詳細に説明
するが、第１図は本考案の光源装置を組込んだ表
示装置の斜視図、第２図は光源装置の斜視図、第
３図は他の光源装置の例を示す斜視図である。

まず第１図に基づき表示装置の概要について説
明すると、Ａはハウジング、Ｂはハウジングの前
面に設置された表示板、Ｃは表示板にあらわされ
た表示、D₁は表示板Ｂに固着された光学繊維の
先端部であり、この先端部D₁が照光されるよう
になつている。勿論表示装置は、図示の例に限ら
れるものではなく、目的に応じて種々の形状、大
きさのものを使用することができ、光学繊維先端
部D₁の表示板Ｂへの固着も図示のように表示Ｃ
箇所に行うだけでなく、表示板全面に一定ピツチ
で規則的に固着するようにしてもよい。

第２図は本考案の光源装置の実施例を示すもの
で、第１図の如き表示装置内に設置されている。
図中１はガラス、合成樹脂等で製作された透光性
の筒体で、図示は省略しているが、この筒体１周
面に着色、模様、文字、図形等の表示が施されて
いる。そしてこの筒体１の下縁にはドーナツ状の
ギア環２が取付けられており、このギア環２と噛
合う複数ギア車３によつて着脱自在に支承されて
いる。４は着脱式のギヤヘツドで、このギヤヘツ
ド４はモーター５より回転するようになつてい
て、この回転により筒体１を回転自在にしてい
る。また図中６は筒体１内に設置されたランプで
あり、７は反射板、８はスイツチ、９は取付け盤
である。

第２図は光源装置の作動機構について説明する
と、まずスイツチ８をONにしモーター５を駆動
する。これによつてギヤヘツド４が回転され、こ
の回転力がギア環２に伝達されて筒体１は回転す
る。筒体１の周面には表示が施されているので、
ランプ６の光を通してこの着色または映像が光学
繊維Ｄの基端部D₂より入射される。そして光学
繊維Ｄによつて導かれた光は、第１図の表示板Ｂ
に固着された先端部D₁より出射して表示Ｃを照
光させることとなる。この筒体１に施されている
表示は、１回転するとその繰り返しになるので、
これを他の表示を有する筒体１と取替えることが
できる。すなわち、本考案の筒体１は下縁で着脱
自に支承されているので、筒体１を上方に持上げ
るだけで取外すことができる。勿論ランプ６の取
替えや点検のために取外すこともできる。一旦取
外した筒体１または他の筒体１を設置するとき
は、筒体１を上方より下降させてギア環２をギア
車３に噛合せればよい。

第３図の光源装置は、別の駆動機構を備えたも
ので、筒体１は複数のローラー１１で支承されて
おり、この下縁に駆動ローラー１０が接圧されて
駆動ローラー１０の回転力を伝達する。したがつ
て第２図の例と同様に筒体１は回転自在となつて
おり、かつ着脱自在に設置されている。なお、図
中１２は押えローラーである。

以上本考案の実施例について説明したが、筒体
１の支承の構造や駆動機構は、これらの例に限定
されるものではなく、他の任意な機構を採用しう
る。また本考案の光源装置は必ずしも表示装置と
同一のハウジング内に設置する必要はなく、光源
装置だけを独立させてもよい。

本考案は以上詳述した如き構成からなるもので
あるから、表示が施された筒体を回転して表示を
変化させることができると共に、この筒体を着脱
することができるので、筒体を交換して更に変化
に富んだ表示を行うことができ、かつランプの取
替えや保守、点検作業が軽減でき、しかも構造が
簡易である等の効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の光源装置を組込んだ表示装置
の斜視図、第２図は本考案の光源装置の実施例を
示す斜視図、第３図は他の光源装置の例を示す斜
視図である。 １……筒体、２……ギア環、３……ギア車、４
……ギアヘツド、５……ランプ、７……反射板、
８……スイツチ、９……取付け盤、１０……駆動
ローラー、１１……ローラー、１２……押えロー
ラー、Ｄ……光学繊維。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 光学繊維を導光体として用いてなる表示装置に
   使用する光源装置であつて、周面に表示を有する
   箇体をその下縁で回転自在かつ着脱自在に支承し
   て設置すると共に、この筒体を回転させる駆動機
   構を設置し、かつ筒体内にランプを設置したこと
   を特徴とする表示装置における光源装置。