JPS6134212A - 耐フイブリル性の改良された銅アンモニア法セルロ−ス繊維およびその製造法 - Google Patents
耐フイブリル性の改良された銅アンモニア法セルロ−ス繊維およびその製造法Info
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- JPS6134212A JPS6134212A JP14956784A JP14956784A JPS6134212A JP S6134212 A JPS6134212 A JP S6134212A JP 14956784 A JP14956784 A JP 14956784A JP 14956784 A JP14956784 A JP 14956784A JP S6134212 A JPS6134212 A JP S6134212A
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- Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は、耐フィブリル性ψ改良された銅アンモニア法
セルロース繊維およびその製造法に関する。
セルロース繊維およびその製造法に関する。
従来の技術
現在、銅アンモニア法によるセルロース繊維はlEdm
und Th1eleによる流下式緊張紡糸法によって
製造され、そしてその紡糸法の特徴は、まず第一段階と
して低温凝固液により、緩慢な凝固状態で延伸が行なわ
れ、次いで第二段階として高温凝固液により脱アンモニ
アと馳部1が、すなわち凝固が行なわれる。その後硫酸
水溶液で再生され、水洗、乾燥を経て糸条物に形成され
る。従って製造される糸条を構成するマルチフィラメン
トは他の繊維に比較して(11極めて細い繊度の繊維を
技術的に容易に製造可能である。(2)M造された繊維
が比較的均一な断面構造を有している等々の特徴があり
、得られた織物、編物は非常にソフトタッチ、シルキー
タッチであり、かつ制電性、吸湿性が良好で、一般にラ
ンジェリ−1裏地等のインナー分野に好評であった。
und Th1eleによる流下式緊張紡糸法によって
製造され、そしてその紡糸法の特徴は、まず第一段階と
して低温凝固液により、緩慢な凝固状態で延伸が行なわ
れ、次いで第二段階として高温凝固液により脱アンモニ
アと馳部1が、すなわち凝固が行なわれる。その後硫酸
水溶液で再生され、水洗、乾燥を経て糸条物に形成され
る。従って製造される糸条を構成するマルチフィラメン
トは他の繊維に比較して(11極めて細い繊度の繊維を
技術的に容易に製造可能である。(2)M造された繊維
が比較的均一な断面構造を有している等々の特徴があり
、得られた織物、編物は非常にソフトタッチ、シルキー
タッチであり、かつ制電性、吸湿性が良好で、一般にラ
ンジェリ−1裏地等のインナー分野に好評であった。
発明が解決しようとする問題点
しかしながら、銅アンモニア法セルロース繊維をポリエ
ステルフィラメントと混繊し、1500〜3000T/
mに撚糸して婦人ドレス、ブラウス等のアウター分野に
進出しようとする場合、特にロータリーワッシャーでの
シボ立て、サーキュラ−型高圧液流染色機による染色工
程およびポリエステルの減量加工工程等における湿潤状
態で織物同志或は染色機材質との摩擦により単糸表面に
フィブリルが発生し白っぽい帯状の欠点が発生し商品価
値を大きく阻害しているのが現状であった。
ステルフィラメントと混繊し、1500〜3000T/
mに撚糸して婦人ドレス、ブラウス等のアウター分野に
進出しようとする場合、特にロータリーワッシャーでの
シボ立て、サーキュラ−型高圧液流染色機による染色工
程およびポリエステルの減量加工工程等における湿潤状
態で織物同志或は染色機材質との摩擦により単糸表面に
フィブリルが発生し白っぽい帯状の欠点が発生し商品価
値を大きく阻害しているのが現状であった。
一般に、銅′rンモニア法セルロース繊維のような再生
セルロース繊維は、その最小単位のグリコース鎖が集束
してミセルを形成し、そのミセルが更に集束してミクロ
フィブリルとなり、更にこれらが一つの繊条に県東して
フィブリルを形成し、このフィブリルが集って一つの繊
維を形成しくいる。従ってこのようなフィブリルの築合
体の繊維はフィブリルの結合度合いが弱いと何等かの摩
擦によって破壊され易い性質を有する。そして、このよ
うな現象は一般に湿式紡糸法を採用している湿式アクリ
ル繊維、湿式ビニロン繊維等においても発生する。
セルロース繊維は、その最小単位のグリコース鎖が集束
してミセルを形成し、そのミセルが更に集束してミクロ
フィブリルとなり、更にこれらが一つの繊条に県東して
フィブリルを形成し、このフィブリルが集って一つの繊
維を形成しくいる。従ってこのようなフィブリルの築合
体の繊維はフィブリルの結合度合いが弱いと何等かの摩
擦によって破壊され易い性質を有する。そして、このよ
うな現象は一般に湿式紡糸法を採用している湿式アクリ
ル繊維、湿式ビニロン繊維等においても発生する。
湿式紡糸法で紡糸される繊維の中でビスコースレーヨン
繊維はフィブリル化しにくいと言われている。ビスコ−
スレー°ヨン繊維が耐フィブリル性が良好な理由は、単
糸表層部に結晶化度の大きい結晶の大きさ、長さ、中の
小さいスキン構造が形成されていて湿潤摩擦抵抗が極め
て大きいためと考えられている。
繊維はフィブリル化しにくいと言われている。ビスコ−
スレー°ヨン繊維が耐フィブリル性が良好な理由は、単
糸表層部に結晶化度の大きい結晶の大きさ、長さ、中の
小さいスキン構造が形成されていて湿潤摩擦抵抗が極め
て大きいためと考えられている。
それに対して銅アンモニア法セルロース繊維はビスコー
スレーヨン繊維にみられるようなスキン層はなく単糸全
体が結晶化度の小さい結晶の大きさ、長さ中の大きいコ
ア構造で形成されていて、湿潤摩擦抵抗に弱いためと考
えられていた。そのために銅アンモニア法セルロース繊
維は前述した素晴しい特性をもつにもかかわらず、フィ
ブリル化し易いためアウター分野への用途展開が熱望さ
れつつもあきらめられていたのが現状であった。
スレーヨン繊維にみられるようなスキン層はなく単糸全
体が結晶化度の小さい結晶の大きさ、長さ中の大きいコ
ア構造で形成されていて、湿潤摩擦抵抗に弱いためと考
えられていた。そのために銅アンモニア法セルロース繊
維は前述した素晴しい特性をもつにもかかわらず、フィ
ブリル化し易いためアウター分野への用途展開が熱望さ
れつつもあきらめられていたのが現状であった。
このような従来の問題点に鑑み、それを改善すべく永年
にわたり研究を重ねてついに本発明をなすに到った。
にわたり研究を重ねてついに本発明をなすに到った。
問題を解決するための手段
本発明の目的は、耐フィブリル性の改良された&+M−
fンモニア法セルロース繊維およびその製造法を提供す
るにある。
fンモニア法セルロース繊維およびその製造法を提供す
るにある。
ずなわぢ、本発明の目的を達成するための本発明の第1
の要旨は、濃度5%の硫酸溶液に浸漬させなから、本綿
布金1」18号を貼付けた38r、p、mで回転する直
径80冨買の回転ローラー上に繊維を0.08g /
dの荷重下でまたがらせて摩擦させて、該繊維が切断に
至る回転数が150回以上の性能を有することを特徴と
する耐フィブリル性の改良された銅アンモニア法セルロ
ース繊維にあり、また第2の要旨は、銅アンモニア法セ
ルロース繊維の流下式緊張紡糸法において、紡糸原液を
紡糸口金より吐出せしめ次いで、サイフオン式流下液体
浴よりなる濾斗型廷伸管を用い、低温凝固液を用いて脱
アンモニア率を零から数パーセントの範囲に維持して一
次延伸を行い、さらにその直下に設けた自由落下部に流
下させて二次延伸を行む1ながら、この部分に液体噴射
器を設けて該噴射器より高温凝固液を糸条の流下方向に
、かつ糸条に向けて噴射衝突せしめ、その時め糸条の紡
糸速度(Vf)と凝固液噴射速度(V冒)との相対速度
差(Vf−シー)を−5〜−70の範囲に維持する条件
下で急激な延伸と凝固とを行い、次いで凝固部に導いて
凝固を殆ど完了せしめて引取ることを特徴とする耐フィ
ブリル性の改良された銅アンモニア法セルロース繊維の
製造法にある。
の要旨は、濃度5%の硫酸溶液に浸漬させなから、本綿
布金1」18号を貼付けた38r、p、mで回転する直
径80冨買の回転ローラー上に繊維を0.08g /
dの荷重下でまたがらせて摩擦させて、該繊維が切断に
至る回転数が150回以上の性能を有することを特徴と
する耐フィブリル性の改良された銅アンモニア法セルロ
ース繊維にあり、また第2の要旨は、銅アンモニア法セ
ルロース繊維の流下式緊張紡糸法において、紡糸原液を
紡糸口金より吐出せしめ次いで、サイフオン式流下液体
浴よりなる濾斗型廷伸管を用い、低温凝固液を用いて脱
アンモニア率を零から数パーセントの範囲に維持して一
次延伸を行い、さらにその直下に設けた自由落下部に流
下させて二次延伸を行む1ながら、この部分に液体噴射
器を設けて該噴射器より高温凝固液を糸条の流下方向に
、かつ糸条に向けて噴射衝突せしめ、その時め糸条の紡
糸速度(Vf)と凝固液噴射速度(V冒)との相対速度
差(Vf−シー)を−5〜−70の範囲に維持する条件
下で急激な延伸と凝固とを行い、次いで凝固部に導いて
凝固を殆ど完了せしめて引取ることを特徴とする耐フィ
ブリル性の改良された銅アンモニア法セルロース繊維の
製造法にある。
以下、本発明を図示の一例により詳述する。
′rPJ1図は本発明を実施するための装置の一例を示
す縦断面図である。第1図において1は外部絶叫であり
2は上部絶叫である。該上部絶叫2は外部絶叫1内の上
部に絶叫支持具3および4を用いて装着されている。5
は外部絶叫の上部に取り付けられた低温凝固液の注入口
であり、低温凝固液は該注入口から瀘斗内に注入され上
部絶叫2に満され流下される。糸条の紡糸に際しては紡
糸原液Aは紡糸口金6を通して低温凝固液を満した上部
絶叫すなわちサイフオン式流下液体浴よりなる絶叫型延
伸管内に吐出される。上部絶叫では糸の凝固を押えて一
次延伸が行なわれるので、この部分を延伸管とも呼称す
る。延伸管内において糸条7は凝固部を脱アンモニア率
で零から数パーセントの範囲に維持して延伸される。
す縦断面図である。第1図において1は外部絶叫であり
2は上部絶叫である。該上部絶叫2は外部絶叫1内の上
部に絶叫支持具3および4を用いて装着されている。5
は外部絶叫の上部に取り付けられた低温凝固液の注入口
であり、低温凝固液は該注入口から瀘斗内に注入され上
部絶叫2に満され流下される。糸条の紡糸に際しては紡
糸原液Aは紡糸口金6を通して低温凝固液を満した上部
絶叫すなわちサイフオン式流下液体浴よりなる絶叫型延
伸管内に吐出される。上部絶叫では糸の凝固を押えて一
次延伸が行なわれるので、この部分を延伸管とも呼称す
る。延伸管内において糸条7は凝固部を脱アンモニア率
で零から数パーセントの範囲に維持して延伸される。
一次延伸された糸条7は上部絶叫2の下端出口より低温
凝固液と共に流下される。8は糸条の自白落下部であり
、この部分で糸条は二次延伸される。9は自由落下部8
に設けられた液体噴射器であり、注入口10より高温凝
固液が注入され、11として示すように液体噴射器9の
噴射孔より糸条7の流下方向にかつ糸条7に向けて噴射
f%j突セしめられる。液体噴射器9はリング状に形成
されており、中心の貫通孔12に糸条を貫通流下せしめ
て、滞留室13に満された高温凝固液を斜面14の円周
に治って穿孔された数ケ所の噴射孔より噴射衝突せしめ
るように構成されている。
凝固液と共に流下される。8は糸条の自白落下部であり
、この部分で糸条は二次延伸される。9は自由落下部8
に設けられた液体噴射器であり、注入口10より高温凝
固液が注入され、11として示すように液体噴射器9の
噴射孔より糸条7の流下方向にかつ糸条7に向けて噴射
f%j突セしめられる。液体噴射器9はリング状に形成
されており、中心の貫通孔12に糸条を貫通流下せしめ
て、滞留室13に満された高温凝固液を斜面14の円周
に治って穿孔された数ケ所の噴射孔より噴射衝突せしめ
るように構成されている。
この部分において糸条の紡糸速度(Vf)と凝固液の噴
射速度(Vw)との相対速度差<vr−シー)を−5〜
−70の範囲に維持するように凝固液の噴射速度が調整
される。−5以下では繊維の耐フィブリル性が向上せず
、−70以上では糸条の切断が起るため、より好ましい
範囲は−10〜−60である。このように条件設定する
ことによりこの部分で糸条は急激な延伸と凝固作用を受
ける。次いで糸条は凝固部に導かれ凝固を完了せしめて
次工程へ引取られる。
射速度(Vw)との相対速度差<vr−シー)を−5〜
−70の範囲に維持するように凝固液の噴射速度が調整
される。−5以下では繊維の耐フィブリル性が向上せず
、−70以上では糸条の切断が起るため、より好ましい
範囲は−10〜−60である。このように条件設定する
ことによりこの部分で糸条は急激な延伸と凝固作用を受
ける。次いで糸条は凝固部に導かれ凝固を完了せしめて
次工程へ引取られる。
15として示すのが凝固部である。この部分には上方よ
り流下してくる凝固液が一定の深さに滞留せしめられて
いる。この現象を維持するために自由落下部は負圧に維
持されるがそのために管16は別に設けられた負圧維持
装置に接続されている。
り流下してくる凝固液が一定の深さに滞留せしめられて
いる。この現象を維持するために自由落下部は負圧に維
持されるがそのために管16は別に設けられた負圧維持
装置に接続されている。
17は糸条の走行方向を変向するための変向棒である。
上述したような構成をもって本発明は達成される。
本発明における耐フィブリル性の評価方法は次の通りで
ある。すなわち、評価装置として第2図に示す回転ロー
ラ一式摩擦切断測定器を使用した。
ある。すなわち、評価装置として第2図に示す回転ロー
ラ一式摩擦切断測定器を使用した。
評価手順としては、木綿布金巾18号を貼りつけた回転
ローラー(直径80m)1Bの下部を容器に満した5%
(正量%)硫酸溶液19中に浸漬さ妊ながら38 r、
p、mで回転させ、その上に一端を固定部20に固定し
他端に0.08g / dの荷重21をかけた糸条22
を張設し、この糸条が回転ローラーの摩擦によって切断
に到るまでの所要回転数で評価した。
ローラー(直径80m)1Bの下部を容器に満した5%
(正量%)硫酸溶液19中に浸漬さ妊ながら38 r、
p、mで回転させ、その上に一端を固定部20に固定し
他端に0.08g / dの荷重21をかけた糸条22
を張設し、この糸条が回転ローラーの摩擦によって切断
に到るまでの所要回転数で評価した。
回転数の多いものほど耐フィブリル性は良好であり、回
数の少ないものほど耐フィブリル性は悪いと判定した。
数の少ないものほど耐フィブリル性は悪いと判定した。
このような評価方法を採用した理由は、本発明者等の研
究によれば耐フィブリル性の劣る繊維はど酸に侵されて
多数のフィブリルを発生するという知見が得られており
、したがって酸に侵され易いものほどローラーの回転摩
擦により早く切断すると考えられるからである。
究によれば耐フィブリル性の劣る繊維はど酸に侵されて
多数のフィブリルを発生するという知見が得られており
、したがって酸に侵され易いものほどローラーの回転摩
擦により早く切断すると考えられるからである。
第3図から解るように(Vf−Vw)の値をマイナスに
すれば、糸条の耐フィブリル性が大rlJに改善される
。そして本発明では耐フィブリル性をローラー摩擦切断
回数で表わした数値が150回以上の耐フィブリル性の
改良された銅アンモニア法セルロース繊維を得ることが
でき、さらにビスコースレーヨン繊維並の耐フィブリル
性を有する糸条を得ることができるのである。
すれば、糸条の耐フィブリル性が大rlJに改善される
。そして本発明では耐フィブリル性をローラー摩擦切断
回数で表わした数値が150回以上の耐フィブリル性の
改良された銅アンモニア法セルロース繊維を得ることが
でき、さらにビスコースレーヨン繊維並の耐フィブリル
性を有する糸条を得ることができるのである。
実施例
さらに本発明を実施例でもって詳述する。
実施例1〜6
銅アンモニア法セルロース繊維の紡糸法としてホフマン
式連続式紡糸(化繊便覧P −273、昭和38年5月
28日発行 丸善)を用いた。
式連続式紡糸(化繊便覧P −273、昭和38年5月
28日発行 丸善)を用いた。
まず紡糸口金は紡口孔径0.5■φの45個穿孔したも
のを用いた。これにより75d/45filの繊維を紡
糸した。紡糸絶叫として上部苑斗の上端管径19+nφ
、それに続く円筒管長16(lam。
のを用いた。これにより75d/45filの繊維を紡
糸した。紡糸絶叫として上部苑斗の上端管径19+nφ
、それに続く円筒管長16(lam。
さらにその下に続(円錐部の管長90mn、さらにその
下に続く立長管径7 +nφ、亘長管長300能、のも
のを用いた。また外部源:斗は全長900鮪のものを用
いた。さらに自由落下瓜を150富スとし、そのほぼ中
間に液体噴射器を装着した。そし”C凝固部の液深を1
70flに開塾した。
下に続く立長管径7 +nφ、亘長管長300能、のも
のを用いた。また外部源:斗は全長900鮪のものを用
いた。さらに自由落下瓜を150富スとし、そのほぼ中
間に液体噴射器を装着した。そし”C凝固部の液深を1
70flに開塾した。
紡糸に際して上部濾;斗に温度37℃の低温凝固液を4
50mρ/分の割合で注入し、それにより糸条の脱アン
モニア率を0〜6%に維持した。また液体噴射器には6
5.70.75℃の3段階の温度の高温凝固液を450
.550ml11分の2段階の量で供給し噴射した(こ
の結果(シf−Vw)の値はマイナスとなる。)。
50mρ/分の割合で注入し、それにより糸条の脱アン
モニア率を0〜6%に維持した。また液体噴射器には6
5.70.75℃の3段階の温度の高温凝固液を450
.550ml11分の2段階の量で供給し噴射した(こ
の結果(シf−Vw)の値はマイナスとなる。)。
このような条件下に紡糸速度130m/分で紡糸し、糸
条の延伸、凝固を行い、その後再生、水洗、オイリング
、乾・燥、オイリング各工程の連続する工程を通して最
終的に巻取って6種類の糸条を得て、そのローラー摩擦
切断回転数をδ(り足して第1表に示した。
条の延伸、凝固を行い、その後再生、水洗、オイリング
、乾・燥、オイリング各工程の連続する工程を通して最
終的に巻取って6種類の糸条を得て、そのローラー摩擦
切断回転数をδ(り足して第1表に示した。
比較例1〜3、参考例
比較例として液体・噴射器に350ml!/分の凝固液
を65.70.75℃の3段階の温度で供給して(Vf
−Vw)の値をプラスにして紡糸した。第1表に得られ
た糸条のそれぞれのローラー摩擦切断回数を示した。ま
た、従来法による銅アンモニア法レーヨン繊維の紡糸条
件と糸条のローラー摩擦切断回数およびビスコース・レ
ーヨン繊維のローラー摩擦切断回数とを示し参考例とし
た。
を65.70.75℃の3段階の温度で供給して(Vf
−Vw)の値をプラスにして紡糸した。第1表に得られ
た糸条のそれぞれのローラー摩擦切断回数を示した。ま
た、従来法による銅アンモニア法レーヨン繊維の紡糸条
件と糸条のローラー摩擦切断回数およびビスコース・レ
ーヨン繊維のローラー摩擦切断回数とを示し参考例とし
た。
第1表に示した実施例、比較例および参考例の(Vf−
Vw)の値とローラー摩擦切断回数との関係を第3図に
グラフ化している。
Vw)の値とローラー摩擦切断回数との関係を第3図に
グラフ化している。
第1表および第3図かられかるように(Vf−シー)の
値がマイナスとした本発明の方法により得られた実施例
1〜6の糸条のローラー摩擦切断回数は200〜400
回と大きく、比較例で示された糸条と比べても耐フィブ
リル性が向上していることがよくわかる。さらにこの数
値は、参考例で示された従来法による銅アンモニア法レ
ーヨン繊維の20〜100回と比べると2〜8倍に改良
されていることをしめしている。また、ビスコースレー
ヨン繊維と同程度の耐フィブリル性を有する糸条を製造
し得る可能性も示している。
値がマイナスとした本発明の方法により得られた実施例
1〜6の糸条のローラー摩擦切断回数は200〜400
回と大きく、比較例で示された糸条と比べても耐フィブ
リル性が向上していることがよくわかる。さらにこの数
値は、参考例で示された従来法による銅アンモニア法レ
ーヨン繊維の20〜100回と比べると2〜8倍に改良
されていることをしめしている。また、ビスコースレー
ヨン繊維と同程度の耐フィブリル性を有する糸条を製造
し得る可能性も示している。
さらに、第4図には実施例により得られた糸の編地にお
けるフィブリル発生の、第5図には従来の銅アンモニア
法レーヨン繊維の編地におけるフィブリル発生のそれぞ
れの写真を示した。このフィブリル発生の比較は同一条
件の摩擦によって行なったものである。第4図でフィブ
リルは2〜3本であるのに対し、第5図では多数本のフ
ィブリルが発生していることがわかる。
けるフィブリル発生の、第5図には従来の銅アンモニア
法レーヨン繊維の編地におけるフィブリル発生のそれぞ
れの写真を示した。このフィブリル発生の比較は同一条
件の摩擦によって行なったものである。第4図でフィブ
リルは2〜3本であるのに対し、第5図では多数本のフ
ィブリルが発生していることがわかる。
以下余白
発明の効果
本発明によれば、耐フィブリル性の改良された銅アンモ
ニア法セルロースi維およびその製造法が提供され、紡
糸条件を選定することによって、ビスコースレーヨン繊
維の耐フィブリル性ヲ有スる繊維が得られる効果がある
。
ニア法セルロースi維およびその製造法が提供され、紡
糸条件を選定することによって、ビスコースレーヨン繊
維の耐フィブリル性ヲ有スる繊維が得られる効果がある
。
第1図は本発明を実施するための装置の一例を示す縦断
面図、第2図は回転ローラ一式摩擦切断測定器の説明図
、第3図は(Vf−Vs+)とローラー摩擦切断回数と
の関係図、第4図は本発明により得られた糸の編地にお
けるフィブリル発生の一写真、第5図は従来糸の編地に
おけるフィブリル発生の写真。 1・−・外部絶叫、2−・−上部絶叫、3および4−絶
叫支持具、5−・凝固液注入口、6−・紡糸口金、7−
・・糸条、8−自由落下部、9−液体噴射器、10−・
注入口(11−・液体噴射衝突の状況を示す、12−・
−貫通孔、13−・・滞留室、14−斜面、15・−凝
固部、16・−・管、17−・変向棒、18・−木綿布
貼回転ローラー、19−・−硫@溶液、20−・・固定
部、21−荷重、22−糸条特許出願人 旭化成工業
株式会社 第3図 <Vt VW) 芽4困 第5困
面図、第2図は回転ローラ一式摩擦切断測定器の説明図
、第3図は(Vf−Vs+)とローラー摩擦切断回数と
の関係図、第4図は本発明により得られた糸の編地にお
けるフィブリル発生の一写真、第5図は従来糸の編地に
おけるフィブリル発生の写真。 1・−・外部絶叫、2−・−上部絶叫、3および4−絶
叫支持具、5−・凝固液注入口、6−・紡糸口金、7−
・・糸条、8−自由落下部、9−液体噴射器、10−・
注入口(11−・液体噴射衝突の状況を示す、12−・
−貫通孔、13−・・滞留室、14−斜面、15・−凝
固部、16・−・管、17−・変向棒、18・−木綿布
貼回転ローラー、19−・−硫@溶液、20−・・固定
部、21−荷重、22−糸条特許出願人 旭化成工業
株式会社 第3図 <Vt VW) 芽4困 第5困
Claims (2)
- (1)濃度5%の硫酸溶液に浸漬させた、木綿布金巾1
8号を貼付けた38r.p.mで回転する直径80mm
の回転ローラー上に繊維をまたがらせ、0.08g/d
の荷重下で摩擦させて、該繊維が切断に到る回転数が1
50回以上の性能を有することを特徴とする耐フィブリ
ル性の改良された銅アンモニア法セルロース繊維 - (2)銅アンモニア法セルロース繊維の流下式緊張紡糸
法において、紡糸原液を紡糸口金より吐出せしめ、次い
で、サイフオン式流下液体浴よりなる濾斗型延伸管を用
い、低温凝固液を用いて脱アンモニア率を零から数パー
セントの範囲に維持して一次延伸を行い、さらにその直
下に設けた自由落下部に流下させて二次延伸を行いなが
ら、この部分に液体噴射器を設けて、該噴射器より高温
凝固液を糸条の流下方向に、かつ糸条に向けて噴射衝突
せしめ、その時の糸条の紡糸速度(Vf)と凝固液噴射
速度(Vw)との相対速度差(Vf−Vw)を−5〜−
70の範囲に維持する条件下で急激な延伸と凝固とを行
い、次いで凝固部に導いて凝固を殆んど完了せしめて引
取ることを特徴とする耐フィブリル性の改良された銅ア
ンモニア法セルロース繊維の製造法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14956784A JPS6134212A (ja) | 1984-07-20 | 1984-07-20 | 耐フイブリル性の改良された銅アンモニア法セルロ−ス繊維およびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14956784A JPS6134212A (ja) | 1984-07-20 | 1984-07-20 | 耐フイブリル性の改良された銅アンモニア法セルロ−ス繊維およびその製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6134212A true JPS6134212A (ja) | 1986-02-18 |
Family
ID=15478004
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14956784A Pending JPS6134212A (ja) | 1984-07-20 | 1984-07-20 | 耐フイブリル性の改良された銅アンモニア法セルロ−ス繊維およびその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6134212A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5403530A (en) * | 1991-02-15 | 1995-04-04 | Courtaulds Plc | Elongate member production method |
JP2001248014A (ja) * | 2000-03-01 | 2001-09-14 | Asahi Kasei Corp | 異型断面再生セルロース繊維 |
KR100770739B1 (ko) | 2007-07-05 | 2007-10-26 | (주)사천화섬 | 인견의 가공방법 |
WO2024080299A1 (ja) * | 2022-10-14 | 2024-04-18 | 旭化成株式会社 | セルロース繊維、及び該セルロース繊維を用いた製品 |
-
1984
- 1984-07-20 JP JP14956784A patent/JPS6134212A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5403530A (en) * | 1991-02-15 | 1995-04-04 | Courtaulds Plc | Elongate member production method |
JP2001248014A (ja) * | 2000-03-01 | 2001-09-14 | Asahi Kasei Corp | 異型断面再生セルロース繊維 |
KR100770739B1 (ko) | 2007-07-05 | 2007-10-26 | (주)사천화섬 | 인견의 가공방법 |
WO2024080299A1 (ja) * | 2022-10-14 | 2024-04-18 | 旭化成株式会社 | セルロース繊維、及び該セルロース繊維を用いた製品 |
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