JPS6133155B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、設定時間によりアラーム音を変化さ
せる電子タイマーに関する。

本発明の目的は、設定時間によりアラーム音を
変化させることにより時間表示を見ずに経過又は
残り時間を知ることにある。

本発明の他の目的は、アラーム音の発生時間に
よりアラーム音の大きさを変化させ、アラーム音
の効果を十分に引き出すことにある。

従来、用いられていた電子タイマー用アラーム
は、設定時間になると電子ブザー等により連続音
又は、間欠音を発生させることにより設定時間を
知らしめていた。この方式によるとアラーム音
は、常に同一の形式のアラーム音しか発生でき
ず、このために馴れによりアラーム音の聞き落と
し等の事故が発生していた。また、アラーム音の
大きさが変化しないため騒音等によりアラーム音
が聞き取れない事態が生じ、アラームの使用を不
可能にしていた。さらに同一パターンのアラーム
音しか発生できないため、設定した時間の確認は
全て時間表示部を目視しなければならず大変な労
力を費やしていた。

本発明は、かかる欠点を除去したものであり、
アラーム音発生部を内蔵の時間データ、アラーム
音データ記憶部の発生する信号により制御し、音
色、発音パターン、エンベロープ、音階信号、曲
目のいずれか１項目もしくは複数の項目について
信号を変化させることにより多種のアラーム音を
発生させ、従来のアラーム付電子タイマーの欠点
を全て除去している。

以下に図を用いて、本発明の詳細な説明を行な
う。第１図は、本発明の一実施例を示す図であ
り、１１は基準信号発生部により発生された基準
信号は、１２分周部により分周され、時間用基準
信号を得る。１３表示部は、１２分周部により得
られた時間用基準信号により時間の表示を行な
う。１４アラーム時間設定部は、１３表示部の時
間データと、１５外部アラーム時間設定信号とを
比較し、両者が一致したときアラーム発生信号を
出力する。１６時間データ、アラーム音データ記
憶部は、１４アラーム時間設定部により得られた
一致信号により時間データを選択すると同時に、
１２分周部よりの分周信号により音色、発生パタ
ーン、エンベロープ、音階信号、曲目の内、いず
れか１項目もしくは複数の項目をアラーム音デー
タにより選択し、アラーム音を発生する。また、
１６時間データ、アラーム音データ記憶部は、１
７外部選択端子に入力される信号によりアラーム
音を自由に選択し、凡用性を向上させている。１
６時間データ、アラーム音データ記憶部により発
生されたアラーム音は、１８増幅部により増幅さ
れ、１９出力端子より出力されアラーム音を発生
する。第２図は、第１図１６に示す時間データ、
アラーム音記憶部の構成の一実施例を示す図であ
り、２２入力端子に入力される時間一致信号によ
り、２１時間データ判別部は、一致時間の検知を
行なう。２１時間データ判別部の出力する一致時
間により、２３時間データ記憶部は、時間により
アラーム音のデータを選択し、２４アラーム音発
生部にアラーム音データを出力する。また、２３
時間データ記憶部は、２８外部選択端子により外
部から時間データの選択もしくは書き込みを行な
い自由にアラーム音データの変更を行なうことが
可能である。２４アラーム音発生部は、２３時間
データ記憶部からのアラーム音データにより、２
５分周信号入力端子に入力される分周信号を選
択、分周、加算等の操作を行ない、音色、発生パ
ターン、音階信号、曲目等の異なるアラーム音を
作成する。さらに、２４アラーム音発生部により
発生したアラーム音は、２６エンベロープ制御部
に入力され、２３時間データ記憶部よりアラーム
音データと同時に出力されるエンベロープデータ
により、エンベロープ制御を行ない、音色、発生
パターン、音階信号、曲目等にエンベロープを付
加し、より音楽性を豊かにして、２７出力端子よ
りアラーム音を出力する。

本発明は、上記に示す如く従来、用いられてい
たアラーム付電子タイマーに比較して多種、多様
のアラーム音を提供することが可能であり、アラ
ーム音を聞き落とす等の問題をなくすことができ
る。さらに時間データ記憶部により時刻に対する
アラーム音が出力されるので、アラーム音により
現在時刻を推定することもできる。また、エンベ
ロープ等を付加することにより従来のピツピツピ
ツというアラーム音に比べ、音のむくらみが増す
とともに演奏効果の向上が著しく、音楽性に富ん
だアラーム音の提供ができる。

本発明の応用は、アラーム付電子タイマーにと
どまらず、時刻チヤイム、放送用プログラマ等に
応用が考えられ、非常に有用である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例を示す図。１１…
…基準信号発生部、１２……分周部、１３……表
示部、１４……アラーム時間設定部、１５……外
部アラーム時間設定信号、１６……時間データ、
アラーム音データ記憶部、１７……外部選択端
子、１８……増幅部、１９……出力端子。 第２図は、第１図１６に示す時間データ、アラ
ーム音データ記憶部の構成の一実施例を示す図。
２１……時間データ判別部、２２……入力端子、
２３……時間データ記憶部、２４……アラーム音
発生部、２５……分周信号入力端子、２６……エ
ンベロープ制御部、２７……出力端子、２８……
外部選択端子。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ａ 基準信号発生部と、 ｂ 前記基準信号発生部からの基準信号を分周す
   る分周部と、 ｃ 前記分周部から出力される時間用基準信号に
   対応する時間の表示をする表示部と、 ｄ 前記表示部の時間データと外部アラーム時間
   設定信号とを比較し一致したときにアラーム発
   生信号を出力するアラーム時間設定部と、 ｅ アラーム音データとエンベロープデータが記
   憶され前記表示部の時間データと前記アラーム
   発生信号に対応する前記アラーム音データと前
   記エンベロープデータが読み出される時間デー
   タ記憶部と、 ｆ 前記時間データ記憶部から読み出された前記
   アラーム音データを入力して前記分周器からの
   分周信号に基づきアラーム音信号を作成するア
   ラーム音発生部と、 ｇ 前記エンベロープデータを入力し前記アラー
   ム音信号にエンベロープ制御を行なうエンベロ
   ープ制御部と、 ｈ 前記エンベロープ制御部からの出力を増幅し
   てアラーム出力信号を出力する増幅部よりなる
   ことを特徴とする電子タイマー。