JPS6132886Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、コンクリートポンプに付設されたホ
ツパの吊上げ装置に関するものである。

従来のコンクリートポンプのホツパ吊上げ装置
は、第１図に示すようにコンクリートポンプのシ
リンダａが配設された架台１上に固定ポスト２を
立設し、固定ポスト２の中途にホツパｂを枢着３
して回転可能に取付け、固定ポスト２の上端とホ
ツパｂの右端間にレバーブロツク４よりなる吊上
げ器ｃを連結して、通常は、ホツパｂを下げてそ
のゲートハウジング６をコンクリートポンプのシ
リンダａに連通せしめてコンクリート材料を供給
し、コンクリートポンプのシリンダａ、ホツパｂ
のゲートバルブ５、ゲートハウジング６の補修点
検、損傷品の取換え時に、吊上げ器ｃによつて図
示のようにホツパｂを吊上げることができるよう
になつている。なお図中７は箱体である。

しかしながら、前記のような固定ポスト２を設
けると、稼特時においてその固定ポスト２のみが
上方に大きく突出した状態となり、作業の妨げに
なるとともに、法規などにより外形寸法が規定さ
れる場合にその固定ポスト２の存在だけで大きな
使用制限を受けることになり、さらに、外観上も
好ましくない。

本案は、従来のコンクリートポンプのホツパ吊
上げ装置における前記したような難点を解消する
考案に係り、架台に立設されたポスト受台と、同
ポスト受台に回転可能に取付けられたホツパと、
前記ポスト受台上に直立およびコンクリートポン
プ側箱体上の折畳位置に可動に取付けられたカバ
ー兼ポストと、前記箱体側から前記カバー兼ポス
トに連結された直立位置維持用ワイヤロープと、
同カバー兼ポストとホツパとの間に取外自在に連
結して前記ホツパを吊上げる吊上げ器とを具備し
た点に特徴を有するものであつて、その目的とす
る処は、通常の稼動時にはコンパクトに折畳むこ
とができて作業の妨げになりないようにしたコン
クリートポンプのホツパ吊上げ装置を提供するに
ある。

本考案は、前記の構成になつており、ホツパを
ポスト受台側に回転可能に取付け、ポスト受台上
にカバー兼ポストを直立およびコンクリートポン
プ側箱体上の折畳位置に可動に取付けるととも
に、前記箱体側から前記カバー兼ポストに直立位
置維持用のワイヤロープを連結して、カバー兼ポ
ストとホツパとの間に吊上げ具を取外自在に連結
するようになつているので、ポスト受台上にカバ
ー兼ポストを直立させて吊上げ器でホツパを吊上
げることができ、コンクリートポンプのシリン
ダ、ホツパのゲートバルブ、ゲートハウジング部
分の補修点検、損傷部分の取換えを容易にでき、
また、コンクリートポンプの通常稼動時は、吊上
げ器を外しカバー兼ポストを折畳位置にしてコン
クリートポンプ側箱体のカバーとして用い異物の
進入が防止され、ワイヤロープは自動的にカバー
兼ポスト下にコンパクトに配置され、吊上げ器は
取外し可能であつて、コンパクトな折畳状態にな
り上方が広く開放されてホツパへのコンクリート
材料の供給等の作業が容易となる。

また、本考案においては、通常の稼動時にコン
パクトになるので使用制限を受けず、さらに、外
観がすつきりするなどの実用性を有する。

以下本考案の実施例を図示について説明する。

第２図、第３図に本考案の一実施例を示し、図
中ａは架台１に配設されたコンクリートポンプの
シリンダ、ｂはホツパであつて、ホツパｂは架台
１上に立設されたポスト受台１１に枢着３して回
転可能に取付けられ、ポスト受台１１上には、丁
番１２によつてカバー兼ポスト１３が第３図に示
す直立位置と第２図に示すコンクリートポンプ側
箱体７上の折畳位置に可動に取付けられていると
ともに、箱体７側からカバー兼ポスト１３の下側
に直立位置維持用のワイヤロープ１４が連結さ
れ、第３図に示す直立位置のカバー兼ポスト１３
の上端部とホツパｂの右側部に取外自在に連結し
たレバーブロツク４よりなる吊上げ器ｃによつ
て、ホツパｂを第２図に示す水平状態から第３図
に示す回転して吊上げるようになつている。図中
１５はポスト受台１１の上端右側に枢着１５′さ
れたボルトであつて、該ボルト１５は、カバー兼
ポスト１３の右側下部に設けたアングル部材１６
にナツト止め、係止等の適宜手段で連結自在にな
つており、吊上げ器ｃを取付けていない場合のカ
バー兼ポスト１３の直立位置の維持具になつてい
る。図中５はゲートバルブ、６はゲートハウジン
グである。

図示の実施例は、前記構造になつているので、
通常のポンプ稼動時には、第２図のように折畳位
置のカバー兼ポスト１３が箱体７上でカバーの役
割ををなしかつワイヤロープ１４が自動的にカバ
ー兼ポスト１３下に配置され、ホツパｂは同図の
ように水平状態となり、ゲートハウジング６がコ
ンクリートポンプのシリンダａに連通され、同ホ
ツパｂ内にコンクリート材料を供給でき、コンク
リートポンプ（図体構造の説明は省略）によつて
そのコンクリート材料をシリンダａ内に吸込んで
移動する。

第２図の場合は、カバー兼ポスト１３が箱体７
上にあつて全体がコンパクトな形状となり、上部
が広く開放されてホツパｂへのコンクリート材料
の供給給などの作業が容易になるとともに、箱体
７内への他物進入が防止され、ワイヤロープ１４
はカバー兼ポスト１３下に配置されて邪魔になら
ない。

コンクリートポンプのシリンダａ、ホツパｂの
ゲートバルブ５、ゲートハウジング６の部分の補
修点検、損傷部分の取換え時は、第３図のように
カバー兼ポスト１３を直立させ、カバー兼ポスト
１３の上端とホツパｂの右端とに吊上げ器ｃを連
結し、そのレバーブロツク４を操作してホツパｂ
を図示のように吊上げることができる。該吊上げ
状態においてワイヤロープ１４がホツパ４の重量
に対向しカバー兼ポスト１３を直立位置に維持す
る。ホツパｂを吊上げて、シリンダａの口部、ゲ
ートハウジング６の口部を開口させ、ゲートバル
ブ５とともにそれらの補修点検が容易となり、さ
らにそれらの損傷品を容易に取換えることができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のコンクリートポンプのホツパ吊
上げ装置の側面図、第２図本案案の一実施例を示
す側面図、第３図は第２図の説明図である。 ａ：コンクリートポンプのシリンダ、ｂ：ホツ
パ、ｃ：吊上げ器、１：架台、５：ゲートバル
ブ、６：ゲートハウジング、１１：ポスト受台、
１３：カバー兼ポスト、１４：ワイヤロープ、１
５：ボルト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 架台に立設されたポスト受台と、同ポスト受台
   に回転可能に取付けられたホツパと、前記ポスト
   受台上に直立およびコンクリートポンプ側箱体上
   の折畳位置に可動に取付けられたカバー兼ポスト
   と、前記箱体側から前記カバー兼ポストに連結さ
   れた直立位置維持用のワイヤロープと、同カバー
   兼ポストとホツパとの間に取外自在に連結して前
   記ホツパを吊上げる吊上げ器とを具備したことを
   特徴とするコンクリートポンプのホツパ吊上げ装
   置。