JPS6132550Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、滑り止め効果の向上を目的とした
風呂用すのこに関するものである。

従来滑り止め効果を有する風呂用すのことして
は、すのこの脚の下面に１枚の滑り止め材（例え
ばゴム）を層着したものが知られている。

しかしながら従来のものにあつては滑り止め材
の幅が広いので、乾燥状態では十分な滑り止め効
果が得られるものの、水、石けん液、青かび等が
床面にある場合にはかえつて滑り易くなり、不慮
の事故にもつながるおそれがあつた。

しかるにこの考案は、滑り止めの突条を複数条
並設したので、床面に水等が付着した場合におい
ても優れた滑り止め効果を得ることが可能とな
り、前記従来の問題点を解決したものである。

以下この考案を第１および第２図に示す実施例
に基づいて説明するに、脚１とすのこ板２とによ
つて構成されたすのこ３において、前記脚１の下
面に滑り止め材装着用の幅広の溝４をその全長に
亘つて設け、該溝４の両側にその全長に亘り、２
条の滑り止め突条５（例えばポリエチレンと酢酸
ビニルとのコポリマーの発泡体又は発泡ウレタン
製）を、その下面を前記脚１の下面より若干突出
させて並列固着した風呂用すのこである。

前記滑り止め突条５は正面長方形であつて、そ
の幅Ｗはタイルの目地幅（通常６mm以上）よりも
狭い幅（例えば４mm）となつている。

上記実施例によれば、滑り止め突条５を２条設
けたので、滑り止め突条５の下面と床（タイル）
面６との間に石けん液等が介在し、すのこが滑り
はじめた場合、進行側の滑り止め突条５の角部が
石けん液等を取り除くので、他方の滑り止め突条
５の下面と床面との間には石けん液等が殆んど介
在しなくなり、すのこの滑動は阻止される。上記
実施例によれば、滑り止め突条を正面長方形とし
たので、滑り止め突条の角部５ａ（直角となる）
での石けん液等をしごくので取り除き作用が高
い。尚滑り止め突条の床面との当接側隅部は直角
の他鋭角としても同様である。

また上記実施例によれば、滑り止め突条の幅を
４mmとしたので、滑り止め突条をタイルの目地７
に嵌挿させることができ、滑り止め突条のへり５
ａとタイルの縁とが掛止し、すのこの滑りを防止
することができる。

尚上記実施例においては、滑り止め突条５の幅
を４mmとしたが４mmに限定されることなく、タイ
ルの目地より狭い幅（６mm以下）であればよい。
また滑り止め突条は２条に限定されることなく、
適宜の数（例えば３〜５条）設けることもでき
る。

更に上記実施例においては、滑り止め突条をす
のこの脚の全長に亘つて連続して設けたが、第３
図に示すように、断続的に設けることもできる。
また２条の滑り止め突条５を第４図に示すように
一体成形することもできる。

次に第５図に示す実施例は、２条の滑り止め突
条５をサインカーブ状に設けたものであつて、こ
の実施例によれば滑り止め突条を直線的に設けた
場合に比較して、滑り止め突条の下面と床面との
接触面積を広くすることができる。

すなわちこの考案によれば、すのこの脚の下面
に、幅６mm以下の複数条の滑り止め突条を並設し
たので、滑り止め突条とタイルの目地とを掛止さ
せることにより滑り止め機能を確実に発揮するこ
とができる等の諸効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の実施例の底面図、第２図は
同じく一部を拡大した正面図、第３図は同じく滑
り止め突条を断続的に設けた実施例の一部を省略
した底面図、第４図は同じく２条の突条を有する
一体成形突条の実施例の拡大正面図、第５図は同
じく滑り止め突条をサインカーブ状に設けた実施
例の一部を省略した底面図である。 １……脚、２……すのこ板、３……すのこ、４
……溝、５……滑り止め突条、６……床面、７…
…タイルの目地。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ すのこの脚の下面に、幅６mm以下の複数条の
   滑り止め突条を並設した風呂用すのこ。 ２ 滑り止め突条は、床面との当接側隅角を尖鋭
   とした実用新案登録請求の範囲第１項記載の風
   呂用すのこ。 ３ 滑り止め突条は底面直線又は曲線的に設けた
   実用新案登録請求の範囲第１項又は第２項記載
   の風呂用すのこ。