JPS6132329Y2 - - Google Patents

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JPS6132329Y2
JPS6132329Y2 JP9580580U JP9580580U JPS6132329Y2 JP S6132329 Y2 JPS6132329 Y2 JP S6132329Y2 JP 9580580 U JP9580580 U JP 9580580U JP 9580580 U JP9580580 U JP 9580580U JP S6132329 Y2 JPS6132329 Y2 JP S6132329Y2
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balance
lever
electromagnetic force
coil
fulcrum
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JP9580580U
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、試料の目方(荷重)が作用するひ
よう量平衡レバーに、その支点に対し前記荷重点
とは反対側に磁界中におかれたコイルを取付け、
それに直流電流を流すことによつて発生する電磁
力を利用して前記平衡レバーの釣合をとるように
し、前記釣合状態における電流値から試料のひよ
う量値を換算表示する電磁力天びんの改良に関す
るものである。
一般に電子天びんと称されるものには種々のも
のがあるが、その中でも電磁力天びんはひよう量
の読取り限度が高く、正確な測定を迅速かつ容易
に行いうる天びんで、第1図に示す斜視図は、そ
の本体ケースに内蔵されるひよう量機構の主要部
の一例である。図において試料をのせる上皿1は
可動柱2に固定された支持軸2′に取付けられ、
可動柱2は上,下一対のT字形部材3,4と板ば
ね5,6を介してそれぞれ連結される。磁界を形
成する円筒形の永久磁石(たとえばアルニコ磁
石)7はヨーク8に固定され、ヨーク8は支柱9
を介してブロツク10に連結され、さらにブロツ
ク10は支脚11を介して本体ケースの底板に固
定されている。そして上部のT字形部材3は、ヨ
ーク8にわずかの隙間を保つて取付けられた連結
ビーム12の両端部に板ばね13を介して連結さ
れ、下部のT字形部材4はブロツク10に取付け
られた一対の六角ボルト14に板ばね15を介し
て連結されている。
このように板ばね5,6,13および15を介
してたがいに連結された可動柱2,T字形部材
3,4と、連結ビーム12,ヨーク8,支柱9,
ブロツク10および六角ボルト14からなる固定
部材と平行リンク機構いわゆるロバーバル機構を
構成するようにされている。板ばね5,6,1
3,15はいずれもたわみやすい形状とされ、一
般のリンク機構における連接ピンと同様の働きを
するようにされている。そして連結ビーム12は
ヨーク8に対して外側の一対の締結ボルト16な
らびに内側の一対の押策ボルト17を用いて、前
記のとおり隙間を保つて取付け、微調整を行うこ
とによつて前記平行リンク機構を精度高く形成す
ることができる。このように前記平行リンク機構
が正確に形成されているので、試料が上皿1の中
央におかれない場合においても、可動柱2は鉛直
方向に正しく微動し、試料の偏置により可動柱2
に付加されるモーメントのために生ずるいわゆる
偏置誤差は皆無とされている。
ひよう量平衡レバー18は、後部を除去したゴ
ンドラ舟形をしており、その後部寄り中央にコイ
ル保持体19が固定され、コイル保持体19はコ
イル20がうめこまれ、永久磁石7の下部に固定
された継鉄8′とブロツク10との間に設けられ
た環状隙間にこれらのいずれとも接触しないよう
に空隙を保ち、近接させて保持されている。
平衡レバー18は、それに固定されたクロスビ
ーム21の両端部と、ヨーク8およびブロツク1
0に固定された左右の支持台22とを連結する板
ばね23によつて支持台22から吊下げられてい
る。そして吊下げられた平衡レバー18を水平位
に保つために、バランスウエイト24,25が平
衡レバー18の先端近くに左右に張り出した腕部
に調整自在に取付けられるとともに、その後端部
下面にカウンターウエイト26が固定されてい
る。
水平位を保持するように吊下げられた平衡レバ
ー18の先端部は、可動柱2の貫通穴27をとお
され、板ばね28を介して可動柱2と連結されて
いる。したがつてひよう量平衡レバー18は、板
ばね28を介してその先端に作用する試料の目方
(荷重)と、コイル保持体19を介して作用する
コイル20に発生する電磁力とが、板ばね23を
支点として釣合うことによつて水平位に保持され
る。そしてこの場合における前記電磁力を発生さ
せるコイル20の電流値を計測,換算することに
よつて試料のひよう量を行うことができるように
されている。なおバランスウエイト24,25の
調整は板ばね28を介して作用する上皿1,支持
軸2′,および可動柱2それぞれの自重をも含め
て行われ、いわゆるゼロ点調整がなされることは
いうまでもない。
板ばね23は、ナイフエツジ形支点と同様の働
きをさせるため、たわみ抵抗を小さくしてあり、
たとえばその中間の1mm程度の長さの部分は約
0.06mmと薄く圧延されたものがつかわれている。
平衡レバー18の水平位の保持に対しては、た
とえば第2図に示す方法がとられている。すなわ
ち、平衡レバー18の後端面に発光ダイオードL
を取付け、それに対向する固定部材にスリツトS
と、それに隣接して上下に1対の受光素子Rとを
それぞれ取付け、発光ダイオードLからスリツト
Sをとおり受光素子Rにそれぞれ到達する光束に
よつて一対の受光素子Rからそれぞれ出される信
号を増幅し、比較し、その差を0とするようコイ
ル20の電流の強さを制御するフイードバツク回
路を設けることによつてなされている。
さて、コイル20にiなる電流が永久磁石7の
磁力線を直角に切る方向に流されると、コイル保
持体19の中心には下向きの力Fが生じる。そし
てこの力F=Bilである。ここにFはニユートン
(N),Bは磁界の強さでウエーバ(Wb),iはア
ンペア(A),lはコイル20の全長(m)であ
る。
したがつて、B,lがそれぞれ一定値のときは
iを計測することによつてFが求められる。この
ときに平衡レバー18が釣合状態にあるものとす
ると、支点すなわち板ばね23に対する一定のレ
バー比から試料の目方Wをひよう量することがで
きる。ただし磁界の強さ(B)は、永久磁石20
の温度が上昇すると減少する特性を有することか
ら、T字形部材3,ヨーク8にあけられた穴から
永久磁石20の中心に設けられた貫通穴に熱電対
をセツトし、それによつて永久磁石20の温度を
計測し、アナログ的に磁界の強さ(B)の減少に
対して補正を行うようにされている。
このように第1図に示した電磁力天びんのひよ
う量機構においては、上皿1にのせる試料の偏在
から生ずる偏置誤差を除去するとともに、永久磁
石7の磁界の温度変化に対する補正を行うなど、
ひよう量精度を高める手段が構じられているので
あるが、それに拘らず長時間にわたつて試料のひ
よう量を実施する場合には、同一の試料のひよう
量値が相異することがある。
それはコイル20に測定時に流される電流iに
よつてΣki/i=1〜ni2RΔtなる量のジユール熱
が生 じ、そのかなりの熱量がコイル保持体19を介し
て平衡レバー18に熱伝導によつてはこばれ、平
衡レバー18に温度勾配を生じ、支点をなす板ば
ね23の左右のレバーの長さに変化をきたすこと
による。ただし、kは定数、Δtは測定毎の通電
時間、Rはコイル20の抵抗値である。この間に
生ずる変化を第3図に示す断面一様な平衡レバー
18′についてのべる。当初温度勾配がなく、均
一な温度状態のときの支点から荷重点までの長さ
をl1、支点から力点までの長さをl2とし、これら
の両部分が前記のように温度勾配を生じ、l2の部
分の平均温度が、l1の部分のそれと比べてΔTの
温度差を生じるにいたつたとする。そして当初荷
重点にはW、力点にはFの力がそれぞれ作用し
て、平衡レバー18′が水平位を保ちバランスし
ていたものとすると、明らかにWl1=Fl2であ
る。ところでΔTだけの温度差が前記のように生
じても、平衡レバー18′がバランス状態におか
れるようにされる場合には、Wl1=F′l2(1+α
ΔT)となる。ただし、αは線膨脹係数とする。
したがつて前記両式からΔF=F′−F=−
αΔT/1+αΔTW・l/lとなり、作用力がΔ
Fだけ減少す ることによつて釣合いがとられていることとな
る。したがつてレバー比(l2/l1)をそのまゝにし
て、試料のひよう量値を換算表示する場合には明
らかに微小量の減少をきたす結果となる。またこ
の場合支点におけるモーメントは0とならず、予
め調整したゼロ点に狂いを生ずる。このバランス
の狂いを生ずる支点におけるモーメントの大きさ
ΔMは、当初の均一温度状態における平衡レバー
18′の単位長さ当りの重量をwoとすると、ΔM
=1/2l2 2αΔTwoである。
この考案は第1図に示したような従来の電磁力
天びんにおいては前記したとおり、長時間ひよう
量をひきつづいて行う場合にゼロ点とレバーの長
さの微小変動によつてひよう量表示値に誤差を生
ずるという欠点を解消し、つねに正確な測定を安
定して行いうるようにした電磁力天びんを提供す
るためになされたものであつて、試料の目方(荷
重)が作用するひよう量平衡レバーに、その支点
に対し前記荷重点とは反対側に磁界中におかれた
コイルを取付け、それに直流電流を流すことによ
つて発生する電磁力を利用して前記平衡レバーの
釣合をとるようにし、前記釣合状態における電流
値から試料のひよう量値を換算表示する電磁力天
びんにおいて、前記コイルの発熱によるレバー比
の変化を補償するに足る発熱素子を前記平衡レバ
ーの荷重点もしくは荷重点と支点との間に取付け
てなる電磁力天びんにかかるものである。
以下、この考案にかかる実施例について図面を
参照しながら説明する。第4図はこの考案にかか
る電磁力天びんのひよう量機構の側断面図であ
る。第4図において、第1図の斜視図に示されて
いる構成部材と同一の部材についてはそれぞれ同
じ番号を付してあり、その説明は省略する。30
は平衡レバー18の先端部、すなわち荷重点と支
点との間(l1)の部分に取付けた発熱素子たとえ
ば抵抗発熱体である。抵抗発熱体30はコイル2
0と直列に接続されている。なお発光ダイオード
L,スリツトS,受光素子Rなどについてはすで
に説明した従来の機構のものと同一であるので説
明は省略する。
この機構においても試料のひよう量をある程度
の時間継続した場合には、前記したようにコイル
20にはΣki/i=1〜ni2RΔt=H1の熱量が発生
する。
この間に抵抗発熱体30にはΣki/i=1〜ni2
t=H2 の熱量が発生する。ただしrは抵抗発熱体30の
抵抗値である。そして前記H1のかなりの熱量が
コイル保持体19を介して熱伝導によつて平衡レ
バー18にはこばれ、同時に前記H2のほとんど
の熱量が平衡レバー18に付与される。
このようにして平衡レバー18の温度が測定開
始時より上昇し、ある温度勾配を示すようになる
が、平衡レバー18の(l1)の部分と、(l2)の部分
とにおけるそれぞれの平均温度上昇が同一になる
ように、抵抗発熱体30の抵抗値rを実験的に決
定する。
このように決定した抵抗値rを有する抵抗発熱
体30を所定箇所に取付けることによつて、
(l1)の部分の平均温度上昇と、(l2)の部分の平均
温度上昇とを一致させることができる。したがつ
てこの機構においては前記したΔTの温度差が0
になることから、支点におけるモーメントは0と
なり、ゼロ点が狂うことはなく、また前記した電
磁力ΔFの減少もおこらず、正確な測定を安定し
て行うことができる。
以上の説明によつて明らかなように、この考案
にかかる電磁力天びんにおいては磁界中におかれ
たコイルに試料のひよう量毎になされる通電によ
つて発生するジユール熱による平衡レバーの温度
勾配に対して、積極的に対処し、支点の両側にお
ける平均温度上昇を一致させるようにしてあるこ
とから、長時間連続してひよう量を行う場合にも
正確な測定を安定して行うことができる。
また従来の機構においては、コイルに流す電流
を抑えることによつて発熱量を少くし、平衡レバ
ーの温度勾配が大きくならないようにするために
一定のひよう量容量に対してレバー比を大きくせ
ざるをえず、小形化がはばまれていたが、この電
磁力天びんにおいてはコイルに比較的大きい電流
を流すことができることから、さらに小形化を
すゝめることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の電磁力天びんのひよう量機構の
主要部を示す斜視図、第2図は従来のひよう量機
構の平衡レバーの水平位保持回路図、第3図は平
衡レバーの説明図、第4図はこの考案にかかる電
磁力天びんのひよう量機構の主要部の側断面図で
ある。 1……上皿、7……永久磁石、18……ひよう
量平衡レバー、20……コイル、30………発熱
素子(抵抗発熱体)F……電磁力、L……発光ダ
イオード、S……スクリーン、R……受光素子。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 試料の目方(荷重)が作用するひよう量平衡レ
    バーに、その支点に対し前記荷重点とは反対側に
    磁界中におかれたコイルを取付け、それに直流電
    流を流すことによつて発生する電磁力を利用して
    前記平衡レバーの釣合をとるようにし、前記釣合
    状態における電流値から試料のひよう量値を換算
    表示する電磁力天びんにおいて、前記コイルの発
    熱によるレバー比の変化を補償するに足る発熱素
    子を前記平衡レバーの荷重点もしくは荷重点と支
    点との間に取付けてなる電磁力天びん。
JP9580580U 1980-07-07 1980-07-07 Expired JPS6132329Y2 (ja)

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JP9580580U JPS6132329Y2 (ja) 1980-07-07 1980-07-07

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JPS62154184U (ja) * 1986-03-25 1987-09-30
JP4729988B2 (ja) * 2005-06-02 2011-07-20 株式会社島津製作所 電子天びん

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