JPS6132223Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6132223Y2 JPS6132223Y2 JP6977881U JP6977881U JPS6132223Y2 JP S6132223 Y2 JPS6132223 Y2 JP S6132223Y2 JP 6977881 U JP6977881 U JP 6977881U JP 6977881 U JP6977881 U JP 6977881U JP S6132223 Y2 JPS6132223 Y2 JP S6132223Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- spool
- valve
- sleeve
- cavitation
- port
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 239000012530 fluid Substances 0.000 description 2
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000007935 neutral effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Details Of Valves (AREA)
- Multiple-Way Valves (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、流体切換弁として用いられるスプー
ル弁に関し、特にその切替作用時に内部に生じる
キヤビテーシヨンを防止できるようにしたスプー
ル弁に関する。
ル弁に関し、特にその切替作用時に内部に生じる
キヤビテーシヨンを防止できるようにしたスプー
ル弁に関する。
従来、油圧制御等に用いられているスプール弁
としては第1,2図に示すようなものがあり、弁
本体1の内部にスリーブ2がシール4で流体密に
装着され、スリーブ2の内部にはスプール3が摺
動可能に設けられている。
としては第1,2図に示すようなものがあり、弁
本体1の内部にスリーブ2がシール4で流体密に
装着され、スリーブ2の内部にはスプール3が摺
動可能に設けられている。
そして弁本体1には、油圧源5からの圧油が供
給される圧力ポートP、アクチユエータとしての
油圧シリンダ6に配管される2つのシリンダポー
トC1,C2および戻り油が排出されるドレンポー
トRがそれぞれ設けられている。
給される圧力ポートP、アクチユエータとしての
油圧シリンダ6に配管される2つのシリンダポー
トC1,C2および戻り油が排出されるドレンポー
トRがそれぞれ設けられている。
第2図はスプール3が切換えられた時の圧油の
流れを示すものである。第2図において圧油は、
矢印で示すごとく、ポートPからポートC1へ、
またポートC2からドレンポートRへ流れる。と
ころで、ポートC2からポートRへ流れる過程す
なわち弁室7から弁室8へ流れる過程において、
スプール3とスリーブ2とで形成される絞りによ
り、キヤビテーシヨンが生じ、振動や騒音の原因
となる。このことは従来からよく知られており、
スプール3に種々の工夫を施こし、キヤビテーシ
ヨンの低減が計られているが、まだ十分ではな
い。
流れを示すものである。第2図において圧油は、
矢印で示すごとく、ポートPからポートC1へ、
またポートC2からドレンポートRへ流れる。と
ころで、ポートC2からポートRへ流れる過程す
なわち弁室7から弁室8へ流れる過程において、
スプール3とスリーブ2とで形成される絞りによ
り、キヤビテーシヨンが生じ、振動や騒音の原因
となる。このことは従来からよく知られており、
スプール3に種々の工夫を施こし、キヤビテーシ
ヨンの低減が計られているが、まだ十分ではな
い。
ここで、第1図に示すようにスプール3が移動
した場合を考えると、油はランドの肩とスリーブ
との間にできる小さな流路(第1図A部)を流れ
ることになるが、この時流路が小さいために油の
流速(V)が大となり、背圧(P0)の低いタンク
へ戻る際に下記の(1)式 σ=P0/1/2ρV2 ……(1) σ=キヤビテーシヨン係数 ρ=流体密度 V=流速 P0=背圧 に示すキヤビテーシヨン係数(σ)が最も小さく
なり、キヤビテーシヨンを起して、これが原因で
振動、騒音を発することになる。
した場合を考えると、油はランドの肩とスリーブ
との間にできる小さな流路(第1図A部)を流れ
ることになるが、この時流路が小さいために油の
流速(V)が大となり、背圧(P0)の低いタンク
へ戻る際に下記の(1)式 σ=P0/1/2ρV2 ……(1) σ=キヤビテーシヨン係数 ρ=流体密度 V=流速 P0=背圧 に示すキヤビテーシヨン係数(σ)が最も小さく
なり、キヤビテーシヨンを起して、これが原因で
振動、騒音を発することになる。
本考案は、上述の諸点に鑑みて、弁室からドレ
ンポートへ向かう流れの絞りを緩和してキヤビテ
ーシヨンの発生を抑制し、これにより振動や騒音
の発生を防止できるようにしたスプール弁を提供
することを目的とする。
ンポートへ向かう流れの絞りを緩和してキヤビテ
ーシヨンの発生を抑制し、これにより振動や騒音
の発生を防止できるようにしたスプール弁を提供
することを目的とする。
このため本考案のスプール弁は、弁本体の内部
に流体密に装着されたスリーブをそなえるととも
に、同スリーブの内部に沿い摺動しうるスプール
をそなえ、このスプールの周りに沿う弁室から弁
本体のドレンポートへ向かう流れに伴つて生じる
キヤビテーシヨンを抑制すべく、上記弁室と上記
ドレンポートとの間において、上記スリーブの端
面に沿い放射溝形成部材により円板型絞り流路が
形成されていることを特徴としている。
に流体密に装着されたスリーブをそなえるととも
に、同スリーブの内部に沿い摺動しうるスプール
をそなえ、このスプールの周りに沿う弁室から弁
本体のドレンポートへ向かう流れに伴つて生じる
キヤビテーシヨンを抑制すべく、上記弁室と上記
ドレンポートとの間において、上記スリーブの端
面に沿い放射溝形成部材により円板型絞り流路が
形成されていることを特徴としている。
以下、図面により本考案の実施例について説明
すると、第3図は本考案の第1実施例としてのス
プール弁を示す縦断面図であつて、弁本体101
の内部にシール104で流体密に装着されたスリ
ーブ102が設けられるとともに、スリーブ10
2内にはスプール103が摺動可能に設けられて
いる。
すると、第3図は本考案の第1実施例としてのス
プール弁を示す縦断面図であつて、弁本体101
の内部にシール104で流体密に装着されたスリ
ーブ102が設けられるとともに、スリーブ10
2内にはスプール103が摺動可能に設けられて
いる。
そして、スプール103の周りに沿う弁室10
7から弁室108を経て弁本体101のドレンポ
ートRへ向かう流路の途中で、スリーブ102の
端面に沿い放射溝形成部材105により円板型絞
り流路109が形成されている。放射溝形成部材
105はスリーブ102に対しシール104で流
体密に装着されており、第5図に示すように、放
射溝形成部材105の端面に複数の放射状突起1
09′が設けられていて、この放射溝形成部材1
05がスリーブ102の端面に当接することによ
り、放射状突起109′を整流案内部とする円板
型絞り流路109が形成されるのである。
7から弁室108を経て弁本体101のドレンポ
ートRへ向かう流路の途中で、スリーブ102の
端面に沿い放射溝形成部材105により円板型絞
り流路109が形成されている。放射溝形成部材
105はスリーブ102に対しシール104で流
体密に装着されており、第5図に示すように、放
射溝形成部材105の端面に複数の放射状突起1
09′が設けられていて、この放射溝形成部材1
05がスリーブ102の端面に当接することによ
り、放射状突起109′を整流案内部とする円板
型絞り流路109が形成されるのである。
なお放射状突起109′は、スリーブ102の
端面に設けられるようにしてもよい。
端面に設けられるようにしてもよい。
第3図において、スプール103は、その中立
位置を2点鎖線で示されており、実線図示のスプ
ール103は矢印Aの方向に切換えられた状態を
示している。
位置を2点鎖線で示されており、実線図示のスプ
ール103は矢印Aの方向に切換えられた状態を
示している。
第4図は本考案の第2実施例としてのスプール
弁の縦断面図であつて、第4図中の符号201〜
209は、それぞれ第3図中の符号101〜10
9に対応させて、ほぼ同様の部分を示している。
弁の縦断面図であつて、第4図中の符号201〜
209は、それぞれ第3図中の符号101〜10
9に対応させて、ほぼ同様の部分を示している。
そして、第4図の第2実施例は、第3図の第1
実施例と比べて、戻り油を円板型絞り流路209
へ導く構造が、やや異なつているだけである。
実施例と比べて、戻り油を円板型絞り流路209
へ導く構造が、やや異なつているだけである。
本考案の第1実施例および第2実施例の各スプ
ール弁は上述のごとく構成されているので、スプ
ール103,203が図中矢印A方向に切換えら
れたとき、圧油はポートPから矢印で示すように
ポートC1へ流れ、このポートC1から、第1図に
符号6で示すものと同様のアクチユエータへ圧油
が供給されるのである。
ール弁は上述のごとく構成されているので、スプ
ール103,203が図中矢印A方向に切換えら
れたとき、圧油はポートPから矢印で示すように
ポートC1へ流れ、このポートC1から、第1図に
符号6で示すものと同様のアクチユエータへ圧油
が供給されるのである。
またアクチユエータからの戻り油は、ポート
C2へ導かれ、弁室107,207から円板型絞
り流路109,209を通つて、弁室108,2
08に至り、さらにドレンポートRを経て排出さ
れる。
C2へ導かれ、弁室107,207から円板型絞
り流路109,209を通つて、弁室108,2
08に至り、さらにドレンポートRを経て排出さ
れる。
上述のごとく本考案のスプール弁では、ポート
C2へ導かれた戻り油は、スリーブ102,20
2の端面に沿い放射溝形成部材109′,20
9′によつて形成された円板型絞り流路109′,
209を通過するようになるが、その際、弁室1
07,207から弁室108,208へ放射状に
流れる油の流路断面積は徐々に広くなるので、戻
り油の圧力は緩やかに低下することになる。
C2へ導かれた戻り油は、スリーブ102,20
2の端面に沿い放射溝形成部材109′,20
9′によつて形成された円板型絞り流路109′,
209を通過するようになるが、その際、弁室1
07,207から弁室108,208へ放射状に
流れる油の流路断面積は徐々に広くなるので、戻
り油の圧力は緩やかに低下することになる。
したがつて、本考案のスプール弁によれば、従
来の第1図に示すごときスプール弁の場合に第2
図に示すようにポートC2に導かれた戻り油が弁
室7から弁室8へ流れる過程で発生していた絞り
通過に伴う急激な圧力低下が防止されて、キヤビ
テーシヨンの発生を十分に抑制する効果が得られ
るのである。
来の第1図に示すごときスプール弁の場合に第2
図に示すようにポートC2に導かれた戻り油が弁
室7から弁室8へ流れる過程で発生していた絞り
通過に伴う急激な圧力低下が防止されて、キヤビ
テーシヨンの発生を十分に抑制する効果が得られ
るのである。
すなわち、円板型絞り流路109,209の軸
心部では油の流速(V)は最大で分母は大きくな
るが、円板型絞り流路109,209を流れてい
く間の背圧(P0)があるため分子も大きくなり、
キヤビテーシヨン係数(σ)は小さくならずキヤ
ビテーシヨンは発生しない。
心部では油の流速(V)は最大で分母は大きくな
るが、円板型絞り流路109,209を流れてい
く間の背圧(P0)があるため分子も大きくなり、
キヤビテーシヨン係数(σ)は小さくならずキヤ
ビテーシヨンは発生しない。
また、半径方向に流れていくに従い背圧(P0)
は低くなるが、流路面積も大きくなるため油の流
速(V)も小さくなりキヤビテーシヨン係数
(σ)はやはり小さくならず、キヤビテーシヨン
の発生を抑止して、振動、騒音を減じることがで
きるのである。
は低くなるが、流路面積も大きくなるため油の流
速(V)も小さくなりキヤビテーシヨン係数
(σ)はやはり小さくならず、キヤビテーシヨン
の発生を抑止して、振動、騒音を減じることがで
きるのである。
ところで、第6図は従来型スプール弁と本考案
のスプール弁とにおける騒音に対する比較の実験
例のグラフを示すもので、同図に示されるよう
に、本考案のスプール弁における騒音は従来型の
スプール弁に対し、著しく騒音が低くなる。
のスプール弁とにおける騒音に対する比較の実験
例のグラフを示すもので、同図に示されるよう
に、本考案のスプール弁における騒音は従来型の
スプール弁に対し、著しく騒音が低くなる。
以上詳述したように、本考案のスプール弁によ
れば、弁本体の内部に装着されたスリーブと同ス
リーブ内に摺動可能に嵌挿されたスプール3とを
そなえ、このスプールの周りの弁室から弁本体の
ドレンポートへ向かう流路の途中に、上記スリー
ブの端面へ放射溝形成部材を添わせて円板型絞り
流路が形成されるという簡素な構造で、従来問題
とされていた振動や騒音の原因となるキヤビテー
シヨンの発生が大幅に軽減されるのである。
れば、弁本体の内部に装着されたスリーブと同ス
リーブ内に摺動可能に嵌挿されたスプール3とを
そなえ、このスプールの周りの弁室から弁本体の
ドレンポートへ向かう流路の途中に、上記スリー
ブの端面へ放射溝形成部材を添わせて円板型絞り
流路が形成されるという簡素な構造で、従来問題
とされていた振動や騒音の原因となるキヤビテー
シヨンの発生が大幅に軽減されるのである。
第1,2図は従来のスプール弁を示すもので、
第1図はその縦断面図、第2図はその作用を示す
縦断面図であり、第3図は本考案の第1実施例と
してのスプール弁を示す縦断面図、第4図は本考
案の第2実施例としてのスプール弁を示す縦断面
図であり、第5図は上記本考案のスプール弁にお
ける放射溝形成部材を示す斜視図であり、第6図
は上記本考案のスプール弁の特性を示すグラフで
ある。 101,201……弁本体、102,202…
…スリーブ、103,203……スプール、10
4,204……シール、105,205……放射
溝形成部材、106,206……シール、10
7,207……スプールに沿う弁室、108,2
08……ドレンポートへ接続する弁室、109,
209……円板型絞り流路、109′,209′…
…突起、C1,C2,P……ポート、R……ドレン
ポート。
第1図はその縦断面図、第2図はその作用を示す
縦断面図であり、第3図は本考案の第1実施例と
してのスプール弁を示す縦断面図、第4図は本考
案の第2実施例としてのスプール弁を示す縦断面
図であり、第5図は上記本考案のスプール弁にお
ける放射溝形成部材を示す斜視図であり、第6図
は上記本考案のスプール弁の特性を示すグラフで
ある。 101,201……弁本体、102,202…
…スリーブ、103,203……スプール、10
4,204……シール、105,205……放射
溝形成部材、106,206……シール、10
7,207……スプールに沿う弁室、108,2
08……ドレンポートへ接続する弁室、109,
209……円板型絞り流路、109′,209′…
…突起、C1,C2,P……ポート、R……ドレン
ポート。
Claims (1)
- 弁本体の内部に流体密に装着されたスリーブを
そなえるとともに、同スリーブの内部に沿い摺動
しうるスプールをそなえ、このスプールの周りに
沿う弁室から弁本体のドレンポートへ向かう流れ
に伴つて生じるキヤビテーシヨンを抑制すべく、
上記弁室と上記ドレンポートとの間において、上
記スリーブの端面に沿い放射溝形成部材により円
板型絞り流路が形成されていることを特徴とす
る、スプール弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6977881U JPS6132223Y2 (ja) | 1981-05-13 | 1981-05-13 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6977881U JPS6132223Y2 (ja) | 1981-05-13 | 1981-05-13 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57181964U JPS57181964U (ja) | 1982-11-18 |
JPS6132223Y2 true JPS6132223Y2 (ja) | 1986-09-19 |
Family
ID=29865641
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6977881U Expired JPS6132223Y2 (ja) | 1981-05-13 | 1981-05-13 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6132223Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2519022Y2 (ja) * | 1990-07-30 | 1996-12-04 | エヌオーケー株式会社 | スプールバルブ |
JP2001165337A (ja) * | 1999-12-13 | 2001-06-22 | Nidec Tosok Corp | バルブスプール |
-
1981
- 1981-05-13 JP JP6977881U patent/JPS6132223Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57181964U (ja) | 1982-11-18 |
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