JPS6131562B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、所定の開角度を有し長手方向に延在
する実質的に一様な形状のバスタブ状の反射器に
て、通常の使用位置においては該反射器の軸にお
いて水平に位置する閃光管を備え、さらに該反射
器は照射される各光線の方向を、部分的な間接照
明のために変化調整する区分機構を有している電
子閃光装置に関する。

この種の写真閃光装置は実開昭46―3574号公報
により公知である。この場合送出光の方向を可変
に旋回する細分可能な機構は、反射器の長手縁に
おいて照射される複数個の区間に区分されている
しやへい反射器から構成されている。これにより
使用者は光量の一部を、写真被写体の間接照射の
目的で、反射する天井または壁面を経由して案内
することができる。しかしこの装置は次の欠点を
有する。即ちちようつがいだけしか設けられてい
ないため平らな光旋回板が任意の位置へ機械的に
確実に変位できない。そのための光旋回板は何回
もの試験調整の後にやつと設定されるようにな
る。そのためアマチユア用の機器としてはこの装
置は適していない。

これに対して本発明の課題は、通常の直接フラ
ツシユ撮影のほかに、同一の装置で、直接フラツ
シユ照明と間接フラツシユ照明とを同時に併用し
て行なう良好な撮影も簡単に可能となる、熟練し
ていないアマチユアにも使用できる電子閃装置を
提供することである。

この課題は次のようにして解決されている。即
ち冒頭に述べた電子閃光装置において、反射器は
区分ごとに順次連続する少くとも３つの部分反射
器に分割されており、そのうち少くとも１つの部
分反射器が対象を照射するようにし、さらに少く
とも２つの部分反射器を閃光管を中心に、直接照
射方向から外れて上方へ旋回可能としたのであ
る。

この装置により、わずかな光量を被写体へ直接
送出し多量の光量を例えば天井を介して間接的に
被写体へ送出するようにして、アマチユアでも良
好なフラツシユ撮影が行えるようになる。直接照
射および間接照射の目的で２つの別個の装置を有
する公知の装置が、ドイツ連邦共和国実願公報第
1866802号に示されている。この公知装置におい
ては前記の２つの別個の装置は、それぞれ反射器
を有する独自の光源から形成され、この反射器は
共通のわん曲体の中に支承されている。この公知
装置の場合は、直接照射と間接照射とのために等
しい光量を送出するために２つの光源が必要とさ
れる。良好な撮影のためには、アマチユアは大抵
は行なうことのでないような熟練した設定調整が
必要とされる。中間端子を備えた１つの閃光管ま
たは、２つの閃光管を有し２つの反射器だけに分
割されている閃光装置が、米国特許第3237003号
に示されている。しかし２つの反射器は相互に固
定的に結合されていて旋回することができない。
この装置では、直接照明光を送出すべきである。

本発明の場合に設けられている、バスタブ状の
反射器の光軸を中心として旋回できるようにした
構成がすなわち唯１つの光源の光軸を中心として
旋回可能とした構成が、旋回可能な部分反射器を
介して送出される光線に対しても、最適な光出力
を保証するようになる。

有利な実施例によれば、部分反射器の個々の分
割個所が隔壁なしに相互に直接連結される。これ
によりコンパクトな構成が可能になると共に、側
面からの漏洩光線が回避される。

有利に中央の部分反射器だけが被写体へ直接向
けられるようにし、他方両側の２つの部分反射器
は直接送光方向から外れて上方へ旋回可能にされ
ている。閃光の「ソフト」な間接照射だけが必要
とされる場合は、この中央の部分反射器も両外側
の部分反射器と共に、直接の照射方向から外れる
ように旋回される。そのため簡単な装置が多くの
目的に使用できるようになる。

次に本発明の実施につき２つの図面を用いて説
明する。

図示されていないケーシング中に、唯１つの閃
光放電管２が設けられる。この閃光放電管は通常
の作動位置においては、バスタブ状の反射器４の
内部に水平に延在するように設けられる。この場
合閃光管２は隔壁３を貫通して延在する。この隔
壁３を設けないようにすることもできる。

閃光放電管２の全体を囲む反射器は、第１図の
実施例の場合は、３つの部分反射器７，８および
９に分割されている。

中央の幅のせまい反射器９は通常は前方へ被写
体の方へ直接向くようにされ、他方両側の多少幅
の広い反射器７および８は、この直接照射方向か
ら外れて矢印の方向に旋回可能である。反射器の
旋回範囲は０―90゜である。

第２図に示されている部分反射器６，１０，１
１および１２を有する実施例のように、３つより
多い反射器の場合は、２つの反射器たとえばそれ
ぞれ旋回矢印により示される部分反射器１１およ
び１２が、残りの２つの部分反射器６および１０
に対して、旋回可能にされる。ここに図示されて
いない別の旋回の組み合わせも選定できる。例え
ば３つの部分反射器が設けられている場合は、１
つまたは２つを旋回可能とし、残りの２つまたは
１つを固定配置することができる。選択的に３つ
を全部旋回可能とすることもできる。

いずれの場合も閃光放電管から送出される光は
同時に異なる方向へ導びかれる。閃光照明は、直
接的，または間接的，または直接的および間接的
の同時併用が可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は３つの部分反射器を有する装置の斜視
図、第２図は４つの部分反射器を有する装置の斜
視図を示す。 ２……閃光放電管、３……隔壁、４……バスタ
ブ状反射器、６，７，８，９，１０，１１，１２
……部分反射器。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 所定の開角度を有し長手方向に延在する実質
   的に一様な形状のバスタブ状の反射器にて、通常
   の使用位置においては該反射器の軸において水平
   に位置する閃光管を備え、さらに該反射器は照射
   される各光線の方向を、部分的な間接照明のため
   に変化調整する区分機構を有している電子閃光装
   置において、反射器４は区分ごとに順次連続する
   少くとも３つの部分反射器（７，９，８ないし
   ６，１０，１１，１２）に分割されており、その
   うちの少くとも１つの部分反射器（９ないし６ま
   たは１０）が対象を照射するようにし、さらに少
   くとも２つの部分反射器（７，８ないし１１，１
   ２）を閃光管２を中心に、直接照射方向から外れ
   て上方へ旋回可能としたことを特徴とする電子閃
   光装置。 ２ 反射器４が非旋回位置において、部分反射器
   （７，９，８ないし６，１０，１１，１２）の間
   で、閃光管２に対して垂直に隔壁３を有しないよ
   うにした特許請求の範囲第１項記載の閃光装置。 ３ 反射器４が、対象へ直接方向づけられる中央
   の部分反射器９と、直接照射方向から外れて上方
   へ旋回可能な２つの部分反射器７，８に分割され
   ている特許請求の範囲第１項または第２項記載の
   閃光装置。 ４ 中央の部分反射器９が両側の部分反射器７，
   ８と共に上方へ旋回可能であるようにした特許請
   求の範囲第３項記載の閃光装置。