JPS6130843Y2 - - Google Patents

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JPS6130843Y2
JPS6130843Y2 JP1980147805U JP14780580U JPS6130843Y2 JP S6130843 Y2 JPS6130843 Y2 JP S6130843Y2 JP 1980147805 U JP1980147805 U JP 1980147805U JP 14780580 U JP14780580 U JP 14780580U JP S6130843 Y2 JPS6130843 Y2 JP S6130843Y2
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JP
Japan
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polyurethane
elongation
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film
thin film
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JP1980147805U
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JPS5770830U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】
この考案は、主としてウエツト・スーツと称さ
れる潜水用衣服の素材に関する。 ウエツト・スーツ用素材としては、老化が少な
く伸縮性が良いことから、クロロプレン・スポン
ジのシートが用いられて来た。しかし、この素材
だけを用いた衣服は、膚との摩擦が大きくて着脱
に不便なところから、内面にナイロン・ジヤージ
を被着するようになり、かつ、近年はレジヤー用
としての要求から表面にも色彩が鮮かなナイロ
ン・ジヤージを被着したものが存在する。 ウエツト・スーツの要件としては、 (イ) 吸水率が小さいこと。 (ロ) 運動を楽に行いうるようにモジユラス値が小
さいこと。
【表】 ところが、(ホ)の着脱を容易にする要件を補うた
めに、内面にナイロン・ジヤージを貼合わせる
と、(ヘ)の汚れにくいこと及び(ト)の乾燥し易いこと
の要件が一層悪化するだけでなく、ナイロン・ジ
ヤージの持つ伸びの限界のために、(ロ)の運動機能
上の要件が大幅に損われる。特に、意匠的見地か
ら外面にもナイロン・ジヤージを貼合わせたもの
は、(ロ)の要件の低下が著るしい。また、ナイロ
ン・ジヤージを貼合わせればそれだけ(チ)の引張強
度及び(リ)の引掛傷抵抗は増大するが、貼合せたナ
イロン・ジヤージはクロロプレン・スポンジから
遊離して出来る塩素ガスにより2〜3ケ月内に劣
化するので、この面での貢献は期待できず、(ハ)の
耐久性も低下したことになる。 ちなみに、第2表に示す物性を持つたクロロプ
レン・スポンジの両面に、引張強度が4(Kg/
cm)、伸びが300(%)のナイロン・ジヤージを貼
合わせた場合の初期の物性は、第3表のようにな
り、滑りは改善されても伸びが悪くなることによ
る着脱困難が新に起ること、及び身体を運動させ
るのに3倍の力を要するようになつて、疲労が激
しいことが判る。
【表】
【表】 この考案は、前述のクロロプレン・スポンジの
片面が平滑で他の面が微細な凹凸を有しているシ
ートの両面に、吸水性が無く、モジユラス値が小
さく、耐候性が優れ、膚との滑りが良く、身体の
分泌物が滲込まず、水切れ及び乾燥が良く、引張
り強度及び引掛け傷耐性が良い特殊なポリウレタ
ン薄層を被着することにより、前記(イ)乃至(リ)の要
件のすべてを満たすウエツト・スーツ素材を実現
することを目的とする。 この考案の実施例を図によつて説明するに、1
は厚さが4mmで第2表に示すような物性を有する
クロロプレン・スポンジ板、2はその平滑な片面
に形成したポリウレタン膜またはナイロン・ジヤ
ージ貼着層である。スポンジ板1の他の面は、粗
面として同様な材質のポリウレタン膜3を設け
る。なお、スポンジ板は金型によつて成形した厚
板を所望の厚さにすくことによつて得られるが、
金型に接していた面は平滑になり、すいた面は微
細な凹凸を有する粗面になる。 ポリウレタン膜3は、アジピン酸と炭素数2〜
12個のグリコールとを有し、端末に水酸基を持つ
ポリウレタン・ポリオール(例えば武田薬品製の
タケラツクE550A)を使用し、硬化剤としてジイ
ソシアネートを用いて重合した長鎖状ポリウレタ
ン樹脂からなる。この膜3は、スポンジ板1と同
等かそれ以上の伸びと、スポンジ板に貼付けた場
合のナイロン・ジヤージ以下のモジユラス値とを
有する。この樹脂は、次のようにして製造する。 ポリウレタン・ポリオール(武田薬品製、タケ
ラツクE550A) 100部 ジイソシアネート(日本ポリウレタン製、デス
モジユールT65) 2〜5部 溶剤(ジメチルホルムアミド) 100部 ポリウレタン・ポリオールを反応釜に取り、撹
拌しながら溶剤を加え、70℃に維持しながらジイ
ソシアネートを加え、撹拌を続けて重合反応を行
わせ、6時間後に反応停止剤として全原料の1%
に相当する量のエチルアルコールを加えて重合を
停止させ、溶剤(メチルエチルケトン、ジメチル
ホルムアミド、酢酸エチル等)により粘度を調整
する。得られた重合物は、固形分25%、粘度700
±200cps(25℃)で、淡黄色透明液体である。
次いで、 上記重合物(含溶剤) 100部 染 料 5〜10部 流れ改良剤(高沸点溶剤、シリコン化合物)
1〜5部 溶 剤 適量 を混合してコーテイング剤を得、上記スポンジ板
1の粗面上にロールコーターで塗布し、60〜70℃
の熱風で2〜10分間乾燥して凹凸があるポリウレ
タン膜3を得る。 得られたポリウレタン膜3は、梨地状の凹凸と
エナメル皮革様の光沢とをを呈し、第4表に示す
ような物性を有する。
【表】 比較のために、平滑面上に上記コーテイング剤
を上記と同量用いて同様な手法で形成した平均厚
さ0.15mmのポリウレタン膜の物性は第5表の通り
である。
【表】 上記ポリウレタン膜3のモジユラス値が、第5
表に示した平担なポリウレタン膜に較べて小さい
のは、微細な凹凸の存在によるものである。 このポリウレタン膜3には、次のような試験を
行つた。 (イ) キセノン・ウエザリングテスタによる槽温40
℃、水温40℃、108分の光曝露と12分の散水と
を交互に反覆し、20日間耐候試験を行つたが、
劣化は認められなかつた。 (ロ) 海水に7日間浸漬後、デイマツチヤ式屈曲試
験機にチヤツク間5cm、伸び0〜150%で繰返
し引張試験を2万回行つたが、異常は認められ
なかつた。 (ハ) オゾン・エージングテスタを用い、
50ppm、10%伸張で1週間試験したが、劣化
は認められなかつた。 上述のポリウレタン膜2は、ジイソシアネート
の添加量を2部から5部の範囲内で変更すること
によつて、性質が変つてくる。即ち、ジイソシア
ネートの添加量が少い場合は柔かくて伸びがよい
膜が得られ、添加量が多くなれば伸びは悪くなる
が引張強度は大きくなる。また、柔かさや伸びは
重合温度や重合時間によつても変つてくる。 更に重合される原料に乾性油、不乾性油、アク
リルポリエステル等を5〜20部加えれば、特徴の
ある変性ポリウレタンを得ることができる。例え
ばアマニ油を加えればポリウレタン膜2の光沢が
よくなり、シリコンオイルを加えると膜2が柔軟
になり、滑りもよくなる。また、アジピン酸ジオ
クチルを加えると、膜2が柔軟で風合がよくな
る。これらの添加物を用いた例を次に示す。 ポリウレタン・ポリオール 100部 ジイソシアネート 5部 アマニ油 3部 シリコンオイル 2部 アジピン酸ジオクチル 5部 この場合の重合反応は前記と同じである。 コーテイング剤には、用途によつては前記配合
に加えて、雲母、金属粉、螢光染料、可塑剤、艶
消剤等を加えることができる。 以上のように、この考案による衣服材料は、片
面が平滑で他の面が微細な凹凸を有しているスポ
ンジ質シートを心材として用い、心材の平滑な面
には平坦なポリウレタン薄膜を被着し、粛材の凹
凸を有する面にはその凹凸に沿つてポリウレタン
薄膜を被着したものである。その平坦な薄膜が衣
服の外面に存在するときは、ナイロン・ジヤージ
を外面に設けたものと較べ、強度がナイロン・ジ
ヤージの初期値には劣るものの、ナイロン・ジヤ
ージが急速に劣化するのに対して極めて耐候性が
良いところから心材の保護に貢献するところは格
段と大であり、より優れた着色性及び光沢によつ
て外観も勝り、伸び及びモジユラス値も優れてい
るところから衣服の着脱及び身体の運動も容易で
ある。そして、その凹凸を有する薄膜が衣服の内
面に存在するときは、膚に貼付かないために着脱
時の滑りが良く、身体の分泌物による汚染がな
く、水切れ及び乾燥が良好なことから再着用時に
冷たくなく、この凹凸薄膜を設けたことによる伸
び及びモジユラス値への影響は前述の平坦な薄膜
よりも更に少い。 よつて、この考案による材料は、ウエツト・ス
ーツ用として理想的なものであるばかりでなく、
その優れた機能及び外観により、釣服、スキー
服、防寒服等の用途も期待することができる。
【図面の簡単な説明】
図はこの考案の実施例の拡大断面図である。 1……スポンジ板、3……ポリウレタン薄膜。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 一方の面が平滑面であり、他方の面がすき割り
    によつて生じた微細な凹凸を有する粗面であり、
    100%モジユラスが0.6Kg/cm以下である独立気泡
    性スポンジ板の上記平滑面に、平担な膜のときに
    100%以上の伸びを有し100%モジユラスが0.4
    Kg/cm以下であるポリウレタン薄膜を被着すると
    共に、上記粗面にも同様な物性のポリウレタン薄
    膜を上記凹凸に沿つて被着してなる衣服材料。
JP1980147805U 1980-10-15 1980-10-15 Expired JPS6130843Y2 (ja)

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JP1980147805U JPS6130843Y2 (ja) 1980-10-15 1980-10-15

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JP1980147805U JPS6130843Y2 (ja) 1980-10-15 1980-10-15

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JPS5770830U JPS5770830U (ja) 1982-04-28
JPS6130843Y2 true JPS6130843Y2 (ja) 1986-09-09

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ID=29507295

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JP5536856B2 (ja) * 2012-12-03 2014-07-02 富造 山本 水中スーツ用素材及びそれを使用した水中スーツ

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JPS4726996U (ja) * 1971-04-20 1972-11-27
JPS5431075U (ja) * 1977-08-05 1979-03-01

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