JPS6130455A - ウオツシヤ付きワイパ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】

本発明は、自動車のウィンドシールドガラスに付着した
雨、雪、虫、泥土、油脂、前車による飛沫などを払拭も
しくは洗浄することにより、前方視界を確保するための
ウオッシャ付きワイパ装置に関する。

【従来技術およびその問題点】

通常、自動車においては、天候が雨などの時ウィンドシ
ールドガラスに付着する雨水などを払拭するため、ワイ
パ装置が設けられている。しかし、ワイパ装置だけでは
、ウィンドシールドガラスに付着した雪、泥土、油脂、
前車による飛沫などを払拭することができないため、ウ
ィンドシールドガラスに洗浄液を噴射してウィンドシー
ルドガラスを洗浄するウオッシャ装置も併用して設けら
れている。ここで問題となるのは、車体外面に露出して
取付けられたウオッシャ装置のノズルが車体外板上で突
起物のように見えることから、車両の外観を損ねるとい
ったことである。このような問題点を解決するため、従
来から種々の方法が提案されており、たとえば、実開昭
５４−１８３６号公報に示されたものがある。 この公報に示されたものは、ワイパ装置のワイパアーム
ないしワイパブレードを揺動させるピボット軸に、洗浄
水を流すためのウォンシャ液通路とウィンドシールドガ
ラスに向くウオッシャノズルとを設け、ピボット軸にウ
オッシャホースを接続して洗浄水を上記ウオッシャ通路
に流すようにし、従来、別体に設けられていたウオッシ
ャノズルをピボット軸に設けるようにして、車両の外観
を損ねないようにしたものである。 しかしながら、この公報に示されたものには、以下に述
べるような問題点がある。第一に、上記公報のウオッシ
ャ付きワイパ装置によるウィンドシールドガラスの洗浄
効果が良くない。すなわち、ワイパ装置は、ピボット軸
が往復回転することにより、ワイパアームおよびワイパ
ブレードが揺動させられる構成である。したがって、ワ
イパ装置を作動させながら、ウオッシャ装置のノズルか
ら洗浄水を噴射しているとすると、ワイパブレードなど
の揺動に伴ってウオッシャノズルからの洗浄水の噴射方
向も揺動することになる。今、自動車の前方からウィン
ドシールドガラスを見た場合において、ワイパブレード
が右方向に動いており、かつウオッシャノズルの方向が
、ワイパブレードの直前のガラスに洗浄水があたるよう
に設定しであるとすると、洗浄水がウィンドシールドガ
ラスに当たったすぐ後をワイパブレードが払拭すること
になり、効果的なガラスの洗浄が行われる。しかし、次
に、このワイパブレードが右端まで行き左方向に戻る時
には、ワイパブレードの動いた直後のガラスの部位に洗
浄水が当たることになり、洗浄水の当たった部位は濡れ
たままの状態となり、ワイパブレードが左端まで行き右
方向に戻る迄の間はこの状態が続くことになり、効果的
な洗浄が行われないだけでなく、ウィンドシールドガラ
スが全面にわたって濡れた状態となっていることから、
前方視界の妨げとなる。この前方視界の妨げを改善する
方法としては、ワイパブレードの所へ洗浄水を噴射させ
るように設計することは可能であるが、このようにして
も、常にワイパブレードが洗浄水で濡れた状態であるた
め、効果的なガラスの払拭をすることができない。さら
に、この問題の根本的な解決方法としては、常に、揺動
されているワイパブレードの直前にウオッシャの洗浄水
を噴射する構造とすることであるが、上記公報の手段で
は、このようなことは不可能である。 第二に、上記公報では、ピボット軸にウオッシャホース
を接続して洗浄水を上記ウオッシャ通路に流すようにし
たものである。ウオッシャホースはピボット軸の往復回
転に追従しなければならない。そのため、ウオッシャホ
ースはピボット軸に対して往復回転の度にねじられるこ
とになる。その結果ウオッシャホースの劣化が著しく耐
用年数は非常に悪かった。

【本発明の目的】

本発明は、上述のような事情のもとで考え出されたもの
でその目的は、上記公報に示されたワイパ装置の問題、
すなわち、ピボット軸の往復回転にともなってノズル方
向が変化するため、かえって洗浄効果が悪くなる問題、
および、ウオッシャポースのねじれの問題を解決し、洗
浄効果およびウォ・／シャホースの劣化を招くことなく
、かつ、ウオッシャノズルをピボット軸と別体に設ける
場合の車体外観の悪さを改善することができるワイパ装
置をコスト安く提供することである。

【目的を達成するための技術的手段】

上記の目的を達成するため、本発明では、ピボット軸を
往復回転させ、このピボット軸に固定したワイパアーム
ないしワイパブレードを揺動させるようにしたワイパ装
置において、上記ピボット軸を、一部が車体外面に露出
するように車体に固定したピボットホルダに支持し、こ
のピボットボルダにウオッシャ液通路を設けるとともに
、このウオッシャ液通路の端部にウィンドシールドガラ
スを向くウオッシャノズルを形成している。

【本発明の作用・効果】

本発明では、ピボットホルダにウオッシャ液通路を設け
るとともに、このウオッシャ通路の端部にウィンドシー
ルドガラスを向くウオッシャノズルを形成している。そ
のため、車体の外面には、ウオッシャノズルを単体とし
て設ける必要がなく、車両の外観を損ねることはない。 さらに、ウオッシャノズルからの洗浄水の噴射方向は一
定であり、洗浄水がガラスに当たる部位は常に同じ所で
あり、ガラスに当たった洗浄水を常に一定の速度でワイ
パブレードが洗浄水が払拭することになる。したがって
、従来、ピボット軸にウオッシャ通路を設けていた場合
に比して、きわめて効果的にガラスの洗浄を行うことが
できるとともに、洗浄水によって前方視界が大きく妨げ
られるといったことはない。さらに、ピボットホルダに
ウオッシャ液通路を設けていることから、ピボットホル
ダにウオッシャホースを接続されることになる。ピボッ
トホルダは車体に固定されているものであることから、
上に紹介した公報に示されるワイパ装置の場合のように
、ウオッシャホースがねじれるといったことがなく、ウ
オッシャホースの短時間での劣化は防止できる。さらに
、ピボットホルダがウオッシャノズルをも兼ね備えるこ
とから、部品点数を少なくでき、コストもきわめて安く
することができる。

【実施例の説明】

以下、本発明の好ましい実施例を図面を参照しつつ具体
的に説明する。 第１図に示すように本発明をキャブオーバトラックに適
用したものについて説明する。このキャブオーバトラッ
クにおいては、ボンネットがないため、通常、フロント
アウタパネルＡにワイパ装置が取付けられている。 第２図に本発明の実施例の分解斜視図を示す。 一端をモータ（図示時）に接続されたロッド１は、その
他端をレバー２に枢着されている。さらに、レバー２の
他端は、後述するピボット軸４に固定されている。この
ピボット軸４にワイパブレード１４が取付けられたワイ
パアーム１３が固定される。上記ロッド１およびレバー
２によってリンク機構が構成され、ピボット軸４を往復
回転運動させ、ワイパアーム１３およびワイパブレード
１４が揺動されるように構成されている。そして、第３
図によく表れているように、フロントアウタパネルＡに
孔が設けられ、この孔に嵌合して一部がフロントアウタ
パネルＡの外面に露出するように樹脂製のピボットホル
ダ３が、シーリングラバー１０を介してエスカッション
１１により甥合することによって固定される。このピボ
ットホルダ３には、その内部を軸方向に貫通してピボッ
ト軸４が摺動回転可能に支持されるとともに、ウオッシ
ャ液通路５が形成されている。このウオッシャ液通路５
は、上記ピボット軸４に沿うようにして平行にフロント
アウタパネルＡの内部側から外部側にいたるように設け
られ、ピボットホルダ３のフロントアウタパネルＡの内
面側において、ジヨイント６がウオッシャ液通路５と連
続するようにピボットホルダ３に溶着される。このジヨ
イント６にはウオッシャタンク１５がら延びたウオッシ
ャホース７が接続される。一方、ピボットホルダ３のフ
ロントアウタパネルＡの外面側において、ウオッシャ液
通路５がピボットホルダ３の側部に向けて曲げられて出
口部５ｂが形成され、出口部５ｂの端部が、洗浄水を勢
い良くウィンドシールドガラスに噴射するようにウィン
ドシールドガラスに向くウオッシャノズル８を形成して
いる。また、このウオッシャノズル８の部位のピボット
ホルダ３の外面は凹陥部９が設けられ、ウオッシャノズ
ル８の保護の役目を果たしている。なお、このピボット
ホルダ３の材質は問わないが樹脂製とすると、ウオッシ
ャ液通路５内を流れる洗浄水によって錆などが発生せず
、また成形が容易となるので都合がよい。さらに、本例
では、ピボットホルダ３のバックアップフランジ１６に
突起１２を設けるとともに、フロントアウタパネルＡに
上記突起１２と嵌合する孔を設けて取付けの位置決めの
便宜を図っている。このようにすると、ピボットホルダ
３のフロントアウタパネルＡに対する位置が一定に決め
られるので、ウオッシャノズル８からの洗浄水の噴射方
向が一定となる。 上述した構成を有する本発明のウオッシャ付きワイパ装
置は、次のように作動し、ウィンドシールドガラスに付
着した泥土および前車による飛沫などを効果的に洗浄す
るものである。電動ポンプによってウオッシャタンク１
５からウオッシャホース７を通してウオッシャ液通路５
に洗浄水が送られ、ウオッシャノズル８からウィンドに
向けて洗浄水が噴射される。ここで、本発明では、ピボ
ソトホルダ３にウオッシャ液通路５を設けるとともに、
ウオッシャノズル８を形成している。そのため、ウオッ
シャノズルを単体として設けた場合と同様に、ウオッシ
ャノズル８からの洗浄水の噴射方向は一定であり、洗浄
水がウィンドに当たる部位は常に同じ所であり、ウィン
ドに当たった洗浄水をワイパブレード１４が払拭゛する
ことにより、効果的なウィンドの洗浄が行われる。した
がって、従来のピボット軸４にウオッシャ液通路を設け
た場合に比して、きわめて効果的に洗浄することができ
るとともに、洗浄水によって前方視界が妨げられるとい
ったことはない。さらに、車体の外面には、ウオッシャ
ノズルが単体で突出するといったことがなく、車両の外
観を損ねることはない。 さらに、ピボットホルダ３にウオッシャホース７を接続
していることから、従来のように、ウオッシャホース７
がねじれるといったことはない。 なお、本発明の範囲は上述の実施例に限定されないのは
もちろんであり、ピボットホルダの材料は実施例では樹
脂であるが、具体的に問うものではない。さらに、ウオ
ッシャ液通路の形状は具体的に問うものでなく、要は、
ピボットホルダの内部にウオッシャ液通路およびウオッ
シャノズルが設けられておればよい。 さらに、実施例は、フロントウィンドシールド′ガラス
のためのワイパ装置についてのものであるが、リヤウィ
ンドを払拭するためのワイパ装置にも同様に本発明を適
用しうる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明をギヤブオーバトランクに適用した実施
例を示す側面図、第２図は本発明の実施例の分解斜視図
、第３図は本発明に係る要部の拡大断面図である。 ３・・・ピボットホルダ、４・・・ピボット軸、５・・
・ウオッシャ液通路、８・・・ウオッシャノズル、１３
・・・ワイパアーム、１４・・・ワイパブレード、Ａ・
・・フロントアウタパネル（車体）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）ピボット軸を往復回転させ、このピボット軸に固
   定したワイパアームないしワイパブレードを揺動させる
   ようにしたワイパ装置において、上記ピボット軸を、一
   部が車体外面に露出するように車体に固定したピボット
   ホルダに支持し、このピボットホルダにウォッシャ液通
   路を設けるとともに、このウォッシャ液通路の端部にウ
   インドシールドガラスを向くウォッシャノズルを形成し
   たことを特徴とする、ウォッシャ付きワイパ装置。