JPS6130273Y2 - - Google Patents

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JPS6130273Y2
JPS6130273Y2 JP3609680U JP3609680U JPS6130273Y2 JP S6130273 Y2 JPS6130273 Y2 JP S6130273Y2 JP 3609680 U JP3609680 U JP 3609680U JP 3609680 U JP3609680 U JP 3609680U JP S6130273 Y2 JPS6130273 Y2 JP S6130273Y2
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JP
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magnetic flux
capacitor
case
magnetic
capacitor element
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JP3609680U
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JPS56139238U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電解コンデンサの電磁遮蔽に関するも
のである。
一般に電解コンデンサは第1図に示すようにア
ルミニウムなどよりなる陽極用電極箔および陰極
用電極箔に各々引出リード1をかしめなどにより
接続せしめた後,電解紙などのセパレータを介し
て巻回し,巻終り部を素子止め用テープ2で止め
てコンデンサ素子3を形成せしめる。次に該素子
に電解液を含浸せしめた後,あらかじめ封口板5
にリベツト,埋設などして貫通装着した外部端子
4にコンデンサ素子3より導出せる引出リード板
1を接続せしめ,ケース6に挿入して素子固定材
7を注入し,該ケース6の開口端部を巻締め密封
されている。
このような電解コンデンサに高周波電流を流し
たとき,上記ケースがアルミニウムなどの金属ケ
ースの場合,磁性体金属などではないが,コンデ
ンサ素子3のアルミニウム電極を巻回したことに
より磁束によつて,極めて少ないループ電流が円
筒形金属ケースの底部に生じることがわかつた。
一般にこれらの磁束やループ電流は音響技術的見
地に立つてみると,音質について悪影響を及ぼし
しいることが知られており,この磁束やループ電
流を減少せしめるために円筒形金属ケースの底部
をなくし,円筒金属パイプを用いて底部をラバー
ベーク,樹脂などで形成した構造や,金属ケース
を変えて樹脂ケースが用いられている。しかしな
がら,これらの方法ではループ電流は減少するが
磁束は外部に出るため取付シヤーシや基板取付後
の電解コンデンサ周辺の部品に対しての影響は変
らず悪影響を及ぼしていた。また外部からの磁束
の影響もコンデンサに及ぼされるため,実質的に
は磁束の影響を減少することにはなつていなかつ
た。
本考案はこれらの欠点を除去したもので,作業
方法を大幅に変更することなく,磁束の影響を著
しく減少せしめる電解コンデンサを提供しようと
するものである。
以下、本考案をさらに詳述する。
非磁性体の物体を磁束の中に置いた場合,それ
らの物体は磁束によつて磁化されるが,このとき
物体によつては磁化されたことにより発生する微
小磁束の向きが,本来の磁束の方向と同一の場合
と,逆方向の場合があることが知られている。こ
れらの方向により前者を常磁性体、後者を反磁性
体と呼ぶ。
従来コンデンサ用ケースとして使用されている
アルミニウムケースはアルミニウムが常磁性体で
あるため,第2図イに示すようにコンデンサ素子
より出る磁束8中にあるアルミニウム9内を透過
する磁束8により,アルミニウム9より微小磁束
10が発生する。しかしながら,ロに示すように
もしアルミニウム9に変えて反磁性体11でコン
デンサ用ケースを作つて使用した場合,やはりイ
に示すものと同様に微小磁束12が発生するが,
この磁束方向イに示す方向とは逆向きとなる。す
なわち,コンデンサケース底部に発生するループ
電流はイとロでは逆方向になるといえる。
上述の点に鑑みて本考案者らは種々実験を繰返
し,比磁化率が正および負の値を有する2種類の
物質を組合せたケースにコンデンサ素子を収納し
たコンデンサを音響機器の電源回路に使用した場
合,音質が著しく改善されることを見出した。
まず,実験的にこの常磁性体と反磁性体の金属
として,比磁化率の正の常磁性体であるアルミニ
ウムと比磁化率が負の反磁性体である銀とを貼合
せてコンデンサ用ケースを作成し,通電時の磁束
を単一入力信号を印加して測定してみた。その結
果を従来品と比較して第3図に示す。
以上の結果より磁束の発生は常磁性体と反磁性
体の金遷を貼合せることによつて,お互いのルー
プ電流が打消し合い,逆に外部に出る磁束をおせ
えるものと思われる。
本考案は以上の結果に基づき考案したもので,
コンデンサ内部よりの磁束を遮蔽するとともに外
部よりの磁束をも遮蔽せしめたものである。
以下、本考案を第4図に示す実施例について説
明する。
第4図は電解コンデンサの断面図を示し,反磁
性体でかつ比磁化率が負の値を有する反磁性体の
物質,たとえばば銀,鉛,銅などを圧延し,一方
の面に粘着性物質をつけてなる粘着テープまたは
該反磁性体物質の磨砕粉を両面粘着テープの片面
につけてなる粘着テープ13をコンデンサ素子3
の素子止めテープとして使用し,コンデンサ素子
3の外周部に配置し,このコンデンサ素子3を非
磁性体でかつ常磁性体物質を材料とする例えば着
色材として用いられているカーボンブラツクなど
の磨砕炭素類を使用してなる樹脂ケース14に収
納されたものである。
本考案の電解コンデンサは以上のようにして構
成されているので,粘着テープ13とケース14
によつて,各々相反する磁束の方向を示すことに
なりお互いの磁束は打消し合い,コンデンサ素子
より発生する磁束が遮蔽されるとともにうず電流
の発生もなくなるものである。そして,磁束の影
響を観測した結果,第3図ロと同様な結果を得
た。このコンデンサを音響機器の電回路に使用し
た試聴した結果,音の立上りがよくなるとともに
遠近感が増し,高音,中音,低音ともにしまりが
よくなるなど,従来品に比し音質が著しく改善さ
れた。
以上のように本考案の電解コンデンサは音響機
器の音質改善に寄与するところ多く,実用的価値
の極めて大なるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の電解コンデンサの断面図、第2
図イ,ロは磁束の説明図、第3図は磁束の影響を
観測した誘起電圧一時間特性図,第4図は本考案
の電解コンデンサの一実施例の断面図である。 3:コンデンサ素子、13:粘着テープ、1
4:樹脂ケース。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. コンデンサ素子の外周部に設けた粘着テープに
    含有する材料として反磁性体を,上記コンデンサ
    素子を収納する樹脂ケースの材料として常磁性体
    を用いて構成してなる電解コンデンサ。
JP3609680U 1980-03-19 1980-03-19 Expired JPS6130273Y2 (ja)

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JP3609680U JPS6130273Y2 (ja) 1980-03-19 1980-03-19

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JP3609680U JPS6130273Y2 (ja) 1980-03-19 1980-03-19

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Publication Number Publication Date
JPS56139238U JPS56139238U (ja) 1981-10-21
JPS6130273Y2 true JPS6130273Y2 (ja) 1986-09-05

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