JPS6129710Y2

JPS6129710Y2 -

Info

Publication number: JPS6129710Y2
Application number: JP1981121869U
Authority: JP
Priority date: 1981-08-19
Filing date: 1981-08-19
Publication date: 1986-09-01
Also published as: JPS5827337U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、脱線防止機構を備えた運搬台車のタ
ーンテーブル装置に関する。

赤熱コークスを冷却し、その熱量を利用するた
めのコークス乾式消火設備（以下C.D.Q.とい
う）等において、コークス炉からC.D.Q.炉への
赤熱コークスの搬送手段は、第１図に示すように
コークス炉ａとC.D.Q.炉ｂとの間に走行線を敷
設し、該走行線に沿つて赤熱コークスの入つた赤
熱コークス運搬台車（Quenching Backet Car、
以下Q.B.Cという）を移動する搬送設備が用いら
れる。この場合にQ.B.C.の走行線の切替を行な
うため、Q.B.C.の各車輪に対し、これに対応す
る数のターンテーブルを設け、Q.B.C.本体を回
転させることなく各車輪のみを回転させて行なつ
ている。すなわち、各ターンテーブル上に走行レ
ールを固定し、該ターンテーブル外に敷設された
一方向に向かう走行線の各走行レールの軸に該タ
ーンテーブルの各走行レールの軸を一致させ、該
走行線から該ターンテーブル上に侵入したQ.B.
C.をその上で停止させ、該ターンテーブルを回
転しターンテーブルの各走行レールの軸を、切替
えようとする走行線の各走行レールの軸に一致さ
せて、Q.B.C.を該他の走行線の軌道にのせ、Q.
B.C.の走行線の切替えを行なうものである。

しかし、電気関連の誤動作等から、Q.B.C.
がターンテーブルへ侵入する時、ターンテーブル
が向き直つていないにもかかわらず、侵入OKの
信号が出されること、Q.B.C.が侵入中にター
ンテーブルが回転すること、ターンテーブルが
向き直つていないにもかかわらず、該ターンテー
ブル上のQ.B.C.に出発OKの信号が出されるこ
と、ターンテーブル上にあるQ.B.C.の出発と
同時に該ターンテーブルが回転すること等が原因
となつてQ.B.C.の脱線を引き起こしていた。こ
のようなQ.B.C.の脱線によつて再びQ.B.C.の車
輪をレールへ戻す為の復旧作業に長時間を要し、
又場合によつては、この復旧作業の間全コークス
炉の操業中止を余儀なくせられ、コークスの生産
に支障をきたすこともあるという欠点を有してい
た。又赤熱コークスの運搬中に該脱線事故が起こ
つた場合、コークバケツトライナー及びQ.B.C.
に据え付けられたコークバケツトを支持するフレ
ームの溶損又は破損や、Q.B.C.及びターンテー
ブルの溶損・破損等の事故さらに火災事故等につ
ながるという欠点も有していた。

そこで本考案は、ターンテーブルにストツパを
設けることにより、上記電気関連の誤動作等から
Q.B.C.が脱線するのを防止することを目的とす
る。このため、本考案に係る装置は、既設ターン
テーブルの外周と該ターンテーブル隣接周囲にス
トツパを取り付けたことを特徴とする。

以下、本考案の一実施例を第２図以下の図面に
もとづいて説明する。第２図は本考案の一実施例
の平面図、第３図は第２図のＡ−Ａ線断面図であ
る。

第２図において本考案の装置は、走行レール５
の設けられたターンテーブル３により、一走行線
の走行レール６，６′と、他の走行線の走行レー
ル７との間で走行線の切替を行なうターンテーブ
ル装置に、該ターンテーブル３の外周に円弧状の
内側ストツパ１を設け、さらに固定床４の該ター
ンテーブル３の周囲に円弧状の外側ストツパ２を
設けたことより成る。

内側ストツパ１及び外側ストツパ２は、Q.B.
C.の車輪の進行を止めるのに十分な高さ（約50
mm以上）を有するものとする。内側ストツパ１
は、分割されており、その間にターンテーブル３
の外周まで延びた走行レール５の端部がはさまれ
ている。又、外側ストツパ２は、分割されており
その間に該ターンテーブル３の外部に敷設された
走行レール６，６′，７の端部がはさまれてい
る。この両ストツパ１，２の分割端面と各走行レ
ール５，６，６′，７との隙間はQ.B.C.の各車輪
１３のつば１４の幅より少し大きい程度が望まし
い。

第３図において示すようにターンテーブル３
は、その周面直下にターンテーブル受け８が回転
自在に設けられ駆動装置（図示なし）により回転
せられる。

なお第２図中１１は補強部材、１２は走行レー
ル押えを各示す。

次に本考案の作用について説明する。

第４図に示すようにQ.B.C.がターンテーブル
３に向かつて侵入してくる時にQ.B.C.の車輪１
３をのせた走行レール６′の軸と該ターンテーブ
ル３の走行レール５の軸とが一致していない場
合、Q.B.C.の車輪１３はターンテーブル３の内
側ストツパ１でその進行を止められ、脱線するこ
とはない。これとは逆に、Q.B.C.がターンテー
ブル３から出発する時にターンテーブル３の走行
レール５の軸と本線走行レール６，６′又は７の
軸とが一致していない場合もQ.B.C.の車輪１３
は、外側ストツパ２でその進行を止められ脱線す
ることはない。

以上の本考案の装置によれば、Q.B.C.のター
ンテーブル上での脱線を完全に防止することがで
きるというすぐれた効果を有している。又脱線の
防止により、脱線したQ.B.C.の車輪を走行レー
ルに戻す復旧作業に要す時間がなくなり、又コー
クス炉の操業を中止することがなくなるため、円
滑なコークスの生産ができるというすぐれた効果
も有している。さらには、Q.B.C.の脱線による
上述した関連設備の溶損又は破損事故等及び火災
事故の発生を完全に防止できるという操業上の安
全面で秀でた効果も有している。

【図面の簡単な説明】

第１図は、Q.B.C.の走行線の概略図、第２図
は、本考案の一実施例に係る２つのストツパを設
けたターンテーブル装置の平面図、第３図は、第
２図Ａ−Ａ線断面図、第４図は、本装置によつて
脱線防止をすることができることを示す説明図で
ある。図中１は内側ストツパ、２は外側ストツパ、３
はターンテーブル、５はターンテーブル内走行レ
ール、６，６′は固定床に敷設された走行レー
ル、７は固定床に敷設された別の走行レール、１
３はQ.B.C.の車輪を各示す。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

走行方向の切替を行なう運搬台車のターンテー
ブル装置において、ターンテーブルの走行レール
の両端部を除いた運搬台車各車輪用ターンテーブ
ルの外周部に弧状に設けた内側ストツパと、固定
床の走行レール敷設個所を除いた前記ターンテー
ブルの隣接部に弧状に設けた外側ストツパとを有
することを特徴とする運搬台車のターンテーブル
装置。