JPS61296159A - 水解性不織布 - Google Patents

水解性不織布

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JPS61296159A
JPS61296159A JP60133870A JP13387085A JPS61296159A JP S61296159 A JPS61296159 A JP S61296159A JP 60133870 A JP60133870 A JP 60133870A JP 13387085 A JP13387085 A JP 13387085A JP S61296159 A JPS61296159 A JP S61296159A
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galakeenan
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は使用時には充分な強度を有し、大量の水に浸し
たときに容易に水解する水解性不織布に関する。
(従来の技術〕 従来のベビーワイプ、婦人生理処理用ウェットティシュ
−あるいは排便処理用ウェットティシュ−などのウェゝ
ットティシュー類は、製品の湿潤強痕を高めるために長
anの不織布や水不溶性のバインダーでIllを結着さ
せた不織布が用いられているが、水洗トイレに廃棄した
ばあい、製品そのままの形態を保っているので下水配管
内で閉塞を生じさせることがあった。
そこで水溶性バインダーを用いた不織布に該バインダー
を一時的に水に対して不溶とするために特開昭54−1
04963号公報に記載されているような特定の塩類あ
るいは塩析に必要な所定の濃度の塩類を含む水溶液を含
浸させたものが用いられている。
上記の水溶性バインダーとしてケン化度85〜99%の
ポリビニルアルコール、一時的に水不溶性とする特定の
塩類溶液として硼酸水溶液、またポリビニルアルコール
を塩析させる溶液として7%硫酸ナトリウム水溶液が用
いられている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記のような水溶性バインダーに対しては硫酸ナトリウ
ム水溶液、硼酸水溶液などが用いられており、皮膚に対
する一次刺激性、累積刺激性あるいはアレルギー性、ま
た眼粘膜に対する刺激性、経口毒性などの面で問題があ
る。
本発明は、このような問題を解決するためになされたも
ので、湿った状態では充分な強度をもつが、大量の水中
に浸漬させると極端な強度の低下をきたし、llH状に
分散する不織布をうろことを目的とするものである。
〔問題を解決するための手段〕
本発明はガラキーナン単独またはガラキーナンとガラク
トマンナンの混合物で結合された繊維製品に塩類水溶液
を含浸させることを特徴とする水解性不織布に関する。
ここで本特許請求の範囲でいうl1iINi製品とは、
木材パルプ、綿、麻、羊毛、絹あるいはコツトンリンタ
ーなどの天然繊維;ビスコースレーヨンあるいはキュプ
ラなどの再生セルロース、酢酸セルロースなどの変成セ
ルロース、ナイロンなどのポリアミド系111i、テビ
ロン(登録商標)などの塩化ビニル系繊維、塩化ビニリ
デン系繊維、ポリプロピレン系繊維、アクリル系繊維、
ポリビニルアルコール系IINなどの人造繊帷あるいは
合成mttuなどからなるシート状物をはじめ、手帳、
ノート、本などあるいは、靴の中敷き、毛布、フェルト
などの製品をいう。
〔実施例〕
本発明において、バインダーとしてガラキーナンあるい
はガラキーナンとガラクトマンナンの混合物などを用い
ることができるが、カッパーガラキーナンなどのガラキ
ーナンは70℃程度に加温すると第1例のくωに示すよ
うにランダムコイルを生成する。
つぎに冷却するとガラキーナン分子は、第1図の山)に
示すように部分的にダブルへリツクスを形成し、これが
ゲルのジャンクションゾーンとなる。さらに冷却すると
第1図の+01に示すようにダブルへリックス間で規則
的な配列を生じ、さらに強固なジャンクションゾーンが
形成される。
ここで塩類水溶液としてカリウムイオンなどの特定イオ
ンを含浸させると、前記形成されたジャンクションは該
特定イオンを第2図に示すようにダブルへリックスの構
造内に取り込み、その構造を強化する。このばあい、ダ
ブルへリックス内の特定イオン濃度とその分子外の該濃
度は平衡状態となる。
つぎに透析などにより分子外の該特定イオンを除去する
とダブルへリックス内の該特定イオンは分子外に流出す
るので、該ダブルへリックスの強度は低下し、ガラキー
ナン分子は膨潤し、溶解するようになる。
本発明は上記のようなガラキーナンの性質を利用してな
されたものである。
本発明の水解性不織布はガラキーナン単独またはガラキ
ーナンとガラクトマンナンの混合物で結合されたmH製
品に塩類水溶液を含浸させることによりえられる。
不織布は通常行なわれている湿式法、乾式法のいずれの
方法でも製造することができる。これらの方法で製造す
るばあい、ウェッブの形成後、ガラキーナン単独あるい
はガラキーナンとガラクトマンナンの混合物を噴霧ある
いは塗布せしめて製造することができるほか、湿式法の
ばあい、抄紙する時に繊維叩解液に混合して用いること
もできる。
前記ガラキーナンは不織布に水解性を有せしめるととも
に不織布のバインダーの主成分であるが、たとえばカッ
パーガラキーナン、ラムダ−ガラキーナン、アイオター
ガラキーナンなどをあげることができる。
前記ガラクトマンナンは、ガラキーナンの構造を補強し
、不織布の強度を向上させるための成分であるが、ガラ
キーナン10重一部に対して0〜30重量部を添加して
用いる。このばあい、30重・部をこえるとローカスト
ビーンガムの性質が現れ、不織布の水解性がわるくなる
ので好ましくない。
本発明で使用する繊維製品は、ガラキーナン単独または
ガラキーナンとガラクトマンナンの混合物で不織布基材
を結合させることによりえられる。このばあい、水溶液
の温度は60℃よりも低いとき、該水溶液はゲル化をお
こし、また90℃をこえると作業上危険であるので60
〜90℃であるのが好ましい。
前記不織布基材は、たとえば木材パルプ、綿、麻、羊毛
、絹あるいはコツトンリンターなどの天然繊維、ビスコ
ースレーヨンあるいはキュプラなどの再生セルロース、
酢酸セルロースなどの変性セルロース、ナイロンなどの
ポリアミド系IIN、ポリエステル系繊維などの合成繊
維、テビロン(登録商標)などの塩化ビニル系繊維、塩
化ビニリデン系繊維、ポリプロピレン系繊維、アクリル
系IN、ポリビニルアルコール系413Mなどがあげら
れ、これらのものを単独あるいは2種以上混合して用い
てもよい。
これらのなかでも天然11iI[、再生セルロースなど
はセルロモナス、セルビブリオ細菌などの微生物によっ
て分解されやすいので好ましい。
また、これらの!l雑長は、水洗トイレに廃棄したばあ
いの分散性と製品の湿潤強度の面から1〜50mm程度
のものが好ましいが、5IIII11のものがさらに好
ましい。
また、前記ガラキーナン単独あるいはガラキーナンとガ
ラクトマンナンの混合物はえられる不織布に5〜10重
量%含まれるのが好ましい。
このばあい、前記ガラキーナン単独あるいはガラキーナ
ンとガラクトマンナンの混合物が5重量%未満では不織
布の強度は充分にかもし出されないので不織布の坪量を
増すかあるいは不織布基材の繊維長を長くして製品の湿
潤強度をあげればよい。また10重量%をこえると製品
コスト面で好ましくない。
またガラキーナン単独あるいはガラキーナンとガラクト
マンナンの混合物の使用量が10重量%程度のばあい、
不織布の坪量は100〜200o/ボとなり充分な製品
湿潤強度を有するが、製品の使用目的によっては坪量は
若干具なる。
前記!1lIf製品に塩類水溶液を含浸することにより
、本発明の水解性不織布をうろことができるが、塩類水
溶液はあらかじめガラキーナン単独またはガラキーナン
とガラクトマンナンの混合物に混合させてから不織布基
材に添加して用いてもよい。
前記用いられる塩−は水中でたとえばカリウムイオン、
アンモニウムイオン、ルビジウムイオン、セシウムイオ
ン、カルシウムイオン、バリウムイオンなどを生じるも
のを用いることができる。これらのイオンは、ガラキー
ナン分子から構成されたダブルへリックス内に含浸せし
めてその構成を強固にするための成分であるが、この濃
度は人間の体液の浸透圧を考慮して、えられる不織布中
で290+a Osi+/41以下となるように添加す
るのが好ましい。
たとえば、塩化カリウムのばあい、1.08%以下、塩
化カルシウムのばあい1.07%以下が好ましい。
また、ナトリウムイオンあるいはリチウムイオンなどイ
オン半径が小さいものは、ダブルへリックスの間を容易
に通り抜けてしまうので好ましくない。
前記のような塩類のほか、ガラキーナン分子に存在する
硫酸残基と反応し、ガラキーナンの分子を架橋し、ゲル
強度を高めるという効果を有するカルシウムイオン、バ
リウムイオンなどの二価の陽イオンをはじめ、ガラクト
マンナンの1種であるローカストビーンガムあるいはタ
ラガムなどを用いることができる。
前記ローカストビーンガムは、マンノースの主鎖にガラ
クトースの側鎖が結合したものであるが、その側鎖の分
布は均一ではなく、部分的にガラクトースの側鎖が多い
部分と全く有しない部分とがある。ガラクトースの側鎖
を有しない部分は第3図に示すようにガラキーナンのダ
ブルへリックス鎖と会合し、全体としてゲルの構造を補
強する。
このことはガラキーナンのゲル化、再溶解温度におよぼ
す塩類の一例として用いた塩化カリウム濃度の影響を示
した第4図([フレグランスジャーナルJ 、1981
年、フレグランスジャーナル社発行、第46刊、64頁
引用)およびローカストビーンガムの添加とゲル強度と
の関係を示した第5図([フレグランスジャーナル」、
1981年、フレグランスジャーナル社発行、第46刊
、64頁引用)から説明される。
第4図から、塩化カリウムの!111が低下するにつれ
てゲルの再溶解温度は低下し、つまり溶解しやすくなり
、ついにはゲル化をおこさなくなることがわかる。
また第5図から、ローカストビーンガムの添加により、
著しくゲル強度が大きくなることが認められる。
またタラガムについても同様の効果があると報告されて
いる。
上記のことからガラキーナンあるいはガラキーナンとロ
ーカストビーンガムの混合物のゲルの溶解性は、カリウ
ムイオン、アンモニウムイオンなどに左右されることが
わかる。したがってこれらによりIINを結合して作製
された不織布はカリウムイオン、アンモニウムイオンな
どを含む水溶液中ではその形態を保持し、さらにこれを
大凶の水の中に再浸漬するとl1il状に分散するので
ある。
上記のようにしてえられた本発明の不織布は種々の水溶
液などを含浸して用いてもよく、またあらかじめ不織布
塞材に種々の水溶液を混合したものを用いてもにい。
前記水溶液としてたとえば、ポリオキシエチレンラウリ
ルエーテル硫酸ナトリウム、ポリツルベイト20(米国
アイ・シー・アイネI製)などの活性剤の水溶液を添加
したものは吸水性に優れているのでウェットティシュ−
、ドライティシュ−1手拭、清掃用の布、オムツ、パン
ツ、生理用ナプキン、タンポンなどに、また柔軟性をも
たせるためにポリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコールを添加してもよく、またメチルパラベンソル
ビン酸カリウムなどの防腐剤をはじめ皮膚疾患に対して
治療、予防効果のある薬剤などを適量添加して手術用マ
スク、手術用帽子、手術用手袋、ライナーなどに用いる
ことができる。
また、本発明の水解性不織布は大量の水中に浸漬させる
とIIII状に分散するので、植物の肥料を添加して、
シート状の植物肥料としであるいはポリビニルアルコー
ルなどを添加して土壌改良剤として利用することもでき
る。
これらのほか、従来の繊維製品は焼却することにより、
有毒ガスを発生するという問題があったが、本発明の水
解性不織布には有害物質は含有されておらず、土壌汚染
の問題がないため土壌中に埋入して処分することができ
るので種々の製品に適用することができる。
以下、本発明を実施例に基づいてさらに詳細に説明する
が、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではな
い。
実施例1 Genu Visco C3W−1(カッパーガラキー
ナンのナトリウム塩、コペンハーゲンペクチン社製)の
水温70℃の0.5%水溶液600altと、NBKP
パルプ(三木特種製紙■製9gを家庭用ミキサー(三洋
電機■製5J61G)に入れ撹拌後、20メツシユステ
ンレスネツト上で抄紙、乾燥して坪1151(lの不織
布をえた。
えられた不織布の湿潤強度を測定覆るために、この不織
布を巾15m11長さ50IIIlの短冊に切り、これ
らを試験液としてにCgl  に2S04 、KH2P
O4、Ca(J 2 、N114CI 、 Naceの
各1%水溶液および蒸留水を用いて1時間浸漬したのち
、軽くティシュ−で液をふき取り、引張強度を測定した
引張強度の測定は、万能圧縮引張試験機(新興通信工業
■製TCH−200)を用い、引張速度50mm/分、
試験片つかみ間隔20RIIiで行なった。なお不織布
の破断時の荷重指示値を引張強度とした。
その結果を第1表に示す。
また、上記でえられた不織布を1.0%の塩化カリウム
水溶液に浸漬したサンプルを通水流量500M1/分、
水温18℃の水中に再浸漬し、引張強度の経時変化を測
定した。
その結果を第2表に示す。
比較例1 実施例1においてGenu Visco C3W−1の
かわりにポリビニルアルコールB−17(電気化学■業
■製)を用いたほかは実施例1と同様にして不織布を作
製し、前記試験液に1時間浸漬したとぎの引張強度を測
定した。
その結果を第1表に示す。
比較例2 実施例1においてGenu Visco C3W−1の
かわりにアルギン酸ナトリウム(和光紬薬工業■製)を
用いたほかは実施例1と同様にして不織布を作製し、前
記試験液に1時間浸漬したときの引張強度を測定した。
その結果を第1表に示す。
また、実施例1と同様にして水中に再浸漬させたときの
引張強度の経時変化を測定した。
その結果を第2表に示す。
〔以下余白〕
−] b  − 第1表から明らかなように、ガラキーナンとしてGen
u Visco C3W−1を用いて作製した不織布に
、カリウム、カルシウム、アンモニウム塩水溶液を含浸
させた不織布の湿潤強度はナトリウム塩または蒸溜水を
含浸したばあいに比べて大きくなることがわかる。同じ
カリウム塩でも、塩化カリウムのばあいに比べてリン酸
1カリウムのばあいの引張強度が小さいのは、イオンの
モル濃度が小さいためで、モル濃度を同等にすれば、同
程度の引張強度かえられるものと考えられる。
第2表から実施例1でえられた不織布は水中に再浸漬す
ると、極端な強度低下をきたし、ついには繊維状に分散
することがわかる。ところで水洗トイレに廃棄可能な条
件は不織布の引張強度が50g以下であればよいので、
実施例1でえられた不織布は充分に使用することができ
る。
また、比較例2でえられた不織布は24時間、水中に再
浸漬しても強度の低下は全く生じない。
これは分子中に存在するカルボキシル基とカル一  1
6 − シウムイオンが反応し、アルギン酸カルシウムの水不溶
性沈澱を生じるためであると考えられる。
実施例2〜6 Genu Visco C3W−1とローカストビーン
ガムとしてGenu  Gum RL−200(コペン
ハーゲンペクチン社製)とを重量比で第3表のような組
成となるように調合し、その水温が70℃の0.5%水
溶液を調製したのち、実施例1と同様にして不織布を作
製した。
えられた不織布は実施例1と同様にして中151長さ5
0Il111の短冊に切り1時間塩化カリウム水溶液に
浸し、その引張強度を測定した。
その結果を第3表に示す。
つぎにGenu Visco C3W−1とGenu 
 Gum RL−200とを混合比(重量比)1:1で
作製した不織布に0.1%KC#水溶液を含浸したサン
プルを通水中に再浸漬したときの引張強度の経時変化を
測定した。
その結果を第4表に示す。
第3表からRL−2(10を添加すると不織布の湿潤強
度が大きくなることがわかる。またRL−200の添加
はガラキーナンとの重量比が1:1のばあい強度および
原材料のコスト面で好ましく、ガラキーナンに対してR
L−200の占める割合が300重量%をこえると、不
織布の水溶性がわるくなるので好ましくない。
また、第4表からRL−200を添加したばあい、幾分
、水解速度ははやくなり、1時間で充分にINN状に分
散することがわかる。
〔以下余白〕
− 20  一 実施例7 Genu Gel SWG  (カッパーガラキーナン
のカルシウム塩、コペンハーゲンペクチン社製)を実施
例1と同様の方法で不織布を作製し、実施例2〜6と同
様の方法で塩化カリウム水溶液を含浸させてその引張強
度を測定した。
その結果を第5表に示す。
実施例8 aenu Gel SWGとGenu  Gum RL
−200とを1:1の混合比(重量比)で実施例1と同
様の方法で不織布を作製した。
えられた不織布の引張強度を実施例2と同様の方法で塩
化カリウム水溶液を含浸させて測定した。
その結果を第5表に示す。
つぎにえられた不織布に0.5%塩化カリウム水溶液を
含浸させたサンプルを実施例1と同様にして水中に再浸
漬させたときの引張強度の経時変化を測定した。
その結果を第6表に示す。
第5表から塩化カリウム0.01%水溶液でも湿潤強度
を有することがわかる。
また、第6表からカッパーガラキーナンのカルシウム塩
を用いたばあいはナトリウム塩を用いたばあいよりも製
品の湿潤強度は大きくなり、かつ水解性も低下しないこ
とがわかる。
〔以下余白〕
−リA − 一  23  一 実施例9 Genu Get SWGとGenu Gum RL−
200とを1=1の重量比で実施例1と同様の方法で混
合したものを調合してえられた不織布に塩化アンモニウ
ムを含浸させたときの湿潤引張強度および通水中に再浸
漬させたときの引張強度の経時変化を実施例1と同様の
方法で測定した。
その結果をそれぞれ第7表および第8表に示す。
実施例10 実施例9において塩化アンモニウムのかわりに塩化カル
シウムを用いたほかは同様にして湿潤引張強度および通
水中に再浸漬させたときの引張強度の経時変化を測定し
た。
その結果をそれぞれ第9表および第10表に示す。
〔以下余白〕
−ど9− 第  7  表 [注] +1) :蒸溜水のみ使用したばあい。
(2):分散とは引張強度が10g以下で機械性能上測
定不能かあるいは試験液中 で試験片が弱くなりすぎ、測定機に かけられない状態をいう。
[注] fl) :分散とは引張強度が10g以下で機
械性能上測定不能かあるいは試験液中 で試験片が弱くなりすぎ、測定機に かけられない状態をいう。
第7表〜第10表かられかるようにカリウム塩のかわり
に、アンモニウム塩、カルシウム塩を使用しても同様の
結果かえられる。カルシウム塩を用いたばあい、アンモ
ニウム塩を用いたは゛あいよりも水解性が低下するのは
カルシウムイオンがガラキーナン分子と架橋しているた
めと考えられる。
実施例11 実施例8でえられた不織布を10cmx 10cm角に
切りこれに第11表の組成の水溶液を含浸させてウェッ
トティシュ−を作製した。
このウェットティシュ−の流通性試験は第6図に示した
水洗便器設備を用いて下記の測定方法および測定条件で
測定した。
(測定方法) 便器(JIS A 5207;C316)f31.!:
、該便IH3)(7) 5001上方に設けたロータン
ク(1)とを上端にコック(71を設けた内径32Il
1mのポリ塩化ビニル製パイプ(2)で接続し、また該
便器(3)の下方は内径751111の透明ポリ塩化ビ
ニル製パイプ(4)および勾装置/100の内径100
IIIIlの透明塩化ビニル製パイプ(5)で浄化槽(
6)と接続する。
つぎに便器(3)内に試料(ウェットティシュ−5枚)
を投入し、コック(刀を開にしてロータンク(1)内の
水道水10I2を流下させ、パイプ(4)および(5)
内での試料の流通性を観察する。また浄化槽(6)の流
入口で流れてきた試料を容器に受けとめ、時々軽く攪拌
して浄化槽(6)中での水解性を調べる。
(測定条件) 流水量 :10d/1回 試験枚数:5枚/1回 試験回数:50回 その結果を第12表に示す。
〔以下余白〕
第  11  表 第  12  表 第12表かられかるようにえられた不織布は、下水配管
を閉塞するようなことはなく、浄化槽中で繊維状に分散
し、実用上充分に使用しうろことがわかる。
〔発明の効果〕 上記のように本発明の水解性不織布は、大量の水中に浸
漬すると容易に水解し、しかも人体に対して安全なもの
からなるので、ウェットティシュ−、ドライティシュ−
1手拭、清掃用の布など、病院などで用いられるパンツ
、オムツなど、殺菌、消毒剤を添加することにより手術
、食品用の手袋、帽子などをはじめとする種々の製品に
適用しうるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、ガラキーナンのゲル化の機構を示す概略図、
第2図はガラキーナンのダブルへリックス内に取り込ま
れているカリウムイオンの状態図、第3図はローカスト
ビーンガムを添加したときのガラキーナンの状態図、第
4図は塩化カリウムの濃度とガラキーナンのゲル化温度
および融点との関係図、第5図はカッパーガラキーナン
とローカストピーンガムの相乗効果を示す図、また第6
図は実施例11で用いたウェットティシュ−の流通性試
験の水洗便器設備図を表わす。 才1図 (6)         (b) :e /IIら− (C) 才30 ;t′4図 塩出力1功ムの濃度(重量%) ;t′5図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ガラキーナン単独またはガラキーナンとガラクトマ
    ンナンの混合物で結合された繊維製品に塩類水溶液を含
    浸することを特徴とする水解性不織布。
JP60133870A 1985-06-19 1985-06-19 水解性不織布 Expired - Lifetime JPH076122B2 (ja)

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