JPS61296139A - 絡糸ガイドのランダム移送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、仮撚装置を利用して紡錘状の形態を有するス
ラブヤーンを製造するための絡糸ガイドのランダム移送
装置に関するものである。

（従来の技術） 従来、仮撚装置を利用した意匠効果の高いスラブヤーン
の製造方法として、特公昭５５−２２５７６号公報で紹
介されている如く、仮撚加工が施されつつある芯糸の加
熱域に、該芯糸に沿って往復移動する移動ガイドを介し
て撞付糸を供給して芯糸に絡ませる方法がある。

しかるに、この方法によると、移動距離は装置的に固定
され、更に移動ガイドの復路（芯糸の走行方向と逆方向
）から往路（芯糸の走行方　　　　　　　　　　−向）
に切り替わる際に、一旦停止して待機するようになって
おり、スラブ頻度は変更し１ｑても、常にほぼ同一長の
スラブしか得ることができないものであった。

この同一長のスラブを回避するべく、前記特公昭５５−
２２５７６号公報ではスラブヤーンの製造中、隋付糸を
案内するガイドの移送距離をランダムに実行する装置を
ｔに案している。この装置では、ランダム信号発生器か
らの信号を受けてエアシリンダを作動し、或はエアハイ
ドロコンバータを介して油圧シリンダを作動させるよう
にしている。

しかしながら、この装置はピストンの移動速度に限昇が
あって、そのため増幅リンク機構を併用しなければなら
ず、装置が大型化し、その割にはガイドの大きな移送距
離が得がたいという欠点があった。更に、移送速度の設
定に作動流体の絞りを利用しているため再現性に乏しく
、かつ挿間むらが生じ易いものであった。また、シリン
ダの耐久性、ランニングコスト等の面からも実用に耐え
られるものではなかった。

（発明が解決しようとする問題点） このように、従来のこの種絡糸のガイド移送装置にあっ
ては、ガイＦの移送をエア又は油圧シリンダの作動に負
っているため、装置が大型化する割にガイドの移送距離
を大きくできず、また応答特性にも劣り、部品の耐久性
等からも実用化が困難であるという問題点を有するもの
であった。

本発明は、これらの問題点を解決すべくなされたもので
ある。

（問題点を解決するための１段） このため、本発明は紡糸ガイド支持部を具備する移送バ
ンドと、該移送バンドを駆動するドライブホイールと、
該１゛ライブホイールを正転及び逆転させるモータと、
前記移送バンドを案内する案内部材と、前記紡糸ガイド
支持部の移送始点復帰を検出するセンサと、紡糸ガイド
支持部の前記移送始点からの移送距離をランダムに制御
するランダム信号発生器を有する前記モータの駆動制御
装置とからなり、モータを正逆転させて紡糸ガイド支持
部を前記始点とランダムに制御された到達位置との間で
往復運動させることを構成として、これを上記問題点の
解決手段とするものである。

（作用） 紡糸ガイド支持部の移送始点への復帰がセンサにより検
出されると、同時に或は所定時間の経過後モータは回転
を停止し、この停止と同時に或は所定の時間を経過した
後にモータは逆転を開始する。モータが逆転し始めると
、ランダム信号発生器から信号が発せられ紡糸ガイド支
持部を所定の到達距離だけ移動させる。紡糸ガイド支持
部が所定の到達距離に達するとモータは停止し、同時に
或は所定時間の経過後に正転に切り換えられて回転を始
める。紡糸ガイド支持部がこの動作を繰り返すことによ
り、該紡糸ガイド支持部に取り付けられた紡糸ガイドは
ランダムなストロークをもって往復動することになる。

前記モータの正逆転の指令はモータの駆動制御装置から
発せられる。

（実施例） 以下、本発明の実施例について図面に従って説明する。

第１図は本実施例である紡糸ガイドのランダム移送装置
を示し、１は所望の長さを有するテープ状の移送ハンド
で、その端部には紡糸ガイド支持部１ａが取り付けであ
る。この紡糸ガイド支持部１ａには直接に、或は紡糸ガ
イｌ：支持体６を介して紡糸ガイド２６が取り付けられ
ている。また、前記移送バンド１には所定のピッチをも
って、ドライブホイール２の歯と噛合する穴が穿設され
ている。

図示例では、前記移送バンド１とドライブホイール２と
の噛合部は、ドライブホイール２周面の略２であり、移
送バンド１はドライブホイール２の周面を回って略直角
に曲げられる。４ａ、４ｂは夫々前記移送バンド１を案
内する案内部材で、横断面が口の形状をなした板体から
なり、ドライブホイール２を挟んで前後に、かつその長
手方向に直角に配設される。また、４Ｃは同じく移送バ
ンド１の案内部材であるが、これは必要に応じて設けら
れるものであって、該案内部材４Ｃは横断面がコ字状の
板体で、その長手方向にドライブホイール２と略同−の
曲率をもって曲げられており、開口側面を向い合わすよ
うにしてその１対が前記ドライブホイール２の円周面側
部に配設される。

このように配設された案内部材４ａ、４ｂ、４Ｃに移送
ハント１が遊嵌され、移送バンド１は前記各案内部材４
ａ、４ｂ、４Ｃ内を摺動するものである。

３はドライブホイール２を正逆転させる駆動モータであ
り、５ば絡糸ガイド支持部１ａの移送始点復帰を検出す
るセンサで、図示例ではドライブホイール近傍に配置さ
れている。

ここで、移送バンド１はドライブホイール２の外周面に
沿って自由に曲げることができる弾性と、案内部材内の
押出し、引込みができる剛性を有するものであれば、そ
の材質及び寸法は特に限定されるものではない。また、
移送バンド１及びドライブホイール２はモータ軸換算の
慣性モーメントを小さくして、反転応答性を可及的に向
上させたもので、かつ耐摩耗性に優れたものであること
が望ましい。

センサ５は機械式リミットスイッチを使用することも可
能ではあるが、耐久性の面から光学式検出スイッチ等の
非接触式のものが望ましく、該センサが働いた後、絡糸
ガイド支持部１ａの始点における許容停止時間を十分に
実現されるような応答性に優れたものである必要がある
。

モータ３は、絡糸ガイド支持部１ａの反転位置において
、許容される停止時間より十分に短い時間で反転しうる
高頻度で正・逆転の切換えが可能なもので、装置全体の
運動系の慣性モーメントに打ち勝って絡糸ガイドの必要
とする速度を実現できるだけの速度−トルク特性を備え
たものでければならない。そのためには、一般にサーボ
モータ、パルスモータ等が最適である。

以上のような本装置について、その作用を説明すると、
モータ３によって駆動されるドライブホイール２と噛合
する移送バンド１は各案内部材４ａ、４ｂ、４Ｃに案内
されながら長手方向に移動する。図示の実施例では、絡
糸ガイド支持部１ａは前記移送バンド１の下端に俄り付
けられ、絡糸ガイド支持部１ａが上昇してドライブホイ
ール２の近傍で折り返すように設定されている。この折
返し点が絡糸ガイド支持部の始点となるものであり、こ
の始点は前記センサ５の配設位置及び特性によって決定
される。

前記始点に絡糸ガイド支持部が到達すると、センサ５か
らの信号を受けて第２図符号１１で示すランダム信号発
生器を内蔵するモータ３の駆動制御装置からモータ３の
反転信号が発せられる。

次に絡糸ガイド支持部が往路を移動し始める（図示、下
方向）と、前記モータ駆動制御装置１１からランダムに
設定された絡糸ガイド支持部１ａの移動距離が指令され
ると共に、その距離に絡糸ガイド支持部１ａが達したと
きモータ３を逆転させる指令が発せられる。この指令に
基づいて、絡糸ガイド支持部１ａが前記距離分移動する
と反転して前記始点に復帰する。

この作動が繰り返されることによって、絡糸ガイド支持
部１ａは前記始点とランダムに制御された到達位置との
間を往復移動することになる。従って、絡糸ガイド支持
部１ａに直接、或は絡糸ガイド支持体６を介して設けら
れた絡糸ガイド２６も絡糸ガイド支持部１ａと共にラン
ダムなストロークをもって往復移動することになる。

第２図は以上の実施例である絡糸ガイドのランダム移送
装置をスラブヤーンの製造装置に通用した場合の一例を
示している。芯糸２１はマグネソトテンサ２３等の張力
調整器により一定張力に設定された後、芯糸ガイド２５
を経て芯糸ガイド２５とスピンドル２８の間に形成され
る芯糸２１の加熱域に供給され、加熱域内にあるヒータ
２７で加熱されてスピンドル２８へと至る。

他方、絡糸２２はフィードローラ２４を介して芯糸ガイ
ド２５とスピンドル２８との間で走行する芯糸２１に沿
って往復移動する絡糸ガイド２６に至り、絡糸ガイド２
６によって絡糸２２が走行する芯糸２１に捲回されつつ
供給される。

絡糸２２が芯糸２１に供給される際、芯糸２１がスピン
ドル２８で加燃され、その撚りが加熱域におよび芯糸２
１が回転し、かつこのとき絡糸２２が往復移動している
ために、絡糸２２は芯糸２１の周囲に局部的に多重層捲
き付いて紡錘状スラブを形成し、その後ヒータ２７で熱
固定された後にスピンドル２８を通過して解撚される。

この解撚時には、絡糸２２がヒータ２７で熱固定されて
いるため完全には解撚されず、多重層捲き付いた形態を
維持してスラブとなる。

かくして得られたスラブヤーンは、一対のデリベリロー
ラ２９で引き取られ、ワインダ３０によって巻き取られ
る。

上述のとおり、移送バンド１は絡糸ガイド支持部１ａが
芯糸２１と平行に往復運動するように設置されている。

また、モータ３及びセンサ５はランダム信号発生器を内
蔵するモータ駆動制御装置１１に接続され、絡糸ガイド
２６はセンサ５により設定される始点を出発点としてラ
ンダムなストロークで往復運動するものである。

なお、図示実施例及びその適用例では、絡糸ガイドの始
点をドライブホイールの近傍に設定したが、必ずしもこ
の例に限るものではなく、例えば移送バンドの移動最下
点をその始点とすることもできる。また、移送バンドも
必ずしもテープ状のものにドライブホイールとの噛合穴
を穿設したものである必要はな（、例えばタイミングベ
ルト、チェーン等が使用できることは勿論であり、要は
上述した特性を有するものであれば良い。このとき、ド
ライブホイール及び案内部材も移送ベルトの種類に応じ
て、必要ならばその構成を変更することになる。

以上の説明によって理解されるように、本実施例による
絡糸ガイドのランダム移送装置を、例えば仮撚装置に組
み込むと、スラブ長さをランダムにした複合板撚糸を容
易に形成し１することになる。更に、絡糸ガイドの移送
速度はモータの回転数と関連させて設定及び制御が可能
であって、速度の再現性に優れているため、糸切れ等の
加工トラプル、或はスラブの集束性の悪化等を招く速度
変動を最小に抑えることが可能となる。

また、装置全体を小型化することができ、耐久性にも優
れたものが得られる。

本装置は、仮１然機への適用に躍らず、他の繊維加工機
へも広く適用できるもので、この装置の適用によって多
様な糸を形成することが可能となるものである。

（発明の効果） 以上、詳細に説明した如く、本発明による装置は従来の
ものに比して著しく小型化でき、かつ耐久性にも優れ、
絡糸ガイドをランダムな移送距離をもって円滑に、しか
も安定して実現することを可能としたものであり、更に
は前記移送距離の範囲も自由に選択しうる有益な発明で
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す絡糸ガイドのランダム移
送装置の斜視図、第２図は同装置を適用した仮撚機の概
略側面図である。 図の主要部分の説明 ■−移送バンド ２−　ドライブホイール ３−モータ ４ａ、４ｂ、４ｃ−案内部材 ５−センサ １　ａ−一絡糸ガイド支持部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 給糸ガイド支持部を具備する移送バンドと、該移送バン
   ドを駆動するドライブホイールと、該ドライブホイール
   を正転及び逆転させるモータと、前記移送バンドを案内
   する案内部材と、前記絡糸ガイド支持部の移送始点復帰
   を検出するセンサと、絡糸ガイド支持部の前記移送始点
   からの移送距離をランダムに制御するランダム信号発生
   器を有する前記モータの駆動制御装置とからなり、モー
   タを正逆転させて絡糸ガイド支持部を前記始点とランダ
   ムに制御された到達位置との間で往復運動させることを
   特徴とする絡糸ガイドのランダム移送装置。