JPS61291949A - 超高力鋼製品及びその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産２の１ 本発明は、超高素鋼、特に、高Ｍｏマルエージング鋼の
薄肉及び厚肉の製品並びにその製造方法に関するもので
ある。

従３！ｌ支逝− 従来、超高素鋼は、Ｍｏの析出物を完全に固溶させるた
めに、添付図面の第２図にその加工方法を示すように、
その加工に当たっては、約１，０００℃以上の高温溶体
化処理を行い、その放冷の途中において、第１次及び第
２次の２度の加工を行うという特殊加工熱処理を施し、
その後、時効処理を行うという加工方法を採ることが必
要であった。

しかしながら、この加工方法によっては、厚板及び実軸
棒などは製造することはできるが、薄板、細線、薄肉パ
イプなどの薄肉製品及び高じん性を有する厚板、厚肉パ
イプなどの厚肉製品を製造することはできなかった。そ
の理由は、溶体化処理温度からの放冷の途中において行
われる第１次及び第２次の２度の加工温度範囲が、それ
ぞれ、狭く、そのために、加工時間を長く取ることがで
きないこと、加工温度が高いので、加工作業が危険であ
ることなどのためである。

日が　゛　しようと　る口 そこで、本発明は、従来の超高素鋼の加工方法によって
は製造が困難であるとされていた超高素鋼の薄板、細線
、薄肉パイプなどの薄肉製品及び高じん性を有する厚板
、厚肉パイプなどの厚肉製品を得ること並びにその新規
な製造方法を得ることを、その目的とするものである。

■　　を　゛　るための 本発明は、この目的を達成し、超高素鋼から薄板、細線
、薄肉バイブなどの薄肉製品及び高しん性を有する厚板
、厚肉バイブなどの厚肉製品を製造するために、添付図
面の第１図に示すように、特殊加工熱処理と、時効処理
との間に 冷間加工→軟化処理→冷間加工 の追加工程を挿入する製造方法を特徴とするものである
。

この追加工程の内、軟化処理は、第１図に示すとお・す
、オーステナイト変態点ＡＣ３〜（ＡＣ１直下の変態を
起こさない高温度状態までにＭＯ析出物が出ないように
急速加熱を行い、この温度に保持することにある。また
、この追加工程である 冷間加工→軟化処理−冷間加工 の工程は、必要に応じて、繰り返すことができるもので
ある。従って、本発明による製造方法によると、温度の
低い冷間加工により成型を行うことができるので、所望
の形状及び寸法を有する超高素鋼薄肉及び厚肉製品を容
易に得ることができ、また、その製造方法も、作業の生
産性並びに作業の安全性の点において、従来の加工方法
に比べ、著しく良好とすることができるようになるもの
である。

及−１−昨 以下、本発明を、その方法の実施の要領を示す添付図面
の第１図に基づいて詳細に説明する。

本発明方法は、既に説明をしたように、超高素鋼。

特に、重量比で、約７〜１６ｚのＭｏを含有している高
Ｍｏマルエージング鋼を、第１図に示すように、溶体化
処理温度、すなわち、例えば、約１．０００°〜１、Ｚ
ｏｏｏＣまで加熱し、この温度に保持した後、この温度
からの放冷の途中において、第１次及び第２次の２度の
熱間加工を行い（この熱間加工回数は、必要に応じて、
増減することができる）、その後冷間加工→軟化処理→
冷間加工 の追加工程を、必要に応じて、繰り返して行い、それか
ら、時効処理を行うものである。ここで、追加工程にお
ける軟化処理は、オーステナイト変態点ＡＣ３〜（ＡＣ
３の直下の温度、すなわち、ＡＣ３〜（ＡＣ１〜（ＡＣ
３〜（ＡＣ５−約３０’Ｃ）の温度まで急速加熱し、こ
の温度に保持するものとし、また、時効処理は、約４０
０°〜６００℃の温度において行うものとする。

本発明方法による加工工程は、上記のようなものである
ので、このような加工工程を行うことにより、従来の製
造方法によっては製造が不可能であるとされていた、高
強度で任意の形状を有する超高素鋼を素材とする薄板、
細線、薄肉パイプなどの薄肉製品及び高じん性を有する
厚板、厚肉バイブなどの厚肉製品を、容易に製造するこ
とができるようになる。

すなわち、本発明方法によると、特殊加工熱処理と、時
効処理との間に、本発明方法が特徴とする冷間加工→軟
化処理耐冷間加工 の追加工程を必要に応じて、繰り返し行なわれるが、こ
の工程における加工は、低温（室温〜６００℃）で行わ
れるものである。なお、室温で加工時間を長く取ること
ができる他、作業が容易で且つ安全であるという利点が
あり、従って、高Ｍｏマルエージング鋼から任意の形状
及び寸法を有する製品、特に、薄板、細線、薄肉バイブ
などの薄肉製品及び高じん性を有する厚板、厚肉バイブ
などの厚肉製品を容易に製造することができるようにな
る。また、この追加工程の内の軟化処理によって、材質
の均質化を図ることもできるので、じん性の高い薄肉製
品は無論のこと、高じん性を有する厚板などの厚肉製品
を製造することもできるという利点があるものである。

従って、本発明によると、超高素鋼、特に、高Ｍｏマル
エージング鋼を素材として、例えば、航空機、ロゲット
などの高速飛しょう体及び回転体などの部品として最適
な薄肉製品及び高じん性を有する厚肉パイプなどの厚肉
製品を製造することができるようになる。

九１へ１」 以上の説明から、本発明によると、次のような優れた効
果の得られることは、明らがなところである。すなわち （１）高Ｍｏマルエージング鋼の薄板、細線、薄肉バイ
ブなどの薄肉製品及び厚板、厚肉パイプなどの厚肉製品
を製造することができること （２）冷間加工→軟化処理耐冷間加工 の追加工程を必要に応じて繰り返すことができるので １）作業性が良くなること ｉｉ）材質の調整が容易となること（結晶粒の微細化と
、均質化とが改善されるので、高強度であり且つ高じん
性の製品ができること） ｉｉｉ）従来の厚肉材の成型品に比べても、じん性を６
０１以上も改善することができることなどである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明方法による加工工程を、縦軸に温度を
、横軸に時間を、それぞれ、取って示す説明図、第２図
は、従来の加工工程を示す同様の図である。 特許出願人　動力炉・核燃料開発事業回向　　　三菱製
鋼株式会社 ％２霞 一詩聞 ％＋［￥１ −日間

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、超高力鋼を素材としたことを特徴とする薄肉及び厚
   肉の超高力鋼製品。 ２、薄肉の超高力鋼製品が、薄板、細線、薄肉パイプな
   どである特許請求の範囲第１項記載の超高力鋼製品。 ３、厚肉の超高力鋼製品が、高じん性を有する厚板、厚
   肉パイプなどである特許請求の範囲第１項記載の超高力
   鋼製品。 ４、超高力鋼が高Ｍｏマルエージング鋼である特許請求
   の範囲第１、２又は３項記載の超高力鋼製品。 ５、超高力鋼を素材とした厚肉及び薄肉の超高力鋼製品
   を製造するための方法において、超高力鋼に、溶体化処
   理を行うと共にその放冷の途中において加工を加える特
   殊加工熱処理を施し、その後冷間加工→軟化処理（オー
   ステナイト変態点ＡＣ＿３直下まで急速加熱し、その温
   度に保持する）→冷間処理 の追加工程を施し、更に、時効処理を施すことを特徴と
   する超高力鋼製品の製造方法。 ６、超高力鋼が、重量比で、約７〜１６％のＭｏを含有
   している高Ｍｏマルエージング鋼である特許請求の範囲
   第５項記載の超高力鋼製品の製造方法。 ７、溶体化処理温度が、約１，０００°〜１，２００℃
   である特許請求の範囲第５又は６項記載の超高力鋼製品
   の製造方法。 ８、追加工程の内の軟化処理において、オーステナイト
   変態点ＡＣ＿３直下までの急速加熱温度が、ＡＣ＿３〜
   （ＡＣ＿３−約３０℃）である特許請求の範囲第５、６
   又は７項記載の超高力鋼製品の製造方法。 ９、時効温度が、約４００°〜６００℃である特許請求
   の範囲第５〜８項のいずれかに記載の超高力鋼製品の製
   造方法。 １０、冷間加工→軟化処理→冷間処理の追加工程を、必
   要に応じて、繰り返して行う特許請求の範囲第５〜９項
   のいずれかに記載の超高力鋼製品の製造方法。