JPS61289010A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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JPS61289010A
JPS61289010A JP60130420A JP13042085A JPS61289010A JP S61289010 A JPS61289010 A JP S61289010A JP 60130420 A JP60130420 A JP 60130420A JP 13042085 A JP13042085 A JP 13042085A JP S61289010 A JPS61289010 A JP S61289010A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はウリ科植物の全草の抽出成分を配合したことを
特徴とする化粧料に関するものである。
従来から、ウリ科植物の果実の絞り汁または茎から浸出
する液汁を用いて化粧水とすることは知られている。特
にヘチマの茎から浸出する液汁はヘチマ水として、その
まま化粧水として使用されていた。また、新鮮なキュウ
リの果実を輪切りにしたり、すりつぶしたりしてそのま
ま、または、小麦粉等を加えて美顔パック剤および火傷
等の治療などに古くから外用されていた。
ウリ科植物の化粧料への利用については種々行なわれて
おり、例えば、ウリ科植物の果実や種子からの油の利用
(特公昭53−46892 ) 、果実抽出相苦味エキ
スにチロシナーゼ活性阻害効果が見られること(特開昭
57−77610 )、果実をペクチン分解酵素で処理
した液汁の利用(特開昭59−148710 )等が挙
げられる。
かかるごとく化粧料基材として有望なウリ科植物の果実
あるいは茎から浸出する液汁も、収穫期間が短かい、気
象条件に左右される、あるいは、メロンのように果実が
高価格である等、原料の入手が問題であった。さらに、
メロンの場合、メロン果汁には、果糖等の糖含量が多く
、使用感としてべたつきがあり、また、ヘチマに比べて
水のすい上げか弱く、茎から浸出するメロン水が多量に
入手できないという欠点もあった。
本発明者らは、かかる問題について鋭意研究を重ねた結
果、ウリ科植物の全草(葉、茎、根)の抽出成分が、保
湿性に優れており、かつ、皮膚に対して優れた美肌効果
を与えることを見出した。
さらに、化粧料に配合したとき、皮膚の色つやを良<シ
、小シワの防止および改善等の優れた整肌効果が得られ
るとともに、保湿性が向上することが見出された。また
、皮膚に刺激を与えず、安全性の高い化粧料である。さ
らに、本発明のウリ科・植物の全草の抽出成分の原料入
手を考えた場合、収穫時期あるいは気象条件等にはあま
り左右されず、原料の入手が比較的容易でかつ安価であ
ることも本発明の特徴である。
さらに本発明のウリ科植物の全草の熱水抽出成分につい
て、平井らの報告(生薬学雑誌、67゜374−380
  (1985))に従ってラットの腹腔内から採取し
た肥満細胞に対するヒスタミン遊離抑制作用を測定した
。いずれもヒスタミン遊離作用は認められず、逆に、フ
ンカナバリンA(OonA)あるいはコンパウンド48
/80 (Camp 48/80 )によるヒスタミン
遊離を抑制する作用(ヒスタミン遊離阻害作用)が認め
られ、抗炎症剤としても優れていることを見出した(表
1,2)。
表1.  ヘチマのヒスタミン遊離抑制効果(遊離阻止
率%) 表1からも明らかなように、本発明のヘチマの全草(葉
、茎、根)の水抽出成分は、ヘチマ水、ヘチマ果実の水
抽出成分と同様に、抗炎症作用(消炎作用)が認められ
た。
表2.  メロンのヒスタミン遊1m! 抑制効果表2
からも明らかなように、本発明のメロン全草(葉、茎、
根)の水抽出成分は、メロン果皮あるいは果肉より優れ
た抗炎症作用が認められる。
本発明で使用するウリ科植物としては、ウリ目(0uc
urbitales )、ウリ科(0ucurbita
ceae)、ヘチマ属(Luffa)のヘチマ(Luf
fa  cylindricaRoem、)およびキュ
ウリ属(Oucumis )のメロン(Oucumis
 melo L、 )が例示される。 また、上記メロ
ンとしては、ネットメロン(Oucumis  mθl
OL、 (reticulatus group ))
、黄マスク、菊マスク等のマクワウリ(: Oucum
is melo L、 (makuwagroup )
玉 ウィンダ−メロン(Oucumis melo L
(inodorous group))、シロウリ(O
ucumismelo L、 (conomon gr
oup)) s および交配種のプリンスメロンなどが
挙げられる。上記ウリ科植物の分類は、牧野富太部著「
原色牧野植物大腸鑑」541−5頁、1982年、北隆
館発行、回続m190−1頁、1983年、北隆館発行
、および高嶋四部著「原色日本野菜図鑑」143〜16
2頁、1982年、保育社発行によるものである。
本発明で用いるウリ科植物の全草の抽出成分は、ウリ科
植物の全草を、例えば、水、メタノール、エタノール、
プロピレングリコール等の水m 性溶媒あるいはこれら
の混合液で抽出したものであり、必要に応じて濃縮ある
いは希釈して化粧料原料として用いることができる。ま
た、抽出液をそのままか、あるいは、デキストリン等を
加えた後、凍結乾燥、スプレードラ′イ等の方法で乾燥
粉末にして、化粧料原料としてもよい。抽出成分の経時
的安定性を考えると、抽出成分を粉末状態で取扱うほう
がよい。
抽出操作は、通常、熱水で、好ましくは、加圧条件下で
、例えば、120〜200℃の温度で、約30〜120
分程度熱水抽出する方法が好ましい。また、低温(5〜
40℃位)での抽出も用いることができる。抽出溶媒の
使用量には特別な制約はないが、通常、ウリ科植物の全
草の重量に対して1約1〜100倍(重量)の使用量で
抽出を行なうことができる。また、抽出は繰り返して行
なうことができる。
本発明によれば、ウリ科植物の全草の抽出成分は、種々
の化粧料基材とともに、化粧水、乳液、クリームなどの
基礎化粧料、ファンデーシランなどのメイクアップ化粧
料、ヘアークリームナトの頭髪化粧料等の形で用いるこ
とができる。また、これらの化粧料は常法により製造で
きる。
本発明で用いるウリ科植物の全草の抽出成分は、化粧料
基材に対して、0.001〜20.0重量%使用するの
が適当である。上記のウリ科植物の全草の抽出成分の使
用量は、乾燥粉末を用いた場合の配合量である。抽出液
ならば、100%物も可能であり、また、デキストリン
等で増量した乾燥粉末の場合も同様である。配合量d;
0.001重量%より少ない量では充分な効果が得られ
ないし、また、20.0重量%を超える量では効果の増
強がないので不経済である。
次に実施例を示しつつ本発明の化粧料の有効性について
説明する。なお本発明の内容はこれらに限定されるもの
ではない。実施例および比較例に示す配合量の部とは重
量部を示す。実施例中のウリ科植物の全草の抽出成分は
次の方法で抽出した成分を使用したものである。
メロンの全草の抽出成分 − メロンノ全草(坂出種苗■、ボルガメロンの発芽後10
日目の標本を、水洗した後、凍結乾燥したもの)10f
を細かく粉砕した後、水500 mlを用いて、95℃
、3時間抽出する。残渣を戸別した後、p液を濃縮し、
ついで、凍結乾燥して淡黄色〜淡黄褐色の粉末を約47
得た。
同様な操作により、メロン子葉よりメロン子葉の水抽出
成分(収量4. Oy ) 、メロン茎部よりメ出 ロン茎の水油成分(収量4. s y ) 、メロン根
部よりメロン根の水抽出成分(収量s、1p)、メロン
果皮よりメロン果皮の水抽出成分(収量5.92)、し
た。なお、メロン果実は、市販のマスクメロンを標本と
した。(表2) ヘチマの全草の抽出成分 ヘチマの全草(タキイ種苗■、太ヘチマの発芽後10日
目の標本を、水洗した後、凍結乾燥したもの)102を
細かく粉砕した後、水500 mlを用いて、95℃、
3時間抽出する。残逢を戸別した後、p液を濃縮し、つ
いで凍結乾燥して、淡黄色〜淡褐色の粉末を約4り得た
同様な操作により、ヘチマ子葉よりヘチマ子葉の水抽出
成分(収量4.;p)、ヘチマ茎部よりヘチマ茎の水抽
出成分(収量s、9pLヘチマ根部よりヘチマ根の水抽
出成分(収ff13.4Z)、ヘチマ果実よりヘチマ果
実の水抽出成分(収量2.SV)を得、ヒスタミン遊離
抑制効果測定の試料とした。
なお、ヘチマ果実は天日乾燥したものを標本とした。(
表1) ヘチマ水 新鮮なヘチマ水11を、メンブランフィルタ−を用いて
濾過した後、凍結乾燥し、白色〜淡黄色粉末を約12得
た。
実施例1. 化粧水 処方                配合量A)メロ
ン全草の水抽出成分    07部1.3−ブチレング
リコール   80グリセリン         2.
0 キサンタンガム        0.2精製水    
       44.6B)エタノール       
    50防腐剤            適量 ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油0.1 香料             適量 精製水           10.0製造方法:成分
Aおよび成分Bをそれぞれ均一に溶解後、混合し製品と
する。
実施例2.化粧水 メロン全草の水抽出成分の代わりに、ヘチマ全草の水抽
出成分を用いて、実施例1と同様にして、化粧水を得た
比較例1 実施例1からメロン全草の水抽出成分を除いた処方で、
化粧水を調製した。
実施例3. スキンクリーム 処方 A)ステアリン酸         4.0部セチルア
ルコール       3.0ステアリルアルコール 
    t O流動パラフィン        6,5
ワセリン           10.0ソルビタンモ
ノステアレート  1.5ポリオキシエチレン(25)
モノステアレー  )               
                     3. 0
B)1.3−ブチレンゲリコール   5.0水酸化カ
リウム        o、 iヘチマ全草の水抽出成
分    0.8防腐剤            適量 精製水           65.10)香料   
          適量製造方法:油相成分Aおよび
水相成分Bをそれぞれ70〜75℃に加熱溶解した後、
成分Aに成分Bを加えて乳化し、冷却途上で成分Cを加
えて混合し、60℃まで冷却し製品とする。
実施例4.乳液 処方 A)ステアリン酸          5.0セチルア
ルコール       5.0流動パラフイン    
    2.0グリセリンモ/ステアレート  1.3
ソルビタンモノオレート     1.5ポリオキシエ
チレン(10)ソルビタンモノオレート0.8 B)グリセリン         6.0メロン子葉の
水抽出成分    0.5防腐剤          
  適量 精製水           779 C)香料             適量製造方法:実
施例3と同様にして、製品とする。
実施例5. バンク(洗い流しタイプ)処方 グリセリン         15.。
1.3−ブチレンゲリコール   10.0ポリオキシ
エチレン(40)硬化ヒマシ油0.5 メロン全草の水抽出成分     2.0クエン酸  
           0.1クエン酸ナトリウム  
      0.3防腐剤             
適量香料              適量精製水  
          72.1製造方法:各成分を均一
に溶解し製品とする。
本発明のウリ科植物の抽出成分の安全性を明らかにする
ため、人体に対する一次刺激性試験を閉塞パッチテスト
により行なった。すなわち、フィンチャンバー(大正製
薬)を用い、健康人30名に対し、前腕層側部に24時
間閉塞貼布を行ない、パンチテスト用絆創膏除去後、1
時間後、24時間後、および48時間後の判定の平均値
を用いて判定した。ウリ利植物の抽出成分のいずれの場
合も、紅斑等は、参雫毒哄認められず一次刺激性がない
ことが確認された。なお試料は、それぞれ10重量%水
溶液のものを用いて試験を行なった。
表3. 人体閉塞貼布試験結果 1)井戸種苗 2)ニューメロン(タキイ種苗) さらに本発明化粧料の効果を明らかにするため25〜5
0才の一般女性30名を対象に使用試験を行ない、ダブ
ルブラインド法により、整肌効果を中心にアンケート調
査を行なった。メロン全草の水抽出成分使用の化粧水(
実施例1の化粧水)1ヘチマ全草の水抽出成分使用の化
粧水(実施例2の化粧水)、およびメロンまたはヘチマ
全草の水抽出成分を、まったく含まない従来の化粧水(
比較例1)を1力月間使用した結果を表3にまとめて示
す。なお、使用試験期間中の皮膚トラブルは1件も発生
しなかった。
表4.整肌効果のアンケート結果 表4でも、明らかなように、ヘチマ全草の抽出成分また
はメロン全草の抽出成分を添加することにより、優れた
整肌効果が得られた。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ウリ科植物の全草の抽出成分を配合することを特
    徴とする化粧料。
  2. (2)ウリ科植物がヘチマ属のヘチマである特許請求の
    範囲第(1)項記載の化粧料。
  3. (3)ウリ科植物がキュウリ属のメロンである特許請求
    の範囲第(1)項記載の化粧料。
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