JPS6128875Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、アコーデオンドアを閉じた時にアコ
ーデオンドアの下部と床の間を密封する密封装置
に関するものである。

このようなアコーデオンドアの下部密封装置
は、アコーデオンドアを開閉する際には、開閉操
作を妨害しないようにアコーデオンドア本体内に
引込み、閉扉状態で下方に突出して床との間を密
封するように構成しなければならない。そのため
にアコーデオンドアの主枠体の下に移動枠をとり
つけ、これを該主枠体に対して上下に移動させる
ようにしなければならないが、従来のアコーデオ
ンドアの主枠体の下にこのような移動枠をとりつ
けるのが厄介で、そのため、従来の下部密封装置
ではこれをアコーデオンドアの主枠体にとりつけ
るのに面倒な工程を必要としている。

本考案は、このような従来のアコーデオンドア
の下部密封装置における欠点を排除し、極めて簡
単な工程でアコーデオンドアの主枠体につりつけ
ることができて確実に作動する下部密封装置を提
供しようとするものである。

以下図面を参照して説明する。

第１図はアコーデオンドアの枠体を示す。図
中、１はアコーデオン状に伸縮する水平伸縮枠を
示し、通常、このような１対の伸縮枠が上下に配
置される。２は、上下伸縮枠の外側の枢軸を連結
する垂直ロツドで、これらの水平伸縮枠１と垂直
ロツド２によつて「かご」形の主枠体を構成し、
この外側に表面材３を張設することによつてアコ
ーデオンドアの主体が作られる。この主枠体の下
部にアコーデオンドア開扉状態においてはこの主
枠体内に引込み且つアコーデオンドア閉扉時に該
主枠体から下方に突出し床に達する移動枠が設け
られ、これに表面材が張設されて下部密封装置が
構成される。

上記の移動枠は、第２図に示すように、該主枠
体の一側の垂直ロツド２に固定された固定部材４
とこの固定部材に対して垂直に移動可能な移動部
材５によつて構成され該主枠体の反対側の垂直ロ
ツドに固定された固定部材４と該移動部材５とを
連結する連結リンク６を設けてこの連結リンク６
の作用により該移動部材５を上記の固定部材４に
対して移動させるようになつている。図示の実施
例で、固定部材４および移動部材５は左右対称に
配置され、連結リンク６がタスキ掛けに設けられ
ている。アコーデオンドア開扉時には、主枠体は
畳まれた状態となり、従つて、左右の垂直ロツド
の間隔は広くなるので連結リンク６により移動部
材５は引上げられて、床から離れ、また閉扉時に
は主枠体が伸長状態となり、従つて左右の垂直ロ
ツドの間隔が狭くなるので連結リンク６により移
動部材５は下げられて床に達しアコーデオンドア
の下部を密封するのである。

従来、このような移動枠を主枠体にとりつける
のには、移動枠の固定部材４を筒状のものとし、
これを垂直ロツド２の下端にはめてこれをかしめ
るというような厄介な作業が必要で、そのために
相当な労力および時間が費やされアコーデオンド
アの組立を非能率的なものとしている。

本考案はこのような移動枠を極めて簡単に主枠
体にとりつけることができるようにしたもので上
記の固定部材を上記の垂直ロツドの下端に嵌合す
る筒部およびこれから上方にのびて該主枠体を構
成している下側の水平伸縮枠の上で該垂直ロツド
にスナツプ式に嵌着される嵌着部をもつものとし
たものである。このように嵌着部を水平伸縮枠の
上方で垂直ロツドにスナツプ式に嵌着することに
よつて移動枠の重量が水平伸縮枠に支持されるこ
ととなり、移動枠は主枠体に支えられる。

第３図は本考案の一実施例を示す。図示のよう
に移動枠は垂直ロツド２に固定される固定部材４
と垂直ロツド２に垂直に摺動自在にとりつけられ
た移動部材８によつて構成され、該固定部材４
は、垂直ロツド２に嵌合する筒部７と、下側の水
平伸縮枠１の上方で該垂直ロツド２にスナツプ式
に嵌着される嵌着部９とをもつ。移動部材８は連
結リンク６によつて反対側の固定部材に連結され
る。

上記の移動枠を主枠体にとりつける際には移動
枠の筒部７を垂直ロツド２に嵌め、その上方にの
びる嵌着部９を水平伸縮枠１の上で垂直ロツド２
にはめ込むだけでこの移動枠は主枠体から外ずれ
ないように主枠体に保持される。

上述のように本考案によれば、移動枠の筒部を
主枠体の垂直ロツドにはめて、嵌着部を垂直ロツ
ドに押し込むだけで、密封装置の組立てができる
ので、アコーデオンドアの組立てを極めて効率よ
く行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はアコーデオンドアの構成を示す斜視
図、第２図は下部密封装置の構造を示す正面図、
第３図は本考案による下部密封装置の移動枠の詳
細を示す斜視図である。 １……水平伸縮枠、２……垂直ロツド、３……
表面材、４……固定部材、５……移動部材、６…
…連結リンク、７……筒部、８……移動部材、９
……嵌着部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. アコーデオンドア状に伸縮する水平伸縮枠を上
   下に配置し、上下の伸縮枠の外側の枢軸を相互に
   垂直ロツドより連結して成る「かご」形の主枠体
   の外側に表面材を張設して成るアコーデオンドア
   における、上記主枠体の下部にアコーデオンドア
   開扉状態で、該主枠体内に引込み且つアコーデオ
   ンドア閉扉状態で該主枠体から下方に突出し、床
   に達する移動枠を設け、該移動枠に密封用表面材
   を張設して成るアコーデオンドアの下部密封装置
   において上記の移動枠を該主枠体の一側の垂直ロ
   ツドに固定された固定部材と、この固定部材に対
   して垂直に移動可能な移動部材によつて構成し、
   該主枠体の反対側の垂直ロツドに固定された固定
   部材と上記の移動部材とを連結する連結リンクを
   設けて、アコーデオンドアの開閉に応じて該連結
   リンクの作用により該移動部材を該固定部材に対
   して移動させるようにし、且つ上記の固定部材
   は、上記の垂直ロツドの下端に嵌合する筒部およ
   びこれから上方にのびて、上記の主枠体を構成し
   ている下側の水平伸縮枠の上方で上記の垂直ロツ
   ドにスナツプ式に嵌着される嵌着部をもつものと
   したことを特徴とするアコーデオンドアの下部密
   封装置。