JPS6128730Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は豆腐、その他の食品による中味入りパ
ツクを包装機のフタ被着に同調してタイミングが
合うよう整列させ、包装機側のパツク受けコンベ
ヤー上に自動的に供給する装置に係る。従来この
種の供給は直接包装機側のパツク受コンベヤー上
に任意手動で載置していたが往々にして包装機側
の受台位置でのフイルム等によるパツクフタの自
動被着に混乱を与え、又これを規整するためにパ
ツク受コンベヤー前方に各種タイミングを同調さ
せる手段を備えた移送コンベヤーを付設したがパ
ツク受コンベヤーと移送コンベヤーとは別体であ
り駆動源が異ること及びタイミング機構が複雑な
こと等によりいずれも充分に機能せずかえつて多
くの人力を要してコスト高になるという信頼性及
び生産性に欠ける欠点があつた。

本考案はこれらの欠点を解消し、信頼性及び生
産性の高いパツク自動整列供給装置の提供を目的
とするものである。

以下に本願考案装置の一実施例を図面において
説明すると、第１図及び第２図に示すようにフイ
ルム等によるパツクフタ被着を行う包装機１を終
端上位に配備したパツク受コンベヤー２の駆動軸
３に引出し軸４を付設し、該引出し軸４には出力
スプロケツト５を軸着する。

一方パツク受コンベヤー３の始端前方には、駆
動スプロケツト６ａ，６ｂ，６ｃの回転により走
行する移送コンベヤー７を隣接配置し、該駆動ス
プロケツト６ａは中間スプロケツト８と共に伝導
軸９に軸着され、中間スプロケツト８と前記出力
スプロケツト５間にチエン等を張架することによ
り駆動スプロケツト６ａ，６ｂ，６ｃは包装機側
の伝導を受けて回転し、移送コンベヤー７を走行
させる。この際移送コンベヤー７の走行スピード
がパツク受コンベヤー２より所望時間でけに高速
走行するよう中間スプロケツト８と駆動スプロケ
ツト６ａとの径及びギヤ比の関係を設定してお
く。そして移送コンベヤー７両側上位には、当該
コンベヤー上に載置した中味入りパツクＡの両側
縁部を支承するガイドレール１０を基台１１に取
着し、該ガイドレール１０はパツク受コンベヤー
２の始端上位から、当該コンベヤー２面に向つて
順次降下する態様で架設すると共に移送コンベヤ
ー７終端前方１０ａ点で分断し、パツク受コンベ
ヤー２側のガイドレール１０ｂを起倒自在となる
よう連結しておく。

次に移送コンベヤー７終端からパツク受コンベ
ヤー２始端に亘る両コンベヤー上の両側位に沿つ
て互いに向き合う態様に立設した両腕部１２を枠
体１３に取着する。両腕部１２には取付軸１４
ａ，１４ｂを軸支し、該取付軸１４ａ，１４ｂに
はそれぞれスプロケツト１５ａ，１５ｂを軸着す
る。スプロケツト１５ａ，１５ｂ間には周面にパ
ツクの装入に適した間隔で周面に仕切板１６を取
着した同調コンベヤー１７を張架すると共に該コ
ンベヤー１７は取付軸１４ｂ部を支点として上方
へ起倒自在に装着する。そして一方のスプロケツ
ト１５ｂは、前記伝導軸９に軸着されて同調回転
する大ギヤー１８と、歯合する小ギヤー１９を軸
支した回転軸２０軸上のスプロケツト２１間にベ
ルト又はチエン等を介してパツク受コンベヤー２
と同調した速度で回転する同調コンベヤー１７を
構成する。

更に第３図第４図に示す如くフランジ状の基板
２２ａの一方平面上に一部を開口して円弧状に突
出形成した摺動壁２２ｂと当該開口位置外周に設
けた係止ピン２２ｃとより成るゼネバホイール２
２を前記回転軸２０に軸着する。ゼネバホイール
２２の隣接位置には、摺動壁２２ｂと適合する円
弧状の摺動片２３ａを四方に形出し、且つ各摺動
片２３ａ間に中心軸方向に係止ピン２２ｃが嵌入
可能な係止溝２３ｂを設けたゼネバドライバー２
３を摺動壁２２ｂ外周と摺動片２３ａとを当接す
る態様で各配設する。

一方前記移送コンベヤー７終端前方の下位には
該コンベヤーと直交して枠体１３に軸着した同調
軸２５を設け、該同調軸２５には45度間隔で放射
状に突設した受棒２５ａが最上位に回転到達した
際先端が移送コンベヤー７両側表面上に突出して
パツクＡに係合するよう構設すると共に該同調軸
２５の一方端に軸着したスプロケツト２６を、前
記ゼネバドライバー２３と同軸上に設けたスプロ
ケツト２４とチエン等を張架して連動させゼネバ
ドライバー２３の２回転に対し同調軸２５が１回
転宛回転駆動するよう構成しておく。

以上の構成により包装機１側に中味入りパツク
Ａを供給する場合、両腕部１２を水平方向に倒し
て同調コンベヤー１７とガイドレール１０ｂとを
パツク受コンベヤー２上に移行させた後、包装機
装置を始動させると、同調コンベヤー１７は出力
スプロケツト５、中間スプロケツト８、伝導軸
９、大ギヤー１８、小ギヤー１９、回転軸２０を
介してパツク受コンベヤーと同速で、又移送コン
ベヤー７は出力スプロケツト５、中間スプロケツ
ト８、伝導軸９を介してこれより所望時間だけ高
速でそれぞれ走行する。そして移送コンベヤー７
上に中味入りパツクＡを順次載置すると、パツク
Ａは両側縁部をガイドレール１０に支承されなが
ら同調軸２３に到達する。このときパツクＡは移
送コンベヤー７の表面に突出している最高位の各
受棒２５ａに当接するが、同調軸２５を駆動する
ゼネバドライバー２３は係止溝２３ａ内にゼネバ
ホイール２２の係止ピン２２ｃが嵌入して同調軸
２５の回転は一時的に停止してパツクは進行を阻
止される。しかし回転軸２０と一体的に回転てい
るゼネバホイール２２が更に回転すると、係止ピ
ン２２ｃが係止溝２３ａ内を摺動しながらゼネバ
ドライバー２３を回転せしめ、やがて係止ピン２
２ｃは係止溝２３ａ内を脱し、ゼネバホイールが
180度回転して次の係止溝２３ａ内え係止ピン２
２ｃが嵌入するまでにゼネバドライバーは90度回
転するため、同調軸２５は45度回転して受棒２５
ａを１コマ転位する。これによつて最高位にあつ
た受棒２５ａにより進行を阻止されていたパツク
Ａは解放され同調コンベヤー１７側へ進行する。
しかし後続のパツクは次に高位になつた受棒によ
り進行を一時的に阻止され、かかる動作が順次お
こなわれるためこの位置から同調コンベヤー側へ
は一定時分毎に１個づつ規則的に進行する。この
際移送コンベヤー７は同調コンベヤー１７及びパ
ツク受コンベヤー２より所望時間だけ高速走行し
ているが、この所望時間を一時阻止される時間で
け高速走行するよう予め設定しておくことにより
最終的にはパツクの移送タイミングが合致する。
こうして規則的に進行して同調コンベヤー１７位
置に到達したパツクは各仕切板間に収納され、強
制的に搬送される間に更に厳密な前後間隔に規制
されてガイドレール１０ｂ上を載架進行してパツ
ク受コンベヤー２上に安定的に整列移送される。

このように本願装置は包装機側のパツク受コン
ベヤー直前に配備し、包装機のフイルム等による
パツクフタ被着に同調させタイミングが合うよう
パツク受コンベヤー上にパツクを整列供給するこ
とによりパツクフタ被着の全自動化を計り作業能
率を高めると共に、特に同調コンベヤー、移送コ
ンベヤー共に包装機側より駆動することでタイミ
ングのずれをなくしたこと及び構成が簡単で動作
が確実なゼネバ機構を用いたことにより信頼性が
一層向上する等の特徴を発揮するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案装置の実施態様を示し、第１図は
パツク自動整列供給装置の平面図、第２図は包装
機に連結した同装置の側面図、第３図及び第４図
はゼネバ機構部の平面及び横断面図である。 符号の説明、１……包装機、２……パツク受コ
ンベヤー、３……駆動軸、４……引出し軸、５…
…出力スプロケツト、６ａ，６ｂ，６ｃ……駆動
スプロケツト、７……移送コンベヤー、８……中
間スプロケツト、９……伝導軸、１０……ガイド
レール、１１……基台、１２……両腕部、１３…
…枠体、１４ａ，１４ｂ……取付軸、１５ａ，１
５ｂ……スプロケツト、１６……仕切板、１７…
…同調コンベヤー、１８……大ギヤー、１９……
小ギヤー、２０……回転軸、２１……スプロケツ
ト、２２……ゼネバホイール、２２ａ……基板、
２２ｂ……摺動壁、２２ｃ……係止ピン、２３…
…ゼネバドライバー、２３ａ……摺動片、２３ｂ
……摺動溝、２４……スプロケツト、２５……同
調軸、２５ａ……受棒、２６……スプロケツト、
Ａ……パツク。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 上部開口部側に鍔部が形成され、内部に豆腐等
   を収納した中味入りパツクを載せて走行する移送
   コンベヤーと、終端側上部に前記パツクの開口部
   にフタを被着する包装機が配備され、その始端側
   を前記移送コンベヤーに隣接して設けたパツク受
   コンベヤーとの間に介在させ、前記移送コンベヤ
   ー上の中味入りパツクを包装機のフタ被着に同調
   するタイミングでパツク受コンベヤー上に移送す
   るパツク自動整列供給装置であつて、 前記移送コンベヤー上にはパツクの開口鍔部を
   載架する態様でパツクを支承する当該移送コンベ
   ヤーに沿つて水平のガイドレールが、又移送コン
   ベヤーの終端側からパツク受コンベヤーの始端側
   の上位には始端が前記ガイドレールの終端に連接
   して両コンベヤー面に沿つて水平であり、終端は
   前記パツク受コンベヤーに向つて順次降下する態
   様でパツクを釣支するガイドレールが各々設けら
   れ、該パツクを釣支するガイドレール上には周面
   に仕切板を突設した同調コンベヤーが配備され、
   当該同調コンベヤーの各仕切板は釣支された各パ
   ツクを所定間隔でパツク受コンベヤー上に移送す
   べくパツクに各々係合して前記ガイドレール内に
   向つて回転させ、一方前記移送コンベヤーの終端
   側下位には前記パツクを釣支するガイドレールに
   パツクを所定タイミングで送り出すタイミング機
   構が配備され、該タイミング機構は前記パツク受
   コンベヤーおよび同調コンベヤーと連動回転可能
   で係止ピンが突設されたゼネバホイールと、この
   ゼネバホイールの係止ピンが係合する係止溝が設
   けられ所定角度宛間欠駆動されるゼネバドライバ
   ーと、所定角度毎に放射状に多数の受棒を突設し
   て前記パツクを釣支するガイドレール直前の移送
   コンベヤーの終端下位に配備されたスプロケツト
   であつて、該スプロケツトは受棒が順次前記ゼネ
   バドライバーの摺動片に係合して間欠的に回転駆
   動されらると共に、移送コンベヤー側にも受棒が
   突設され、当該受棒によりスプロケツト休止時に
   は移送コンベヤー上最前部のパツクの前進を一時
   阻止して後続のパツクと連接させ、又スプロケツ
   トの回転時には前進を阻止されていた最前部のパ
   ツクを前記釣支するガイドレール側に直立状態で
   押出し移送させるスプロケツトとにより各構成せ
   しめ、 更に前記パツク受コンベヤーと同調コンベヤー
   とは同速で、又移送コンベヤーはこれらコンベヤ
   ーより前記一時阻止時間宛高速走行させるようパ
   ツク受けコンベヤーおよび同調コンベヤーは減速
   機構を介して移送コンベヤーと同一駆動源に各連
   繋させたことを特徴とするパツク自動整列供給装
   置。