JPS6128381B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電気集塵器へ電圧パルスを供給する回
路で、該パルスが独立供給のベース電圧レベルに
重畳されるものに関するものである。

或る種の塵埃を処理するための通常で公知の手
段で供された実質的に定常な電圧に加えて高圧パ
ルスを供えた電気集塵器を設けることは都合がよ
いことが解つている。

本発明の目的は電気集塵器にこの種の電圧パル
スを供する回路を設けるにある。

本発明は電気集塵器に電圧パルスを供給する回
路で、該回路は蓄積コンデンサ、該蓄積コンデン
サを所望のパルス電圧に充電する手段、蓄積コン
デンサと結合して集塵器と結合するようになつて
いる単方向導通手段、該コンデンサを集塵器に接
続するよう単方向導通手段を導通させる制御手段
を具えている。

本発明の実施例は添付図面を参照して一例とし
て記載される。

第１図において電気集塵器１０は通常の変圧器
と整流器とのセツトで直流のベース電圧レベルで
供給され、その電圧レベルは必要に応じ１２で示
された所で制御される。更に整流器はサイリスタ
スイツチ１５から線路１４の電圧パルスで供電さ
れ、該サイリスタスイツチは又幹線１７から縦続
された交直流変換器１８、逆変換器１９、一セツ
トの変圧器整流器２０を通して供電される。サイ
リスタスイツチ１５は制御入力２３を有する制御
回路２２でトリガされる。入力２３における信号
の周波数は線路１４の電圧パルスの周波数を定
め、一方パルスの振幅は交流直流変換器１８への
入力２５で定められる。

次に第２図において変換器１８は単純なブリツ
ジ整流器の形のもので、このものはコイル２８を
通して逆変換器１９に供電する。ブリツジの正の
出力線路２７を満す２個の整流器２６は制御整流
器でそのゲートには信号２５が供給される。

逆変換器１９は正負の線路２７，２９間に直列
接続の２個のコンデンサ３０，３１と、同じく直
列接続の２個の抵抗３２，３３と、該セツト２０
の変圧器３９の一次捲線３５，３６の端に夫々各
線路２７，２９を接続するサイリスタ４１，４２
と、抵抗３２，３３とコンデンサ３０，３１の中
点を捲線３５，３６の共用点に接続するコンデン
サ４０を具えている。捲線３５，３６は逆向きに
巻かれていることを知るべきである。

サイリスタ４１と４２は各ダイオードが逆向並
列で、捲線３５，３６を介してコンデンサ４０の
放電々圧を制御し、一方各放電々圧の振巾はコン
デンサ３０，３１に形成される電圧で定められ
る。この電圧は信号２５で制御されるサイリスタ
の導通時間によるものである。従つて変圧器３９
の二次捲線４３における高圧パルスの周波数と振
巾が制御される。

変圧器／整流器セツト２０の二次捲線４３はブ
リツジ整流器４５に接続され、該整流器の正端子
は接地され、負端子は誘導子４６を通してこの場
合８個のサイリスタである単方向導通装置の連鎖
群４７の負端子に接続される。該連鎖群の正端子
は直列接続の誘導子４８とコンデンサ４９を介し
て集塵器１０の負側に接続される。誘導子５０と
蓄積コンデンサ５１はサイリスタ連鎖群４７の正
負の端子を接地する。このようにしてブリツジ整
流器４５からの出力パルスはコンデンサ５１を充
電し、該コンデンサはサイリスタ連鎖群４７が回
路２２の制御下で導通する時に集塵器内に放電さ
れる。

該連鎖群４７のサイリスタの何れかが過負荷に
ならぬようにするため、連鎖群の全サイリスタが
同時に導通されるように確保することを要し、こ
れを行なう制御回路２２が第３図に詳示されてい
る。

サイリスタ連鎖群４７の点弧割合を決める信号
６０は電圧制御発振器６１に供給され、該発振器
はタイマー６２に供電する。該タイマーは更に電
力スイツチ６３をトリガーして８個のライト・エ
ミツテイング・ダイオードの連鎖群６４を印加す
る。各ダイオードは夫々光フアイバー６５で観察
され、各フアイバー６５はオプチカル・ライト・
スプリツタ６６を通り、スプリツタでは光パルス
が５個の路に分割される。５個の出力フアイバー
６７は夫々連鎖群４７の２個のサイリスタの点弧
を夫々制御する各制御回路６８に連なる。８個の
ライトスプリツタ６６からのフアイバー６７にお
ける40個の光パルスは同時であることが解り、第
４図には制御回路６８の一個を示している。この
各制御回路はフアイバー６７のパルスを受けて連
鎖群４７の２個のサイリスタの点弧を制御する。

第４図において、入来のフアイバー６７は検出
器７０を照明し、該検出器は電気信号を増巾器７
１に供し、増巾器の出力は７２で遅延され、７３
で矩形化されてVMOS電力スイツチ７４をトリガ
するのに用いられる。該スイツチ７４の出力は連
鎖群４７の一個のトランジスタをトリガするよう
各々接続された２個の二次捲線を有するパルス変
圧器７５の一次捲線に接続される。増巾器７１、
遅延器７２、矩形波形成器７３、スイツチ７４へ
の供電は変圧器７７の一個の二次捲線４０から供
される。７２においてなされる遅延は、２個のサ
イリスタの点弧を、連鎖群４７の他の78個のサイ
リスタの点弧とマツチするように調節される。

第１図回路の全体の性能は振巾、周波数、継続
時間として集塵器に対して運転上の要求に適する
ように制御されるパルスを集塵器に供するように
制御される。現在までの結果は変圧器／整流器セ
ツトで供された直流レベルを通常の直流運転に比
して約10％だけ少なくし、約100μ秒の継続時間
に、約50パルス／毎秒の周波数で２倍の大きさに
等しい振巾のパルスを用いて、最適結果が達成さ
れることを示唆している。

第５図では変形例を示していて、ここでは第１
図のサイリスタスイツチ１５は例えば1000Vとい
う固定したブレークオーバ電圧を有するブレーク
オーバーダイオードの連鎖群で置換えられ、ダイ
オードの他の特性はサイリスタのそれと同じであ
る。

変圧器／整流器セツト２０の出力は、誘導子を
介して蓄積コンデンサ５１と夫々並列接続の抵抗
を有する80個以上のコンデンサの連鎖群８０と過
電圧保護のため夫々並列接続の抵抗とダイオード
を有する80個のブレークオーバーダイオードの連
鎖群８１と集塵器１０自体に供電される。記載上
コンデンサ５１が約80KVを超えて充電される迄
は回路が運転しないままとすると、各ダイオード
が並列抵抗を具えていて、変圧器８４の二次捲線
８３と直列接続したダイオード連鎖群８２を有す
る制御回路も設けられている。尚該変圧器８４の
一次捲線８５はサイリスタ回路スイツチ８６によ
つて所望の周波数で印加される。ダイオードの連
鎖群８０はコンデンサ５０を連鎖群８２の陽極か
ら絶縁するようになつている。このようにしてダ
イオード連鎖群８２の正端は各パルス負に駆動さ
れ、該連鎖群は導通し、負パルスのブレークオー
バーダイオード連鎖群８１の正端に加えられ、次
に該連鎖群８１が導通してコンデンサ５１を集塵
器１０に接続する。集塵器１０におけるパルス周
波数はスイツチ８６への制御パルスの周波数で制
御される。

第５図の変形例では、ブレークオーバーダイオ
ード回路は第６図に示したように変更される。一
個のブレークオーバーダイオード８１だけが図示
されている。ダイオード８１の導通をトリガーす
るため回路が設けられていると理解される。第５
図に比して第６図の主な変更は第５図の誘導子５
０が、抵抗９０と陽極接地のダイオード９１の並
列結合で置換えられたことである。またブレーク
オーバーダイオードには逆向接続のダイオード９
２と抵抗９３の外に、直列接続の抵抗９４とコン
デンサ９５の組合せも並列接続されている。

第６図の運転は次の如くである。先ずコンデン
サ５１が変圧器整流器セツト２０によつて大地を
介して充電される。ブレークオーバーダイオード
が導通すると、コンデンサ５１は集塵器へ所望の
負パルスを供しつつ放電する。抵抗９０の抵抗値
はコンデンサ５１の放電が抵抗９０で短絡されな
い位充分大きいことが理解される。

集塵器が実施されるとコンデンサは充電されて
いて、大地とコンデンサ５１、ダイオード９２、
誘導子４８、コンデンサ４９を有する回路を通し
て放電し、コンデンサ５１にそれより減らされた
エネルギを広く復帰させる。誘導子４８に蓄積さ
れた誘導エネルギ放出中にダイオード９１、コン
デンサ５０の負端子をクランプするように作用す
る。コンデンサ９５と抵抗９４は誘導子の両端の
電圧変化割合を急停止し制御するよう働らく。

第６図の例の変形では、サイリスタの点弧を制
御するため、サイリスタのゲート回路のブレーク
オーバーダイオードを用いて高電力レベルが調節
され、その変形例は第７図に示される。第６図に
おける各ブレークオーバーダイオード８１（及び
これと組合つたダイオードと抵抗）はサイリスタ
のゲート回路に直列接続の抵抗１０２とブレーク
オーバーダイオード１０３を有するダイオード１
０１で置換えられる。一方このゲートは並列接続
の抵抗１０４とゼナーダイオード１０５によつて
陽極に接続されている。

記述の具体例はベースの直流レベルとパルスの
ための分離した供電源を有すると想定している
が、第１図のサイリスタスイツチ１５を付勢する
ためベースの直流レベルを供する変圧器／整流器
セツトを用いることや第５図のブレークオーバー
ダイオード連鎖群によつても行なわれる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による電気集塵器用の給電系の
第一例のブロツク回路図、第２図は第１図の例の
詳細な回路図、第３図は第２図の一部の詳細図、
第４図は第３図の一部を更に詳細した図、第５図
は本発明の第二具体例の一部の詳細回路図、第６
図は第５図変形例の回路図、第７図は第６図の例
の更に変形した例である。 １０：集塵器、１９：逆変換器、２２：制御回
路、４７：単方向導通装置連鎖群、５１：コンデ
ンサ、６４：ライト・エミツテイングダイオー
ド、６５：光フアイバー、６６：オプチカル・ラ
イト・スプリツタ、６７：光フアイバー、６８：
点弧制御回路、８１：ブレークオーバーダイオー
ド連鎖群、８２：ダイオード連鎖群、８３：二次
捲線、８４：変圧器。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 電圧パルスを静電集塵器に供給するための回
   路であつて、該回路が、蓄積用のコンデンサと、
   該蓄積用のコンデンサを前記パルス電圧に充電す
   るための手段と、前記コンデンサに結合されると
   共に、前記静電集塵器に結合される一連のサイリ
   スタと、前記コンデンサを前記静電集塵器に接続
   するために、前記一連のサイリスタを導通するた
   めの制御手段と、を備えてなり、前記サイリスタ
   の各々が、その陰極とゲートとの間に接続される
   ブレークオーバダイオードを有すると共に、その
   ゲートが、抵抗ならびにゼナーダイオードの並列
   接続を介在して、その陽極に接続されており、そ
   の陰極は、抵抗ならびにコンデンサ、逆接続のダ
   イオード、および抵抗の並列接続を介在して、そ
   の陽極に接続されている電圧パルス供給回路。 ２ 電圧パルスを静電集塵器に供給するための回
   路であつて、該静電集塵器にはベースの直流電圧
   が独立して供給されるものであり、該電圧パルス
   供給回路が、蓄積用のコンデンサと、一連の単方
   向導通装置とを備え、該単方向導通装置は、結合
   用のコンデンサを介して前記静電集塵器に直列に
   接続される一連のサイリスタを備え、該サイリス
   タの各々は、その陰極とゲートとの間に接続され
   るブレークオーバダイオードを有すると共に、そ
   のゲートは、抵抗ならびにゼナーダイオードの並
   列接続を介在して、その陽極に接続され、かつそ
   の陰極は、抵抗ならびにコンデンサ、逆接続のダ
   イオード、および抵抗の並列接続を介在して、そ
   の陽極に接続され、さらに前記蓄積用のコンデン
   サならびに前記一連のサイリスタの直列組み合わ
   せ間に接続されるインピーダンスを備えると共
   に、前記蓄積用のコンデンサを前記パルス電圧に
   充電する手段と、前記一連のサイリスタの装置を
   同時に導通して、前記蓄積用のコンデンサを前記
   静電集塵器に接続する制御手段とを備えているパ
   ルス電圧供給回路。 ３ 電圧パルスを静電集塵器に供給するための回
   路であつて、該回路が蓄積用のコンデンサと、該
   コンデンサを前記パルス電圧に充電するための手
   段と、該コンデンサに結合されて、前記静電集塵
   器に結合される一連のサイリスタと、該一連のサ
   イリスタを導通して前記コンデンサを前記静電集
   塵器に接続するための制御手段とを備えて、該制
   御手段が一連のライトエミツテイングダイオード
   を含むと共に、オプチカルライトスプリツタを含
   む光伝送手段を含み、かつ該光伝送手段からの光
   パルスを同時に受けて、前記一連のサイリスタを
   同時にトリガする制御回路を含むと共に、前記ラ
   イトエミツテイングダイオードと前記オプチカル
   ライトスプリツタとの間、ならびに該オプチカル
   ライトスプリツタと前記制御回路との間にのびる
   光フアイバを含む電圧パルス供給回路。