JP2828958B2 - パルス荷電型電気集塵機用回路及び電気集塵機 - Google Patents

パルス荷電型電気集塵機用回路及び電気集塵機

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JP2828958B2 JP8264755A JP26475596A JP2828958B2 JP 2828958 B2 JP2828958 B2 JP 2828958B2 JP 8264755 A JP8264755 A JP 8264755A JP 26475596 A JP26475596 A JP 26475596A JP 2828958 B2 JP2828958 B2 JP 2828958B2
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  • Elimination Of Static Electricity (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気集塵機に関
し、特にパルス荷電型の電気集塵機に関する。
【0002】電気集塵機のパルス荷電方式は、集塵機の
小型化に大きな効果がある。しかし、パルス荷電装置は
一般に高価である。特に、集塵機本体が中規模程度以下
の場合、集塵機本体のコストがあまり高くなく、集塵機
本体の小型化によるメリットを荷電装置のコストアップ
によるデメリットで打ち消してしまうことが多い。従っ
て、パルス荷電装置のコスト低減が望まれている。
【0003】
【従来の技術】電気集塵機用パルス電源としては、スイ
ッチ素子としてサイリスタ等の半導体素子を用いたもの
と、回転スパークギャップを用いたものが知られてい
る。
【0004】図5は、従来の技術による回転スパークギ
ャップを用いたパルス電源を示す。図5(A)は回路構
成を示し、図5(B)はその電気的特性を示す。
【0005】図5(A)において、AC電源からAC電
流を供給される変圧器とダイオードブリッジによって直
流電源DCが形成されている。直流電源DCの陽極は接
地され、陰極はインピーダンスZを介して回転スパーク
ギャップRSG3 の一方の静止電極に接続されている。
【0006】また、インピーダンスZと回転スパークギ
ャップRSG3 の相互接続点は、蓄積キャパシタCS
一方の電極に接続されている。蓄積キャパシタCS の他
方の電極は、接地されている。
【0007】回転スパークギャップRSG3 は、静止し
た電極と回転電極との間にスパークギャップを形成する
もので、回転電極はモータMによって回転駆動されてい
る。回転スパークギャップRSG3 の他方の静止電極
は、インダクタンスL10を介して集塵機電極EPの一方
の電極(放電極という)に接続されている。集塵機電極
EPの他方の電極(集塵極という)は、接地されてい
る。
【0008】回転スパークギャップRSGが導通する
と、蓄積キャパシタCS 、インダクタンスL10及び集塵
機電極EPからなるLC共振回路が構成される。蓄積キ
ャパシタCS に蓄積された負電荷により、このLC共振
回路に共振電流が励起される。
【0009】図5(B)は、図5(A)に示す回転スパ
ークギャップ型パルス電源の特性を示す。図中横軸は時
間tを表し、縦軸は集塵機電極EPの負電圧を表す。回
転スパークギャップRSGが導通している期間、LC共
振回路に固有の共振周波数を有する電流が励起される。
図示の特性においては、振動期間は数百μsであり、こ
の期間に数周期の振動が生ずる。
【0010】回転スパークギャップRSG3 が非導通に
なると、LC共振回路に共振電流が流れなくなり、振動
が停止する。この時に集塵機電極EPに残留している電
圧がコロナ開始電圧以上であれば、集塵機電極EPに蓄
積されている電荷がコロナ放電により減少し、集塵機電
極EPの負電圧が指数関数的に低下する。
【0011】このように、図5(A)に示す回路構成の
回転スパークギャップパルス電源は、単発パルス波形を
形成することができず、回転スパークギャップが非導通
になるまで数周期分の振動を有する多発パルス波形しか
形成できない。
【0012】電気集塵機に望まれる電圧波形は、単発パ
ルス形状の高い負電圧とその他の期間におけるベース電
圧と称する一定の負電圧であり、図5(B)に示す電圧
波形は電気集塵機用パルス波形としては適当とは言えな
い。
【0013】図5(C)は、図5(A)の回転スパーク
ギャップRSG3 の代わりに使用することができるサイ
リスタとダイオードからなる電子回路を示す。この回路
は、サイリスタS10とダイオードD10とを逆並列に接続
して構成される。S10は実際には高電圧に耐えるよう多
数のサイリスタ素子を直列に接続して構成される。
【0014】サイリスタS10を導通させると、図5
(A)の場合と同様にLC共振回路に共振電流が励起さ
れる。サイリスタS10の順方向に電流が流れた後、ダイ
オードD 10の順方向に電流が流れる。ダイオードD10
電流が流れている期間にサイリスタS10を非導通にする
と、共振電流はほぼ1周期分のみ流れてその後流れなく
なる。
【0015】しかし、実際にはサイリスタS10を構成す
る多数のサイリスタ素子の中には非導通になりきらない
ものを生じ、全体として高電圧に耐えることができず、
結局全数導通させざるを得ない。この結果、実際には図
5(B)と同様の振動波形が現れる。また、サイリスタ
は回転スパークギャップに比べて高価である。
【0016】図6は、上記問題点を解決するために本願
発明者らによって考案され、特開平6−343898号
公報実施例の欄に開示された電気集塵機の回路図を示
す。回転スパークギャップRSG4 と直列にダイオード
12が挿入され、回転スパークギャップRSG4 とダイ
オードD12からなる直列回路に並列に、ダイオードD12
と逆向きにダイオードD13が接続されている。
【0017】ダイオードD12とD13とが逆並列に接続さ
れているため、励起された共振電流は、その半周期にダ
イオードD12を流れ、他の半周期はダイオードD13を流
れる。
【0018】共振電流がダイオードD13を流れる半周期
の間は、回転スパークギャップRSG4 に電流が流れな
い。このとき、回転スパークギャップRSG4 に発生し
ているアークプラズマが消滅する。アークプラズマの消
滅を確実にするために、アークプラズマが発生している
ギャップ部分に空気を吹きつけてもよい。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】図6の回路構成とする
ことにより、共振電流が半周期分流れた時点で回転スパ
ークギャップRSG4 を非導通状態にすることができ
る。しかし、LC共振回路による振動により再びダイオ
ードD12に対して順方向電圧が発生すると、回転スパー
クギャップRSG4 が再点弧してしまう。
【0020】再点弧を防止するためには、ダイオードD
12に対して2回目の順方向電圧が発生する前に、回転ス
パークギャップRSG4 の回転電極を十分な角度回転さ
せ、スパークしないギャップ長とすればよい。このため
の一つの方法は、回転電極の先端の速度を数百m/s以
上にすることである。
【0021】このように高速度で回転する回転スパーク
ギャップを製造することは困難であり、駆動電力も大き
くなるとともに、回転電極の先端が音速を超えるため騒
音が大きくなる。
【0022】本発明の目的は、安価な回転スパークギャ
ップを用いながら、その回転速度が低くても再点弧せ
ず、電気集塵機に好適なパルス波形を発生することがで
きる電気集塵機用回路を提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明の一観点による
と、直流電圧が印加される入力端子と、集塵機電極が接
続される出力端子と、一方の電極に接地電位が与えら
れ、他方の電極が前記入力端子に接続されている蓄積キ
ャパシタと、一方の電極に接地電位が与えられている回
収キャパシタと、共通接点、第1の接点及び第2の接点
を有する電流路切換手段であって、前記共通接点と前記
第1の接点とを接続する第1の導通状態、前記共通接点
と前記第2の接点とを接続する第2の導通状態、及び前
記共通接点を第1及び第2のいずれの接点にも接続しな
い中立状態とを有し、前記共通接点が前記蓄積キャパシ
タの非接地電極に接続された前記電流路切換手段と、第
1のインダクタと第1のダイオードの直列回路を含んで
構成され、前記第1の接点と前記出力端子とを接続する
第1の電流路と、第2のインダクタと第2のダイオード
の直列回路を含んで構成され、前記出力端子と前記回収
キャパシタの非接地電極とを接続し、該第2のダイオー
ドの前記出力端子側の電極の極性が前記第1のダイオー
ドのそれと反対の極性である第2の電流路と、第3のイ
ンダクタと第3のダイオードの直列回路を含んで構成さ
れ、前記回収キャパシタの非接地電極と前記第2の接点
とを接続し、該第3のダイオードの前記回収キャパシタ
側の電極の極性が前記第2のダイオードのそれと反対の
極性である第3の電流路とを有する電気集塵機用回路が
提供される。
【0024】入力端子を通して蓄積キャパシタが充電さ
れる。電流路切換手段を第1の導通状態にすると、第1
の電流路を経由して蓄積キャパシタから出力端子に接続
されている集塵機電極に電荷が移動する。第1の電流路
に第1のダイオードが接続されているため、集塵機電極
に流れ込んだ電荷は蓄積キャパシタ側へ逆流しない。集
塵機電極に蓄積された電荷は、第2の電流路を経由して
回収キャパシタに移動する。第2の電流路に第2のダイ
オードが接続されているため、回収キャパシタに蓄積さ
れた電荷は、集塵機電極側へ逆流しない。
【0025】第1の電流路に電流が流れていない期間
に、電流路切換手段を中立状態にする。この後、第1の
導通状態を作る接点の間隙が、再点弧の可能性のなくな
るまで開くのを待って、電流路切換手段を第2の導通状
態にすると、回収キャパシタに蓄積されている電荷が第
3の電流路を経由して蓄積キャパシタに戻される。第3
の電流路に第3のダイオードが接続されているため、蓄
積キャパシタに戻された電荷は回収キャパシタに逆流し
ない。
【0026】本発明の他の観点によると、直流電圧が印
加される入力端子と、集塵機電極が接続される出力端子
と、一方の電極に接地電位が与えられ、他方の電極が前
記入力端子に接続されている蓄積キャパシタと、一方の
電極に接地電位が与えられている回収キャパシタと、ス
イッチ手段、第1のインダクタ及び第1のダイオードの
直列回路を含んで構成され、前記蓄積キャパシタの非接
地電極と前記出力端子とを接続する第1の電流路と、第
2のインダクタと第2のダイオードの直列回路を含んで
構成され、前記出力端子と前記回収キャパシタの非接地
電極とを接続し、該第2のダイオードの前記出力端子側
の電極の極性が前記第1のダイオードのそれと反対の極
性である第2の電流路と、前記第2のダイオードに並列
に接続された電気抵抗とを有する電気集塵機用回路が提
供される。
【0027】入力端子を通して蓄積キャパシタが充電さ
れる。スイッチ手段を閉成すると、蓄積キャパシタに充
電されていた電荷が、第1の電流路を経由して、出力端
子に接続される集塵機電極に移動する。集塵機電極に流
れ込んだ電荷は、蓄積キャパシタに逆流せず、第2の電
流路を経由して回収キャパシタに回収される。回収キャ
パシタに回収された電荷は、ごくわずかづつ電気抵抗を
経由して集塵機電極にリークする。このリーク電流は、
集塵機静電容量を充電し、集塵機電圧の絶対値をゆっく
り上昇させる。その一方、集塵機電極でコロナ放電が発
生するため、集塵機電圧は、リーク電流とコロナ電流が
バランスする電圧となる。
【0028】本発明の他の観点によると、オンオフ制御
信号により電圧出力状態と非出力状態とが切り換えられ
る直流電源と、一方の電極に接地電位が与えられている
集塵機電極と、一方の電極に接地電位が与えられ、他方
の電極に前記直流電源の出力電圧が与えられる蓄積キャ
パシタと、一方の電極に接地電位が与えられている回収
キャパシタと、共通接点、第1の接点及び第2の接点を
有する電流路切換手段であって、前記共通接点と前記第
1の接点とを接続する第1の導通状態、前記共通接点と
前記第2の接点とを接続する第2の導通状態、及び前記
共通接点を第1及び第2のいずれの接点にも接続しない
中立状態とを有し、前記共通接点が前記蓄積キャパシタ
の非接地電極に接続された前記電流路切換手段と、第1
のインダクタと第1のダイオードの直列回路を含んで構
成され、前記第1の接点と前記集塵機電極の非接地電極
とを接続する第1の電流路と、第2のインダクタと第2
のダイオードの直列回路を含んで構成され、前記集塵機
電極の非接地電極と前記回収キャパシタの非接地電極と
を接続し、該第2のダイオードの前記集塵機電極側の電
極の極性が前記第1のダイオードのそれと反対の極性で
ある第2の電流路と、第3のインダクタと第3のダイオ
ードの直列回路を含んで構成され、前記回収キャパシタ
の非接地電極と前記第2の接点とを接続し、該第3のダ
イオードの前記回収キャパシタ側の電極の極性が前記第
2のダイオードのそれと反対の極性である第3の電流路
と、前記直流電源の出力電圧を非出力状態にした後、前
記電流路切換手段を第1の導通状態にし、前記電流路切
換手段を第1の導通状態にした時から、前記集塵機電
極、前記蓄積キャパシタ、及び前記第1の電流路によっ
て形成されるLC共振回路の共振周波数の約半周期分経
過後、前記電流路切換手段を中立状態にし、前記電流路
切換手段を中立状態にした時から、前記集塵機電極、前
記回収キャパシタ、及び前記第2の電流路によって形成
されるLC共振回路の共振周波数の約半周期分経過後、
時間をおいて前記電流路切換手段を第2の導通状態に
し、その後前記直流電源の出力電圧を出力状態にする制
御手段とを有する電気集塵機が提供される。
【0029】
【発明の実施の形態】図1(A)は、本発明の第1の実
施例による電気集塵機用回路とその周辺回路及び集塵機
電極の回路構成を示す。直流電源DCが、変圧器と、変
圧器の2次巻線に接続されたダイオードブリッジにより
構成されている。変圧器の1次巻線はサイリスタS1
介してAC電源に接続されている。サイリスタS1 はタ
イミング制御手段CNTにより制御される。直流電源D
Cの陽極は接地され、陰極はインダクタLi を介して電
気集塵機用回路PGの電源入力端子Tinに接続されてい
る。
【0030】電気集塵機の集塵機電極EPは相互に対向
する電極で構成され、その間を除塵されるべき空気等の
ガスが通過する。集塵機電極EPの一方の電極(集塵
極)は接地され、他方の電極(放電極)は電気集塵機用
回路PGの出力端子Tout に接続されている。集塵機電
極EPは静電容量CEPを有する。
【0031】電気集塵機用回路PGは、一方の電極が接
地された蓄積キャパシタCS と回収キャパシタCR 、及
びこれらのキャパシタ間もしくはこれらのキャパシタと
出力端子Tout 間をそれぞれ接続する電流路を含んで構
成される。
【0032】蓄積キャパシタCS は、入力端子Tinと接
地線との間に接続され、入力端子T inに印加される直流
電圧によって充電される。蓄積キャパシタCS の非接地
端子がスイッチSWの可動接点T0 に接続されている。
スイッチSWは、可動接点T 0 と導通し得る2つの固定
接点T1 、T2 を有し、タイミング制御手段CNTによ
り制御される。
【0033】スイッチSWの固定接点T1 がインダクタ
1 とダイオードD1 との直列回路を介して出力端子T
out に接続されている。ダイオードD1 は、出力端子T
outからスイッチSWへ電流が流れる向きを順方向とす
る。
【0034】出力端子Tout が、インダクタL2 とダイ
オードD2 との直列回路を介して回収キャパシタCR
非接地電極に接続されている。ダイオードD2 は、回収
キャパシタCR から出力端子Tout へ電流が流れる向き
を順方向とする。
【0035】回収キャパシタCR の非接地電極が、イン
ダクタL3 とダイオードD3 との直列回路を介してスイ
ッチSWの固定接点T2 に接続されている。ダイオード
3は、固定接点T2 から回収キャパシタCR へ電流が
流れる向きを順方向とする。
【0036】蓄積キャパシタCS の非接地電極と出力端
子Tout とが抵抗Rで接続されている。抵抗Rの抵抗値
は数十MΩ程度であり、通常の動作状態ではほとんど電
流が流れない。インダクタL1 とスイッチSWとの相互
接続点がダイオードD4 を介して接地されている。通常
の動作状態では、インダクタL1 とスイッチSWとの相
互接続点は負電圧であるため、ダイオードD4 は導通し
ない。
【0037】スイッチSWを固定接点T1 側に倒すと、
蓄積キャパシタCS 、インダクタL 1 及び集塵機電極E
PからなるLC共振回路I1 が形成され、固定接点T2
側に倒すと、蓄積キャパシタCS 、インダクタL3 及び
回収キャパシタCR からなるLC共振回路I3 が形成さ
れる。また、集塵機電極EP、インダクタL2 及び回収
キャパシタCR によってLC共振回路I2 が形成されて
いる。
【0038】蓄積キャパシタCS 、回収キャパシタCR
及び集塵機電極EPはほぼ等しい静電容量を有する。イ
ンダクタL1 のインダクタンスは、例えばLC共振回路
1の共振周波数の半周期T1 が約10μsになるよう
に選択されている。すなわち、
【0039】
【数1】T1 =π(L1 S EP/(CS +CEP))
1/2 =約10μs となるように選択されている。
【0040】インダクタL2 のインダクタンスは、例え
ばLC共振回路I2 の共振周波数の半周期T2 が約10
0μsになるように選択されている。すなわち、
【0041】
【数2】T2 =π(L2 EPR /(CEP+CR ))
1/2 =約100μs となるように選択されている。この場合、L2 はL1
約100倍である。
【0042】次に、図1(B)を参照しつつ図1(A)
の回路の動作を説明する。図1(B)は、図1(A)の
電気集塵機用回路PGの各キャパシタ及び集塵機電極E
Pの非接地電極の電圧の時間変化を示す。横軸は時間を
表し、縦軸は負電圧を表す。曲線VS 、VEP、VR は、
それぞれ蓄積キャパシタCS 、集塵機電極EP、回収キ
ャパシタCR の各電極間の電圧を示す。
【0043】時刻t1 よりも前は、スイッチSWが非導
通状態になっている。蓄積キャパシタCS が直流電源D
Cの出力電圧まで充電され、電圧VS が初期値VSOにな
っている。この電圧の絶対値は、集塵機電極EPのコロ
ナ開始電圧よりも十分大きい。このとき、集塵機電極E
Pには、時刻t1 までの運転によって負電荷が蓄積され
ている。この負電荷はコロナ放電によって失われるた
め、定常状態においては、電圧VEPはコロナ開始電圧に
ほぼ等しく、初期値VEPO になっている。
【0044】電圧VR が電圧VEPよりも高くなる(絶対
値は小さくなる)とダイオードD2が導通して回収キャ
パシタCR から集塵機電極EPへ電流が流れるため、定
常状態においては、電圧VR は電圧VEPよりもやや低く
(絶対値は大きく)初期値V ROになっている。
【0045】タイミング制御手段CNTが、時刻t1
直前にサイリスタS1 を非導通状態にする。
【0046】時刻t1 においてタイミング制御手段CN
TがスイッチSWを固定接点T1 側に倒す。LC共振回
路I1 が形成され、ダイオードD1 の順方向の電流が流
れる。すなわち、蓄積キャパシタCS に蓄積されている
電荷が集塵機電極EPへ流れ込む。従って、電圧VS
絶対値が減少し、電圧VEPの絶対値が増加する。蓄積キ
ャパシタCS と集塵機電極EPの静電容量CEPがほぼ等
しいため、電圧VEPの絶対値の増加量は電圧VS の絶対
値の減少量とほぼ等しい。
【0047】電気抵抗によるエネルギ損失がないとする
と、LC共振回路I1 の共振周波数の半周期T1 が経過
した時刻t2 の時点では、電圧VS の絶対値が電圧VEP
の初期値VEPO まで減少し、電圧VEPの絶対値が電圧V
S の初期値VSOまで増加する。時刻t2 になると電流が
逆流しようとするが、ダイオードD1 が挿入されている
ため逆向きの電流は流れない。
【0048】電圧VEPの絶対値が電圧VR の絶対値より
も大きくなると、ダイオードD2 が導通するため、集塵
機電極EPに蓄積された負電荷の一部が回収キャパシタ
Rへ流れ込む。しかし、LC共振回路I2 の共振周波
数の半周期T2 がLC共振回路I1 の半周期T1 の約1
0倍であるため、LC共振回路I2 に励起される共振電
流の立ち上がり時間が、時間T1 に比べて十分長い。こ
のため、時刻t1 〜t 2 の期間にLC共振回路I2 を流
れる電流による電圧VEPの変化は極僅かである。
【0049】時刻t2 以降は、LC共振回路I1 の電流
が流れなくなり、LC共振回路I2にのみ電流が流れ
る。すなわち、集塵機電極EPに蓄積されている負電荷
が回収キャパシタCR へ移動する。従って、電圧VEP
絶対値が減少し、電圧VR の絶対値が増加する。集塵機
電極EPと回収キャパシタCR の静電容量がほぼ等しい
ため、電圧VEPの絶対値の減少量と電圧VR の絶対値の
増加量がほぼ等しくなる。
【0050】電気抵抗によるエネルギ損失がないとする
と、電圧VEPの絶対値が電圧VR の初期値VROまで減少
し、電圧VR の絶対値が電圧VS の初期値VSOまで増加
する。半周期T2 が経過して時刻t3 になると、ダイオ
ードD2 に逆バイアスが発生するため、電流が流れなく
なる。この時点で、電圧VEPは初期値VEPO に近い値の
初期値VROまで絶対値が低下するので、電圧VEPのパル
ス波形立ち下りがシャープになり、ベース電圧もフラッ
トになる。
【0051】時刻t2 以降にタイミング制御手段CNT
がスイッチSWを中立位置に戻す。このとき、スイッチ
SWにはほとんど電流が流れていないため、スイッチS
Wを容易に非導通状態にすることができる。
【0052】時刻t1 以降、サイリスタS1 が非導通状
態とされているため、時刻t2 以降、電圧VS はほぼ初
期値VEPO のまま変化しない。また、時刻t3 以降、ダ
イオードD1 、D2 が共に非導通状態であるため、電圧
EP及びVR はほぼ一定の値を維持する。
【0053】時刻t4 においてタイミング制御手段CN
TがスイッチSWを固定接点T2 側に倒す。LC共振回
路I3 が形成され、ダイオードD3 の順方向の電流が流
れる。すなわち、回収キャパシタCR に蓄積されている
電荷が蓄積キャパシタCS へ移動する。従って、電圧V
R の絶対値が減少し電圧VS の絶対値が増加する。
【0054】蓄積キャパシタCS と回収キャパシタCR
の容量がほぼ等しく、また時刻t2以降電圧VS が初期
値VEPO に近い値のままであるので、電気抵抗による損
失がなければ、電圧VR の絶対値は初期値VEPO に近い
値まで減少する。この値が、次回パルスの初期値VRO
なる。電圧VS の絶対値はほぼ初期値VSOまで増加す
る。
【0055】電圧VEPの絶対値は、時刻t1 以降、集塵
機電極EPの電極間のコロナ放電により、上述の電圧変
化に重畳して僅かずつ減少する。このため、時刻t4
3から十分な時間が経過すると、電圧VEPはコロナ放
電開始電圧とほぼ等しくなる。
【0056】時刻t4 +T3 以降、タイミング制御手段
CNTがサイリスタS1 を導通状態にする。電圧VS
絶対値が初期値VSOよりも低い場合には、直流電源DC
により蓄積キャパシタCS が充電され、電圧VS が初期
値VSOまで回復する。このようにして、電圧VS 、VEP
及びVR は、時刻t1 の状態と同じ状態に戻る。
【0057】図1(A)に示すダイオードD4 は、集塵
機電極EPの内部でスパークが発生したときの異常振動
により蓄積キャパシタCS が逆極性に充電されることを
防止する。抵抗Rは、集塵機電極EPの内部でスパーク
が発生した後、数秒以内に電圧VEPを通常のベース電圧
まで回復させる。
【0058】図1(B)に示す電圧VEPは、コロナ放電
開始電圧とほぼ等しい直流ベース電圧に、時刻t1 〜t
3 の期間だけ負のパルス電圧が重畳された波形を有す
る。すなわち、上記第1の実施例によると、パルス荷電
型電気集塵機にとってほぼ理想的な単パルスの電圧を断
続的に発生することができる。
【0059】図2は、図1(A)のスイッチSWの他の
構成例を示す。図2(A)は、回転スパークギャップを
用いた場合を示す。回転スパークギャップRSG1 は、
ほぼ長方形の頂点位置に配置された4つの静止電極ST
1 〜ST4 と、2つの回転電極RT1 、RT2 を有す
る。静止電極ST1 、ST2 は共に図1(A)の接点T
0 に接続され、静止電極ST3 、ST4 はそれぞれ図1
(A)の固定接点T1 、T2 に接続されている。2つの
回転電極RT1 、RT2 は、棒状部材21で相互に連結
されて電気的に短絡され、その中心が回転軸20に取り
付けられている。回転軸20は、4つの静止電極ST1
〜ST4 を頂点とする長方形の中心に配置されている。
【0060】回転電極RT1 、RT2 が回転軸20の回
りに回転し静止電極に近づくと、その間のギャップに放
電が生じ電極間が導通する。例えば、回転電極RT1
RT 2 がそれぞれ静止電極ST1 、ST3 に近づくと、
接点T0 とT1 間が導通する。これは、図1(A)にお
いてスイッチSWが固定接点T1 側に倒れている状態に
対応する。
【0061】この状態から回転電極RT1 、RT2 が時
計回りに回転し、静止電極ST4 、ST2 に近づくと、
接点T0 とT2 間が導通する。これは、図1(A)にお
いてスイッチSWが固定接点T2 側に倒れている状態に
対応する。
【0062】棒状部材21に、回転軸20を中心として
回転対称な扇形の遮光板22が取り付けられている。回
転軸20の近傍に光源と、光源から放射された光を受光
し光検出信号を形成出力する回転電極位置検出手段23
が配置されている。遮光板22は、回転電極RT1 、R
2 及び棒状部材21と共に回転し、回転電極位置検出
手段23の光路を遮光する。
【0063】遮光板22は、図1(B)の時刻t1 より
も前に回転電極位置検出手段23の光路を遮光し、時刻
4 +T3 よりも後に遮光を解除するように配置されて
いる。すなわち、遮光板22は、回転電極RT1 、RT
2 が静止電極ST1 、ST3に近づいて電極間にスパー
クが発生するよりも前に回転電極位置検出手段23の光
路を遮光し、回転電極RT1 、RT2 が静止電極S
4 、ST2 に近づいてスパークを発生した時点から時
間T3 だけ経過した後に遮光を解除する。
【0064】回転電極位置検出手段23の出力信号が図
1(A)のタイミング制御手段CNTに入力される。タ
イミング制御手段CNTは、回転電極位置検出手段23
の光路が遮光されている期間、サイリスタS1 を非導通
状態にする。
【0065】図3(A)は、本発明の第2の実施例によ
る電気集塵機用回路、その周辺回路及び集塵機電極の回
路構成を示し、図3(B)は、図3(A)の電気集塵機
用回路の各キャパシタ及び集塵機の非接地電極の電圧の
時間変化を示す。
【0066】図3(A)に示す電気集塵機用回路PG
は、図1(A)に示す電気集塵機用回路PGのLC共振
回路I3 を取り除き、代わりにダイオードD2 に並列に
抵抗R 2 を接続して構成されている。LC共振回路I3
を有しないため、図1(A)のスイッチSWの代わりに
2つの静止電極を有する回転スパークギャップRSG2
が用いられている。回転スパークギャップRSG2 は、
図2(A)に示す回転スパークギャップRSG1 の静止
電極ST2 とST4 を除いたものと等価である。その他
の構成は、図1(A)に示す電気集塵機用回路と同様で
ある。
【0067】図3(B)の時刻t1 の直後に電圧VEP
絶対値が電圧VR の絶対値よりも大きくなってから時刻
3 までの期間は、図3(A)のダイオードD2 が導通
している。このため、図3(A)において、抵抗R2
有無に関係なく電圧VS 、V EP及びVR は、図1(B)
の時刻t1 〜t3 の期間と同様の変化を示す。
【0068】時刻t3 以降、ダイオードD2 に逆バイア
スが発生すると抵抗R2 を通って回収キャパシタCR
負電荷が少しづつ集塵機電極EPへリークし、集塵機電
極EPのコロナ放電により消費される。このため、電圧
R の絶対値は徐々に低下する。すなわち、電圧VEP
図3(B)の時刻t1 〜t3 に対応する期間に単パルス
波形を示した後、電圧VR 及びVEPのベース電圧の絶対
値がゆっくり低下し、これが次回パルスの初期値VRO
EPO となる。
【0069】図3に示す電気集塵機用回路PGを採用す
ると、集塵機電極に発生する電圧をコロナ開始電圧に単
パルスが重畳された理想的な波形とすることはできない
が、より少ない部品点数で回転スパークギャップの再点
弧を防止することができる。
【0070】上記実施例では、蓄積キャパシタCS 、集
塵機電極EP、回収キャパシタCR間で電荷が移動した
ときの各キャパシタの電圧変化をほぼ等しくするため
に、各キャパシタの静電容量をほぼ等しくした。蓄積キ
ャパシタCS 、集塵機電極EP、回収キャパシタCR
静電容量が、この順番に小さくなるように設定してもよ
い。蓄積キャパシタCS に蓄積された電荷が集塵機電極
EP、回収キャパシタC R の順番に転送されるため、各
キャパシタの静電容量の大きさが上記関係になるように
設定することにより、電圧の減衰を補うことができる。
ただし、図1(B)の時刻t3 において、|VS |>|
EP|となると、蓄積キャパシタCS から集塵機電極E
Pに負電荷が流れるおそれがあるため、時刻t3 におい
て|VS |<|VEP|となるように各静電容量を設定す
ることが好ましい。
【0071】図4(A)は、第1及び第2の実施例の変
形例による電気集塵機用回路の一部を示す。ダイオード
4 に抵抗R3 が直列接続されており、その他の構成は
図1(A)若しくは図3(A)と同様である。集塵機電
極EPにスパークが発生すると、蓄積キャパシタCS
蓄積電荷が、スイッチSW(第1の実施例の場合)若し
くは回転スパークギャップRSG2 (第2の実施例の場
合)、インダクタL1、ダイオードD1 、集塵機電極E
Pを通して放電する。この放電回路はキャパシタとイン
ダクタを有するため、放電電流が振動する。従って、蓄
積コンデンサC S が逆極性に充電される場合がある。ダ
イオードD4 は、蓄積コンデンサCS が逆極性に充電さ
れないようにバイパス回路を構成する。
【0072】ダイオードD4 に直列に挿入された抵抗R
3 は、ダイオードD4 を流れる電流の増加を抑制する。
抵抗R3 により、ダイオードD4 を流れる電流の増加が
抑制され、ダイオードD4 で発生する発熱量を低減する
ことができる。抵抗R3 の抵抗値は、例えば、10〜1
00Ω程度とする。
【0073】図4(A)では、ダイオードD4 と抵抗R
3 との直列回路を、インダクタL1とスイッチSWもし
くは回転スパークギャップRSG2 との間に接続した場
合を示したが、インダクタL1 よりも蓄積キャパシタC
S 側であれば、その他の位置に接続してもよい。例え
ば、図4(B)に示すように、ダイオードD4 と抵抗R
3 との直列回路を蓄積キャパシタCS の非接地電極と接
地電位との間に接続してもよい。
【0074】上記第1及び第2の実施例では、図1
(B)における半周期T1 が約10μs、T2 が約10
0μsの場合を説明したが、その他の時間としてもよ
い。ただし、電圧VEPのパルス高を十分高くするため
に、半周期T2 を半周期T1 よりも十分長く、例えば1
0倍以上とすることが好ましい。例えば、蓄積キャパシ
タCSの静電容量を集塵機電極EP及び回収キャパシタ
R の静電容量の0.9〜1.1倍程度とした場合、イ
ンダクタL2 の誘導係数をインダクタL1 の誘導係数の
100倍以上とすることが好ましい。
【0075】時間T1 を0.1μs、時間T2 を1μs
程度まで短くすると、集塵機電極に長いストリーマコロ
ナが発生しやすくなり、被集塵ガス中に化学的に活性な
Oラジカル、OHラジカル等を生じやすくなる。これら
のラジカルによりガス中のSO2 が酸化されてH2 SO
4 になる。被集塵ガス中にNH3 を注入してH2 SO 4
を中和し、(NH4 2 SO4 として回収することがで
きる。このように、比較的短パルス駆動することによ
り、脱硫装置として使用することが可能になる。
【0076】また、H2 SO4 は集塵されたダストの電
気抵抗を下げる作用をするため、集塵機電極表面に付着
した高抵抗ダスト膜による逆電離現象を抑制することが
できる。
【0077】以上実施例に沿って本発明を説明したが、
本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種
々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に
自明であろう。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
集塵機電極に蓄積された電荷を電源側へ逆流させず一旦
回収キャパシタに回収することにより、集塵機電極へ単
パルス電圧を印加した後、パルス電圧を印加するための
回路を容易に開放することができる。これにより、集塵
機電極に理想波形に近い波形の電圧を印加することが可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例による電気集塵機用回路、その周
辺回路及び集塵機電極の回路構成を示す図、及び電気集
塵機用回路の電圧の時間変化を示すグラフである。
【図2】第1の実施例による電気集塵機用回路のスイッ
チの他の構成例を示す図である。
【図3】第2の実施例による電気集塵機用回路、その周
辺回路及び集塵機電極の回路構成を示す図である。
【図4】第1及び第2の実施例の変形例による電気集塵
機用回路の一部の構成を示す図である。
【図5】従来例による電気集塵機用回路、その周辺回路
及び集塵機電極の回路構成を示す図、電気集塵機用回路
の電圧の時間変化を示すグラフ、及び電気集塵機用回路
の回転スパークギャップ部分の他の構成例を示す図であ
る。
【図6】従来例による電気集塵機用回路、その周辺回路
及び集塵機電極の回路構成を示す図である。
【符号の説明】
20 回転軸 21 棒状部材 22 遮光板 23 回転電極位置検出手段 L インダクタ C キャパシタ RSG 回転スパークギャップ D ダイオード R 抵抗 DC 直流電源 EP 集塵機電極 S サイリスタ CNT タイミング制御手段 SW スイッチ PG 電気集塵機用回路 RT 回転電極 ST 静止電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H03K 3/537 B03C 3/66 H02M 9/04 Fターム 5H790 BA07

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電圧が印加される入力端子と、 集塵機電極が接続される出力端子と、 一方の電極に接地電位が与えられ、他方の電極が前記入
    力端子に接続されている蓄積キャパシタと、 一方の電極に接地電位が与えられている回収キャパシタ
    と、 共通接点、第1の接点及び第2の接点を有する電流路切
    換手段であって、前記共通接点と前記第1の接点とを接
    続する第1の導通状態、前記共通接点と前記第2の接点
    とを接続する第2の導通状態、及び前記共通接点を第1
    及び第2のいずれの接点にも接続しない中立状態とを有
    し、前記共通接点が前記蓄積キャパシタの非接地電極に
    接続された前記電流路切換手段と、 第1のインダクタと第1のダイオードの直列回路を含ん
    で構成され、前記第1の接点と前記出力端子とを接続す
    る第1の電流路と、 第2のインダクタと第2のダイオードの直列回路を含ん
    で構成され、前記出力端子と前記回収キャパシタの非接
    地電極とを接続し、該第2のダイオードの前記出力端子
    側の電極の極性が前記第1のダイオードのそれと反対の
    極性である第2の電流路と、 第3のインダクタと第3のダイオードの直列回路を含ん
    で構成され、前記回収キャパシタの非接地電極と前記第
    2の接点とを接続し、該第3のダイオードの前記回収キ
    ャパシタ側の電極の極性が前記第2のダイオードのそれ
    と反対の極性である第3の電流路とを有する電気集塵機
    用回路。
  2. 【請求項2】 前記第2のインダクタの誘導係数が前記
    第1のインダクタの誘導係数の100倍以上である請求
    項1に記載の電気集塵機用回路。
  3. 【請求項3】 前記電流路切換手段が、 前記第1及び第2の接点にそれぞれ接続された第1及び
    第2の静止電極と、 前記共通接点に接続された第3及び第4の静止電極と、 ある回転位置の時に前記第1と第3の静止電極間を導通
    させ、他のある回転位置の時に前記第2と第4の静止電
    極間を導通させる回転電極とを有する回転スパークギャ
    ップで構成されている請求項1または2に記載の電気集
    塵機用回路。
  4. 【請求項4】 さらに、前記第1の電流路と前記第1の
    接点との相互接続点もしくは前記蓄積キャパシタの非接
    地電極と接地電位との間に接続された第4の電流路であ
    って、第4のダイオードと抵抗素子との直列回路を含
    み、前記蓄積キャパシタの非接地電極の電位が前記入力
    端子に印加される直流電圧の電位と逆極性になったとき
    電流が流れる極性で第4のダイオードが接続されている
    前記第4の電流路を有する請求項1〜3のいずれかに記
    載の電気集塵機用回路。
  5. 【請求項5】 直流電圧が印加される入力端子と、 集塵機電極が接続される出力端子と、 一方の電極に接地電位が与えられ、他方の電極が前記入
    力端子に接続されている蓄積キャパシタと、 一方の電極に接地電位が与えられている回収キャパシタ
    と、 スイッチ手段、第1のインダクタ及び第1のダイオード
    の直列回路を含んで構成され、前記蓄積キャパシタの非
    接地電極と前記出力端子とを接続する第1の電流路と、 第2のインダクタと第2のダイオードの直列回路を含ん
    で構成され、前記出力端子と前記回収キャパシタの非接
    地電極とを接続し、該第2のダイオードの前記出力端子
    側の電極の極性が前記第1のダイオードのそれと反対の
    極性である第2の電流路と、 前記第2のダイオードに並列に接続された電気抵抗とを
    有する電気集塵機用回路。
  6. 【請求項6】 前記第2のインダクタの誘導係数が前記
    第1のインダクタの誘導係数の100倍以上である請求
    項5に記載の電気集塵機用回路。
  7. 【請求項7】 前記スイッチ手段が、回転スパークギャ
    ップにより構成されている請求項5または6に記載の電
    気集塵機用回路。
  8. 【請求項8】 さらに、第1のインダクタよりも前記蓄
    積キャパシタ側において前記第1の電流路に一端が接続
    され、他端が接地電位に接続された第3の電流路であっ
    て、第3のダイオードと抵抗素子との直列回路を含み、
    前記蓄積キャパシタの非接地電極の電位が前記入力端子
    に与えられる直流電圧と逆極性になったとき電流が流れ
    る極性で前記第3のダイオードが接続されている前記第
    3の電流路を有する請求項5〜7のいずれかに記載の電
    気集塵機用回路。
  9. 【請求項9】 オンオフ制御信号により電圧出力状態と
    非出力状態とが切り換えられる直流電源と、 一方の電極に接地電位が与えられている集塵機電極と、 一方の電極に接地電位が与えられ、他方の電極に前記直
    流電源の出力電圧が与えられる蓄積キャパシタと、 一方の電極に接地電位が与えられている回収キャパシタ
    と、 共通接点、第1の接点及び第2の接点を有する電流路切
    換手段であって、前記共通接点と前記第1の接点とを接
    続する第1の導通状態、前記共通接点と前記第2の接点
    とを接続する第2の導通状態、及び前記共通接点を第1
    及び第2のいずれの接点にも接続しない中立状態とを有
    し、前記共通接点が前記蓄積キャパシタの非接地電極に
    接続された前記電流路切換手段と、 第1のインダクタと第1のダイオードの直列回路を含ん
    で構成され、前記第1の接点と前記集塵機電極の非接地
    電極とを接続する第1の電流路と、 第2のインダクタと第2のダイオードの直列回路を含ん
    で構成され、前記集塵機電極の非接地電極と前記回収キ
    ャパシタの非接地電極とを接続し、該第2のダイオード
    の前記集塵機電極側の電極の極性が前記第1のダイオー
    ドのそれと反対の極性である第2の電流路と、 第3のインダクタと第3のダイオードの直列回路を含ん
    で構成され、前記回収キャパシタの非接地電極と前記第
    2の接点とを接続し、該第3のダイオードの前記回収キ
    ャパシタ側の電極の極性が前記第2のダイオードのそれ
    と反対の極性である第3の電流路と、 前記直流電源の出力電圧を非出力状態にした後、前記電
    流路切換手段を第1の導通状態にし、前記電流路切換手
    段を第1の導通状態にした時から、前記集塵機電極、前
    記蓄積キャパシタ、及び前記第1の電流路によって形成
    されるLC共振回路の共振周波数の約半周期分経過後、
    前記電流路切換手段を中立状態にし、前記電流路切換手
    段を中立状態にした時から、前記集塵機電極、前記回収
    キャパシタ、及び前記第2の電流路によって形成される
    LC共振回路の共振周波数の約半周期分経過後、時間を
    おいて前記電流路切換手段を第2の導通状態にし、その
    後前記直流電源の出力電圧を出力状態にする制御手段と
    を有する電気集塵機。
  10. 【請求項10】 前記電流路切換手段が、 前記第1及び第2の接点にそれぞれ接続された第1及び
    第2の静止電極と、 前記共通接点に接続された第3及び第4の静止電極と、 基準位置からの回転角がある範囲の時に前記第1と第3
    の静止電極間を導通させ、回転角が他のある範囲の時に
    前記第2と第4の静止電極間を導通させる回転電極とを
    有する回転スパークギャップで構成され、 さらに、前記回転電極の基準位置からの回転角を検出
    し、その検出信号を前記制御手段に送出する回転電極位
    置検出手段を有する請求項9に記載の電気集塵機。
  11. 【請求項11】 前記回転電極位置検出手段が、 光源と、 前記光源から放射された光を受光し、光検出信号を前記
    制御手段に送出する光センサと、 前記回転電極に取り付けられて回転電極とともに回転
    し、回転電極の回転角がある範囲にある時、前記光源か
    ら放射された光を遮光する遮光板とを有する請求項10
    に記載の電気集塵機。
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