JPS61282194A

JPS61282194A - ジエツト推進式舟艇の推進軸とその製造法

Info

Publication number: JPS61282194A
Application number: JP12382685A
Authority: JP
Inventors: Yukio Nakamura; 行男中村
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1985-06-06
Filing date: 1985-06-06
Publication date: 1986-12-12

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】本発明はジェット推進式舟艇の推進軸とその製造法に係
り、その目的とする処は推進軸の全体長さにおける大半
の中間部分を中空に定めて、その使用上の軽量化や浮力
の向上を図る一方、残る両端部分を中実状態として、そ
の表面にはプロペラやベアリング、オイルシールなどの
諸部材用嵌め付け面を加工形成することにより、その軸
受構造としての支持強度や安定性を保つと共に、併せて
そのような推進軸の高能率な製造法を提供する点にある
。

−以下、図面に基いて本発明の詳細を具体的に説明する
と、第１．２図は推進軸（Ｍ）とその使用状態を表わし
ており、（１１）は一定長さの中空な丸棒主軸であって
、ステンレスｍ（ＳＵＳ３０４）を素材とする。（１２
）　（１３）はその主軸（１１）の切り離し両端面に同
芯状態として接続一体化された中実な丸棒副軸の一対で
あり、その接続一体化によって主軸（１１）の中空内部
（Ｓ）が、水の浸入不能に閉塞されている。

この両副軸（１２）　（１３）は、何れも主軸（１１）
より短かい同質素材のステンレス鋼から成っており、し
かもその表面にはベアリング（１４）やオイルシール（
１５）、プーリー（１６）、ブツシュ（１７）、プロペ
ラ（１８）などの諸部材と対応して、それらの諸部材用
嵌め付け面（ａ）　（ｂ）　（ｃ）　（ｄ）　（ｅ）が
加工形成されている。

その嵌め付け面（ｃ）　（ｅ）としては、図から示唆さ
れるようにネジやスプラインなども含むこと勿論である
。又、その主軸（１１）と副軸（１２）　（１３）との
相互を異種素材とすることも可能である。尚、（１９）
は吸込みダクト（２０）を形作る舟艇フレーム、（２１
）はガイドベーンを示している。

上記主軸（１１）と各副軸（１２）　（１３）との接続
一体化は、本発明の場合次のような摩擦圧接法によって
行なう。即ち、その接続に当っては第３図のような中空
な丸棒主軸（１１）の完成品と、中実な丸棒副軸（１２
）　（１３）における粗形品の一対とを用意した上、先
づ第４図（１）のようにその中空な主軸（１１）を静止
側の移動台（２２）に挿入セットすると共に、一方の中
実な副軸（１２）を回転側の固定台（２３）に挿入セッ
トする。その場合、完成品の主軸（１１）を基準として
、副軸（１２）が同芯状態に保たれること言うまでもな
い。

そして、同図（１［）のように主軸（１１）と副軸（１
２）を各々移動台（２２）及び固定台（２３）にクラン
プさせた上、次にその固定台（２３）により中実な副軸
（１２）を高速回転させるのであり、その回転作用中に
おいて同図（［［ｌ）のように、移動台（２２）を前進
させて、その中空な主軸（１１）の切り離し端面を副軸
（１２）の切り離し端面へ突き合わせ状に圧接するので
ある。

つまり、中実な副軸（１２）の高速回転中に、その端面
へ中空な主軸（１１）の端面を一定の加圧力で接触させ
、その相互間に生ずる摩擦熱とも相俟って、その端面同
志を圧接固定するわけである。同様にして、他方の中実
な副軸（１３）も主軸（１１）に接続一体化する。その
場合、圧接サイクルの制御方法としては、時間で圧力を
制御しても良く、又アプセット（］で圧力を制御しても
良い。その両軸（１１）（１２）（１３）の寄り代も適
当に見越して設定すること勿論である。

その接続一体化された状態は第５図に示す通りであり、
その圧接部分に生じたパリ　（Ｔ）を除去するに当って
は、やはり完成品に係る中空な主軸（１１）を基準とし
て行なう。その主軸（１１）は予じめの完成品として、
その表面や肉厚寸法などが仕上げられているため、これ
に対する両副軸（１２）　（１３）との芯合わせを容易
に正しく行なうことができると共に、従来のフラッシュ
バット溶接法などに比しても、爾後的にセンター振れの
歪みを生じたり、或いは肉厚の変化を起すようなことが
なく、その意味から寸法精度と強度上製れた推進軸（Ｍ
）を製することができる。

中空な主軸（１１）に一対の中実な副軸（１２）　（１
３）を接続一体化した後、その未だ粗形品である両副軸
（１２）　（１３）の表面を、旋盤などにより切削加工
して、第５図の状態から第２図の状態となるように、上
記のような諸部材用嵌め付け面（ａ）　（ｂ）　（ｃ）
　（ｄ）　（ｅ）を仕上げ形成するのである。その際に
も、主軸（１１）が完成品であるために、これを基準と
して高精度な嵌め付け面（ａ）　（ｂ）　（ｃ）　（ｄ
）　（ｅ）を加工形成することができることになる。

以上のように、本発明に係るジェット推進式舟艇の推進
軸（Ｍ）では、その構成上一定長さを有する中空な丸棒
主軸（１１）の切り離し両端面に、その主軸（１１）よ
りも短かい中実な丸棒副軸（１２）　（１３）の一対を
同芯状態に接続一体化すると共に、その両副軸（１２）
　（１３）の表面にオイルシール（１５）やベアリング
（１４）、プロペラ（１８）などの諸部材用嵌め付け面
（ａ）　（ｂ）　（ｃ）　（ｄ）　（ｅ）を加工形成し
であるため、その推進軸（Ｍ）における大半の中間部分
を中空化することができ、その軽量化と使用上の浮力向
上に著しく有益であり、又このように定めても主軸（１
１）の中空内部（Ｓ）は、中実な両副軸（１２）　（１
３）により完全に閉塞されるので、舟艇用として水の浸
入するおそれもない。

他方、ベアリング（１４）やオイルシール（１５）、プ
ロペラ（１８）、プーリー（１６）などの諸部材が嵌め
付けられる推進軸（Ｍ）の両端部分は、中実な副軸（１
２）　（１３）とされているので、その諸部材による軸
受構造として、支持強度と安定性を些さかも低下させる
おそれがなく、その諸部材川底め付け面（ａ）（ｂ）　
（ｃ）　（ｄ）　（ｅ）も高精度に形成することができ
る。

更に、そのような推進軸（Ｍ）の製造法としても、本発
明では中空な丸棒主軸（１１）を予じめの完成品とし、
中実な先棒副軸（１２）　（１３）の一対を粗形品とし
て用意した上、その主軸（１１）の切り離し両端面に副
軸（１２）　（１３）の一対を、その相対的加圧運動に
より生ずる摩擦熱を利用した摩擦圧接法によって接続一
体化して後、上記完成品の主軸（１１）を基準としつつ
、粗形品に係る副軸（１２）　（１３）の表面にオイル
シール（１５）やベアリング（１４）　、プロペラ（１
８）、プーリー（１６）などの諸部材川底め付け面＜ａ
＞（ｂ）　（ｃ）　（ｄ）　（ｅ）を切削加工するよう
に設定しであるため、全体的に高精度な推進軸（Ｍ）を
能率良く製造することができるのであり、実益大と言え
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る推進軸の使用状態を示す一部切欠
の断面図、第２図はその推進軸を抽出した半欠截の断面
図、第３図は同しく接続前の準備状態を示ず半穴ａ断面
図、第４図（【）〜（ＩＩＩ）はその接続工程を示す説
明図、第５図は接続完了状態を示ず半欠截の断面図であ
る。（Ｍ）　　・・・・・・・・推進軸（Ｓ）　　・・・・・・・・中空内部（ａ）　（ｂ）　（ｃ）　（ｄ）　（ｅ）・・・嵌め付
け面（１１）・・・・・・　・主軸（１２）　（１３）　　・　・・・・副軸特許出願人　
　　　　　　中　村　行　男争−〆

Claims

【特許請求の範囲】１、一定長さを有する中空な丸棒主軸（１１）の切り離
し両端面に、その主軸（１１）よりも短かい中実な丸棒
副軸（１２）（１３）の一対を同芯状態に接続一体化す
ると共に、その両副軸（１２）（１３）の表面にオイル
シール（１５）やベアリング（１４）、プロペラ（１８
）などの諸部材用嵌め付け面（ａ）（ｂ）（ｃ）（ｄ）
（ｅ）を加工形成したことを特徴とするジェット推進式
舟艇の推進軸。２、中空な丸棒主軸（１１）の完成品と、中実な丸棒副
軸（１２）（１３）の粗形品とを用意し、その主軸（１
１）の切り離し両端面に副軸（１２）（１３）の一対を
各々摩擦圧接法により接続一体化して、その後に完成品
の主軸（１１）を基準としつつ、粗形品に係る副軸（１
２）（１３）の表面にオイルシール（１５）やベアリン
グ（１４）、プロペラ（１８）などの諸部材用嵌め付け
面（ａ）（ｂ）（ｃ）（ｄ）（ｅ）を切削加工すること
を特徴とするジェット推進式舟艇における推進軸の製造
法。