JPS61281022A - 酸化鉄の不純物除去方法 - Google Patents
酸化鉄の不純物除去方法Info
- Publication number
- JPS61281022A JPS61281022A JP12158685A JP12158685A JPS61281022A JP S61281022 A JPS61281022 A JP S61281022A JP 12158685 A JP12158685 A JP 12158685A JP 12158685 A JP12158685 A JP 12158685A JP S61281022 A JPS61281022 A JP S61281022A
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- Japan
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- concentrated
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明の目的は鉄鉱石のように夾雑不純物を多量に含有
しているためそのままでは使用に耐えない酸化鉄原料か
ら不純物を除去し、酸化物磁性材料の原料酸化鉄として
使用し得るようにすることにある。現在大量に生産され
ている酸化物磁性材料はMO−Fe203系(MはMn
、 N i 、 Znなど)ノソフ)7zう(トとM
O・6Fe203系(M+iBa、Srなど)のハード
フェライトの2種で、そのいずれもがフェライトの微細
な粒界に微量のケイ素、アルミニウム、カルシウムなど
から選ばれた添加物を析出させることによって特性をコ
ントロールしている。従来ツーライト用酸化鉄の供給源
は鉄鋼メーカーの鋼板の酸洗工程で副生ずる硫酸第一鉄
、塩化第一鉄を熱分解して得られる副生物に大部分を一
依存していた。この副生酸化鉄は不純物が少く、除去を
必要としなかった。しかし現在鉄鋼メーカーが酸洗を行
うことなく同様の効果をもたらす工程を採用しはじめた
こと、更に鉄鋼市場の伸びの鈍化、あるいは縮退によっ
て副生酸化鉄の生成量は減少しつつある。そこで酸化鉄
源を供給量に不安がない鉄鉱石、同粉など加工度の低い
酸化鉄含有物に求めるようになってきている。ところが
鉄鉱石などは必要量あるいは許容限度量の数倍から数十
倍のケイ酸塩を主とするケイ素、アルミニウム、カルシ
ウム化合物などの不純物を含んでいる。
しているためそのままでは使用に耐えない酸化鉄原料か
ら不純物を除去し、酸化物磁性材料の原料酸化鉄として
使用し得るようにすることにある。現在大量に生産され
ている酸化物磁性材料はMO−Fe203系(MはMn
、 N i 、 Znなど)ノソフ)7zう(トとM
O・6Fe203系(M+iBa、Srなど)のハード
フェライトの2種で、そのいずれもがフェライトの微細
な粒界に微量のケイ素、アルミニウム、カルシウムなど
から選ばれた添加物を析出させることによって特性をコ
ントロールしている。従来ツーライト用酸化鉄の供給源
は鉄鋼メーカーの鋼板の酸洗工程で副生ずる硫酸第一鉄
、塩化第一鉄を熱分解して得られる副生物に大部分を一
依存していた。この副生酸化鉄は不純物が少く、除去を
必要としなかった。しかし現在鉄鋼メーカーが酸洗を行
うことなく同様の効果をもたらす工程を採用しはじめた
こと、更に鉄鋼市場の伸びの鈍化、あるいは縮退によっ
て副生酸化鉄の生成量は減少しつつある。そこで酸化鉄
源を供給量に不安がない鉄鉱石、同粉など加工度の低い
酸化鉄含有物に求めるようになってきている。ところが
鉄鉱石などは必要量あるいは許容限度量の数倍から数十
倍のケイ酸塩を主とするケイ素、アルミニウム、カルシ
ウム化合物などの不純物を含んでいる。
本発明は鉄鉱石などの酸化鉄原料から必要量あるいは許
容限度量以上の不純物を除去し、フェライトの原料用酸
化鉄とすることに関するものである。
容限度量以上の不純物を除去し、フェライトの原料用酸
化鉄とすることに関するものである。
従来の技術
従来フェライト用酸化鉄は鉄鋼酸洗工程から豊富にまた
安価に供給されていたため鉄鉱石のように不純物を多く
含む酸化鉄などは見向きもしないで過ごしてきた。従っ
てこれに類する既在の技術は例がないが、粉末冶金を目
的と・した鉄粉の原料酸化鉄を得るために鉄鉱石を微粉
化し、900〜1000℃で加熱還元してFezO3の
少くとも一部を強磁性体であるFe3O4に変え、磁力
選鉱して二酸化ケイ素、アルミナ等の非磁性物質を分離
除去すること(特開昭52−24196 )が知られて
いる。
安価に供給されていたため鉄鉱石のように不純物を多く
含む酸化鉄などは見向きもしないで過ごしてきた。従っ
てこれに類する既在の技術は例がないが、粉末冶金を目
的と・した鉄粉の原料酸化鉄を得るために鉄鉱石を微粉
化し、900〜1000℃で加熱還元してFezO3の
少くとも一部を強磁性体であるFe3O4に変え、磁力
選鉱して二酸化ケイ素、アルミナ等の非磁性物質を分離
除去すること(特開昭52−24196 )が知られて
いる。
本発明が解決しようとする問題点は2つある。第一は現
在もまだ主流を占めている鉄鋼酸洗工程から副生ずる酸
化鉄に対抗し得る価格であること。
在もまだ主流を占めている鉄鋼酸洗工程から副生ずる酸
化鉄に対抗し得る価格であること。
加熱還元−磁力選鉱法は加熱基ネルギー、設備償却のコ
ストが価格を押し上げ競争力を失わせる。
ストが価格を押し上げ競争力を失わせる。
第二は粒子サイズが工程中で大きくなることは好ましく
ない。従って高温加熱は避けなければならない。
ない。従って高温加熱は避けなければならない。
本発明者は考察と実験を繰返した結果、鉄鉱石などの不
純物を含む酸化鉄を何らかの手段で分散させ、密度が大
きい酸化鉄を先に沈降させて、後から沈降する密度が小
さい二酸化ケイ素、アルミナ、ケイ酸化合物などの不純
夾雑物を分離する密度差分別沈降法、酸化鉄粒子の大き
さと夾雑不純物の粒子の大きさの差を利用する分別沈降
法、および酸化鉄粒子、夾雑不純物各位子に電解質や界
面活性物質を添加し、粒子表面のイオンの反発による分
散性の差を利用する分別沈降法を組合わせた分離方法が
最もコストバーフ才−ランスが大きいことを見出した。
純物を含む酸化鉄を何らかの手段で分散させ、密度が大
きい酸化鉄を先に沈降させて、後から沈降する密度が小
さい二酸化ケイ素、アルミナ、ケイ酸化合物などの不純
夾雑物を分離する密度差分別沈降法、酸化鉄粒子の大き
さと夾雑不純物の粒子の大きさの差を利用する分別沈降
法、および酸化鉄粒子、夾雑不純物各位子に電解質や界
面活性物質を添加し、粒子表面のイオンの反発による分
散性の差を利用する分別沈降法を組合わせた分離方法が
最もコストバーフ才−ランスが大きいことを見出した。
すなわち鉄鉱石などの不純物を含む酸化鉄を微粉砕する
ことによって酸化鉄分と夾雑不純物とが付着し合ってい
る状態からできるだけ分かれ分かれの状態にすると共に
酸化鉄と夾雑不純物の粒子の大きさを少くとも同等かで
きる限り夾雑不純物粒子の方が小さくなるようにする。
ことによって酸化鉄分と夾雑不純物とが付着し合ってい
る状態からできるだけ分かれ分かれの状態にすると共に
酸化鉄と夾雑不純物の粒子の大きさを少くとも同等かで
きる限り夾雑不純物粒子の方が小さくなるようにする。
次で水を加え、十分攪拌された状態で粒子に反発イオン
層を形成させるために界面活性剤や電解質を添加する。
層を形成させるために界面活性剤や電解質を添加する。
攪拌を止め沈降を開始し酸化鉄の収量と夾雑不純物の除
去率とのノ(ランスによって定められた時間が経過した
とき、酸化鉄が濃縮されている下層と夾雑不純物が濃縮
されている上層とを分離する。
去率とのノ(ランスによって定められた時間が経過した
とき、酸化鉄が濃縮されている下層と夾雑不純物が濃縮
されている上層とを分離する。
粒子の沈降速度に関してはストークスの式を1よじめい
くつかの式が知られている。
くつかの式が知られている。
ストークスの式を次に示す。
d:粒子径
この式は粒子を球形と仮定しているからそのままでは適
用はできないが、粒子の沈降速度を二ついて密度の差は
1乗でしか影響しないが粒子径の差は2乗の効果がある
ことを知ることができる。
用はできないが、粒子の沈降速度を二ついて密度の差は
1乗でしか影響しないが粒子径の差は2乗の効果がある
ことを知ることができる。
また球形粒子の比表面積はS = 6 /dPで表わさ
れる。この式から比表面積は粒子径が小さいほど、密度
が小さいほど大きいことを知ることができる。
れる。この式から比表面積は粒子径が小さいほど、密度
が小さいほど大きいことを知ることができる。
これから密度の大きい酸化鉄粒子と密度の小さく・夾雑
不純物粒子を分離する場合には粒子径の差を大ぎくする
ことすなわち夾雑不純物の方をできる限り小さくするこ
と、比表面積の差による反発イオンの吸着量の差を大き
くすることが重要である。
不純物粒子を分離する場合には粒子径の差を大ぎくする
ことすなわち夾雑不純物の方をできる限り小さくするこ
と、比表面積の差による反発イオンの吸着量の差を大き
くすることが重要である。
酸化鉄と夾雑不純物の性質の差による粉砕方法、粉砕助
剤の種類、反発イオンを与えるための電解質、界面活性
剤の種類について本発明では制限するものではない。
剤の種類、反発イオンを与えるための電解質、界面活性
剤の種類について本発明では制限するものではない。
次に実施例により本発明を説明する。
実施例1
微粉砕し予備精選した鉄鉱石系酸化鉄1 kvを水22
に加え攪拌しながら電解質として濃塩酸1crAを加え
十分混合が行われた後攪拌を止め10分間静置した。上
層の分散懸濁液12を分離し、下層の酸化鉄が濃縮され
た部分を回収した。
に加え攪拌しながら電解質として濃塩酸1crAを加え
十分混合が行われた後攪拌を止め10分間静置した。上
層の分散懸濁液12を分離し、下層の酸化鉄が濃縮され
た部分を回収した。
各部分の分析値は次の−通りであった。
Fe203SiO2A1203 歩留原料96.0%
0.65%0.55% −上部層 93.5% 1.0
2% 1.07% 35%下部層 97.5% 0.
45% 0.27% 65%実施例2 電解質として濃塩酸の代りに水酸化ナト’J ’7ム1
りを用いた他は実施例1と同様に処理した。
0.65%0.55% −上部層 93.5% 1.0
2% 1.07% 35%下部層 97.5% 0.
45% 0.27% 65%実施例2 電解質として濃塩酸の代りに水酸化ナト’J ’7ム1
りを用いた他は実施例1と同様に処理した。
各部分の分析値は次の通りであった。
Fe2O35iOz Al2O3歩留
上層部 92.7% 1.06% 1.06% 34
%下層部 97.7% 0.44% 0.27% 6
6%このように分散懸濁液上層部に無水ケイ酸、アルミ
ナ等の密度が小さい不純物が集積濃縮され、下層部に密
度が大きい酸化鉄が集積濃縮される。
%下層部 97.7% 0.44% 0.27% 6
6%このように分散懸濁液上層部に無水ケイ酸、アルミ
ナ等の密度が小さい不純物が集積濃縮され、下層部に密
度が大きい酸化鉄が集積濃縮される。
利根産業株式会社
Claims (1)
- ケイ素、アルミニウム、カルシウムの酸化物あるいはケ
イ酸塩などの酸化鉄より密度が低い夾雑不純物が共存し
ている酸化鉄を粉砕し、電解質、界面活性物質を添加し
た水に分散懸濁させた後、酸化鉄の濃縮された沈澱層と
上記夾雑不純物が濃縮されている懸濁層と分別すること
によって酸化鉄から不純物を除去する方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12158685A JPS61281022A (ja) | 1985-06-06 | 1985-06-06 | 酸化鉄の不純物除去方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12158685A JPS61281022A (ja) | 1985-06-06 | 1985-06-06 | 酸化鉄の不純物除去方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61281022A true JPS61281022A (ja) | 1986-12-11 |
Family
ID=14814908
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12158685A Pending JPS61281022A (ja) | 1985-06-06 | 1985-06-06 | 酸化鉄の不純物除去方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61281022A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62138331A (ja) * | 1985-12-13 | 1987-06-22 | Tetsugen:Kk | 鉄鉱石からのフエライト原料用酸化鉄の製造方法 |
JP2012519073A (ja) * | 2009-03-04 | 2012-08-23 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア | 磁性の疎水性凝集塊 |
-
1985
- 1985-06-06 JP JP12158685A patent/JPS61281022A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62138331A (ja) * | 1985-12-13 | 1987-06-22 | Tetsugen:Kk | 鉄鉱石からのフエライト原料用酸化鉄の製造方法 |
JP2012519073A (ja) * | 2009-03-04 | 2012-08-23 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア | 磁性の疎水性凝集塊 |
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