JPS61275479A - 耐摩耗性を有する合成繊維 - Google Patents
耐摩耗性を有する合成繊維Info
- Publication number
- JPS61275479A JPS61275479A JP60114332A JP11433285A JPS61275479A JP S61275479 A JPS61275479 A JP S61275479A JP 60114332 A JP60114332 A JP 60114332A JP 11433285 A JP11433285 A JP 11433285A JP S61275479 A JPS61275479 A JP S61275479A
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- JP
- Japan
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- resin
- vinylidene fluoride
- silicone resin
- fiber
- fibers
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- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
皇l上東剋朋公国
本発明は、耐摩耗性の優れた合成繊維、特に、釣糸、就
中胴突糸に利用するのに適した耐摩耗性を有する合成繊
維に関する。
中胴突糸に利用するのに適した耐摩耗性を有する合成繊
維に関する。
従米至孜血
弗化ビニリデン系樹脂から成る繊維から構成された糸は
、その屈折率から水中で見えにくいことから、従来釣糸
として賞用されている。
、その屈折率から水中で見えにくいことから、従来釣糸
として賞用されている。
しかしながら、弗化ビニリデン系樹脂の繊維から成る釣
糸は、その使用に当って釣竿における糸通し部材との摩
擦のために、屡々発熱して毛立ちを生じ、その箇所から
切断することがある。したがって、上記釣糸の耐摩耗性
を高める目的で弗化ビニリデン系樹脂の繊維の表面にオ
イリング処理を施すことが行われていたが、未だその耐
摩耗性を改善するに至っていない。
糸は、その使用に当って釣竿における糸通し部材との摩
擦のために、屡々発熱して毛立ちを生じ、その箇所から
切断することがある。したがって、上記釣糸の耐摩耗性
を高める目的で弗化ビニリデン系樹脂の繊維の表面にオ
イリング処理を施すことが行われていたが、未だその耐
摩耗性を改善するに至っていない。
が ゛ しよ°と る 占
本発明者は、釣糸として賞用されている弗化ビニリデン
系樹脂の繊維から成る糸の耐摩耗性の改善について検討
した結果、該繊維の表面にシリコン樹脂の被覆を形成す
ると、耐摩耗性の著しく向上した糸が得られることの知
見を得て本発明をなすに至った。
系樹脂の繊維から成る糸の耐摩耗性の改善について検討
した結果、該繊維の表面にシリコン樹脂の被覆を形成す
ると、耐摩耗性の著しく向上した糸が得られることの知
見を得て本発明をなすに至った。
したがって、本発明の目的は、優れた耐摩耗性を有する
弗化ビニリデン系樹脂から成る合成繊維、及び該合成繊
維から構成される釣糸を提供することを目的とする。
弗化ビニリデン系樹脂から成る合成繊維、及び該合成繊
維から構成される釣糸を提供することを目的とする。
以下本発明の詳細な説明する。
光皿傅盪底
本発明の特徴は、(1)弗化ビニリデン系樹脂から成る
繊維の表面にシリコン樹脂の被覆を形成して成る合成繊
維、及び(2)該合成繊維から構成された釣糸にある。
繊維の表面にシリコン樹脂の被覆を形成して成る合成繊
維、及び(2)該合成繊維から構成された釣糸にある。
なお、ここでいう弗化ビニリデン樹脂とはポリ弗化ビニ
リデン、及び弗化ビニリデンを主体とした共重合体、例
えば四弗化エチレン、三弗化塩化エチレン、弗化ビニル
との共重合体を包含する。
リデン、及び弗化ビニリデンを主体とした共重合体、例
えば四弗化エチレン、三弗化塩化エチレン、弗化ビニル
との共重合体を包含する。
。 占を ン るための
本発明では、ポリ弗化ビニリデンのような弗化ビニリデ
ン系樹脂から成る繊維の表面に、シリコン樹脂の被覆を
形成するものであるが、ここで用いる繊維はモノフィラ
メント又はマルチフィラメントの適数本を適当なデニー
ルの繊維素線にしたものでもよく、更には、この繊維素
線を組紐に組みあげたものでもよい。
ン系樹脂から成る繊維の表面に、シリコン樹脂の被覆を
形成するものであるが、ここで用いる繊維はモノフィラ
メント又はマルチフィラメントの適数本を適当なデニー
ルの繊維素線にしたものでもよく、更には、この繊維素
線を組紐に組みあげたものでもよい。
なお、繊維としてモノフィラメントを用いる場合は、1
00〜1000デニールのものが好ましく、繊維素線を
用いる場合には5〜50デニールめ単糸を〜 200〜800デニールの集合糸にしたものが好ましい
。
00〜1000デニールのものが好ましく、繊維素線を
用いる場合には5〜50デニールめ単糸を〜 200〜800デニールの集合糸にしたものが好ましい
。
これらの繊維の表面にシリコン樹脂の被覆を形成するに
は、シリコン樹脂を溶剤に溶解した溶液に繊維を浸漬な
どにより接触させて行なう。
は、シリコン樹脂を溶剤に溶解した溶液に繊維を浸漬な
どにより接触させて行なう。
ここで用いるシリコン樹脂としては、ジメチルシリコン
樹脂、高級脂肪酸変性シリコン樹脂、メチルハイドロジ
エンシリコン樹脂、メチルフェニルシリコン樹脂等を例
示し得、これらは各シリコーンオイルとして市販されて
いる。
樹脂、高級脂肪酸変性シリコン樹脂、メチルハイドロジ
エンシリコン樹脂、メチルフェニルシリコン樹脂等を例
示し得、これらは各シリコーンオイルとして市販されて
いる。
因に、これらのシリコーンオイルは、耐寒性、耐熱性、
潤滑性、電気絶縁性、治水性などが優れているので、主
として、電気絶縁油、潤滑油等に利用されているが、繊
維用としては撥水処理に用いられている程度である。
潤滑性、電気絶縁性、治水性などが優れているので、主
として、電気絶縁油、潤滑油等に利用されているが、繊
維用としては撥水処理に用いられている程度である。
また、上記シリコン樹脂の溶剤としては、二塩化エタン
、四塩化炭素、アセトン、メチルエチルケトン、1.1
.1−1−リクロルエタン、パークロルエチレン等を例
示できる。
、四塩化炭素、アセトン、メチルエチルケトン、1.1
.1−1−リクロルエタン、パークロルエチレン等を例
示できる。
上述したようにして、シリコン樹脂の溶液に繊維を浸漬
した後、風乾すると1〜lO重量%のシリコン樹脂の被
覆が形成される。
した後、風乾すると1〜lO重量%のシリコン樹脂の被
覆が形成される。
本発明では、上記シリコン樹脂の被覆を形成するに際し
て、繊維に予め下塗りを施してもよく、下塗りに用いる
樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート樹脂のよ°
うなポリエステル系樹脂、ナイロン、アクリル系樹脂、
もしくは弗化ビニリデン系樹脂を用い、二塩化エタン、
四塩化炭素、アセトン、メチルエチルケトン、 1.1
.1−1−リクロルエタン、パークロルエチレン等の溶
剤に溶解したものを適用するとよい。
て、繊維に予め下塗りを施してもよく、下塗りに用いる
樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート樹脂のよ°
うなポリエステル系樹脂、ナイロン、アクリル系樹脂、
もしくは弗化ビニリデン系樹脂を用い、二塩化エタン、
四塩化炭素、アセトン、メチルエチルケトン、 1.1
.1−1−リクロルエタン、パークロルエチレン等の溶
剤に溶解したものを適用するとよい。
なお、この下塗りを施すことにより、繊維とシリコン樹
脂との相互の接着性が強固となり、また、繊維として組
紐を用いた場合には、組紐素線相互のずれが防止できる
ようになる。
脂との相互の接着性が強固となり、また、繊維として組
紐を用いた場合には、組紐素線相互のずれが防止できる
ようになる。
叙上のようにして、弗化ビニリデン系樹□脂から成る繊
維の表面にシリコン樹脂の被覆を形成すると、該繊維の
耐摩耗性が著しく向上すると共に、上記繊維もしくは下
塗りを施した繊維をシリコン樹脂の溶液に接触させた場
合、繊維又は下塗り樹脂を一部膨潤もしくは僅かに溶解
させることによりシリコン樹脂を強固に接着し得るので
、その被覆が摩擦により剥離することもなく、したがっ
て長時間に亘って耐摩耗性を安定に保持し得る。
維の表面にシリコン樹脂の被覆を形成すると、該繊維の
耐摩耗性が著しく向上すると共に、上記繊維もしくは下
塗りを施した繊維をシリコン樹脂の溶液に接触させた場
合、繊維又は下塗り樹脂を一部膨潤もしくは僅かに溶解
させることによりシリコン樹脂を強固に接着し得るので
、その被覆が摩擦により剥離することもなく、したがっ
て長時間に亘って耐摩耗性を安定に保持し得る。
したがって、本発明による合成繊維は釣糸、特に胴突糸
の釣糸の作成に通しているのみならず、耐摩耗性が要求
されるその他の用途に供することが可能となる。
の釣糸の作成に通しているのみならず、耐摩耗性が要求
されるその他の用途に供することが可能となる。
以下に実施例を示して本発明の効果を具体的に説明する
。
。
光朋μj口Uシし級長
実施例1
1Oデニールのポリ弗化ビニリデンモノフィラメント3
0本より成る繊維素線を組紐機にかけて8打の組紐を加
燃しながら組みあげて2400デニールの組紐ヲ得た。
0本より成る繊維素線を組紐機にかけて8打の組紐を加
燃しながら組みあげて2400デニールの組紐ヲ得た。
この組紐をメチルフェニルシリコーン樹脂(メチルフェ
ニルシリコーンオイル、東芝シリコーン社製TSF 4
33)の四塩化炭素5%(wt)溶液中に浸漬した後、
80℃で2分間通風下に乾燥して溶剤を揮発させた。
ニルシリコーンオイル、東芝シリコーン社製TSF 4
33)の四塩化炭素5%(wt)溶液中に浸漬した後、
80℃で2分間通風下に乾燥して溶剤を揮発させた。
得られた組紐の表面にはメチルフェニルシリコン樹脂の
被覆が1.5%形成された。
被覆が1.5%形成された。
このシリコン樹脂を被覆した組紐を、静止水中に一定時
間浸漬した後、摩耗切断を測定した。測定結果は表1に
示すとおりである。
間浸漬した後、摩耗切断を測定した。測定結果は表1に
示すとおりである。
なお、対照例として実施例1と同様にして作成した組紐
にシリコン樹脂の被覆を施さないものについて同様にし
て摩耗切断を測定した結果を表1に示す。
にシリコン樹脂の被覆を施さないものについて同様にし
て摩耗切断を測定した結果を表1に示す。
表1にみられるように、本発明によりシリコン樹脂の被
覆を形成したポリ弗化ビニリデンの繊維から成る組紐の
耐摩耗性は著しく向上し、しかも長時間に亘って耐摩耗
性が安定に保持される。
覆を形成したポリ弗化ビニリデンの繊維から成る組紐の
耐摩耗性は著しく向上し、しかも長時間に亘って耐摩耗
性が安定に保持される。
実施例2
実FJff!91)に記載したと同様の手順で作成した
2400デニールの組紐をポリエチレンテレフタレート
(奇人社製)の二塩化エタンの8%(wt)溶液中に浸
漬した後、80℃で3〜5分間熱風下に乾燥して下塗り
を施した。
2400デニールの組紐をポリエチレンテレフタレート
(奇人社製)の二塩化エタンの8%(wt)溶液中に浸
漬した後、80℃で3〜5分間熱風下に乾燥して下塗り
を施した。
この下塗りによりポリエチレンテレフタレートの2.6
重量%が被覆された。
重量%が被覆された。
次いで、上記下塗りを行なった組紐を、ジメチルフェニ
ルシリコーンオイルの二塩化エタンの5%(wt)溶液
中に浸漬した後、60℃で2分間風乾して上記シリコン
樹脂の被覆を形成した。該シリコン樹脂の3.0重量%
が被覆された。
ルシリコーンオイルの二塩化エタンの5%(wt)溶液
中に浸漬した後、60℃で2分間風乾して上記シリコン
樹脂の被覆を形成した。該シリコン樹脂の3.0重量%
が被覆された。
このようにして得られたシリコン樹脂の被覆を形成した
上記組紐について、実施例Iに記載したと同様な条件下
で耐摩耗性を行なった。結果は表2に示すとおりである
。
上記組紐について、実施例Iに記載したと同様な条件下
で耐摩耗性を行なった。結果は表2に示すとおりである
。
なお・対照として上記下塗りのみを施した組紐について
も同様にして試験した結果を併せて表2に示した。
も同様にして試験した結果を併せて表2に示した。
表2
注)表中の数値は切断するに至るまでの回数を示す。
表2にみられるとおり、シリコン樹脂の被覆を形成する
ことによる耐摩耗性の著しい向上が認められる。
ことによる耐摩耗性の著しい向上が認められる。
Claims (8)
- (1)弗化ビニリデン系樹脂から成る繊維の表面ににシ
リコン樹脂の被覆を形成して成る耐摩耗性を有する合成
繊維。 - (2)弗化ビニリデン系樹脂から成る繊維はモノフィラ
メント又はマルチフィラメントである特許請求の範囲第
(1)項記載の合成繊維。 - (3)弗化ビニリデン系樹脂から成る繊維は糸の形態で
ある特許請求の範囲第(1)項記載の合成繊維。 - (4)弗化ビニリデン系樹脂から成る繊維は組紐の形態
に構成されたものである特許請求の範囲第(1)項記載
の合成繊維。 - (5)弗化ビニリデン系樹脂から成る繊維は、ポリエス
テル系樹脂、アクリル系樹脂、ナイロン及び弗化ビニリ
デン系樹脂から成る群から選択されるもので予め下塗り
されたものである特許請求の範囲第(1)項記載の合成
繊維。 - (6)シリコン樹脂の被覆は、繊維をシリコン樹脂の溶
剤溶液と接触させることにより形成される特許請求の範
囲第(1)項記載の合成繊維。 - (7)弗化ビニリデン系樹脂から成る繊維の表面にシリ
コン樹脂の被覆を形成して成る合成繊維から構成された
釣糸。 - (8)糸が胴突糸である特許請求の範囲第(7)項記載
の釣糸。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60114332A JPS61275479A (ja) | 1985-05-29 | 1985-05-29 | 耐摩耗性を有する合成繊維 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60114332A JPS61275479A (ja) | 1985-05-29 | 1985-05-29 | 耐摩耗性を有する合成繊維 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61275479A true JPS61275479A (ja) | 1986-12-05 |
JPH0121271B2 JPH0121271B2 (ja) | 1989-04-20 |
Family
ID=14635156
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60114332A Granted JPS61275479A (ja) | 1985-05-29 | 1985-05-29 | 耐摩耗性を有する合成繊維 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61275479A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018171043A (ja) * | 2017-03-31 | 2018-11-08 | 株式会社サンライン | 釣糸 |
-
1985
- 1985-05-29 JP JP60114332A patent/JPS61275479A/ja active Granted
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018171043A (ja) * | 2017-03-31 | 2018-11-08 | 株式会社サンライン | 釣糸 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0121271B2 (ja) | 1989-04-20 |
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