JPS6127489B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は紡績機械、特に練条機（Drawing
Frame）のドラフト域（Drafting Zone）、の液圧
プレス装置に関する。

練条機上のドラフト域の液圧プレス装置はすで
に知られている。それらのプレス装置は手動のポ
ンプと、液圧の許容最大値及び最小値を示す２つ
の目盛を有する液圧ゲージと、また必要に応じて
安全弁とを有する。しかし、これらプレス装置は
次のような欠点を有している。圧力を所要の値ま
で高めるのに時間がかかり、またかなりの物理的
強度を必要とする。更に、作動液（普通は油）が
洩れて液圧が最小値以下に下るとこの洩れを制限
するか治すまでは当該練条機が停止若しくは十分
に作動しないので、液洩れは許されない。また、
特別な故障がなくても、作動液（油）がはじめ冷
たく当該練条機が高温になるに従つて該液も漸次
高温となる場合にはその液圧も比例して高くなり
許容最大圧力を越えるまでに上り練条機が停止す
ることがある。

本発明の目的は上記の如き従来装置の欠点を解
消し簡単な手段により急速に液圧を高めることが
でき、また液圧が不適正な場合には自動的に正常
な圧力に回復することができる液圧プレス装置を
提供することにある。

本発明に係るプレス装置においては、種々のド
ラフトローラに割り当てられ且つ主要液圧回路及
び液圧ゲージに連結された液圧シリンダを備える
ことにより上記欠点を解消している。このプレス
装置は供給タンクから供給パイプを通して主要液
圧回路を油を供給するモータ作動ポンプと、供給
パイプから分岐して油を供給タンクに戻す戻しパ
イプと、開位置にあるとき油を主要回路へ流しま
た閉位置にあるとき油を戻しパイプに流す第１の
ソレノイド弁と；供給タンクへ油を戻すための主
要パイプから分岐した第２の戻しパイプと；この
パイプの開閉を行う第２のソレノイド弁とを有し
ている。

以下、本発明を図示の実施例に基づき詳細に説
明する。

図示の練条機には一連のドラフト域１からなる
第１の領域と一つのドラフト域２からなる第２の
領域とが設けられている。各領域のドラフトロー
ラ３には液圧シリンダ４により圧力が供給され
る。モータ作動のポンプ５はタンク６から供給パ
イプ７を通して油を主要回路８に供給する。回路
８は領域１及び２のシリンダ４に連結されてい
る。ソレノイド弁１０は油を主要回路８かまたは
タンク６に連結された戻しパイプ９に向ける。更
に、ソレノイド弁１１は閉位置となり回路８内の
油圧を維持すると共に開位置となり、主要回路か
ら所要の油をパイプ１２を通してタンクに戻し該
回路内の油圧を下げる。

圧力ゲージ１３にはそれぞれ許容最小圧力及び
最大圧力を示す目盛１４及び１５が設けられてお
り油圧制御のために用いられる。背弁圧１６は油
が主要回路８からポンプに戻るのを阻止する。

次に、以上で述べた装置の操作につき述べる。
ソレノイド弁１０及び１１を励起しポンプ５を起
動すると、油は主要回路８内に供給される。圧力
ゲージの指示針１７が目盛１４を越えると、圧力
ゲージにより作動される（図示しない）スイツチ
が閉じられソレノイド弁１０の励起は解消され、
ポンプ５により供給される油はパイプ９を通して
タンク６に戻される。その時点で主要回路８は所
要の圧力となり、指示針１７は大体、参照番号１
７′で示す位置となる。もしも回路８内の圧力が
ある理由で下がると、ソレノイド弁１０は再び励
起され、即座に圧力が回復され指示針１７は目盛
１４を越える。その間、練条機は停止されない。

練条機の温度により油圧が高くなり過ぎるのを
防止するため、ソレノイド弁１１の励起を抑制す
ることにより短時間のうちの回路８内の圧力を低
減することができる。それ故圧力は所要の値に戻
される。この挿作は、練条機上のケンスを変える
ときに行われる。

回路８内の圧力を完全に下げるにはポンプ５を
停止し、ソレノイド弁１１の電源を切るだけで充
分であり、油はパイプ１２を通つてタンク６に戻
る。

ドラフトローラ３の一つの上でラツピング
（Lapping）すると、シリンダ４のピストンはシ
リンダ内の油を排出し回路８内の油圧が高くな
る。ゲージ１３の指示針１７が目盛１５に達する
と、図示しない制御手段により練条機は即座に停
止される。

本発明に係る装置は以上の通りであり、次の如
き特徴を有する。即ち油圧を簡単に且つ迅速に所
要値まで高められ、また、一時的な圧力変化及び
急速な圧力を圧力低下を可能とする。不充分な圧
力は感知されて当該紡績機を止めることなく即座
に保償される。例えばドラフトローラ上にラツピ
ングが生じ圧力が高くなり過ぎると、それを感知
し即座に練条機を停止する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る液圧プレス装置を備える紡
績機の概略図である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 種々のドラフトローラに割り当てられ且つ主
   要液圧回路に連結されている液圧シリンダと、同
   回路の圧力を測定する圧力ゲージとを有する紡績
   機、特に練条機のドラフト域のための液圧プレス
   装置において、供給タンク６から供給パイプ７を
   通して主要液圧回路８に流体を供給するためのポ
   ンプ５と；供給パイプ７から分岐しており供給タ
   ンク６に流体を戻す戻しパイプ９と；開位置にお
   いてタンクからの流体を主要液圧回路８に向け、
   閉位置において該流体を上記戻しパイプ９に向け
   る第１のソレノイド弁１０と；主要液圧回路８か
   ら分岐しており流体を該回路から供給タンクに戻
   すための第２の戻しパイプで第２のソレノイド弁
   １１により開閉される戻しパイプと；を備え、前
   記圧力ゲージは、それが所定最小値以上の圧力を
   感知すると第１のソレノイド弁１０のスイツチを
   切り除勢して同弁が閉位置となるようにし、ま
   た、前記最小値以下の圧力を感知すると第１のソ
   レノイド弁１０のスイツチを入れて付勢して同弁
   が閉位置となるようにする制御手段に連結されて
   おり、また、該圧力ゲージはそれが所定の最大値
   以上の圧力を感知すると当該紡績機を停止するた
   めの制御手段に連結されている液圧プレス装置。 ２ 特許請求の範囲第１項に記載のプレス装置に
   おいて主要液圧回路８への供給パイプ内で前記第
   １及び第２のソレノイド弁間に位置決めされた背
   弁圧１６を有する液圧プレス装置。