JPS6127266Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はバスレフ形のスピーカシステムに関
し、スピーカユニツトの外周に設ける飾環にバス
レフポートの機能をもたせることにより、音響特
性と外観を同時に向上させるようにしたものであ
る。

従来のバスレフスピーカシステムは、いずれも
バツフル板上のスピーカユニツトとは別の位置に
円筒状のポートを取付けたものであり、ポートを
通してスピーカボツクの内部が見えるとか、ポー
トからスピーカボツクス内部にほこりや異物が入
りやすい等の問題があつた。

本考案はこのような従来の問題を解決するスピ
ーカシステムを提供するものである。

以下本考案の一実施例を図面とともに説明す
る。

図において、１はスピーカボツクス、２はその
バツフル板、２ａはバツフル板２に設けられた取
付孔、３はスピーカユニツトである。このスピー
カユニツト３は、プレート４，５と、マグネツト
６、ボイスコイルボビン７、ボイスコイル８、振
動板９、ダストキヤツプ１０、フレーム１１とで
構成されている。１２はアルミニウム、樹脂等で
構成された飾環であり、フレーム１１の外周に係
合される係合部１２ａと、その外周の凹部１２ｂ
と、凹部１２ｂの底面に形成された透孔１２ｃを
有している。１３は上記飾環１２の凹部１２ｂに
取付けられたモルトプレン等からなる通気性材
料、１４はビス、１５はスペーサである。そして
上記スピーカユニツト３は、フレーム１１と取付
孔２ａの周辺との間に隙間をあけた状態で取付孔
２ａ内に挿入され、さらにフレーム１１の外周と
飾環１２の係合部１２ａとを重ね合わせた状態で
ビス１４を挿入し、フレーム１１の外周とバツフ
ル板２の表面との間にスペーサ１５を介在させて
バツフル板２に共締めすることにより、飾環１２
とバツフル板２の表面との間にも隙間があくよう
に取付けられている。

このようにすれば、スピーカボツクス１の内部
の空気が、矢印で示すように上記隙間と飾環１２
の透孔１２ｃを通してスピーカボツクス１の外部
に放出され、これによつてバスレフポートの機能
を果たすことができる。また透孔１２ｃが通気性
材料１３によつて覆われているから、スピーカボ
ツクス１の内部が見えたり、ほこりや異物が入り
こむおそれはなく、しかもスピーカユニツト１の
外周に飾環が配置されるため外観的にも豪華な印
象を与えることができる。また隙間や透孔１２ｃ
の大きさによつてバスレフ効果を調整することも
できる。

なお、通気性材料１３は特に設ける必要はな
く、透孔１２ｃ自体が露出していてもほこりが入
るようなことはない。

以上のように、本考案はスピーカユニツトと飾
環を所定の隙間をあけてバツフル板に取付け、上
記隙間と飾環の透孔を介してスピーカボツクス内
部の空気をスピーカボツクスの外部へ放出するよ
うにしたものであるから、飾環にバスレフポート
としての機能をもたせることができ、音響特性の
向上と外観の向上を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例の断面図である。 １……スピーカボツクス、２……バツフル板、
２ａ……取付孔、３……スピーカユニツト、１１
……フレーム、１２……飾環、１２ｃ……透孔、
１３……通気性材料、１５……スペーサ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. スピーカユニツトの取付孔を有するバツフル板
   と、上記取付孔に挿入されるスピーカユニツト
   と、上記スピーカユニツトのフレームの外周に結
   合されかつ一部に透孔を有する飾環とを備え、上
   記スピーカユニツトを、上記フレームと上記取付
   孔の周辺との間に隙間をあけた状態で上記取付孔
   内に挿入するとともに、上記飾環を、上記バツフ
   ル板の表面との間に隙間をあけた状態で上記バツ
   フル板に取付け、スピーカボツクス内の空気が上
   記隙間と上記飾環の透孔を介してスピーカボツク
   ス外へ放出されるようにしたスピーカシステム。