JPS6126878Y2 - - Google Patents

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JPS6126878Y2
JPS6126878Y2 JP16613083U JP16613083U JPS6126878Y2 JP S6126878 Y2 JPS6126878 Y2 JP S6126878Y2 JP 16613083 U JP16613083 U JP 16613083U JP 16613083 U JP16613083 U JP 16613083U JP S6126878 Y2 JPS6126878 Y2 JP S6126878Y2
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JP
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wall
opening
heat treatment
furnace
closing door
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JP16613083U
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JPS6075898U (ja
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  • Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)
  • Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、熱処理炉の開口部を閉塞する内壁
と、外壁とによつて構成され、これら内壁及び外
壁間に例えばグラスウール等の断熱材を充填して
成る熱処理炉の開閉扉の改良に関する。
例えば、アルミニウム合金の時効処理等を行う
ための熱処理炉は、炉内温度を通常550℃前後に
昇温して被処理物であるアルミニウム合金を加熱
することとしている。
この場合、前記被処理物の搬入出口となる熱処
理炉の開口部を閉塞する開閉扉も、当然550℃前
後に加熱され、したがつて該開閉扉は熱膨脹によ
る伸びによつて反りを生ずることとなる。
ここで、一般に開閉扉は、前記開口部よりも一
回り大きく形成されているから、この開口部を閉
塞して炉内に対向する開閉扉の内壁の中央部が高
温に加熱され、その周縁部、即ち開口部を閉塞し
た際に熱処理炉の外壁に当接している部分は、比
較的低温の状態にある。また、従来の開閉扉は、
その内壁が外壁と一体に固設され、内壁の熱膨脹
による伸びをその外周方向に逃がすことができな
い構造となつていた。
したがつて、従来の開閉扉においては、炉内温
度の上昇に伴つてその内壁中央部が熱膨脹して炉
内方向に反りを生じ膨出し、また炉内温度の下降
に伴つて収縮して原形に復帰するという変形を繰
り返し、このため開閉扉の内壁中央部にのみ変形
が集中して変形箇所が破損し易く、耐久性が悪い
という欠点を有していた。
また、前記伸び量が大きくなつて、開閉扉の内
壁の反りが熱処理炉の開口部の周縁部付近にまで
及ぶと、熱処理炉の外壁とこれに当接された開閉
扉の内壁周縁部との間に間隙が生じて、熱処理炉
の気密性が損なわれ、炉内の加熱空気がその間隙
を通じて炉外に漏洩すると共に、外気が炉内に流
入して、炉内の温度分布が崩れ、定常状態を維持
することができないという欠点を有していた。
特に、対照実験等のように熱処理条件を完全に
一致させなければならない場合には、前記の如く
熱処理を行うたびに炉内の温度分布が異なつてい
たのでは著しい不都合を生じることとなる。
更に、前記の如く加熱処理時に開閉扉の内壁に
反りが生ずると、加熱完了後に該開閉扉の円滑な
開放を行うことができず、したがつて加熱完了し
た被処理物の搬出を迅速に行い得ないという重大
な欠点を有していた。
〓〓〓〓〓
そこで本考案は、上述の如き欠点を解消するた
めになされたものであり、その目的とするところ
は、開閉扉の内壁が熱膨脹によつて伸びを生じた
際に、その伸びを該内壁の外周方向に逃がすこと
により、内壁が炉内方向に膨出して反り出すこと
を防止するのある。
この目的を達成するために、本考案は、熱処理
炉の開口部を閉塞する内壁と、外壁とによつて構
成された熱処理炉の開閉扉において、前記内壁が
前記外壁に対して部分的に摺動して位置ずれ可能
に取付支持されていることを特徴とする。
以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて具
体的に説明する。
第1図は本考案による熱処理炉の開閉扉を一部
破断して示す斜視図、第2図及び第3図は夫々そ
の開閉扉の内壁が熱膨脹する前後の状態を示す開
閉扉の平面から見た断面図である。
図中、1は熱処理炉であつて、その前面側に被
処理物の搬入出口となる開口部2が形成されると
共に、その上部に本考案による開閉扉3を滑動自
在に案内支持するための扉支持レール4が配設さ
れている。
開閉扉3は、熱処理炉1の開口部2を閉塞する
内壁5と、該内壁5を取付支持する外壁6とから
構成され、図示は省略するがその内部にグラスウ
ール等の断熱材が充填されている。
内壁5は、所定の大きさから成るステンレス鋼
板の各側縁を折曲して形成した複数の函状体7を
連設させて構成され、これら各函状体7は、熱処
理炉1の開口部2を閉塞した際に該開口部2を通
して炉内と対向する部分において、隣接する函状
体7とその折曲端縁8同士が熔接9等の手段によ
つて互いに接合されている。なお、前記の如く折
曲端縁8が接合される各函状体7の側板部10の
折曲角度は、90度より僅かに小さくなるように選
定され、したがつて前記の如く折曲端縁8を熔接
した状態において隣接する各函状体7の平板部1
1間に僅かな間隙12が形成される。これに対し
て、内壁5の周縁部を形成する各函状体7の側板
部10′の折曲角度は、90度に選定されている。
また、内壁5の周縁部に対して直交する側板部1
0は、その一部が該周縁部から所定の長さに亘つ
て切除されている。
外壁6は、鋼板によつて平板部13及び側板部
14とから成る函形に構成され、該平板部13及
び側板部14で形成される角部には、L字鋼によ
つて形成された方形の強度補強用枠体15が内側
から当接されている。
このように構成された外壁6に、前記内壁5が
継手金具16を介して取付支持されている。
この継手金具16は、断面L字状の方形枠体1
7と、該方形枠体17に摺接される複数の押さえ
板18とによつて構成され、この方形枠体17が
外壁6の開口端側の内周面、即ち外壁6を構成す
る側板部14の端縁側内側面に固着されると共
に、押さえ板18が該方形枠体17に当接される
内壁5の函状体7の裏面に所要間隔を保つて固着
されている。
方形枠体17は、折曲部16a及び19bを有
するL字鋼から成り、折曲部19aの端縁を平板
部13側に向け且つ折曲部19bを側板部14の
端縁から突出させた状態で外壁6に熔接されてい
る。また、この方形枠体17には、第1図に示す
ように折曲部19bの端縁から折曲部19aに達
する割溝20が所要間隔を保つて形成され、該割
溝20の終端には応力の集中によつて方形枠体1
7の折曲部19aが破断することを防止するため
に切断止め穴21が穿設されている。
また、押さえ板18は、方形枠体17の折曲部
19bの端縁と所定の間隔を隔てて対向せられ、
その先端部が前記折曲部19bの先端部裏面に摺
接された状態で内壁5の函状体7の裏面に熔接さ
れている。これにより、方形枠体17の折曲部1
9b端縁と、押さえ板18との間には、間隙22
が形成されている。
なお、図中、23は内壁5を構成する函状体7
の隅角部に熔接等により固着されたコンロツドで
あつて、その自由端が外壁6に形成された支持部
24に摺動自在に支持され、これにより折曲端縁
8同士が熔接されて一体化された各函状体7が、
外力により熱処理炉1側に反り出して内壁5が型
崩れすることを防止し、開閉扉3の通常の開閉動
作に支障がないようにしている。
以上の如く構成された開閉扉3は、熱処理炉1
に配設された扉支持レール4内を転動する扉吊り
ローラ25に、外壁6の上面に取り付けられた扉
支持部材26を介して懸吊されている。
以上が本実施例の構成であり、次にその作用に
〓〓〓〓〓
ついて説明する。
まず、被処理物を熱処理炉1の開口部2から炉
内に搬入して、その開口部2を開閉扉3によつて
第2図に示すように閉塞する。
この状態において、内壁5の周縁部を形成する
函状体7の各側板部10′は、外壁6に固着され
た方形枠体17の折曲部19aの表面に当接され
ており、したがつて外壁6の側板部14と面一に
なつている。また、隣接する各函状体7の平板部
11間には、間隙12が形成されている。
次いで、熱処理炉1内の発熱体(図示せず)を
作動させて炉内温度を所要の温度勾配で例えば約
550℃にまで上昇させ、この状態を被処理物の性
状に応じて所要時間維持する。
このように、開閉扉3を閉じて炉内温度を上昇
させると、昇温に応じて開閉扉3の内壁5の炉内
に対向する面が加熱され、このため内壁5を形成
する各函状体7に熱膨脹による伸びが生ずる。
そして、加熱当初におけるこの伸びは、各函状
体7間に形成された間隙12によつて吸収され、
したがつて内壁5が炉内側に膨出して反りを生ず
ることはない。
その後、更に加熱温度が上昇して各函状体7の
間隙12が閉塞され、函状体7の伸びを間隙12
によつて吸収し得なくなると、今度は第3図に示
す如く、その伸びが継手金具16を構成する方形
枠体17及び押さえ板18間に形成された間隙2
2によつて吸収されることとなる。
即ち、内壁5に固着された押さえ板18は、外
壁6に固着された方形枠体17の折曲部19bの
端縁と所定の間隔を隔てて対向せられて該端縁と
の間に間隙22が設けられ、且つその先端部が折
曲部19bの先端部裏面に摺接されているから、
内壁5が外壁6に対して部分的に摺動し位置ずれ
することによつてその伸びが吸収されることとな
る。
なお、内壁5を構成する各函状体7の側板部1
0を切除した部分に当接する方形枠体17の折曲
部19bは、熱処理炉1が高温に達した場合に内
壁5を介して加熱されるおとによりその長手方向
に伸びを生ずるが、その伸びは割溝20によつて
吸収されるから、方形枠体17は全体として変形
することがない。
以上のように、本実施例によれば、加熱当初に
おける伸びが各函状体7間に形成された間隙12
によつて吸収され、更に加熱温度が上昇して函状
体7の伸びを間隙12によつて吸収し得なくなる
と、今度は内壁5を外壁6に対して取付支持する
継手金具16によつて、内壁5を外壁6に対して
部分的に摺動させ位置ずれさせてその伸びを吸収
することとしているから、従来の開閉扉の如くそ
の内壁が炉内側に膨出して反りを生じることがな
く、したがつて熱処理炉1の気密性を向上させる
ことができると同時に、開閉扉の円滑な開閉を行
うことができるという効果が有り、更に開閉扉の
耐久性を著しく向上させるという優れた効果が有
る。
なお、上述の実施例においては、内壁を複数の
函状体7を連設して形成した場合について説明し
たが、本考案はこの内壁全体を一枚の平板によつ
て形成する場合であつても良い。
また、実施例においては、方形枠体17と押さ
え板18とから成る継手金具16によつて、内壁
を外壁に取付支持する場合について説明したが、
本考案はこれに限らず要するに内壁が外壁に対し
て部分的に摺動して位置ずれ可能に取付支持され
る構成であれば良い。
以上述べたように、本考案によれば、熱処理炉
の炉内に対向して加熱される開閉扉の内壁に生ず
る伸びが、該内壁全体がこれを取付支持する外壁
に対して部分的に摺動し位置ずれすることによつ
て吸収されるから、内壁が炉内側に膨出して反り
を生ずることがなく、したがつて熱処理炉の気密
性を損なうことがないと同時に、開閉扉の円滑な
開閉を行うことができるという効果が有り、更に
開閉扉の耐久性を著しく向上させるという優れた
効果が有る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による熱処理炉の開閉扉の一例
を一部破断して示す斜視図、第2図及び第3図は
夫々その開閉扉の内壁が熱膨脹する前後の状態を
示す開閉扉の平面から見た断面図である。 符号の説明、1……熱処理炉、2……開口部、
3……開閉扉、5……内壁、6……外壁、16…
…継手金具、17……方形枠体、18……押さえ
板。 〓〓〓〓〓

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 熱処理炉の開口部を閉塞する内壁と、外壁とに
    よつて構成された熱処理炉の開閉扉において、前
    記内壁が前記外壁に対して部分的に摺動して位置
    ずれ可能に取付支持されていることを特徴とする
    熱処理炉の開閉扉。
JP16613083U 1983-10-28 1983-10-28 熱処理炉の開閉扉 Granted JPS6075898U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16613083U JPS6075898U (ja) 1983-10-28 1983-10-28 熱処理炉の開閉扉

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16613083U JPS6075898U (ja) 1983-10-28 1983-10-28 熱処理炉の開閉扉

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6075898U JPS6075898U (ja) 1985-05-28
JPS6126878Y2 true JPS6126878Y2 (ja) 1986-08-11

Family

ID=30363784

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16613083U Granted JPS6075898U (ja) 1983-10-28 1983-10-28 熱処理炉の開閉扉

Country Status (1)

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JP (1) JPS6075898U (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4159451B2 (ja) * 2003-11-06 2008-10-01 株式会社大気社 耐熱性気密壁構造、蓄熱式ガス処理装置、並びに、吸脱着式ガス処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6075898U (ja) 1985-05-28

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